コロナ
基本情報
概要
コロナは1950年創業の金属製品業界の大手住宅関連機器メーカーで、暖房機器と住宅設備機器を主力に高い技術力とブランド力を持つ企業です。
現状
コロナは2024年3月期に連結売上高約820億円、営業利益約13億円を計上し国内暖房機器市場で確固たる地位を確立しています。主力の石油ファンヒーターやエコキュート事業においては技術革新を続け、世界初のエコキュート販売による市場開拓に成功しました。競合他社との激しいシェア争いがあるものの、独自の安全設計や製品信頼性が強みとして評価されています。石油暖房機器では強固な販売ネットワークを展開し、パナソニックショップへの供給を通じたブランド協業も積極的です。近年は環境負荷低減に向けた技術開発と省エネ製品の投入に注力し、ナノミストサウナなど独自技術の推進も進めています。社名のイメージ被害問題にも対処しつつ、新潟県三条市の地元密着と全国展開の両輪で成長を目指しています。2030年に向けて環境負荷削減と製品ラインアップの多様化が中期戦略の柱です。
豆知識
興味深い事実
- 世界初のエコキュート販売企業である。
- 石油暖房機器の給油安全装置の業界標準を創出。
- 社名の由来は石油コンロの青い光のコロナ放電から。
- 令和時代に新型コロナウイルスの流行で社名が風評被害を受けた。
- 加圧式石油ストーブの生産を1955年から継続。
- 新潟県三条市に本社と複数の工場を持つ地方拠点企業。
- 暖房機器の老舗として長期間にわたり市場トップシェアを維持。
- パナソニックショップへの石油暖房機器供給を2005年開始。
隠れた関連
- 新潟県の同業他社ダイニチ工業と長年にわたりシェア争いをしている。
- 三洋電機製の冷蔵庫をOEM供給していた歴史がある。
- 世界保健機関のCOVID-19名称変更議論に際し、社長が厚労省に名称変更要望を行った。
- パナソニックブランドの暖房機器製造撤退を受けて製造委託を受けている。
- 家庭用エアコンは近年冷房専用モデルに注力する独自戦略をとっている。
- ブランドアンバサダーに若手女優福本莉子を起用し若年層への訴求を図る。
- 新型コロナウイルス流行時には従業員家族を励ます新聞広告が話題となった。
- 独自開発の灯油カートリッジタンクは業界でも安全設計の代表例として知られる。
将来展望
成長ドライバー
- 環境規制強化と省エネ製品への需要増加
- 住宅リフォーム市場の拡大に伴う住宅設備需要増
- 寒冷地市場向け専用製品の販売拡大
- 脱炭素社会を見据えたヒートポンプ給湯技術の浸透
- 新ブランドOUTFIELDによる市場多角化
- 安全性能の高い暖房機器へのニーズ増加
- IoT技術を活用したスマート住宅設備の開発
戦略目標
- 住宅設備機器シェアの更なる拡大
- CO2排出量削減を踏まえた全製品の環境適合
- 製造工程のデジタル化とスマートファクトリー化
- 海外市場展開の本格化とグローバル連携強化
- 新製品開発に向けたR&D投資の増加
- ブランド価値の向上と若年層への浸透強化
- 多様な暖房・空調ニーズへの迅速対応体制構築
事業セグメント
住宅設備機器販売
- 概要
- 住宅建築およびリフォーム向けの設備機器を提供し、安定供給と技術サポートを実施。
- 競争力
- 業界に根ざした販売ネットワークと製品信頼性
- 顧客
-
- 建築業者
- リフォーム会社
- 不動産管理会社
- 住宅設備業者
- ホームセンター
- ディストリビューター
- 住宅メーカー
- 製品
-
- 給湯器
- エコキュート
- 温水床暖房システム
- 温水ルームヒーター
- 太陽熱温水器
- ナノミストサウナ
暖房機器卸売
- 概要
- 多様な石油暖房機器を卸売し、幅広い小売チャネルを支援。
- 競争力
- 安全性と品質を兼ね備えた製品ライン
- 顧客
-
- 家電量販店
- 専門店
- パナソニックショップ
- 建材販売店
- 業務用設備業者
- 製品
-
- 石油ファンヒーター
- 石油ストーブ
- オイルレスヒーター
- 暖房用温水器
空調機器販売
- 概要
- 住宅や商業施設向けに高性能な空調機器を提供。
- 競争力
- 寒冷地対応部品開発と独自ブランド
- 顧客
-
- 住宅メーカー
- 工務店
- 空調設備業者
- リフォーム業者
- 製品
-
- 家庭用エアコン
- 除湿機
- 加湿器
- 冷風機
OEM・技術提供
- 概要
- 技術協力およびOEM製造により業界発展に貢献。
- 競争力
- 世界初のエコキュート技術保有
- 顧客
-
- 他社家電メーカー
- 建材メーカー
- 設備機器メーカー
- 製品
-
- エコキュート技術
- 安全機構搭載暖房機
- 省エネ技術
競争優位性
強み
- 世界初のエコキュート販売実績
- 高い安全・信頼性を実現する技術力
- 新潟県三条市に根ざした堅固な生産基盤
- 多様な暖房・住宅設備製品ラインナップ
- 長年築かれた販売・サービスネットワーク
- 耐久性と使いやすさを兼ね備えた製品設計
- パナソニックショップとの協業体制
- 省エネ技術開発への継続的投資
- 災害に強いカートリッジタンク式採用
- ブランド認知度の高さ
競争上の優位性
- 石油暖房機器で国内有数のシェア確保
- 世界初のヒートポンプ給湯器市場の先駆者
- 独自の安全消火機能を持つ暖房器設計
- 幅広い製品群で顧客多様なニーズに対応
- 寒冷地専用部品の開発による市場適応力
- OEM技術提供で他社製品との差別化支援
- 販売網の充実により迅速な市場展開
- 長期保証とアフターサービス充実
- ナノミストサウナなど独自技術による差別化
- 地域密着と全国展開のバランスによる競争力
脅威
- 新型コロナウイルスによるブランドイメージ風評被害
- 激化する国内暖房機器市場の価格競争
- 海外メーカーの参入による市場圧力
- 環境規制強化による製品適合コスト増大
- 原材料価格の変動リスク
- 脱炭素・電化推進による石油暖房需要減少
- 自然災害による生産・物流リスク
- 人手不足による製造コスト増大
- エネルギー政策の変化に伴う市場影響
- 新技術への対応遅れによる競争力低下
イノベーション
2023: 地域密着型アウトドアブランドOUTFIELD設立
- 概要
- アウトドア向け暖房・電気機器ブランドを立ち上げ多角化推進。
- 影響
- 新市場開拓とブランドイメージ向上に寄与
2022: 自動生産ライン導入による電気給湯器の製造効率改善
- 概要
- 最新の自動生産設備により品質向上と生産性増強を実現。
- 影響
- 製造コスト削減と納期短縮に成功
2021: オイルレスヒーター『NOILHEAT』の新発売
- 概要
- 安全性と環境性能を高めた電気ヒーターを市場投入。
- 影響
- 新たな暖房機器市場への参入強化
2020: ナノミストサウナ製品の発売
- 概要
- 従来技術を超えた微細ミスト供給でリラクゼーション効果向上。
- 影響
- 浴室関連設備市場での差別化成功
サステナビリティ
- CO2フリー電力の本社社屋導入
- 省エネルギー製品の拡充と推進
- 省資源型製造工程の導入
- 製品のリサイクルプログラム推進
- 環境負荷削減のための新材料研究
- 社内環境教育と意識向上活動
- グリーン調達基準の設定と運用