JVCケンウッド
基本情報
概要
JVCケンウッドは2008年設立の音響機器や自動車向け製品を中核とし、国内外に広く事業展開する電機メーカーです。
現状
JVCケンウッドは2023年度に連結売上高約3369億円、営業利益約216億円を計上し、主にカーナビゲーションとカーオーディオを中心とした自動車関連製品に強みを持ちます。音響機器、無線システム、業務用映像機器など多角的な事業展開を行い、海外市場にも積極的に参入しています。技術開発は高品質カーオーディオや次世代無線通信技術に注力し、持続可能性に配慮した製品開発も推進しています。2022年の事業所集約や子会社の再編で生産効率を高め、中長期的にはモビリティ分野のサービス拡充とデジタル変革を成長戦略の柱に据えています。競争激化の市場環境にも対応しつつ、コア技術を活用した新規事業創出を模索しています。今後も国内外の自動車関連市場の成長を捉えつつ、新技術開発により付加価値向上を目指します。
豆知識
興味深い事実
- 日本ビクターとケンウッドの経営統合により誕生した企業
- 国内トップクラスのカーオーディオ技術を有する
- 業務用無線機市場で長年の信頼を獲得
- Victorブランドは音楽レーベルにも利用されている
- LCOS技術を活かした高級プロジェクターの開発
- 国内外に複数の製造拠点を持つ
- スーパーGTの車載カメラ技術を提供
- 高性能除菌脱臭機分野にも参入
- 多言語即時翻訳イヤホンを開発し注目
- 公共サービス分野の無線システムで高評価
- 医療用ディスプレイの高解像度製品も製造
- 音響機器分野での長い歴史とブランドが特徴
- ビクターブランドは2022年にロゴ刷新
- 合併後も多様な子会社と連携し事業展開
- テレマティクスサービスの先駆者として注目
隠れた関連
- 旧パナソニック系列から独立後も関係を維持していた
- マクラーレンF1チームに無線機材を長年供給
- 業務用無線システムはアメリカや欧州市場でも展開
- 子会社ビクターエンタテインメントと音楽産業で連携
- 多くの自動車メーカーと直接取引で製品供給
- 特殊電線事業を東京特殊電線から継承し拡充中
- 補聴器事業は音響技術の応用から発展
- アウトドア製品は自動車領域からの技術展開
将来展望
成長ドライバー
- 自動車の電動化・コネクテッド化進展による需要拡大
- 高機能音響製品の海外成長市場での伸長
- 業務用無線通信技術の高度化ニーズ増加
- テレマティクス・IoTサービスの拡大
- サステナビリティ対応製品の需要増加
- 映像関連機器の4K/8K対応の進展
- 医療分野での高精細ディスプレイ需要増
- 次世代通信規格対応製品開発の強化
- デジタル化による新サービスモデル開発
- グローバル販売網のさらなる拡充
戦略目標
- グローバル売上比率60%以上の実現
- 車載関連製品の次世代モデル競争力強化
- 業務用無線システムの世界シェア拡大
- 環境負荷低減に配慮した製品開発の推進
- テレマティクスサービスとAI活用の融合
- 次世代映像機器の技術革新リーダーシップ
- 多様な市場セグメントへの事業ポートフォリオ拡大
- 地域社会と連携したサステナビリティ計画
- 補聴器関連技術の高度化と市場拡大
- 新規事業創出による年間売上1000億円達成
事業セグメント
自動車関連機器
- 概要
- 自動車メーカー及び関連業界向けに高精度で多機能な車載電子機器を供給。
- 競争力
- 最先端音響技術とモビリティ向け通信技術の融合に強み
- 顧客
-
- 自動車メーカー
- カー用品販売店
- 車両整備業者
- 自動車ディーラー
- 製品
-
- カーナビゲーションシステム
- カーオーディオ機器
- ドライブレコーダー
- 車載通信機器
無線通信システム
- 概要
- 公共及び産業用途の無線通信機器とシステムを幅広く提供。
- 競争力
- 耐環境性能と信頼性に優れた製品群
- 顧客
-
- 警察・消防・救急機関
- 公共交通機関
- 建設業者
- 製造業
- 製品
-
- 業務用無線機
- トランシーバー
- 通信ネットワークシステム
業務用映像・音響機器
- 概要
- 放送・医療・公共向けに高性能な映像・音響機器を供給。
- 競争力
- 高精細映像技術と安定稼働の設計力
- 顧客
-
- 放送局
- 教育機関
- 病院・医療機関
- 公共施設
- 製品
-
- 業務用プロジェクター
- 医療用モニター
- 業務用音響システム
- 監視カメラ
メディア制作・配信サービス
- 概要
- 音楽及び映像ソフトの企画・制作から配信までを提供。
- 競争力
- 多様なコンテンツ制作力とブランド力
- 顧客
-
- 音楽レーベル
- 映像制作会社
- 放送局
- 広告代理店
- 製品
-
- 音楽ソフト制作
- 映像コンテンツ制作
- デジタル配信サービス
環境・省エネルギー機器
- 概要
- 環境負荷軽減につながる省エネ機器と関連商品の開発・販売。
- 競争力
- 高性能の携帯型電源と環境技術
- 顧客
-
- アウトドア用品店
- 住宅機器販売業者
- 災害支援機関
- 一般消費者
- 製品
-
- ポータブル電源
- ソーラーパネル
- 光触媒除菌脱臭機
記録メディア・デジタルストレージ
- 概要
- 高信頼性の記録メディア製品を幅広く展開。
- 競争力
- 高品質メディア開発技術と安定供給体制
- 顧客
-
- 法人ユーザー
- ネットワーク事業者
- 音楽・映像制作会社
- 一般消費者
- 製品
-
- 光学メディア
- USBメモリ
- SDカード
車載通信・テレマティクスサービス
- 概要
- モビリティ通信を支える車載機器とサービスを提供。
- 競争力
- 先進的な通信技術とシステムインテグレーション能力
- 顧客
-
- 通信キャリア
- コネクテッドカー企業
- 自動車メーカー
- テレマティクスサービスプロバイダー
- 製品
-
- テレマティクス端末
- 車載コネクティビティ機器
- データ通信サービス
防犯・監視システム
- 概要
- 高度な画像技術に基づく防犯・監視ソリューションを開発。
- 競争力
- 高解像度カメラ技術とネットワーク構築力
- 顧客
-
- 公共機関
- 商業施設
- 工場
- 物流企業
- 製品
-
- 監視カメラ
- 映像解析システム
- セキュリティネットワーク
補聴器関連事業
- 概要
- 高性能補聴器の設計・製造と販売を専門に行う。
- 競争力
- 音響技術を応用した高感度補聴器開発
- 顧客
-
- 医療機関
- 販売代理店
- 一般消費者
- 製品
-
- 補聴器
- 補聴関連アクセサリー
関連エンタテインメント事業
- 概要
- グループ企業による音楽・映像エンタメ事業を支援。
- 競争力
- 業界に精通したコンテンツ制作力
- 顧客
-
- 音楽ファン
- 映像コンテンツ利用者
- アーティスト
- 制作プロダクション
- 製品
-
- 音楽ソフト
- 映像ソフト
- ライブ・イベント企画
医療計測・診断機器
- 概要
- 医療現場向け高解像度ディスプレイや計測機器を提供。
- 競争力
- 正確な画像処理技術と信頼性
- 顧客
-
- 医療機関
- 産業技術研究所
- 病院機器販売業者
- 製品
-
- 医療用ディスプレイ
- 計測システム
モビリティサービス
- 概要
- 車両運行の効率化と安全管理を支援するサービスを提供。
- 競争力
- データ解析とサービス開発の融合
- 顧客
-
- 物流企業
- タクシー会社
- 車両管理会社
- 自治体
- 製品
-
- テレマティクスサービス
- 運行管理システム
競争優位性
強み
- 音響機器分野での長年の技術蓄積
- 主要自動車部品分野での強固な地位
- 多ブランド展開による幅広い市場カバー
- 国内外に広がる販売ネットワーク
- 技術開発力とブランド力の融合
- 業務用無線機における高い信頼性
- グローバルな生産拠点と効率的な経営
- 多角的な製品ポートフォリオ
- 優れた顧客サポート体制
- 持続可能性への積極的対応
競争上の優位性
- 車載カーナビ分野での高品質製品群と多機能性
- 防犯・監視カメラ技術に基づく安定した業務用映像機器
- 独自の無線通信技術で公共安全分野を支援
- 業務用プロジェクターにおけるLCOS方式の先進技術
- 音響ブランドの認知度による差別化
- 製品のカスタマイズ性と技術サポートの充実
- 国内生産と海外拠点の最適なバランス
- テレマティクスサービスの展開に伴う新市場への対応
- 多様な顧客ニーズへの柔軟な対応力
- 子会社やグループ企業との連携によるシナジー
脅威
- 激化する車載機器市場の競争
- 海外メーカーからの低価格競合製品の台頭
- 技術革新のスピードに対応する必要性
- 為替変動による収益悪化リスク
- 規制強化による製品開発コスト増加
- 新興市場におけるブランド認知課題
- 半導体不足など部品供給リスク
- 環境規制への対応負担
- 消費者ニーズの多様化による商品開発難易度
- 市場環境の急激な変化による経営リスク
イノベーション
2024: 次世代カーオーディオシステムの開発強化
- 概要
- ハイレゾ音源対応とノイズキャンセリング技術搭載の次世代カーオーディオを開発。
- 影響
- 高付加価値商品の市場競争力を強化
2023: 高解像度医療用モニターのリリース
- 概要
- 新型4K対応医療用ディスプレイを製品化し、医療画像の精度向上を実現。
- 影響
- 医療機関への販売拡大を促進
2022: クラウド連携型テレマティクスサービス開始
- 概要
- 車両データをリアルタイムで分析可能なクラウドプラットフォームを運用開始。
- 影響
- 物流業界の運行効率改善に貢献
2021: 5G対応業務用無線機の実用化
- 概要
- 高速通信規格5G対応の業務用無線機を開発し、通信速度・安定性が向上。
- 影響
- 公共安全分野でのシェア拡大
2024: AI音声認識搭載ドライブレコーダー発売
- 概要
- AIによる自動運転支援や事故解析機能を備えた最新ドライブレコーダーの発売。
- 影響
- 安全運転支援分野の差別化を実現
2023: 新型ポータブルソーラーパネルの開発
- 概要
- 高変換効率と軽量化を実現した屋外対応ポータブルソーラーパネルを開発。
- 影響
- アウトドア市場の需要に応える
2022: 光触媒除菌脱臭技術の搭載製品投入
- 概要
- 独自の光触媒技術を用いた空気清浄機器を製品ラインに追加。
- 影響
- 衛生関連市場での新規顧客獲得
2023: 高機能Bluetoothイヤホンの刷新
- 概要
- 多言語即時翻訳機能を持つBluetoothイヤホンを開発・発売開始。
- 影響
- 海外市場での競争力向上
2020: 映像処理技術の高度化による業務用プロジェクター改良
- 概要
- 高輝度・高色再現率を実現し、商業および業務用プロジェクター性能を向上。
- 影響
- 大規模展示会や映像制作分野で評価向上
2021: IoT統合型車載通信プラットフォーム構築
- 概要
- 車載デバイスのネットワーク連携を強化するため統合プラットフォームを開発。
- 影響
- 次世代モビリティサービスの基盤確立
サステナビリティ
- 環境負荷低減を目指した製品設計基準の採用
- 省エネルギー技術の推進とエコ製品ラインの拡充
- リサイクル率向上のための製品回収プログラム実施
- 再生可能エネルギーの導入拡大と使用削減
- 地域社会と連携した環境教育・啓発活動