日揮ホールディングス

基本情報

証券コード
1963
業種
建設業
業種詳細
建設・土木
都道府県
神奈川県
設立年
1928年10月
上場年
1962年05月
公式サイト
https://www.jgc.com/
東証情報
東証情報
Yahoo!ファイナンス
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他の会社
中外炉工業, 太平電業, 明星工業, Dガレージ, 三井海洋開発, 日工, 三菱化工機, 月島ホールディングス, 千代建, レイズネクスト, 日証金, メタウォーター

概要

日揮ホールディングスは1928年創業の独立系プラントエンジニアリング最大手で、液化天然ガスプラント建設に強みを持ち国内外で幅広い実績を持つ事業持株会社です。

現状

日揮ホールディングスは2022年3月期に連結売上高約4284億円を計上し、純利益は一時赤字となるもグループ内体制強化により黒字転換を目指しています。主力は石油精製やLNGプラントなどの設計・建設で、世界80カ国以上で2万件を超すプロジェクト実績を持ちます。最近では廃プラスチックのガス化設備や持続可能な航空燃料(SAF)、月面推薬プラントなど先端技術研究も進めています。ESG課題に対応するため環境技術開発および水質改善事業参画にも注力。競合他社との差別化に成功し2020年代に入って純利益および受注残高で大きくリードしています。今後はエネルギー多様化とライフサイエンス分野進出を戦略的成長軸と位置づけ、2030年に向けて持続可能な事業基盤の構築を推進しています。

豆知識

興味深い事実

  • 世界のLNGプラント生産量の30%以上を設計・建設した実績。
  • 1928年創業の老舗エンジニアリング企業でありながら、月面推薬プラント事業にも参入中。
  • アルジェリアで発生した人質事件により国際的な注目を浴びた歴史がある。
  • 廃プラスチックリサイクルのケミカルリサイクル分野で先進的技術を持つ。
  • 医療と製薬関連施設のPFI事業を日本国内で初めて実施したエンジニアリング会社。
  • 東証プライム市場の構成銘柄に選定されている。
  • 横浜みなとみらいのクイーンズタワーAに本社を構える。
  • 日揮グループとして多様な分野の子会社を保有する持株会社体制に移行。

隠れた関連

  • 石油・ガス国内主要企業との長期契約で強固な業務連携を構築。
  • 東洋エンジニアリング、千代田化工建設とエンジニアリング御三家の一角を占める。
  • 日本の環境技術開発に貢献し、中国水質改善事業に積極参加している。
  • アルジェリア事件以降、海外安全管理体制を大幅に強化。
  • 長年蓄積したプラント運転・保全ノウハウが国内外に高く評価されている。
  • 大学や研究機関と連携し月面推薬プラント技術のコンソーシアムを設立。
  • 子会社に触媒製造など化学素材分野の企業を持ち、製造からエンジニアリングまで一貫対応。
  • 石油化学分野の技術革新に寄与し、電子材料の製造設備設計も手掛けている。

将来展望

成長ドライバー

  • 世界的な脱炭素化・環境規制強化による新規プラント需要増
  • 廃プラスチックのリサイクル技術普及による市場拡大
  • 持続可能な航空燃料(SAF)需要の急増
  • 新興国のエネルギーインフラ整備プロジェクト増加
  • 医療・ライフサイエンス分野への事業多角化推進
  • 月面推薬プラント技術開発による新規市場創出
  • グローバルEPCプロジェクトの獲得強化と効率化
  • デジタル化とスマートプラント技術導入による競争力向上
  • 環境・エネルギー関連の政府政策支援強化
  • 持続可能な開発目標(SDGs)に沿った企業活動の推進

戦略目標

  • 国内外でのLNG・環境プラント建設シェア増大
  • サステナビリティ関連事業売上高をグループ全体の30%以上に
  • 持続可能な航空燃料(SAF)関連事業の国内リーダー確立
  • 廃プラスチックケミカルリサイクル事業のグローバル展開
  • 医療・ライフサイエンス分野の事業規模倍増
  • 月面関連産業への事業参入成功と技術確立
  • デジタル技術活用による生産効率40%向上
  • 環境負荷ゼロのプラント運営モデル構築
  • 多様な分野での国際的安全・品質基準取得・維持
  • 地域社会との共生と持続的パートナーシップ強化

事業セグメント

エネルギープラント設計・建設

概要
主にエネルギープラントの設計・調達・建設を一括実施する事業。
競争力
多国間での高度技術適用と大量案件の確実な遂行
顧客
  • 石油・ガス会社
  • エネルギー商社
  • 政府系エネルギー機関
  • 国際開発機関
製品
  • LNGプラントEPC
  • 石油精製施設
  • 天然ガス処理設備
  • 原子力関連プラント
  • 代替エネルギープラント

化学・触媒製造設備

概要
化学製品用の製造プラント建設及び触媒製造を行う。
競争力
製品特性に応じた柔軟な設計技術
顧客
  • 化学メーカー
  • 触媒メーカー
  • 電子材料企業
  • 製薬会社
製品
  • 触媒製造プラント
  • 電子材料製造設備
  • ライフサイエンス向けプラント設備

環境技術・リサイクルプラント

概要
環境保全とリサイクルに資する設備の設計・構築を担当。
競争力
持続可能な環境技術の実用化と普及推進
顧客
  • 自治体
  • 産業廃棄物処理企業
  • 環境コンサルタント
  • 再生可能エネルギー事業者
製品
  • 廃プラスチックガス化設備
  • 水質浄化プラント
  • 再生エネルギー施設

医療・ライフサイエンス設備事業

概要
医療関連施設の維持管理やライフサイエンス分野の設備提供。
競争力
医療分野に特化した技術力と運営ノウハウ
顧客
  • 医療施設運営者
  • 製薬企業
  • 公共機関
製品
  • 医療施設維持管理
  • 製薬製造設備
  • 精密化学工場プラント

オフショア・海洋関連事業

概要
海洋エネルギー産業向けのプラント構築と運営支援。
競争力
海洋工事の豊富な経験と安全管理技術
顧客
  • 海洋油田開発企業
  • 海洋プラント運営会社
  • 政府エネルギー部門
製品
  • 海洋生産設備
  • 掘削プラットフォーム設計
  • 海洋環境モニタリングシステム

新エネルギー・持続可能燃料事業

概要
持続可能な航空燃料や新エネルギー製造事業を展開。
競争力
次世代エネルギー技術の基盤構築
顧客
  • 航空会社
  • 燃料製造メーカー
  • 持続可能エネルギー推進団体
製品
  • SAF製造設備
  • バイオマス処理プラント
  • 代替燃料技術開発

技術研究開発・コンサルティング

概要
多分野にわたるエンジニアリングコンサル業務を提供。
競争力
豊富な現場経験を活かしたコンサルティング
顧客
  • 産業界全般
  • 公共機関
  • 技術ベンチャー
製品
  • 技術評価・分析
  • プロジェクトマネジメント
  • 技術戦略立案

プラント保全・運営管理

概要
完成プラントの安定運営と長期的保全管理を支援。
競争力
多拠点による迅速な保全体制
顧客
  • プラントオーナー
  • エネルギー企業
  • 化学工場
製品
  • 施設管理
  • 保守・点検サービス
  • 運営支援

触媒製造販売事業

概要
高性能触媒の製造および販売を展開。
競争力
独自開発の触媒技術と品質管理体制
顧客
  • 石油精製企業
  • 化学メーカー
  • 環境機器メーカー
製品
  • 石油精製触媒
  • 化学用触媒
  • 環境対応触媒

電子材料製造事業

概要
電子材料の研究開発及び量産体制を構築。
競争力
先進的な材料開発能力と安定供給体制
顧客
  • 半導体メーカー
  • 液晶パネルメーカー
  • 電子部品製造業者
製品
  • 光学用フィルム
  • 半導体封止材
  • フォトレジスト

国際プロジェクト支援

概要
海外における大型プロジェクトの総合支援を提供。
競争力
多文化・多国籍対応の豊富な実績
顧客
  • 多国籍企業
  • 国際政府機関
  • 海外インフラ開発事業者
製品
  • 海外プラントEPC
  • プロジェクト管理
  • 現地調達・建設支援

ライフサイエンス研究プラント

概要
ライフサイエンス分野のニーズに対応するプラント設計。
競争力
専門性の高い設計ノウハウと技術力
顧客
  • 製薬企業
  • 大学・研究機関
  • 医療機器メーカー
製品
  • 研究用プラント設備
  • 医薬品製造プラント
  • 精密分析機器設置

競争優位性

強み

  • 世界規模での豊富なプラント建設実績
  • LNGプラント建設における業界トップシェア
  • 独立系で柔軟な事業展開体制
  • 高度な技術開発と環境対応能力が高い
  • 多様なエネルギー・化学分野に対応可能
  • 強固な顧客基盤と信頼性の高い品質管理
  • グローバルな事業展開と多国籍プロジェクト遂行能力
  • 先端分野への事業多角化と新技術投入
  • 環境ビジネスとサステナビリティ志向の強さ
  • 医療・ライフサイエンス分野への進出経験

競争上の優位性

  • 世界生産量の30%以上を占めるLNGプラント建設の専門技術
  • 廃プラスチックガス化やSAF製造など先端環境技術の先駆的導入
  • 海外80カ国以上で成功させた多数のプロジェクト実績
  • 複雑な大型プラントに対応できる総合EPC能力の高さ
  • 国内他社を凌ぐ利益構造と確かな受注基盤
  • 多角化された事業ポートフォリオによるリスク分散効果
  • 医療施設の維持管理など新領域進出による収益柱の多様化
  • 世界的な脱炭素・環境規制に即応する技術開発体制
  • グループ内での技術共有と資源活用の効率的仕組み
  • 国際的な安全・品質標準に適合する運営管理体制の確立

脅威

  • 国際情勢の不安定化による海外事業リスク
  • プラント建設の大型投資回収リスク増大
  • 競合他社の技術革新によるシェア争い激化
  • 原材料価格の高騰がプロジェクトコストに影響
  • 環境規制強化で技術対応遅延のリスク
  • エネルギー市場の構造変化に伴う需要変動
  • 新規事業分野での規制・法制度不透明性
  • 人手不足による専門技術者の確保困難
  • 為替変動による収益の不安定化
  • 地政学的リスクによるプロジェクト遅延や中止

イノベーション

2024: プラスチックガス化技術の実用化促進

概要
廃プラスチックを高効率にガス化し再資源化する新設備の開発と導入を進める。
影響
環境負荷低減と資源循環の新たな事業柱構築

2023: 国産SAF製造プラントの設計・施工

概要
持続可能な航空燃料(SAF)大量生産を可能にするプラント設備を開発中。
影響
国産SAF普及の先導役として市場拡大に貢献

2022: 月面推薬プラント構築協定締結

概要
宇宙開発の月面推薬生成プラントの技術検討および事業展開協力を開始。
影響
新市場開拓による長期事業成長の期待

2021: 太陽電池の多波長発電技術実証

概要
多様な波長の光を効率よく利用する高性能太陽電池技術の実証実験を実施。
影響
再生可能エネルギー事業の強化に寄与

2020: デジタル化・スマートプラント推進

概要
EPCプロジェクトにデジタル技術を導入し施工効率と品質管理を向上。
影響
コスト削減と納期短縮を達成

サステナビリティ

  • 廃プラスチックのケミカルリサイクル推進
  • 国産SAF普及による航空業界のCO2削減貢献
  • 水質改善事業を通じた環境保護活動
  • 省エネルギープラントの設計技術開発
  • 安全衛生管理レベルの継続的向上