レンゴー
基本情報
概要
レンゴーは1920年創業、段ボール・板紙及び紙製包装資材製造の国内最大手で、原紙から包装まで一貫生産体制を持つ企業です。
現状
レンゴーは2024年3月期に連結売上高約9,007億円、営業利益約488億円、純利益約341億円を達成しています。国内最大手として段ボールと板紙分野で高いシェアを有し、板紙から段ボール、紙器および軟包装製品まで幅広い包装資材を製造。技術革新ではデルタフルートや防炎段ボールなど新素材・用途開発に注力し、国内外54工場8拠点でグローバル展開を加速。環境面では太陽光発電の導入や段ボール軽量化で持続可能な包装材を推進。積極的な設備再編と業界改革により収益性を高めつつ、国内外の需要変化に柔軟に対応。2024年には愛媛に新工場を稼働開始し物流効率を強化。中長期的には海外事業拡大と環境対応を戦略の柱に据え、業界リーダーとして成長を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 段ボールの連続運転装置を世界で初めて開発
- 創業者井上貞治郎が「段ボール」の名称を命名
- 国内外に54工場を展開し国内最大手の地位を確立
- 社章は創業時の文字を図案化し継承
- 経営哲学「きんとま」は商売の鉄則として根付く
- 防炎段ボールや空調ダクトなど特殊用途開発に積極的
- 2010年に太陽光発電で昼間電力を賄う工場を開設
- 2011年震災で仙台工場壊滅後、迅速に新工場を福島県に建設
- 海外展開は1990年代から本格化し幅広い国で展開
- 連結売上高9,000億円超の資本規模を持つ
- 従業員数は連結で約23,000人規模
- 環境配慮型素材のリサイクルを推進する業界リーダー
- 業界内の競争激化に対応してプラットフォーム構築改革を主導
- 豊通ニューパックなど多数の子会社を持つ
- ジャパン・グローバル・コンパクトのメンバーに所属
隠れた関連
- 多くの国内大手食品メーカーの包装資材を手がける影響力
- 日本製紙や王子HDなど競合との共同出資や協業関係
- サプライチェーンで大手物流企業と密接に連携
- 長年の業界リーダーとして業界団体の政策形成に影響力
- 環境規制強化に伴い環境素材開発に業界最先端のノウハウ有す
- 震災復興や地域雇用保護に積極的な社会的貢献
- 紙製包装の技術革新が新用途市場創出に貢献
- 複数国で製造拠点を構え現地ニーズ適応で海外展開成功
将来展望
成長ドライバー
- 国内外での包装資材需要増加
- 新素材開発と製品多様化
- 環境規制対応によるリサイクル推進
- グローバル物流ネットワークの拡充
- 国内段ボール産業の高機能化
- Eコマース市場の成長による包装需要拡大
- 自動化・デジタル化による生産効率向上
- 新興国市場での展開強化
- 環境意識の高まりによるエコ包装の需要増加
- 企業のサステナビリティ経営強化
戦略目標
- 段ボール及び包装資材の環境負荷50%削減
- 海外売上比率40%以上の達成
- サステナブル製品の売上比率70%以上
- デジタル化による生産効率30%向上
- 持続可能なサプライチェーンの構築
- 新規用途開発で年間売上300億円拡大
- 太陽光発電など再生可能エネルギー比率60%達成
- 段ボール製造におけるCO2排出量40%削減
- 顧客満足度向上による継続的成長
- 人材育成と多様性推進を強化
事業セグメント
段ボール製造
- 概要
- 多種多様な業種向けに段ボール製品を提供し、物流の効率化を支援。
- 競争力
- 原紙から箱まで一貫生産の製造技術
- 顧客
-
- 物流会社
- 食品メーカー
- 電子機器メーカー
- 小売業者
- 製造業
- 製品
-
- 段ボールケース
- 輸送用包装資材
- カスタムパッケージ
板紙製造
- 概要
- 高品質な板紙製品を製造し、段ボール等の素材供給を行う。
- 競争力
- 高耐久かつ環境配慮の素材開発
- 顧客
-
- 紙加工業者
- 段ボール製造業者
- 包装資材メーカー
- 製品
-
- 段ボール用原紙
- 印刷用板紙
紙器製造
- 概要
- 高品質な紙器を製造し、多様な包装ニーズに対応。
- 競争力
- 多彩なデザイン加工技術
- 顧客
-
- 化粧品メーカー
- 食品メーカー
- 小売業者
- 製品
-
- 紙製包装箱
- 特殊加工紙器
軟包装・重包装事業
- 概要
- 機能性軟包装製品及び重包装材を提供。
- 競争力
- 業界特化型の梱包ソリューション
- 顧客
-
- 食品製造業
- 医薬品メーカー
- 工業品製造業
- 製品
-
- 軟包装フィルム
- 重包装袋
物流サービス
- 概要
- 製品の安定供給を支える物流体制を構築。
- 競争力
- グループ内連携による効率的物流
- 顧客
-
- グループ関連会社
- 外部物流企業
- 製品
-
- 物流管理
- 配送サービス
研究開発・技術サービス
- 概要
- 新素材・新技術の研究開発を推進。
- 競争力
- 業界先駆けの技術開発力
- 顧客
-
- 自社事業部門
- 業界外パートナー
- 製品
-
- 材料開発
- 包装設計
環境ソリューション
- 概要
- 環境配慮型ソリューションを提供し持続可能性を促進。
- 競争力
- 100%リサイクル可能な包装材の製造
- 顧客
-
- 地方自治体
- 企業顧客
- リサイクル業者
- 製品
-
- リサイクル包装資材
- 環境負荷低減技術
海外事業
- 概要
- 中国、タイ、米国等の拠点で海外展開を推進。
- 競争力
- 各国のニーズに対応する現地生産体制
- 顧客
-
- 現地メーカー
- 輸出入業者
- 製品
-
- 段ボール製造
- 包装資材販売
競争優位性
強み
- 一貫生産体制による高い製造効率
- 国内最大の段ボール・板紙シェア
- 多様な包装資材の製造技術
- 環境配慮技術の先進性
- 充実した国内外の生産拠点
- 強固な顧客基盤
- 積極的な研究開発推進
- 幅広い製品ラインアップ
- 高い品質管理力
- 長い歴史と信頼性
- 強力な企業ブランド
- 安定した財務基盤
- 政府・業界団体との連携
- 高度な物流システム
- 海外市場の展開力
競争上の優位性
- 原紙から包装までの完全一貫生産でコスト低減と品質保持
- デルタフルートなど独自技術による製品差別化
- 国内最大規模の生産拠点網による供給力
- 防炎段ボールなど多様なニッチ分野への対応力
- 海外54工場8拠点によりグローバル展開を強化
- 環境負荷低減技術で市場のサステナブルニーズに応答
- 統廃合による効率的な生産体制確立
- 多角的な製品開発によるリスク分散
- 堅実な財務運営で長期投資が可能
- 大手顧客との強固な取引関係
- 幅広い業界とのパートナーシップ
- 高度な包装設計技術の提供
- 時流に合った業界改革の推進
- 研究開発センターによる技術革新
- 千差万別な顧客要求への対応力
脅威
- 原材料価格の高騰リスク
- 国内段ボール市場の成長鈍化
- 海外競合企業の台頭
- 環境規制の強化負担
- 物流費上昇によるコスト増加
- 為替変動による収益影響
- 自然災害による生産拠点リスク
- 市場ニーズの急激な変化
- デジタル化による紙需要減退
- 労働力不足による生産性低下
- 貿易摩擦・政治リスク
- 技術革新競争の激化
イノベーション
2024: 愛媛東温工場稼働開始
- 概要
- 松山工場を移設し、省エネ型の最新鋭設備を備えた愛媛東温工場が稼働。
- 影響
- 生産効率向上と物流コスト削減に寄与
2023: デルタフルート段ボール開発強化
- 概要
- 軽量かつ高強度のデルタフルート段ボールの用途拡大を推進。
- 影響
- 顧客のコスト削減と環境負荷軽減を実現
2022: 防炎段ボール『RAFEP』の市場展開
- 概要
- 特殊素材を用いた防炎段ボールの販売を拡大。
- 影響
- 安全性の高度化により新規顧客獲得
2021: 大興製紙子会社化による事業強化
- 概要
- 大興製紙の支援スポンサー及び完全子会社化で製紙事業基盤を強化。
- 影響
- 原材料安定確保と製品開発力向上
2020: 段ボール用途の新規開発強化
- 概要
- 段ボール製空調ダクトや特殊包装資材の開発・販売開始。
- 影響
- 多様な市場ニーズに対応し製品拡充
サステナビリティ
- 太陽光発電による工場電力供給
- 段ボール軽量化で輸送時CO2削減
- 100%リサイクル可能な包装資材開発
- 環境負荷低減の製造プロセス推進
- グリーン調達方針の厳格化
- エコラベル取得製品の拡大
- サプライチェーン環境監査実施
- 工場排水の再利用システム導入
- 従業員の環境教育強化
- 廃棄物削減のためのリサイクル促進
- 環境マネジメントシステムの継続的改善
- 地域環境保護活動への積極参加