ダイキョーニシカワ
基本情報
概要
ダイキョーニシカワは1961年創業の自動車部品向け樹脂製品で国内最大手で、マツダを主要顧客とし、多様な自動車メーカーへの部品供給で強みを持つメーカーです。
現状
ダイキョーニシカワは2024年3月期に連結売上高約1590億円、従業員数約5600名を擁する堅調な事業展開を継続しています。自動車分野では内装・外装部品からエンジン周辺の樹脂部品を手掛け、マツダ向けに約7割の売上を占める国内最大手です。2010年代後半からはトヨタや本田技研工業など大手からの受注も増加し事業多角化を進めています。エンジン用樹脂製オイルストレーナーの技術が高く、日本各社で採用されていることが競争力の源泉です。海外では中国や東南アジア、北米に生産拠点を持ちグローバル展開をした結果、複数の子会社を通じて日系自動車メーカーへの安定供給を実現しています。持続可能なものづくりを目指し環境対策や研究開発投資を積極的に実施、2030年に向けた事業基盤強化と市場開拓を重要戦略と位置づけています。近年は自動車業界の電動化や軽量化ニーズに対応した樹脂製品の拡充に注力し、技術革新を続けています。
豆知識
興味深い事実
- マツダとの取引で国内最大の樹脂部品サプライヤー。
- 樹脂製オイルストレーナーの世界シェア約1%。
- 2010年代後半からトヨタや本田技研の受注増加。
- 本社は広島県東広島市の寺家産業団地に所在。
- 複数の海外生産拠点をアジアや北米に展開。
- 自動車用樹脂部品の多様な製品ラインナップを揃える。
- 多数の知的財産権を樹脂エンジン部品で保有。
- かつてゴルフ場事業も手がけていた歴史がある。
- 2007年に3社合併で現在の社名となる。
- 地元広島県の産業団地から日本全国に展開。
- 日系海外工場の設立に積極的でグローバル化。
- 高度な設計開発力で顧客仕様対応に優れる。
- トヨタグループとの取引拡大が経営課題の一つ。
- 業界の中でも技術開発に積極的な企業。
- 子会社のAFT株式会社はダイハツと共同設立。
隠れた関連
- 西川ゴム工業との密接な関係が技術開発を促進。
- マツダ防府工場内に工場を持つことで連携強化。
- 自動車メーカーへの多角供給で安定的な収益基盤。
- 合成樹脂分野で独自の特許技術が多い。
- 東広島市の産業団地内に本社・工場を集中配置。
- 2014年東証一部上場後、資金調達力が向上。
- アジア地域の生産拠点開発に注力し国際競争力向上。
- 自動車用樹脂部品分野で老舗企業同士の提携がある。
将来展望
成長ドライバー
- 自動車樹脂部品の軽量化・高機能需要増加
- 電動車両市場の拡大による新規部品開発需要
- 環境規制強化に伴う環境対応製品の開発加速
- 海外自動車生産拠点の増加による需要拡大
- 高度な樹脂加工技術による新用途開拓
- 顧客層の拡大と新メーカーへのアプローチ強化
- 新素材樹脂の開発による競争優位の維持
- デジタル化・自動化による生産効率向上
- 持続可能経営への注力によるブランド価値向上
- グローバルサプライチェーンの最適化
戦略目標
- 売上高2000億円超の達成
- 樹脂オイルストレーナー世界シェアを3%以上に拡大
- 電動車部品の売上比率を30%以上に引き上げ
- CO2排出量を2030年までに40%削減
- 海外生産比率を50%以上に拡大
- 新規顧客獲得数を年間10社以上維持
- 樹脂部品の高度な品質管理システム導入
- 持続可能な調達方針の全社導入・遵守
- 技術開発投資を年間売上の7%以上に維持
- 地域社会と連携した共生型経営の実現
事業セグメント
自動車部品製造・供給
- 概要
- 日系自動車メーカーに幅広い樹脂部品を開発・製造し安定供給。
- 競争力
- 樹脂製エンジン部品の独自技術と多拠点生産体制
- 顧客
-
- マツダ
- トヨタ自動車
- 本田技研工業
- ダイハツ工業
- スズキ
- 日産自動車
- 三菱自動車
- 日野自動車
- いすゞ自動車
- 海外の日系自動車メーカー
- 製品
-
- 自動車内装樹脂部品
- 自動車外装樹脂部品
- エンジン用樹脂部品
- 樹脂製オイルストレーナー
- エアバッグ部品
- 樹脂製ラジエーターパーツ
- シート部品
海外事業展開
- 概要
- 北米・アジア地域に複数生産・販売拠点を持ち現地拠点支援。
- 競争力
- グローバルな樹脂部品供給ネットワーク
- 顧客
-
- 北米日系自動車メーカー
- 中国日系生産拠点
- タイ自動車産業
- インドネシア日系メーカー
- メキシコの自動車組立メーカー
- 製品
-
- 海外現地生産による自動車樹脂部品
- グローバル対応設計・開発サービス
- 品質管理システム支援
工業用プラスチック製品製造
- 概要
- 工業製品向け成形プラスチック製品の供給を通じて産業を支える。
- 競争力
- 高機能性樹脂素材の独自加工技術
- 顧客
-
- 設備メーカー
- 工場ライン運用業者
- 搬送機器メーカー
- 耐熱部品製造業者
- 製品
-
- コンベアネット
- プラスチック発泡素材
- 耐摩耗強化プラスチック部品
住宅機器向け部品供給
- 概要
- 住宅機器メーカー向けに機能性とデザイン性を備えた樹脂部品を供給。
- 競争力
- 耐久性と静音性を兼ね備えた部品設計ノウハウ
- 顧客
-
- 住宅設備メーカー
- 換気扇メーカー
- 水回り部品製造業者
- 製品
-
- 換気扇用羽根
- 水回り用プラスチックカバー
- 住宅用装飾部品
特殊樹脂部品開発
- 概要
- 知的財産権を活用した高度技術樹脂製品の設計・開発を行う。
- 競争力
- 多数の樹脂特許とノウハウ蓄積
- 顧客
-
- 自動車関連技術開発企業
- 新素材研究機関
- 特許技術利用企業
- 製品
-
- 特許樹脂成形品
- 軽量化技術製品
- 環境配慮型樹脂商品
競争優位性
強み
- マツダ系最大手樹脂サプライヤー
- 多数の知財を持つオイルストレーナー技術
- 幅広い自動車部品対応力
- 国内外に多拠点生産体制
- 長年の業界経験と安定顧客基盤
- 高耐久・軽量化製品開発力
- 海外市場でのプレゼンス向上
- 高品質な内外装樹脂製品
- 独自素材加工技術
- 自動車メーカーからの高信頼
- 環境対応型製品の開発
- 安定した財務基盤
- 持続可能性を重視した生産
- エンジン部品の専門的ノウハウ
- トヨタ本田への取引拡大
競争上の優位性
- 高度特許技術に支えられたエンジン部品市場での優位性
- 幅広い部品ラインナップで顧客ニーズに対応
- 長年取引のマツダを中心とした強固な取引ネットワーク
- グローバル生産体制による迅速な供給力
- 環境配慮製品の積極展開で市場変化に適応
- 専門的樹脂素材加工技術を活用した製品差別化
- 技術開発投資と知財保護体制の充実
- 顧客の多様な要望に応える設計力と生産力
- 地域密着と海外展開のバランスの良さ
- 多様な製造設備と効率的な生産管理体制
- 安定した収益構造と資金力による事業持続性
- 競合メーカーとの技術協働や共同開発実績
- 持続可能な製造プロセスとCSR活動
- 顧客満足度の高さによる継続受注
- トヨタや本田技研との新規事業開拓強化
脅威
- 世界的な自動車需要の変動リスク
- 代替素材の技術進展による競争激化
- 為替変動による原材料コストの影響
- 新規参入企業による価格圧力
- 環境規制強化に伴う設備投資負担
- サプライチェーンの混乱リスク
- 電動車向け部品需要の急変化
- 国際貿易摩擦による関税影響
- 顧客の発注仕様変更リスク
- グローバル競合の技術革新速度
- 工場の労働力確保難
- 地政学リスクによる海外生産影響
イノベーション
2024: 高性能樹脂製オイルストレーナーの量産技術確立
- 概要
- 軽量化と高耐久性を実現した新型樹脂製オイルストレーナーの量産を開始。
- 影響
- 自動車メーカー各社への採用拡大と市場シェア増加
2023: 電動車向け樹脂部品の開発投入
- 概要
- 電気自動車用軽量樹脂部品の設計開発を進め、新市場を開拓中。
- 影響
- 将来の事業基盤拡大に寄与
2022: 生産ライン自動化による効率改善
- 概要
- 国内工場でAIとロボティクスを導入し、生産性向上を実現。
- 影響
- コスト低減と納期短縮に成功
2021: 新素材樹脂の実用化
- 概要
- 耐熱・耐候性を高めた新樹脂素材を製品化し技術差別化を強化。
- 影響
- 製品寿命延長と顧客満足度向上
2020: 海外生産拠点の拡充と品質強化
- 概要
- インドネシア工場の生産能力増強で需要増加に対応。
- 影響
- 海外売上拡大と供給体制強化
サステナビリティ
- 製造工程のCO2排出削減計画の推進
- 廃プラスチックリサイクル率向上への取り組み
- 環境負荷低減型素材の研究開発強化
- 環境法規制遵守と自主的な監査体制構築
- 地域社会との共生を目指したCSR活動の実施
- 省エネ型生産設備の導入促進
- 環境報告書の定期公表と情報開示
- 職場の安全衛生向上と労働環境改善
- 取引先との環境マネジメント協力強化
- 持続可能な資源調達基準の設定