共英製鋼
基本情報
概要
共英製鋼は1947年創業の日本製鉄資本の電気炉メーカーで、建設用鉄筋棒鋼分野において国内トップシェアを誇る総合鉄鋼製造企業です。
現状
共英製鋼は2025年3月期において連結売上高約3328億円、経常利益約157億円を計上し、鉄鋼電炉業界で国内第2位の地位を確立しています。主力製品は鉄筋棒鋼で、特に鉄筋コンクリート用棒鋼の市場で圧倒的なシェアを保持しているほか、廃棄物のリサイクル事業や環境事業にも注力しています。近年はベトナムをはじめアジアや北米の製鉄子会社の積極的展開により海外事業を強化し、グローバル展開を加速中です。技術革新にも取り組み、製造プラントの設計や鉄鋼製造技術の販売も行い高い技術力を有しています。サステナビリティ面では廃棄物の資源化やリサイクル技術の高度化を推進し、持続可能な製造体制を構築。今後も日本製鉄グループの一員として鉄鋼製品の競争力維持を図りつつ、新市場や新規事業領域への投資を計画しています。安定した財務基盤に支えられ、長期的視野での持続成長戦略を推進中です。
豆知識
興味深い事実
- 鉄筋棒鋼分野で国内最大手の市場占有率
- 医療廃棄物処理にも早期から参入し事業を拡大
- ベトナムや北米に複数の製鉄子会社を持つ
- 電炉技術を活用した環境配慮型製造に注力
- 設立は1947年、戦後の鉄鋼需要拡大期に創業
- 新日鉄住金グループの一員として資本・業務提携している
- 1956年共英伸鉄設立、現在の事業基盤を形成
- 1990年の各事業会社合併で現在の体制に再編
- 医療廃棄物処理だけでなく自動車リサイクルも展開
- 関東、山口、名古屋、大阪に主要事業所を構える
- 2006年12月に東証と大証に同時上場
- 大輪会(りそなグループの一員)の会員企業である
- 廃棄物再生資源化分野で技術開発を重ねている
- 連結従業員数は約4000人で安定した規模
- 独自技術を背景に製造プラント設計・技術販売も展開
隠れた関連
- 日本製鉄が26.68%出資しており、グループ関連企業として強い結びつきがある。
- 多様な関連会社や子会社を通じて、国内外の鉄鋼市場に広く影響力を持つ。
- 建設業界の主要ゼネコンと継続的な取引関係を維持し安定収益を確保している。
- 環境分野技術は地方自治体の廃棄物処理政策にも貢献している。
- ベトナムや米国の関連企業を通じて国際競争力向上を図っている。
- グループ内で製鉄から加工、物流までをカバーし効率的なバリューチェーンを形成。
- 新日鉄住金グループの鉄鋼関連企業との提携により技術と販売ネットワークが強固。
- 自動車リサイクル事業との連携により廃棄物の資源循環に積極的に取り組む。
将来展望
成長ドライバー
- アジア地域での建設需要の増加
- 環境規制強化によるリサイクル技術需要の拡大
- 国内鉄筋棒鋼の高い品質需要継続
- 海外製鉄子会社の事業拡大
- 製造プラント設計と技術販売の市場拡大
- サステナビリティ対応製品の開発推進
- 官公庁・ゼネコンとの長期的取引継続
- 物流と加工事業の効率化によるコスト削減
- 技術革新による生産性向上
- グループ企業間シナジーの強化
戦略目標
- 連結売上高4000億円超の達成
- 国内鉄筋棒鋼市場シェア維持・拡大
- 環境負荷削減目標に沿った製造工程の最適化
- 海外子会社の現地生産体制強化
- リサイクル事業の製品ライン拡充
- 健康・安全を重視した職場環境の継続整備
- 新規市場向け製鋼技術の開発・販売
- 鉄鋼製造プラント関連事業の収益拡大
- 地域社会と連携した社会的責任の遂行
- デジタル技術導入による業務効率化
事業セグメント
鉄筋加工・建設資材供給
- 概要
- 建築・土木現場向けに鉄筋加工品や組立工事を一括提供。
- 競争力
- 高品質な製品と全国供給網の維持
- 顧客
-
- 建設会社
- 鉄筋工事会社
- 官公庁
- ゼネコン
- 製品
-
- 棒鋼
- 加工鉄筋
- 組立工事
- 特殊鋼材
鉄鋼製造プラント設計・技術販売
- 概要
- 鉄鋼製造プラントの設計から技術指導までを支援。
- 競争力
- 高度な電炉技術と豊富な設計実績
- 顧客
-
- 鉄鋼メーカー
- プラントエンジニアリング会社
- 建設設備業者
- 製品
-
- 電気炉設計
- 製鋼技術販売
- 製造装置保守サービス
廃棄物収集・処分およびリサイクル事業
- 概要
- 廃棄物の安全収集から処理、再生に至るトータルサポート。
- 競争力
- 法令遵守とリサイクル技術の融合
- 顧客
-
- 医療機関
- 産業廃棄物排出事業者
- 地方自治体
- 製品
-
- 医療廃棄物処理
- 産業廃棄物処理
- 資源再生
- 自動車リサイクル
鋼片販売
- 概要
- 製鉄用原料となる鋼片の安定供給を実現。
- 競争力
- 多様な鋼材の提供力
- 顧客
-
- 中小鉄鋼加工業者
- 溶断業者
- 鋳造業者
- 製品
-
- 電炉鋼片
- 各種鋼塊
物流・運輸サービス
- 概要
- 鉄鋼製品の専門物流サービスを提供。
- 競争力
- 鉄鋼業界に特化した物流ノウハウ
- 顧客
-
- 鉄鋼製品流通業者
- 製造業者
- 建設業者
- 製品
-
- 鉄鋼運搬
- 倉庫サービス
海外製鉄子会社経営
- 概要
- ベトナム、米国子会社による現地生産と販売強化。
- 競争力
- 現地ニーズ対応力とグループ連携
- 顧客
-
- 地域開発機関
- 海外建設業者
- 製品
-
- 鉄筋棒鋼製造
- 現地販売
競争優位性
強み
- 国内トップの電炉鉄筋棒鋼シェア
- 新日鉄住金グループの資本力
- 高い製造技術とプラント設計力
- 廃棄物リサイクル事業の展開
- 強固な販売・物流ネットワーク
- 四地点にわたる安定した製造拠点
- 海外子会社でのグローバル展開
- 法令遵守に基づく環境配慮力
- 安定した財務基盤
- 長年の業界経験とブランド力
競争上の優位性
- 鉄筋コンクリート用棒鋼市場で首位のシェア
- 電炉技術と製造プラント設計での専門性
- グループによる資材調達と販売協力体制
- 総合リサイクル事業による環境対応力
- 多拠点展開と充実した流通サービス網
- 海外事業拡大による収益多様化
- 専門的な鉄鋼製品加工技術の提供力
- 強固な取引先ネットワーク
- 官公庁やゼネコンとの信頼関係
- 法令遵守による安定事業運営
脅威
- 鉄鋼業界の景気変動リスク
- 鉄スクラップ市況の価格変動
- 環境規制強化によるコスト増加
- 海外製鉄メーカーとの厳しい競争
- 資源リサイクル技術の国際競争
- 海外政治リスクによる子会社影響
- 新技術の導入遅延による競争劣位
- 輸入鋼材の価格攻勢
- 為替変動による収益影響
- 労働力不足と人材確保の課題
イノベーション
2024: ベトナムに110億円規模の新工場建設
- 概要
- ベトナムでの生産能力増強を目的とした大型新工場を建設。
- 影響
- 現地市場シェア拡大と生産効率向上
2023: リサイクル技術高度化プロジェクト開始
- 概要
- 産業廃棄物の資源化効率を高める新技術を開発。
- 影響
- 廃棄物処理コスト削減と環境負荷低減
2022: 電気炉製造プラントのAI制御導入
- 概要
- 製造プロセスの最適化にAI技術を組み込み、生産効率を改善。
- 影響
- 生産歩留まり5%向上、エネルギー消費10%削減
2021: 医療廃棄物処理の安全管理強化
- 概要
- 最新技術による処理施設の安全性及び法令遵守体制の強化。
- 影響
- 事故防止と法令遵守の信頼向上
2020: 米国子会社ビントン・スチールの設備更新
- 概要
- 北米市場で競争力強化のため最新鋼材製造設備を導入。
- 影響
- 生産能力20%増加と製品多様化促進
サステナビリティ
- 医療・産業廃棄物の安全処理拡大
- 鉄スクラップリサイクル率の向上
- エネルギー効率の高い電気炉運用
- 環境負荷低減型製品の開発
- グリーン調達の推進
- 地域環境保全活動への参加
- 従業員の安全衛生管理強化
- 廃棄物処理法令遵守と透明性確保
- CO2排出削減目標の設定
- グループ全体での環境マネジメント