マクセル
基本情報
概要
マクセルは1960年創業の電気機器メーカーで、特に電池や磁気テープ分野で日本市場を牽引し、多角的な産業部材や理美容機器にも強みを持つ企業です。
現状
マクセルは2020年度に連結売上高約1450億円を計上する一方で純利益は約104億円の赤字となった。主力の電池や記録媒体事業は競争激化により厳しい状況が続くが、コイン電池など特定製品では強みを保持している。生産体制の効率化や子会社吸収合併による事業再編を進めている。理美容家電や健康・医療分野への多角化も図り、新製品開発やOEM展開に注力。健康経営優良法人にも連続認定されており、持続可能性の向上に取り組む。日立製作所からの独立後、経営の自立化を図り、国内外の顧客開拓と新規事業領域への進出が中長期戦略。近年はAI活用の認知障害検知技術開発や電池製品の長寿命化など技術革新に注力し、競争環境に対応している。多様な販売チャネルによる顧客基盤の拡大も実施中である。
豆知識
興味深い事実
- マクセルの社名は「最高の性能を持った乾電池」の意味から命名
- 1966年に日本初でコンパクトカセットテープを製品化
- 日立製作所の完全子会社化と再独立を経験した経歴を持つ
- カセットテープのテレビCMは有名アーティストの楽曲を多用
- iVDRメディアの発売とBDレコーダーによる映像記録で知られる
- 乾電池や磁気テープで長年市場シェアを有してきた
- 日東電工からの乾電池・磁気テープ事業の継承企業である
- 健康経営優良法人の連続認定企業として管理が評価
- 日立グループから独立後にもOEM事業で堅調に推移
- 電池分野では酸化銀電池やアルカリマンガン乾電池を日本初商品化
- 理美容機器分野でも独自ブランドを展開している
- 複数の子会社を吸収合併し企業体制を強化している
- 日本の磁気テープ産業の歴史を支えてきた企業の一つ
- 製品の多様化で市況変動への耐性を高めている
- スポーツイベントや地域活動へのスポンサーとしても貢献
隠れた関連
- 日立製作所と長年の資本的・技術的提携があった
- かつては日立グループの一角を担い、日立ブランド製品のOEMも担当
- 複数の関連企業との共同投資で泉精器製作所を傘下に持つ
- 競争相手のソニーの音楽レーベルとタイアップCMで関係が深かった
- 日本政策投資銀行など公的機関とも連携して事業拡大を図った
- 医療や健康分野ではAI技術導入に積極的な先進企業として位置付けられる
- 天然資源確保のため魚関連事業を持つ日立グループと接点があった
- 業界では電池や記録メディア分野の技術的なノウハウ移転の受け皿であった
将来展望
成長ドライバー
- 高性能医療・健康機器市場の拡大
- 環境対応電池・二次電池の需要増加
- AI技術を活用した新製品開発の推進
- 次世代光学材料と部品技術の進化
- 国内外でのOEM需要の増加
- 理美容家電市場の再成長
- 持続可能な製造プロセスの強化
- グローバル市場でのブランド強化
- 多様な販売チャネルの活用促進
- 産業用電子部品の拡販
- 新素材技術の事業化
- 健康経営の継続推進
戦略目標
- コイン電池及び二次電池の市場シェア拡大
- 医療・健康関連機器分野の売上高を倍増
- AI・IoT技術を活用した新規事業創出
- 理美容機器市場で国内トップ3入り
- 環境負荷低減とCO2排出量50%削減
- 持株会社体制を活かしたグループシナジー最大化
- 海外市場の売上高比率40%以上達成
- 健康経営優良法人の認定を維持・強化
- 持続可能な素材調達率80%以上
- 全社的DX推進による生産性向上
事業セグメント
電子部品供給
- 概要
- 多様な電子部品を主要産業に供給し、高品質と信頼性を提供。
- 競争力
- 高性能電池や先端光学部品における独自技術力
- 顧客
-
- 家電メーカー
- 自動車メーカー
- IT企業
- 産業機械メーカー
- 医療機器メーカー
- 通信機器メーカー
- 製品
-
- コイン電池
- リチウムイオン電池パック
- 磁気カード
- ICカード
- 光学レンズ
- 電子フィルム
産業用材料・接着剤
- 概要
- 製造業向けに高品質接着剤や材料を供給している事業。
- 競争力
- 微粒子材料の応用技術と多様な接着剤製品群
- 顧客
-
- 製造業全般
- 電子部品製造業者
- 化学メーカー
- 自動車関連企業
- 建築資材メーカー
- 製品
-
- 接着剤
- 耐熱テープ
- 粘着テープ
- 産業用フィルム
OEM・ODM事業
- 概要
- 顧客企業のブランド向け製品をOEMで製造・提供。
- 競争力
- 長年の生産技術と高品質管理体制
- 顧客
-
- 国内外家電メーカー
- 映像機器メーカー
- 理美容機器メーカー
- 情報通信機器メーカー
- 製品
-
- BD/DVDレコーダー
- 電池製品
- 理美容家電
- 映像記録メディア
健康・医療機器関連
- 概要
- 健康・医療分野向け先進製品の開発と供給を行う。
- 競争力
- AI技術導入による革新的健康管理ソリューション
- 顧客
-
- 医療機関
- 介護施設
- フィットネス企業
- 健康管理サービス
- 製品
-
- 認知障害検知デバイス
- 医療用電池
- 健康モニター機器
- リハビリ機器
理美容機器事業
- 概要
- 日立ブランドとの協業を含む高性能理美容家電を展開。
- 競争力
- デザイン性と使いやすさを融合した製品開発力
- 顧客
-
- 小売チェーン
- 美容サロン
- 家電量販店
- 通信販売事業者
- 製品
-
- 電動シェーバー
- ヘアドライヤー
- フェイスケア機器
- 美顔器
映像機器・デジタル機器部品
- 概要
- 映像・デジタル機器の部品製造と供給を担当。
- 競争力
- 高品質映像用途部品の製造技術
- 顧客
-
- 放送局
- 映像制作会社
- 家電製造業
- 情報通信企業
- 製品
-
- プロジェクター部品
- BDレコーダー部品
- 映像記録メディア
- 光デジタルケーブル
自動車関連電池
- 概要
- 環境配慮型車載電池を提供し、自動車業界に貢献。
- 競争力
- 安全性と高性能を両立した電池技術
- 顧客
-
- 自動車メーカー
- 自動車部品サプライヤー
- 二輪車メーカー
- 製品
-
- 車載用リチウムイオン電池
- ニッケル水素電池
- 蓄電池パック
情報通信機器部材
- 概要
- 高度な識別技術を生かしたカード類を提供。
- 競争力
- 信頼性の高いセキュリティカード開発力
- 顧客
-
- 通信キャリア
- IT企業
- 電子部品商社
- 製品
-
- ICカード
- 磁気カード
- 通信機器用電子部品
産業用電子材料
- 概要
- 産業向け特殊材料の研究開発と供給を行う。
- 競争力
- 微粒子材料技術と応用力
- 顧客
-
- 電子機器メーカー
- 製造業
- 製品
-
- 電子フィルム
- 機能性材料
物流ソリューション
- 概要
- 効率的な物流と販売サポートを展開。
- 競争力
- 長年の経験による最適物流設計力
- 顧客
-
- 小売業
- 製造業
- 流通業者
- 製品
-
- 商品物流管理サービス
- 販売促進資材
アフターサービス・サポート
- 概要
- 製品の長期使用を支える包括的なサポート体制。
- 競争力
- 迅速な対応と高い顧客満足度
- 顧客
-
- 法人顧客
- 一般消費者
- 製品
-
- 保守サービス
- 技術サポート
- 修理サービス
教育・啓蒙活動
- 概要
- 技術教育や製品理解の促進に寄与。
- 競争力
- 専門性の高い講師陣とカリキュラム
- 顧客
-
- 学校法人
- 企業研修
- 地域コミュニティ
- 製品
-
- 技術研修
- 製品安全講習
競争優位性
強み
- 独自の微粒子材料技術
- 高性能コイン電池開発力
- 多角的な事業展開力
- OEM生産体制の強み
- 健康・医療機器分野の成長力
- ブランドの長い歴史と信頼性
- 高品質な記録メディア技術
- 日立グループ時代の厚い技術基盤
- 厚い国内顧客基盤
- 持続可能経営の推進
- 積極的なM&Aと事業再編
- 多様な販売チャネル活用
- 顧客ニーズに応じた迅速な開発
- 堅実な財務基盤
- 先端技術との協業体制
競争上の優位性
- コイン電池における国内トップクラスの製造技術とブランド力
- 高品質光学部品および記録メディア製品での差別化
- AI技術を活用した新規認知障害検知製品の市場投入
- 日立グループからの独立で実現した経営柔軟性と迅速な意思決定
- 多様な産業分野に跨がる製品ラインアップと強固なOEM事業
- 接着剤など機能性材料市場における独自開発力
- 通信や医療分野に向けた耐久性の高い産業用電池の提供
- 顧客密着型のカスタマーサポート体制
- 環境・健康経営優良法人の認定による信頼性向上
- 商品・サービスの継続的な改良を促す研究開発体制
- 国際標準に対応した品質保証体制
- 生産効率化とコスト削減への継続的な取り組み
- 多様な販売チャネルを通じた広域販売網
- 日立製作所との長年にわたる提携による信頼の蓄積
- 多角化によるリスク分散と安定経営
脅威
- 乾電池・記録媒体市場の縮小傾向
- 海外競合メーカーの低価格攻勢
- 新規参入企業による技術革新のスピード
- デジタル化による物理メディア需要の減少
- 原材料価格の高騰と調達リスク
- 為替変動による利益率の影響
- 環境規制強化による製造コスト増加
- OEM依存度の高さによる顧客離れリスク
- 健康・医療機器分野の規制変更リスク
- 新興技術に対する研究開発の遅れ
- 大手家電メーカーとの競争激化
- サプライチェーンの途絶リスク
イノベーション
2024: 認知障害検知AIデバイスの開発
- 概要
- 指の動きを解析するAI技術を採用した認知障害検知機器を商品化。
- 影響
- 医療分野への新規製品展開で市場シェア拡大。
2023: コイン型電池の長寿命化技術導入
- 概要
- 11%使用時間を延長する新電極材料を実用化。
- 影響
- 主要製品の競争力強化と顧客満足度向上。
2022: 新型医療用リチウム電池の開発
- 概要
- 安全性を向上させた小型リチウム電池を開発、医療機器用途に特化。
- 影響
- 医療機器メーカーとの取引拡大に寄与。
2021: 健康経営優良法人認定の継続
- 概要
- 健康経営を推進し連続認定による企業価値向上を支援。
- 影響
- 従業員のモチベーションと企業イメージの向上。
2020: 理美容機器の新シリーズ投入
- 概要
- 高機能美顔器とヘアケア製品の新ラインアップを発表。
- 影響
- 消費者市場でのブランド強化と売上増加。
サステナビリティ
- 2020年から2024年まで健康経営優良法人「ホワイト500」認定取得
- 省エネルギー生産設備の導入によるCO2削減
- 環境に配慮した素材使用の積極推進
- 廃棄物リサイクル体制の強化と廃棄物削減
- 地域社会との連携による環境保全活動実施
- 女性活躍推進とダイバーシティ経営の推進
- 安全衛生管理の徹底と労働環境改善
- 環境経営システムISO14001認証の維持
- 持続可能な調達基準の策定
- CSR活動による地域社会貢献の拡充
- 社内教育による環境意識向上
- プラスチック削減のための包装改善