ファナック
基本情報
- 証券コード
- 6954
- 業種
- 電気機器
- 業種詳細
- 製造用機械・電気機械
- 都道府県
- 山梨県
- 設立年
- 1972年05月
- 上場年
- 1976年11月
- 公式サイト
- https://www.fanuc.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- FUJI, 平田機工, YUSHIN, 安川電, アドテスト, 村田製
概要
ファナックは1972年創業の電気機器メーカーで、工作機械用CNC装置と産業用ロボットで世界トップシェアを誇り、高信頼性と技術革新で市場をリードする企業です。
現状
ファナックは2022年3月期に連結売上高約7,330億円、営業利益約1,832億円を計上し業界を牽引しています。工作機械用CNC装置では世界シェア約50%、産業用ロボットも世界トップクラスのシェアを持ち、国内外の製造業へ幅広く製品を供給中です。研究開発に従業員の約3分の1を割き、故障予知や生涯保守を実現する技術を強化し信頼性を高めています。近年はIoTプラットフォーム「FIELD system」の展開やファイバレーザ分野への新規参入などで事業多角化も推進。地元山梨県の広大な敷地に研究所・工場などを集中配置し、国内生産と技術流出防止に注力。2020年代の中長期戦略では産業用ロボットの高度化とグローバル展開を強化し、安定した収益基盤の維持と成長が期待されています。リスク面では富士山直下の立地による自然災害の影響が指摘されているものの、企業の強固な財務体質が補っています。
豆知識
興味深い事実
- CNC装置で世界シェア約50%を占める唯一無二の企業
- 全製品の『生涯保守』を宣言し、30年以上前の製品も修理可能
- 黄色をコーポレートカラーとする珍しい日本企業
- 本社工場の大規模な樹木移植工事は自然保護の模範例
- 昭和天皇が1986年に本社に行幸した歴史を持つ
- 協働ロボットCR-35iAは業界最高クラスの可搬重量35kg
- 研究開発に全従業員の約3分の1が従事する
- 特許総合力でもCNC装置、ロボットで業界トップレベル
- 近年はIoTプラットフォームFIELD systemを本格展開
- 日本国内での生産にこだわり技術流出抑止を徹底している
- 旧富士通グループから完全独立後も良好な財務体質を維持
- 参考文献には創業者稲葉清右衛門の研究論文多数
- 業績上昇の一因となったiPhone筐体加工に使われるロボドリル
隠れた関連
- 富士通の制御部から独立した背景で、ITとFAの深い技術的繋がりを持つ
- 安川電機、ABB、クーカの4大産業用ロボットメーカーの一角を担う
- 日立製作所やPreferred Networks、NTT、NVIDIAと開発連携する最先端企業
- 創業者一家が長年経営権を持つファミリー企業の色彩が強い
- 製造業のDXを推進するFIELD systemは東京大学発ベンチャー企業と協業
- 製造業のグローバル展開における主要サプライヤーとして多くの産業で存在感
- 工場群は富士箱根伊豆国立公園内に自然保護制約の中で開発されている
- 黄色の社有車や建物は遠くからも容易に識別できるため物流効率も向上
将来展望
成長ドライバー
- グローバル製造業の自動化需要の拡大
- IoTとAI技術によるスマートファクトリー市場の成長
- 新興国での産業用ロボット導入拡大
- 高精度加工需要の増加と技術革新
- 環境規制強化による省エネルギー型製品需要
- 故障予知技術の普及による保守サービス拡大
- 大手メーカーのDX推進による連携強化
- ファイバーレーザー技術の応用分野拡大
- 多関節ロボットの安全技術進展による市場拡大
- サステナビリティ対応製品開発の需要増
戦略目標
- 世界トップシェアの維持と拡大
- 製品の生涯保守体制の更なる強化
- FIELD systemのグローバル展開と高度化
- 環境負荷低減技術の実用化と普及
- 新製品開発による多角化と新市場獲得
- 海外拠点の生産・サービス能力拡充
- IoT・AI活用による製造効率の最大化
- 地域社会との連携強化によるCSR推進
- 研究開発投資の持続的拡大
- 柔軟で安全な協働ロボットの市場リーダー化
事業セグメント
工作機械制御システム
- 概要
- 工作機械関連企業向けに高信頼性の制御装置と部品を一括提供。
- 競争力
- 制御装置とモーターの一貫生産で高信頼性
- 顧客
-
- 工作機械メーカー
- 自動車部品製造業者
- 航空機部品製造業者
- 精密機器メーカー
- 金属加工業者
- 重工業・造船業者
- エレクトロニクス製造業者
- 産業用機械輸出業者
- 公的研究機関
- 大学・教育機関
- 製品
-
- CNC制御装置
- サーボモーター
- モーター制御ユニット
- 周辺機器
- 制御ソフトウェア
産業用ロボットソリューション
- 概要
- さまざまな産業分野向けにカスタマイズ可能なロボットを提供。
- 競争力
- 高精度制御と豊富な産業分野対応力
- 顧客
-
- 自動車製造業
- 電子部品製造業
- 食品加工企業
- 物流企業
- 航空機部品製造業
- 医療機器製造業
- 化学工業者
- 大型工場運営企業
- 産業ロボット販売店
- 国内外代理店
- 製品
-
- 垂直多関節ロボット
- 協働ロボット
- パラレルリンクロボット
- ロボット制御装置
- ティーチングシステム
レーザー加工装置事業
- 概要
- 高性能レーザー装置で精密加工および製造自動化を促進。
- 競争力
- CNC・ロボット連携による一体サービス
- 顧客
-
- 金属加工業者
- 自動車部品メーカー
- 半導体製造企業
- 電子機器製造業
- 航空宇宙産業
- 医療機器メーカー
- 製造サプライヤー
- 研究開発機関
- 製品
-
- 炭酸ガスレーザー装置
- ファイバーレーザー装置
- レーザー発振器
- レーザースキャナ
- 関連ソフトウェア
ロボマシン事業
- 概要
- 多機能加工機で多様なニーズの高精度加工を実現。
- 競争力
- 自社CNCとサーボモーターで高性能制御
- 顧客
-
- 精密部品製造業
- 電子機器組立業者
- プラスチック成形業
- 製造ライン設計企業
- 自動化プラント事業者
- 中小製造業
- OEMメーカー
- 製品
-
- ロボドリル
- ロボショット
- ロボカット
- ロボナノ
技術研修・サポート事業
- 概要
- 高度な技術力を持つユーザー育成とアフターサービスを展開。
- 競争力
- 充実の研修施設と専門教育体制
- 顧客
-
- 工作機械ユーザー
- 産業用ロボットユーザー
- 製造業技術者
- 教育機関
- 代理店
- 販売店
- 製品
-
- ファナックアカデミ研修
- オンライン教育プログラム
- 技術コンサルティング
- メンテナンスサービス
IoTプラットフォーム事業
- 概要
- 製造ラインの効率化と予知保全を支援するIoT基盤を提供。
- 競争力
- AI・ディープラーニング連携の故障予知技術
- 顧客
-
- 製造業システム開発者
- 設備管理者
- 大規模工場
- 製造業のDX推進担当者
- 製品
-
- FIELD system
- 故障予知AI解析
- ロボット学習共有システム
競争優位性
強み
- 世界シェアトップのCNC装置技術
- 多機能産業用ロボット群
- 高信頼性の生涯保守サービス
- 強固な国内生産基盤
- 優秀な研究開発体制
- 内製化によるコスト競争力
- 豊富な特許保有数
- グローバル販売ネットワーク
- 高利益率の事業構造
- 長年の顧客信頼と実績
競争上の優位性
- CNCとサーボモータの同時内製と販売で競合優位
- 業界標準のNCプログラミング技術の保有
- 協働ロボット市場の先行者としての立場
- 大規模な信頼性評価と故障予知技術の活用
- 豊富な製品ラインナップとカスタマイズ力
- 堅牢な財務基盤による中長期投資の余裕
- DESIGN・生産の一貫体制によるクオリティ管理
- 国内外の研究機関や大手企業との連携強化
- IoTプラットフォームの先進的開発・展開
- グローバルな顧客基盤を活かした販売力
脅威
- 自然災害による生産拠点リスク(富士山噴火等)
- 為替変動の海外収益影響
- グローバル競争環境の激化
- 先進技術の模倣・技術流出リスク
- 地政学的リスクによる海外市場変動
- 新興国メーカーの低価格攻勢
- サプライチェーンの国際的混乱
- 労働力不足による生産・開発制約
- ITセキュリティリスク増大
- 法規制・環境規制の強化によるコスト増
イノベーション
2024: 次世代協働ロボットの投入
- 概要
- 2024年、より安全で高性能な協働ロボットCR-40iAシリーズを市場投入し市場シェア拡大を狙う。
- 影響
- 柔軟な製造ライン構築と新規顧客開拓に寄与
2023: FIELD system AI解析高度化
- 概要
- 機械学習とディープラーニングを活用した故障予知機能を強化し、生産ダウンタイム削減に成功。
- 影響
- 設備稼働率向上と運用コスト低減を実現
2022: ファイバーレーザー新工場稼働
- 概要
- 2022年、新設のファイバーレーザー工場で生産能力を増強し、高品質製品供給を安定化。
- 影響
- レーザー市場の競争力強化と売上増加
2021: 大型6軸ロボットM-2010iC開発
- 概要
- 最大可搬重量2.7トンの大型産業用ロボットで、自動車・航空機産業など重工向けに展開。
- 影響
- 高負荷作業分野の新規市場開拓に成功
2020: ロボット用エッジコンピューティング技術開発
- 概要
- ロボットのリアルタイム処理向けエッジAI技術を研究開発し、性能向上と応用拡大を推進。
- 影響
- スマートファクトリー実現に貢献
サステナビリティ
- 再生可能エネルギー導入と使用増加
- 工場廃棄物の徹底したリサイクル率向上
- 生産効率化によるエネルギー消費削減
- 環境負荷低減型製品の研究開発推進
- 地域環境保全活動への積極的参加