川崎重工業
基本情報
- 証券コード
- 7012
- 業種
- 輸送用機器
- 業種詳細
- 産業用装置・重電設備
- 都道府県
- 東京都
- 設立年
- 1896年10月
- 上場年
- 1949年05月
- 公式サイト
- https://www.khi.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- フジクラ, 住友重機械工業, 三井E&S, カナデビア, 三菱重, IHI
概要
川崎重工業は1896年創業の総合重機械メーカーで、航空宇宙・船舶・鉄道車両・防衛産業に強みを持つ日本の大手企業です。
現状
川崎重工業は2024年3月期に連結売上高約1兆8,492億円、営業利益852億円を計上し、陸海空の輸送機器を中心に国内外で安定した成長を遂げています。航空宇宙システムや防衛関連製品で高い技術力を有し、防衛装備受注額では日本トップクラスです。ロボット事業においては国内第2位、世界第4位のシェアを誇り、DXやGXを推進し水素社会実現に向けた技術開発も積極的に行っています。社内の技術士・博士号取得者は多数、先進技術と伝統を融合した高度技術企業としての地位を確立。2021年10月に二輪車および鉄道車両事業を分社化し、経営効率向上を図りました。海外事業では米国や中国、ブラジルをはじめ広範な展開を行っており、海外市場や新技術への投資も強化中です。また、社会貢献活動や地域連携も推進し、持続可能な企業経営を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 1896年創業の老舗総合重機械企業である
- 防衛装備品の国内受注高は三菱重工を抜き日本1位
- 日本国内で第2位のロボット産業シェアを持つ
- ライト兄弟の初飛行から15年で航空機工場を設立
- DXやGXを推進し水素社会技術開発を先駆けている
- 旧神戸川崎財閥の主要企業として発展した
- 世界初の産業用ロボットの国産化に成功している
- 社内に技術士会・博士会を設立し技術教育に注力
- 米国ネブラスカ州でジャスト・イン・タイム生産モデルを確立
- ブラジルの造船事業で大規模な損失を計上した経緯がある
- 製鉄部門は1950年に分離独立して現JFEスチールが誕生
- 物流・流通でカワサキブランドの高速水上バイクが有名
- 旧社章のリバーマークは2024年に一部製品で使用される
- 社是は「テクノロジーの頂点へ」で技術革新を重視
- 2024年時点で39,689人の従業員を抱えている
隠れた関連
- 川崎重工は神戸川崎財閥の流れを持ちJFEスチールや川崎汽船とルーツが共通
- 航空・宇宙・防衛事業で三菱重工業やIHIと三大重工の一角を形成
- 防衛関連の売り込みで防衛装備移転三原則の実適用をリードしている
- 国内産業用ロボット市場でファナックに次ぐ第2位のシェアを誇る
- 東京大学情報システム工学研究室と協業し高度な人型ロボットを開発
- アメリカ、ブラジル、中国など多国籍で製造販売展開をしている
- 医療用ロボット事業でシスメックスとメディカロイドを共同設立
- 防衛省幹部や潜水艦隊員への金品提供疑惑は2024年に公表された
将来展望
成長ドライバー
- 防衛装備品の海外輸出推進で新規市場開拓
- 水素社会構築に向けたインフラ・輸送技術に注力
- 航空宇宙産業の成長と新技術開発
- 産業用ロボット市場の拡大による需要増
- デジタルトランスフォーメーションによる製造効率向上
- 環境規制強化に伴う環境プラント需要の増加
- 国内外の鉄道車両需要回復
- 医療用ロボット分野での新規製品投入
- グローバル生産拠点の強化による競争力向上
- 社会インフラの高度化に対応する技術革新
戦略目標
- 水素社会の中心的技術企業となること
- 防衛関連事業で国内トップシェアを維持・拡大
- 産業用ロボットにおける世界トップ5の地位確立
- DXとGXの推進による持続可能な成長実現
- グローバルマーケットでのシェア拡大
- 航空宇宙分野での先進技術開発リーダーシップ
- 環境配慮型プラントの案件獲得増加
- 地域社会との共生を強化しCSR活動を深化
- 新規事業創出とイノベーション促進
- 高度人材育成と組織力強化による競争力向上
事業セグメント
航空宇宙システム
- 概要
- 航空機・宇宙機器の設計・製造・メンテナンスを手掛ける高度技術セグメント。
- 競争力
- 国内有数の防衛装備製造力と航空宇宙技術
- 顧客
-
- 防衛省
- 航空機製造企業
- 宇宙関連企業
- 官公庁
- 運輸業者
- 防衛装備品メーカー
- 製品
-
- 固定翼哨戒機
- 輸送機
- ジェットエンジン
- 航空機部品
- ロケット製造
- 宇宙機器
船舶・海洋システム
- 概要
- 大型商用船や防衛用潜水艦を中心とした海洋機器を製造する。
- 競争力
- 高い技術力による多様な船舶設計・施工能力
- 顧客
-
- 海運会社
- 防衛省海上自衛隊
- プラント建設企業
- 政府関係機関
- 国内外の造船所
- 製品
-
- 潜水艦
- LNGタンカー
- コンテナ船
- 特殊船舶
- 海洋プラント装置
鉄道・輸送機器
- 概要
- 鉄道車両の生産と関連機器の提供で国内外で評価されている。
- 競争力
- 高品質と長寿命を実現する車両技術
- 顧客
-
- 鉄道事業者
- 地方公共団体
- 輸送機器メーカー
- 車両メンテナンス会社
- 製品
-
- 新幹線車両
- 通勤型電車
- 軌道機器
- 鉄道用制御システム
エネルギー・環境プラント
- 概要
- エネルギー効率と環境配慮を両立したプラント設備を提供。
- 競争力
- 高性能エネルギー装置と環境技術の融合
- 顧客
-
- 発電事業者
- 環境プラント運営会社
- 産業プラント企業
- 化学プラント設計企業
- 製品
-
- ガスタービン
- ボイラー
- 排ガス処理装置
- 水処理機器
- シールドマシン
産業用ロボット
- 概要
- 日本国内で2番目のシェアを持つ高度な産業用ロボット群を提供。
- 競争力
- 高信頼性のロボット技術と医療分野への展開
- 顧客
-
- 製造業者
- 自動車組立工場
- 電子機器メーカー
- 医療機関
- 研究機関
- 製品
-
- 産業用多関節ロボット
- 手術支援ロボット
- 自動搬送システム
- 検査・組立ロボット
二輪車および汎用エンジン
- 概要
- 分社化したカワサキモータースが主要製品を担当、国内外で実績あり。
- 競争力
- 幅広い製品群と強固なブランド力
- 顧客
-
- 一般消費者
- 二輪販売店
- 輸出企業
- 原動機付自転車メーカー
- 製品
-
- 二輪車
- 汎用エンジン
- 水上オートバイ
- 関連部品
精密機械
- 概要
- 高精度な産業用機械と医療関連機器を提供。
- 競争力
- 医療と産業技術の融合による技術力
- 顧客
-
- 製造業者
- 医療機関
- 研究機関
- 電子機器メーカー
- 製品
-
- 精密加工部品
- 検査機器
- 医療用ロボット
- 計測機器
油圧・空圧機器
- 概要
- 油圧・空圧駆動機器の高品質製造を手掛ける。
- 競争力
- 耐久性と高性能を兼備する製品群
- 顧客
-
- 建設機械メーカー
- 自動車関連事業者
- 産業機械メーカー
- 製品
-
- 油圧シリンダー
- 空圧モーター
- コンプレッサー
- 油圧ポンプ
業務用空調機器
- 概要
- 主にオフィスや工場向けの高性能空調装置を製造。
- 競争力
- 環境対応型のクリーン技術
- 顧客
-
- オフィスビル管理者
- 産業プラント
- 商業施設
- クリーンルーム運営会社
- 製品
-
- 空調設備
- 換気装置
- クリーンルーム用機器
交通機関向け機器
- 概要
- 交通機関向けの制御・情報システムを提供。
- 競争力
- 安全性・信頼性の高い交通制御技術
- 顧客
-
- 鉄道事業者
- 都市交通管理者
- 公共交通機関
- 製品
-
- 信号機
- 交通管制システム
- 自動券売機
- 運賃箱
建設・土木機械
- 概要
- 土木工事向けの各種建設機械を製造している。
- 競争力
- 高耐久・高性能の現場機械
- 顧客
-
- 建設会社
- 土木工事業者
- 公共事業体
- 製品
-
- ロードローラー
- トンネル掘削機
- 除雪機械
- ダンプトラック
プラント設計・施工
- 概要
- 高技術を要するプラント設計と建設に強み。
- 競争力
- 多様な産業分野に対応する設計施工力
- 顧客
-
- 石油精製業者
- LNG施設運営者
- 発電事業者
- 化学プラントオペレーター
- 製品
-
- 液化天然ガスプラント
- 原子力プラント設備
- 石油精製プラント
- 環境設備
競争優位性
強み
- 高度な技術力と多岐にわたる製品ラインアップ
- 国内外の幅広い市場展開と強固なブランド
- 豊富な研究開発リソースと技術士・博士号取得者多数
- 防衛装備分野でのトップシェア
- ロボット技術分野における高い競争力
- 積極的なデジタル・グリーントランスフォーメーション推進
- 長い歴史と強固な資本力
- 多国籍のグループ企業群による多様な連携
- 幅広い産業用装置と輸送機器の製造能力
- グローバルな製造・販売ネットワーク
- 持続可能性を意識した技術開発
- 多様な顧客層への対応力
- 確立された生産管理体制(ジャスト・イン・タイム等)
- 高い品質管理体制
- 防衛省など官公需への信頼性
競争上の優位性
- 陸海空の輸送機器分野での包括的な製品ポートフォリオ
- 国内最大手の防衛装備関連メーカーとしての優位性
- 高度な航空宇宙技術と宇宙開発への対応力
- 高性能な産業用ロボット群による製造現場の自動化支援
- 水素社会の技術先導による次世代エネルギー分野の優位性
- 多国展開の堅牢なグローバル販売・生産体制
- 技術開発における官学連携と博士取得者による知見の蓄積
- 長年の実績に基づく顧客との信頼関係
- 防衛装備移転三原則対応による海外市場開拓の積極姿勢
- DXに基づくスマートファクトリー実現力
- 幅広い産業機械分野へのワンストップサービス
- 高い安全性と信頼性を実現した製品設計力
- 多様な製品群に跨るサプライチェーンマネジメント能力
- 環境規制対応の迅速な技術導入力
- 国内有数の研究開発投資規模
脅威
- 世界的な経済変動による受注減少リスク
- 防衛関連規制や政策変更の影響
- 海外市場における競合増加と価格競争激化
- 重要技術の海外流出リスク
- 原材料価格の不安定性
- 労働力不足や人材確保の難航
- 環境規制の強化による運用コスト増
- 国際的な貿易摩擦や関税問題
- サプライチェーンの途絶リスク
- 技術革新のスピードに対する追随遅延可能性
- スマート製造設備投資の資金負担
- サイバーセキュリティリスク増大
イノベーション
2024: 次世代水素運搬船量産プロジェクト
- 概要
- 造船3社と協働し環境負荷低減の水素運搬船の量産化を開始。
- 影響
- 世界の水素社会構築に先駆的な貢献を実現。
2023: hinotori™ サージカルロボットシステム 5世代目リリース
- 概要
- シスメックスとの協業により手術操作性と精度を大幅向上。
- 影響
- 医療現場の手術支援技術革新に寄与。
2022: Kaleido人型ロボット Ver.6 開発
- 概要
- ビジョンセンサー搭載で環境認識能力向上し歩行性能も強化。
- 影響
- 産業用ロボットの応用領域拡大に寄与。
2021: 航大宇宙システム再編
- 概要
- 航空エンジン事業を統合し開発効率と販売力を強化。
- 影響
- 競争力強化と事業効率の向上を実現した。
2020: デジタルトランスフォーメーション(DX)推進
- 概要
- 工場のスマート化とデジタル技術による生産最適化を推進。
- 影響
- 製造効率30%向上とコスト削減に成功。
2023: 国産潜水艦向け新設計技術開発
- 概要
- 最新防衛要件に対応した潜水艦設計の高度化を達成。
- 影響
- 防衛力強化と安全性向上に貢献した。
2022: 環境装置の排ガス浄化技術革新
- 概要
- 新型高効率脱硝装置の製品化に成功。
- 影響
- 企業の環境負荷軽減に寄与。
2021: 航空機用複合材料高性能化技術
- 概要
- 複合材料の軽量化・強度向上により燃費改善に成功。
- 影響
- 環境対応型航空機開発を加速。
2024: DX推進用AI品質管理システム導入
- 概要
- 生産ラインでのリアルタイム品質改善を実現。
- 影響
- 不良率20%削減と顧客満足度向上。
2023: 新型ガスタービン燃焼効率向上技術開発
- 概要
- 燃料消費量削減と排出ガス浄化技術を統合。
- 影響
- エネルギーコスト削減に貢献。
サステナビリティ
- 水素社会実現に向けたインフラ・輸送技術開発
- プラント・環境事業での排ガス浄化技術強化
- 産業用ロボットの省エネルギー化推進
- グリーントランスフォーメーションの中核的役割
- 環境対応型航空機部品の開発促進
- 社内技術士・博士号取得者による技術革新促進
- スマートファクトリーに基づく生産効率向上
- 持続可能な調達と環境負荷低減推進
- 多様な社会貢献活動との連携強化
- 企業ガバナンスの透明性向上