ヨロズ
基本情報
概要
ヨロズは1948年創業の輸送用機器業界のリーディングカンパニーで、日本トップシェアの自動車サスペンション部品メーカーとして国内外に広く展開しています。
現状
ヨロズは2024年3月期に連結売上高約1815億円、営業利益約45億円を計上し、海外売上比率が約60%のグローバル企業です。サスペンションメンバーやサスペンションリンク部品を中心に日本全完成車メーカー及び米国・欧州の大手自動車メーカーに供給し、国内トップシェアを維持しています。海外12拠点を含むグローバル生産体制を展開し、地域多角化を進めています。技術開発ではサスペンションの性能向上に向けた製品設計力とコスト競争力を強化中です。サステナビリティ推進では環境負荷低減の生産設備改善が進められ、2030年に向けた中長期成長戦略を掲げています。直近では中国事業の減損影響に伴う一時的な赤字体質の改善に注力し、EV普及に伴う新技術開発と市場開拓も戦略の柱です。株主構成はレノ等大手自動車系が中心で、安定的な基盤があります。
豆知識
興味深い事実
- 1948年に萬自動車工業として創業した歴史を持つ。
- サスペンション部品で国内トップシェアを占めるメーカー。
- グローバルに25社の設計・生産拠点を有する。
- 日産自動車をはじめ国内全主要完成車メーカーと取引。
- 米国テネシー州での生産展開は1986年から継続。
- 多彩な産業用生産設備も自社で設計製造している。
- 子会社を通じて農業機械部品も手がける。
- 日本のEV関連自治体と連携協定を締結している。
- 長年にわたり多国籍自動車メーカーのサプライヤー。
- 設立当初は軍需品部品も製造していた歴史がある。
隠れた関連
- 志藤六郎創業者は元富士電機エンジニアで技術者から起業家に転身。
- 日産自動車との強い取引関係からレノ自動車株主としても関与している。
- アメリカのタワーオートモティブ社と資本提携の歴史を持つ。
- グローバルな生産網により複数国のローカル自動車産業と協業。
- サスペンション分野で技術提携や共同開発を英仏米など海外企業と行う。
- 子会社群により幅広く東日本中心地域工場を展開している。
- 一部の子会社は地方自治体の地域振興に貢献している。
- ランサムウェア攻撃を受けたが情報管理体制を強化している。
将来展望
成長ドライバー
- 世界的なEV化の加速による新製品需要増加
- グローバル生産ネットワークの拡充による市場対応力向上
- 高度化する自動車安全基準対応技術の開発推進
- サステナビリティに対応した環境配慮型製品の需要増
- 主要顧客との共同開発による製品競争力強化
- デジタル技術の活用による生産効率改善
- 新興市場での販売拡大
- サプライチェーン強化とリスク分散
- 多角化戦略による収益基盤安定化
- 経営基盤の強化による競争力維持
戦略目標
- EV向け部品売上高を全体の30%以上に拡大
- 海外売上比率を70%まで引き上げる
- CO2排出量を2010年比50%削減
- デジタル化を推進し生産効率20%向上
- 多様性とインクルージョンを推進し女性管理職比率30%達成
- 新規技術開発に年間100億円投資
- グローバル製造拠点の最適化を完了
- サプライチェーンの持続可能性強化
- 地域社会貢献プログラムを拡充
- ガバナンス体制の強化と透明性向上
事業セグメント
自動車メーカー向け部品供給
- 概要
- 国内外の大手自動車メーカーへ主要サスペンション部品を供給。
- 競争力
- 高い技術力と豊富なグローバル製造拠点による安定供給体制。
- 顧客
-
- 日産自動車
- トヨタ自動車
- 本田技研工業
- マツダ
- スズキ
- いすゞ自動車
- 三菱自動車工業
- ダイハツ工業
- ゼネラルモーターズ
- フォルクスワーゲン
- フォード
- 製品
-
- フロントサブフレーム
- リアサスペンションメンバー
- サスペンションリンク
- クラッチペダルユニット
- ブレーキペダルユニット
- エンジンマウント
- オイルパン
生産設備・製造支援サービス
- 概要
- 自社および顧客向けに高効率生産設備を設計・提供。
- 競争力
- 多様な生産ニーズに対応できる設計ノウハウと実績。
- 顧客
-
- ヨロズグループ企業
- 自動車部品メーカー
- 産業機械製造企業
- 製品
-
- 自動組立装置
- 検査設備
- 治工具
競争優位性
強み
- 国内トップシェアのサスペンション部品メーカー
- グローバルに展開する生産・開発拠点
- 多様な主要自動車メーカーとの長期取引関係
- 高い製品設計力と技術力
- 安定した財務基盤
- 豊富な製品ラインアップ
- 強力な国内外の顧客基盤
- 迅速な品質管理体制
- 幅広い製造工程の内製化能力
- 環境負荷低減の取り組みを推進
- 多国籍グループ企業との連携
- 経験豊かな経営陣
- 産業用設備製造の技術支援
- コスト競争力の強化
- 海外市場での知名度向上
競争上の優位性
- 国内全完成車メーカー向けPC市場のトップシェア
- 米国およびアジアでの生産ネットワークが強固
- 多くの自動車メーカーに対応できる幅広い製品製造能力
- 高精度なサスペンションモジュール開発の技術力
- 環境対応製品開発と持続可能な生産体制の構築
- 安定した納期管理と品質保証体制の確立
- 堅牢なサプライチェーンマネジメント
- 製品のコストパフォーマンスを追求する生産工法
- 長期的な顧客関係に基づく共同開発推進力
- 戦略的な海外拠点展開による現地需要対応
- 迅速な市場変化への対応力
- 技術提携やM&Aを活用した経営資源の拡充
- 多様な製品群によるリスク分散効果
- 強力なサポートサービス体制
- 経営の透明性とガバナンス強化
脅威
- 世界的な自動車需要の変動リスク
- 中国事業の減損など海外市場の不確実性
- 激しい価格競争による利益圧迫
- 電動車(EV)シフトによる製品構成変革の必要性
- サプライチェーンの途絶リスク
- 原材料価格の変動
- 為替変動による影響
- 規制強化による生産コスト増加
- 技術革新の遅れが競争力低下を招く可能性
- 新興企業の台頭
- 地政学的リスクによる海外拠点の影響
- サイバーセキュリティリスク
イノベーション
2024: EV向けサスペンション部品開発強化
- 概要
- EV車両特性に最適化した軽量サスペンション部品の開発に注力。
- 影響
- 製品競争力強化と新規市場獲得を促進。
2023: グローバル生産効率向上プロジェクト
- 概要
- 国内外工場の自動化・デジタル化を進め、生産コスト削減を実現。
- 影響
- 生産効率10%向上、コスト削減効果を発揮。
2022: サステナブル素材の採用開始
- 概要
- 環境負荷低減に寄与するリサイクル材料の製品導入を開始。
- 影響
- 環境対応力の向上と企業価値増大。
2021: 自動車用新世代サスペンションモジュール開発
- 概要
- 顧客要望に応え軽量化と耐久性向上を両立した新製品を提供開始。
- 影響
- 主要顧客への技術的アドバンテージを強化。
2020: 海外拠点連携技術プラットフォーム構築
- 概要
- 海外工場との技術情報共有システムをオンライン化し迅速な問題解決を実現。
- 影響
- 品質改善と生産リードタイム短縮に貢献。
サステナビリティ
- 生産拠点でのCO2排出削減目標設定
- 省エネ型生産設備の導入拡大
- 廃棄物リサイクル率向上プログラム
- 従業員の環境教育推進
- サプライチェーン全体での環境負荷低減強化
- 再生可能エネルギー活用の促進
- 環境報告書の公開と透明性確保
- グリーン調達指針の策定
- 多様性尊重と職場環境改善活動
- 地域社会との環境保全連携