日本電信電話
基本情報
概要
日本電信電話は1985年設立の日本最大手通信キャリアで、持株会社としてNTTグループを統括し、最先端のICT研究開発と多分野サービスを展開しています。
現状
日本電信電話株式会社(NTT)は2024年3月期に連結売上高13兆3,745億円、純利益1兆2,795億円を計上し、国内最大の通信サービス企業です。持株会社として、NTT東日本、西日本、NTTドコモ、NTTデータなど多数の子会社を傘下に持ち、通信分野で圧倒的な市場シェアを誇ります。研究開発ではIOWN構想を進め、次世代インフラ技術に積極投資しています。2025年7月には社名を「NTT株式会社」に変更予定であり、新CI導入と組織再編を実行中です。社会貢献として災害対策法に基づく通信確保義務を負い、地域通信サービスの安定供給を続けています。競争環境はソフトバンクやKDDIなどの大手キャリアとの激しい競争がありつつも、多角的な技術力とグループ連携で優位性を維持。2030年に向けてはグローバル展開強化とデジタル社会貢献を戦略目標に掲げています。
豆知識
興味深い事実
- 1987年から1991年まで世界最大の時価総額企業だった
- CIロゴは17世紀のトロコイド曲線に基づくデザイン
- 日本初の携帯電話サービスを1985年に開始
- NTTグループは災害時に通信確保の義務を負う
- NTTは. nttドメインの管理主体である
- グループの持株会社として基礎研究と技術標準化を推進
- NTTは米ニューヨーク、ロンドン証券取引所に過去上場経験
- NTTはIoTやスマートシティ技術の先駆け的事業者
- 通信料の俗称として「みかか」が使われることがある
- NTTは医療機関も運営し、医療ICTの開発も推進
- 研究所は国内外に複数の研究開発拠点を有する
- 複数の歴代総務大臣との会食に関する接待問題が報道
- NTTドコモを2020年に完全子会社化している
- NTTは東京オリンピックの公式スポンサーの一社である
- エネルギー事業では蓄電池事業を展開
隠れた関連
- トヨタ自動車はNTTの主要株主および関心企業に挙げられている
- NTTは日本たばこ産業や三菱重工業など多業種と協業関係が強い
- NTTグループの公共的使命が政府規制と法令に直接連動している
- NTTのCIロゴは日本を代表するグラフィックデザイナー亀倉雄策による
- NTTの接待問題は行政と民間企業の癒着問題として国会で議論された
- NTTは国際電気通信連合(ITU)のセクターメンバーにも登録されている
- NTTはパソコン通信時代にニフティサーブ利用者から“みかか”と呼ばれた
- NTTの子会社NTTアーバンソリューションズは都市開発に特化している
将来展望
成長ドライバー
- IOWNの実装による通信品質と効率の改善
- 5G・6Gなど次世代通信インフラの拡大
- デジタル変革(DX)による新規事業創出
- グローバル市場での法人向けサービス展開
- 社会的課題解決型スマートシティ事業
- AIとIoT技術の連携によるサービス革新
- 持続可能エネルギー事業の拡充
- 法人向けクラウドとデータセンター事業の成長
- セキュリティ強化市場の拡大需要
- 政策・規制環境の変化への適応
戦略目標
- IOWN基盤の全国・世界展開の実現
- グループ売上高15兆円以上の達成
- CO2排出実質ゼロの通信インフラ構築
- 地域コミュニティと密接な共創モデル構築
- 国内外でのDXリーディング企業としての地位確立
- 次世代モバイル通信のシェア拡大
- サステナビリティ報告の透明性強化
- 多様性・包摂性に優れた働きやすい職場環境
- 強固なサイバーセキュリティ体制の構築
- 社会価値創出型イノベーション推進体制の確立
事業セグメント
企業向けネットワークサービス
- 概要
- 高信頼・高品質なネットワーク基盤を提供し、顧客の業務効率化と安全な通信を支援。
- 競争力
- 国内最大規模の通信インフラと豊富な運用実績
- 顧客
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- 大企業
- 官公庁
- 中小企業
- 教育機関
- 金融機関
- 通信事業者
- 製造業
- 製品
-
- 専用線サービス
- VPNサービス
- データセンター
- クラウドサービス
- ネットワーク監視
ITソリューション・システムインテグレーション
- 概要
- 顧客のIT環境を最適化するシステム企画・開発・運用を一括して提供。
- 競争力
- NTTグループの技術資源と豊富なノウハウ
- 顧客
-
- 製造業
- 小売業
- 公共機関
- 金融機関
- 通信事業者
- 医療機関
- 製品
-
- システム構築
- クラウドインテグレーション
- 業務アプリ開発
- 運用支援
- セキュリティ対策
データセンター・クラウドサービス
- 概要
- 安全で高性能なデータ環境を提供し、顧客のビジネス継続を支援。
- 競争力
- 国内外に広がるネットワークと冗長化設備
- 顧客
-
- 金融機関
- 大企業
- ITベンダー
- スタートアップ
- 公共機関
- 製品
-
- データセンター利用
- クラウドコンピューティング
- ストレージサービス
- バックアップ・リカバリー
モバイル通信インフラ
- 概要
- 高品質な無線通信基盤を構築・運用し、通信品質を向上させる。
- 競争力
- NTTドコモの強力な技術開発力と運用体制
- 顧客
-
- 携帯電話事業者
- MVNO
- 地方自治体
- 交通事業者
- 製品
-
- 基地局設置
- ネットワーク構築
- 運用保守
- 5G関連技術
スマートシティ・IoTソリューション
- 概要
- 地域課題解決のためのICT技術を駆使したスマートシティ構築支援。
- 競争力
- 通信技術と都市開発の両面からの総合支援
- 顧客
-
- 地方自治体
- 建設事業者
- エネルギー事業者
- 交通管理者
- 製品
-
- スマートメーター
- センサー設置
- データ解析
- インフラ管理
不動産・都市開発ソリューション
- 概要
- 都市開発と不動産管理にICTを活用し、価値創造を推進。
- 競争力
- グループの多様な事業資源の活用
- 顧客
-
- 不動産事業者
- 大手企業
- 自治体
- 建築会社
- 製品
-
- 土地開発
- オフィスビル管理
- 賃貸管理
- スマートビル技術
エネルギー関連サービス
- 概要
- 通信・ICT技術を活用した次世代エネルギーソリューションを提供。
- 競争力
- NTTアノードエナジーの先進技術
- 顧客
-
- 電力会社
- 産業施設
- 公共施設
- 製品
-
- スマートグリッド
- 蓄電池システム
- 再生可能エネルギー管理
金融・決済サービス
- 概要
- 安全かつ利便性の高い金融インフラや決済システムを提供。
- 競争力
- 通信インフラとの連携で高セキュリティを実現
- 顧客
-
- 銀行
- クレジット会社
- 商業施設
- 製品
-
- 電子決済プラットフォーム
- ATM管理
- データセキュリティ
医療情報システム
- 概要
- 高度なICT技術で医療現場の業務効率化と患者サービス向上を支援。
- 競争力
- 長年の医療分野システム開発実績
- 顧客
-
- 病院
- 医療研究機関
- 健康管理団体
- 製品
-
- 医療データ管理
- 病院向けネットワーク
- 遠隔医療支援
研究開発支援サービス
- 概要
- 最先端技術の研究開発を支援し、イノベーションを促進。
- 競争力
- NTT研究所との密接な連携
- 顧客
-
- 企業研究所
- 大学
- 公共研究機関
- 製品
-
- 技術開発支援
- 共同研究
- データ解析サービス
国際通信事業
- 概要
- グローバルな通信基盤を提供し、国際ビジネスを支援。
- 競争力
- 広範な国際ネットワークと現地法人展開
- 顧客
-
- 海外通信事業者
- 多国籍企業
- 国際機関
- 製品
-
- 国際光ファイバー網
- 海外データセンター
- 国際VPN
ITインフラ運用サービス
- 概要
- 顧客のITインフラの効率的な運用とセキュリティ維持をサポート。
- 競争力
- 大規模インフラの運用ノウハウ
- 顧客
-
- 公共機関
- 金融企業
- 製造業
- 製品
-
- クラウド運用管理
- ネットワーク監視
- セキュリティ管理
競争優位性
強み
- 国内最大の通信インフラ整備
- 強固なグループ企業体制
- 最先端の研究開発能力
- 豊富な資本力と資産規模
- 高いブランド信頼性
- 全国網羅のネットワーク
- 多様なサービスの提供力
- 法規制による安定した事業基盤
- 強力な顧客基盤
- 豊富な海外連携経験
- 戦略的な投資能力
- 高い技術標準化への貢献
- 包括的なICTサービス
- 持続可能性への取り組み
- 多業種とのパートナーシップ
競争上の優位性
- 持株会社としてのグループ統括力で資源最適配分が可能
- 独自のIOWN構想による次世代通信技術の先導
- NTTドコモの移動体通信事業シェア圧倒的
- 規制市場の安定収益源を持つ特殊会社の地位
- 幅広いBtoBサービスで多様な顧客ニーズをカバー
- 海外法人統合によるグローバル展開強化
- 強力な研究所での基礎研究と技術標準化推進
- 総合ICT企業としての多角化によるリスク分散
- 高度な法人向けクラウド・データセンターサービス
- 独自開発のエネルギーソリューション事業
- 高品質な通信インフラと確かな運用管理
- 包括的災害対策で公共性を担保
- 継続的な社会貢献と地域連携の実践
- 強固な顧客ロイヤルティとブランド力
- 政府の株主比率維持による安定経営
脅威
- 移動体通信市場の激しい競合と低価格競争
- 通信規制緩和による競争激化
- 技術革新のスピードと先端投資への対応負荷
- 国際経済環境の変動と為替リスク
- 災害による通信インフラ障害リスク
- 個人情報保護・セキュリティ強化要求の高まり
- 新規参入企業の多様化
- 公共性と競争性のバランス維持の難しさ
- 総務省との規制関係における政治リスク
- グループ内調整の複雑化
- 海外事業の現地法規制リスク
- 技術流出や知的財産権問題
イノベーション
2024: IOWNの仕様最終策定
- 概要
- 次世代通信基盤技術「IOWN」の仕様を完成、通信効率向上に寄与。
- 影響
- 新たな社会インフラの土台構築に貢献
2023: NTTグリーン&フード設立
- 概要
- リージョナルフィッシュと連携し、持続可能な陸上養殖事業を開始。
- 影響
- 環境負荷低減と食料問題解決支援
2023: 5Gネットワーク強化
- 概要
- 5G基地局展開の加速と高速通信サービスの拡大を実施。
- 影響
- 顧客基盤の拡大と市場競争力強化
2022: NTTドコモ統合再編
- 概要
- グループ内の長距離通信・移動体通信事業をドコモグループに集約。
- 影響
- 経営効率とサービス連携の向上
2021: DX推進による業務革新
- 概要
- AIやビッグデータ活用で社内外の業務効率化を推進。
- 影響
- 生産性向上とコスト削減
2025: NTTデータ完全子会社化
- 概要
- 2.3兆円規模の投資によりデータ事業を強化。
- 影響
- ITサービス分野の競争力強化
2024: 光回線のIP化加速
- 概要
- 固定電話・データ通信のIP化を進め、ネットワークの効率化を実現。
- 影響
- 運用コスト削減とサービス品質向上
2023: エネルギー管理技術開発
- 概要
- スマートグリッド向け新蓄電池システムを商用展開。
- 影響
- 省エネと再生可能エネルギー普及促進
2022: グローバルICT持株会社設立
- 概要
- 海外事業の一体化により国際競争力を強化。
- 影響
- 市場拡大と経営効率化
2021: テレワーク推進体制整備
- 概要
- 新型コロナ対応でリモートワークを原則化し、多様な働き方を実現。
- 影響
- 従業員満足度向上とコスト抑制
サステナビリティ
- 災害対策基本法指定公共機関としての通信確保義務順守
- IOWN構想を通じた省エネルギー通信基盤の構築
- 環境負荷低減を目指したスマートエネルギー事業展開
- 地域社会との連携による持続可能な都市開発推進
- 多様性・包摂性を尊重した企業文化形成
- リサイクル促進・プラスチック使用削減活動強化
- 温室効果ガス排出削減目標設定と進捗管理
- 従業員の安全衛生管理と快適職場環境づくり
- プライバシー保護と情報セキュリティ強化
- 地域教育支援プログラムの継続的実施
- 国内外のボランティア活動への積極参加
- 持続可能な調達基準の確立と遵守