大氣社
基本情報
概要
大氣社は1949年創業の建設業界の大手で、空調設備と自動車塗装設備の設計・施工を主力とし、国内首位の塗装プラント事業および世界第二位の市場シェアを持つグローバル企業です。
現状
大氣社は2020年度に連結売上高約2254億円、営業利益約154億円を記録し、堅実な財務基盤を持つ。空調設備事業ではオフィスビルや工場の空調システムを手掛け、多様な施設に高品質な快適空間を提供。自動車塗装プラントでは国内トップの地位に加え、世界市場で2位のシェアを持ち海外売上比率は約49.3%と高い。環境システム事業と塗装システム事業の二本柱で事業展開し、新たに植物工場や航空機塗装プラントにも注力。1971年から海外展開を積極的に進め、19カ国に36の連結子会社を配置。技術力を活かし排気処理や気流制御など独自の技術を展開。サステナビリティにも取り組み、省エネ設備の導入や環境保全装置の開発を推進。中長期的には海外市場での拡大と環境技術強化を目指し、2030年に向けて持続可能な成長計画を策定している。日本国内外での人材強化や設備投資も積極的に行い、競争力向上に努めている。
豆知識
興味深い事実
- 1971年にタイで初の海外現地法人を設立し海外展開を開始。
- 自動車塗装設備で世界第2位の売上規模を持つ数少ない日本企業。
- 本社は新宿住友不動産新宿グランドタワーに所在。
- 大気の流れを制御する独自技術が多数特許取得済み。
- 植物工場事業は建設業界では珍しい次世代事業分野。
- 19カ国に36の連結子会社を持つグローバル企業。
- 国内外の自動車メーカー全主要顧客に塗装プラントを納入実績。
- 塗装機械事業も持ち静電塗装装置の製造を手掛ける。
- 環境システムと塗装システムの融合によるエコ工場建設が得意。
- 長い歴史を持ち元々は1913年創業の建材社が起源。
隠れた関連
- 同じく芙蓉グループに属し、金融機関や大手建設会社と幅広く関係。
- 住友不動産と主要株主・本社所在地で密接な関係を維持。
- 海外の自動車メーカーへの技術供与が日本の自動車産業の海外展開を支援。
- 環境技術を背景に国際環境規制との対応力が競合他社より格段に高い。
- 複数の関連会社を通じて上流から下流まで幅広い設備事業ネットワークを形成。
- 元社長が日産コンツェルングループ出身で自動車分野のシナジーを活用。
- 多様な国際拠点を持ち各地域の建設・設備文化を融合した技術力を持つ。
- 自動車塗装の世界市場2位は業界内で強力なブランドイメージを形成している。
将来展望
成長ドライバー
- グローバル自動車産業の塗装プラント需要増加。
- 東南アジアや新興国市場での都市化と建設投資拡大。
- 環境規制強化による省エネ・排気処理技術の需要増。
- IoT・スマート技術導入による空調設備の高度化。
- 植物工場・航空機塗装など新事業領域の拡大。
- 海外拠点での技術支援と人材育成強化。
- ビルリニューアル市場の拡大による空調改修需要。
- 省エネ法対応設備の需要拡大。
- 高齢化社会に向けた医療・福祉施設の空調ニーズ増大。
- グリーン調達とESG投資の活発化による企業価値向上。
戦略目標
- 海外売上比率を60%以上に拡大する。
- 環境負荷低減技術の研究開発に年間投資50億円確保。
- 植物工場および航空機塗装分野で売上200億円達成。
- 全製品ラインで省エネルギー化率30%以上実現。
- グローバル組織と人材交流の強化による技術力向上。
- 持続可能な建設技術による国際競争力強化。
- 完全IoT対応施設管理システムを提供開始。
- 環境マネジメントシステムのISO認証数を倍増。
- 地域社会と連携した持続可能な社会貢献活動促進。
- デジタル化推進による業務効率化とコスト削減。
事業セグメント
ビル空調設備設計・施工
- 概要
- 大規模施設向けの空調設備の企画から施工まで一貫したサービスを提供。
- 競争力
- 多様な施設への実績と高い技術力で最適環境を実現。
- 顧客
-
- オフィスビルオーナー
- 民間企業施設管理者
- 学校法人
- 病院運営法人
- ホテルチェーン
- 美術館・博物館運営
- 空港管理会社
- 公共施設運営機関
- デベロッパー
- 飲食チェーン本部
- ショッピングセンター運営
- 公共団体
- 製品
-
- 空調ユニット設計
- 空気清浄システム
- 換気設備設計
- 冷暖房システム導入
- 省エネ空調コンサルティング
- 設備運用管理システム
- クリーンルーム設計
- 設備改修・リニューアル
- 環境規制対応設備
- IoT機器連携空調管理
- 空気質センサー
- フィルターシステム
自動車塗装プラント設計・施工
- 概要
- 先進的な自動車塗装プラントのトータル設計から施工まで対応。
- 競争力
- 世界第2のシェアと環境負荷低減技術に強み。
- 顧客
-
- 国内大手自動車メーカー
- 海外自動車製造企業
- 塗装装置メーカー
- 工場運営管理会社
- 環境規制コンサル
- 設備保守会社
- 輸送機器製造企業
- プラント建設会社
- 政府関連機関
- 研究開発機関
- 省エネ機器メーカー
- 技術輸出関連企業
- 製品
-
- 大型塗装ライン設計
- 静電塗装装置
- ロボット塗装システム
- 塗料供給装置
- 排気処理設備
- 省エネシステム
- 自動化プラント制御
- 塗装品質管理システム
- メンテナンスサービス
- 安全監視装置
- 排気浄化装置
環境システム開発
- 概要
- 環境保全に資する装置の研究開発から設計、施工までを包括的に提供。
- 競争力
- 独自の気流制御技術と排気処理ノウハウを展開。
- 顧客
-
- 製薬メーカー
- 電子部品メーカー
- バイオテクノロジー企業
- 公害防止設備企業
- 環境コンサルタント会社
- 地方自治体
- 国際環境機関
- 工場運営会社
- 研究機関
- 環境装置製造企業
- 製品
-
- 公害防止装置
- 排気ガス浄化装置
- クリーンルームシステム
- 環境監視機器
- 省エネ装置
- 気流制御システム
- 環境コンサルティング
- 廃棄物処理装置
設備メンテナンス・サービス
- 概要
- 保守・点検から修理、効率改善提案まで設備の長寿命化を支援。
- 競争力
- 豊富な設備知識とグローバルネットワークを活用。
- 顧客
-
- 既設ビル管理会社
- 工場運営法人
- 公共施設運営
- 空調設備保守会社
- 自動車プラント管理者
- ビルメンテナンス業者
- 省エネ推進企業
- 環境技術企業
- 製品
-
- 定期点検
- 修理サービス
- 設備更新提案
- 省エネ診断
- 緊急対応
- 清掃サービス
- 機器交換
- 運用教育
国際プロジェクト管理
- 概要
- 海外案件の円滑推進をサポートしリスクを最小化。
- 競争力
- 世界19ヶ国の拠点と多様な文化理解。
- 顧客
-
- 海外建設企業
- 外国政府機関
- 国際開発銀行
- 多国籍企業
- 現地施工パートナー
- 外資系企業
- 輸出入業者
- 国際技術協力機関
- 製品
-
- プロジェクトマネジメント
- 施工監理
- 技術コンサルティング
- 品質管理
- リスクマネジメント
- 資材調達支援
研究開発支援事業
- 概要
- 研究現場のニーズに最適化した設備を提供。
- 競争力
- 高度な技術開発力と実績。
- 顧客
-
- 大学研究機関
- 産業技術研究所
- 民間研究室
- 製薬企業
- 材料開発会社
- 製品
-
- 研究用空調設備
- 試験塗装装置
- 環境制御技術
- 技術開発パートナーシップ
競争優位性
強み
- 空調と塗装設備の二軸経営
- 世界2位の自動車塗装プラントシェア
- 19カ国に及ぶ海外拠点と連結子会社
- 高い海外売上比率(約49.3%)
- 独自の気流制御および排気処理技術
- 省エネ技術の推進と環境配慮
- 幅広い施設に対応可能な多様な製品群
- 豊富な施工実績と高度な技術力
- 堅牢な財務基盤と安定収益
- 国際的なプロジェクト管理能力
- 積極的な研究開発投資
- 強固な顧客との長期的関係
- 広範囲なサービス提供体制
- 持続可能性へのコミットメント
- 多様な関連会社によるシナジー
競争上の優位性
- 国内首位の自動車塗装設備技術力と実績に基づく信頼
- 世界的ネットワーク展開による市場アクセスの広さ
- 環境技術を重視した省エネ・排気処理ノウハウの蓄積
- 空調設備から塗装システムまでワンストップで対応可能
- 技術革新への継続的投資で顧客ニーズに迅速対応
- グローバルの多文化環境での豊富な施工経験
- 多様な顧客層に柔軟に対応できる製品ラインナップ
- 堅実な財務体質により長期プロジェクトへの対応力が高い
- 国際案件管理の高度なノウハウと経験保有
- 持続可能な開発目標に沿った事業展開
- 幅広いサポートサービスで顧客満足度向上
- 強いブランド力による市場での競争優位性
- 高い安全性・品質管理体制を維持
- 労働力育成と技術者確保に注力
- 関連企業との連携による総合力
脅威
- 世界的な経済変動による設備投資の減速
- 海外市場での競合他社の技術革新と価格競争
- 環境規制の変化による事業適応コストの増加
- 労働力不足による技術者確保の困難化
- 自然災害による施工遅延・資材供給の不安定化
- 海外拠点における政治・法規制リスク
- 原材料価格の高騰と供給網のリスク
- 新技術の参入障壁の低下による競争激化
- サイバーセキュリティリスクの増大
- 為替変動による収益性の変動
- 顧客ニーズの急速な変化への対応遅れ
- 持続可能性関連投資の費用増加
イノベーション
2024: 植物工場向け環境制御システムの開発
- 概要
- 温湿度・CO2・光環境を最適化する制御技術を導入。
- 影響
- 植物工場の生産効率と品質を大幅に向上。
2023: 航空機用塗装プラント事業への参入
- 概要
- 大型航空機向け塗装設備の設計・施工技術を確立。
- 影響
- 新規市場開拓に成功し売上増加に貢献。
2022: IoTを活用したスマート空調システムの導入
- 概要
- リアルタイムモニタリングで省エネと快適性を向上。
- 影響
- 顧客施設のエネルギー消費を10%以上削減。
2021: 高効率自動車塗装ロボット技術の開発
- 概要
- 高精度・省人化を実現する塗装ロボットを開発。
- 影響
- 作業品質と生産性の向上に寄与。
2020: 環境対応型排気処理装置の改良
- 概要
- 低排出ガス技術を強化した排気浄化システムを開発。
- 影響
- 環境規制対応を支援し受注増加に繋がる。
サステナビリティ
- 省エネルギー空調設備の普及促進
- 環境負荷低減塗装技術の開発・導入
- グリーン調達方針の徹底
- ISO14001による環境マネジメント体制確立
- 廃棄物削減とリサイクル推進
- 海外拠点における環境保全活動強化
- 技術者の環境教育プログラム実施
- 地域社会との環境意識向上活動
- 持続可能な資源利用方針の策定
- 環境報告書を通じた透明性向上
- 気候変動対応策の推進
- グリーンビルディング認証対応支援