森六
基本情報
概要
森六は1916年設立の日本最古の化学専門企業で、自動車用樹脂部品製造と化学品商社機能を持つグローバルリーダーです。
現状
森六は2024年3月期に連結売上高約1456億円、営業利益57億円を計上し、売上の約7割を海外が占めるグローバル企業です。自動車向けの樹脂加工製品が主力であり、ホンダを含む多様な自動車メーカーに安定供給しています。ケミカル事業ではファインケミカルから電子部品まで幅広く対応し、多様な顧客層にサービスを提供しています。積極的な海外展開で北米やアジア市場へ進出し、生産拠点もグローバルに展開しています。気候変動対応を最重要課題に位置づけ、TCFD提言に賛同し環境負荷低減に努めています。今後は吸収分割による組織再編を踏まえ、商社とメーカー機能の融合による総合力強化を目指し、2030年に向けて成長戦略を推進しています。持続可能な経営で社会課題解決に貢献し、品質と技術力を武器に競争優位性を確立しています。
豆知識
興味深い事実
- 創業は1663年で日本最古の化学専門企業。
- 企業名は初代の七代目が屋号から命名。
- 自動車樹脂部品でホンダと長期連携。
- 北米やアジアに20社以上の関連会社を擁する。
- 徳島の地域文化『阿波おどり』に社員参加。
- TCFD賛同企業として気候変動対応に注力。
- 2025年の吸収分割で商社・メーカーを統合。
- 城智也選手を初のアスリート社員として採用。
- 環境保全のため地域の森づくりにも貢献。
- 製品は自動車内外装部品から化学商社機能まで多彩。
- 関東・三重・群馬に主要工場を集約。
- 世界各地の生産法人を統括しグローバル展開中。
- 1930年代に海外市場進出の歴史が長い。
- 柔軟な受託加工サービスを提供。
- 経営の安定に資する多角的ビジネスモデルを展開。
隠れた関連
- ホンダの国内二輪車樹脂部品最重要サプライヤーの一つである。
- 徳島県の地域文化『阿波おどり』に社員が参加し地域社会と密接に連携。
- TCFD賛同を早期に表明し気候変動対応をリード。
- 多くの海外子会社と連携しグローバルバリューチェーンを形成。
- 車いすテニスの城智也選手を初のアスリート社員として迎え社会貢献を強化。
- 化学品の卸と製造の事業融合により新たな市場機会を創出。
- 地元徳島での環境保全活動に積極参画しCSRに注力している。
- 品質・技術力強化に向けた国内外の研究開発拠点を積極的に運営。
将来展望
成長ドライバー
- グローバル自動車市場の樹脂部品需要拡大
- アジア・北米での積極的な事業展開
- 環境規制強化によるエコ素材需要増
- サステナビリティ対応製品の開発推進
- 化学品商社機能強化による市場拡大
- 新技術活用の製品差別化と高付加価値化
- 組織再編による効率的な経営基盤構築
- デジタル化による生産性向上・コスト削減
- 多様な顧客ニーズへの迅速な対応力
- 国内外の安定した供給体制確保
戦略目標
- 海外売上比率70%超の維持・向上
- CO2排出量30%削減を達成し脱炭素社会に貢献
- 新規技術導入による高付加価値製品比率50%超
- サプライチェーン全体での環境負荷低減実現
- 地域社会との共生を深めるサステナブル経営
- 樹脂成形部品の世界市場シェア拡大
- 持続可能な調達体系とグリーン製品拡充
- デジタル技術を活用したスマート工場実現
- 多様な人材の活用と働き方改革の推進
- 収益性向上を伴う健全な財務基盤の確保
事業セグメント
自動車部品製造
- 概要
- 自動車メーカー向けの高品質樹脂部品製造を展開。
- 競争力
- 本田技研工業との長期力強いパートナーシップ
- 顧客
-
- 本田技研工業
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- スズキ
- マツダ
- ホンダ二輪事業部
- 自動車部品サプライヤー
- 製品
-
- 樹脂成形バンパー
- インテリアパネル
- シートアジャスタ部品
- 外装カバー
- 安全部品(エアバッグ部品)
化学品卸売・流通
- 概要
- 国内外に向け基礎化学品及び誘導品の中間流通を担当。
- 競争力
- 広範な化学品取扱いと顧客ニーズ対応力
- 顧客
-
- 製造業全般の化学メーカー
- 電子機器メーカー
- 表面処理業者
- 自動車部品メーカー
- 生活材料メーカー
- 製品
-
- ファインケミカル
- コーティング剤
- 電子材料
- 樹脂材料
- 産業用化学薬品
受託加工サービス
- 概要
- 顧客の多様な要望に応える加工受託事業を展開。
- 競争力
- 高技術のものづくりと多様な製造設備
- 顧客
-
- 化学品メーカー
- 電子部品製造会社
- 自動車部品メーカー
- 研究開発機関
- 製品
-
- 樹脂成型受託
- 機能性コーティング加工
- 化学品調合
- 試作開発支援
海外事業展開
- 概要
- 北米・中国・アジアでの積極的な市場展開。
- 競争力
- グローバルな事業ネットワークと多言語対応
- 顧客
-
- 北米自動車メーカー
- アジア地域化学品企業
- 現地販売代理店
- 国際的サプライチェーン
- 製品
-
- 自動車用樹脂部品
- 化学品卸売
- 生産・技術支援
研究開発および技術サポート
- 概要
- 技術革新を支えるR&Dと技術支援サービス。
- 競争力
- 技術研究所と拡充する開発センターの連携
- 顧客
-
- 事業本部内製造部門
- 顧客メーカー
- 提携研究機関
- 製品
-
- 新樹脂素材開発
- 製品設計支援
- 技術コンサルティング
競争優位性
強み
- 長い歴史と確かな信頼
- ホンダとの強力な連携
- グローバルな生産・販売体制
- 多様な製品ラインナップ
- TCFD賛同のサステナビリティ経営
- 高い技術力と品質管理
- 多拠点の国内外生産ネットワーク
- 化学商社機能とのシナジー効果
- 幅広い顧客基盤
- 安定した財務基盤
競争上の優位性
- 国内自動車向け樹脂部品市場での強固な地位
- 海外生産拠点を活用した迅速な顧客対応
- 幅広い化学品分野での専門知識と販売力
- 受託加工サービスによる多様な顧客ニーズ対応
- 長年の経験による品質保証と技術蓄積
- 環境配慮を重視した製品開発と事業運営
- 多国籍企業への効果的なサポート体制
- 自社開発技術との連携による製品差別化
- 長期的な顧客関係に基づく安定受注
- 複数のローカル市場での実績
脅威
- 世界的な半導体不足による自動車産業影響
- 資源価格の変動による原材料コスト上昇
- 環境規制の強化による事業運営負担増加
- グローバル競合との競争激化
- 為替変動リスク
- 新興市場での規制や貿易障壁
- 技術革新の速度についていけるかの課題
- サプライチェーンの断絶リスク
- 新規参入者による市場シェア損失
- 自然災害による生産拠点のリスク
イノベーション
2023: 組織再編による商社・メーカー機能統合
- 概要
- 生産、ケミカル事業本部を森六株式会社へ吸収合併し一体経営を図る。
- 影響
- 事業効率と経営資源の最適配分に寄与
2022: TCFDに基づく情報開示強化
- 概要
- 気候変動対応を経営戦略に組込み情報開示を推進した。
- 影響
- 企業価値向上と投資家信頼獲得に貢献
2021: 海外生産拠点の拡充と統合推進
- 概要
- 米国、アジアにて合併・新工場設立で効率的生産体制を強化。
- 影響
- 生産能力20%向上とコスト削減
2020: 新型自動車用樹脂開発
- 概要
- 耐熱性・耐久性改善の次世代樹脂素材の開発に成功。
- 影響
- 製品競争力の大幅向上
サステナビリティ
- 気候変動への対応を最重要課題に設定
- 徳島県の森づくり事業への参画
- CO2排出削減目標設定と進捗管理
- グリーン調達の推進
- 廃棄物リサイクル率の向上
- 環境負荷低減型製品の開発促進
- ISO14001の継続的取得・更新
- サプライチェーン全体の環境対応強化
- 従業員向け環境意識啓発プログラム
- 持続可能性報告書による透明性確保