アース製薬
基本情報
概要
アース製薬は1925年設立の殺虫剤最大手で、大塚製薬グループに属し、家庭用日用品や衛生薬品を幅広く展開する業界リーダーです。
現状
アース製薬は2021年に連結売上高約2,038億円、純利益約71億円を計上し、殺虫剤市場で約50%のシェアを誇ります。主力商品のごきぶりホイホイやアースノーマットをはじめ、多彩な虫ケア用品で国内トップの地位を堅持しています。大塚グループ傘下の安定した財務基盤が強みで、2012年以降はバスクリンや白元アースの取り込みで入浴剤やトイレタリー分野の拡大に成功。製品ラインナップの多様化で虫ケア依存度は減少し、新たに除菌・消臭市場も注力。技術革新や海外展開にも積極的で、国内製造拠点の強化や海外市場の拡大を進めています。さらに、2023年にBARTHブランドを取り込むなど新事業開発も深化中。サステナビリティや社会貢献に対しても積極的に取り組み、2025年にはバスクリンの完全合併を予定しグループ内の経営効率化を推進しています。
豆知識
興味深い事実
- 国内最大規模の害虫飼育研究施設を保持
- 殺虫剤ごきぶりホイホイは昭和から続くロングセラー
- テレビCMで多くの著名人を起用し認知度向上
- 神田駅の副駅名に企業名が付与された希少企業
- 虫ケア用品称呼に配慮した独自の業界呼称を用いる
- 入浴剤分野でバスクリンを完全傘下に収める
- バポナ株買収を試みたが失敗した歴史がある
- 殺虫剤以外の家庭用品へ事業多角化を推進中
- 業界トップのブランド力を武器に官公庁とも取引あり
- テレビ番組やスポーツイベントのスポンサー実績多数
- 殺虫剤以外にも多様な日用品ブランドを展開
- 北前船寄港地に駅名標追加など地域に根差す文化醸成
- 従業員持株制度を運用し社員の会社帰属意識を促進
- 麻雀プロリーグへの参入でスポーツマーケティング拡大
- 環境マネジメントシステム「エコアクション21」登録企業
隠れた関連
- 大塚製薬、久光製薬と資本関係が深く連携強化中
- フマキラーやエステーなど競合と同時に注目株として市場が注視
- 赤穂市の地元産業として地域活性化に貢献し、返礼品にも採用
- 東京オリンピック・パラリンピックと公式パートナー契約を結ぶ数少ない日用品メーカー
- テレビCM出演者は芸能界やスポーツ界の著名人多数を網羅
- キリンやアイリスオーヤマなどとのメディア提供における競合または協業関係
- 殺虫剤のCG広告が食事時の苦情を受けるなど消費者ニーズへの敏感な反応
- Mリーグに参入し麻雀プロリーグを通じ新たな市場に挑戦
将来展望
成長ドライバー
- 除菌・消臭製品需要の拡大
- 感染症対策意識の高まり
- 消費者の生活様式変化による家庭用品需要増
- 技術革新と製品多様化による差別化
- 環境配慮型製品への需要増加
- デジタルマーケティングによる新規顧客層開拓
- 海外市場でのブランド浸透
- ペット用品市場の成長
- 社会的責任への高まる関心
- 効果的なM&Aによる事業拡大
- スポーツマーケティングを活用したブランド強化
- 顧客サービスの高度化
戦略目標
- 入浴剤、除菌消臭分野で国内トップシェア獲得
- 持続可能なパッケージ実現と環境配慮製品拡大
- 海外売上比率40%以上のグローバル展開
- バスクリン完全統合によるスケールメリット最大化
- デジタル化推進による顧客接点強化
- 研究開発投資で新規特許年間10件以上獲得
- 地域社会と連携したCSR活動の充実
- 新規事業創出により売上高20%増加
- Mリーグ参入を活用した新市場開拓
- 従業員の多様性推進と働き方改革強化
事業セグメント
農薬・殺虫剤製造・販売
- 概要
- 農業および園芸向けに高品質な農薬・殺虫剤を製造販売。
- 競争力
- 高い研究開発力と国内最大手のシェア
- 顧客
-
- 農業法人
- 農薬卸業者
- 園芸店
- 害虫駆除業者
- 通販事業者
- 製品
-
- 原薬
- 中間体
- 殺虫剤各種
- 防虫剤
- 農薬関連製品
家庭用品OEM・受託生産
- 概要
- OEM生産で多様な家庭用品の供給体制を確立。
- 競争力
- 高品質かつ柔軟な製造体制
- 顧客
-
- 日用品メーカー
- ドラッグストア
- 通販企業
- 製品
-
- 殺虫・防虫剤
- 入浴剤
- 消臭芳香剤
- 衛生用品
研究開発・試験サービス
- 概要
- 最先端研究所による高水準の研究開発支援。
- 競争力
- 多様な生物飼育による実験環境
- 顧客
-
- 製薬会社
- 材料開発企業
- 環境衛生企業
- 製品
-
- 試験受託
- 新素材開発
- 薬剤効果測定
衛生害虫防除サービス
- 概要
- 施設向けの害虫駆除および衛生管理サービス。
- 競争力
- 豊富な実績と技術ノウハウ
- 顧客
-
- 公共施設
- 飲食店
- 宿泊施設
- 工場
- 学校
- 製品
-
- 害虫防除
- 環境衛生管理
- 駆除計画立案
ペット用品製造・販売
- 概要
- ペット関連市場向けの総合製品を展開。
- 競争力
- 幅広い商品ラインナップと品質管理
- 顧客
-
- ペットショップ
- 動物病院
- 通販事業者
- 製品
-
- ペットフード
- ペット衛生用品
入浴剤・トイレタリー製品製造
- 概要
- 家庭向け日用品の製造・販売サービスを提供。
- 競争力
- マルチブランド展開と高い顧客満足度
- 顧客
-
- 大手小売業者
- ブランドオーナー
- 通販事業者
- 製品
-
- 入浴剤
- 消臭芳香剤
- 洗浄剤
競争優位性
強み
- 業界最大の殺虫剤市場シェア約50%
- 大塚グループの安定した資本基盤
- 充実した研究開発体制と実験環境
- 多様な製品ラインナップとブランド力
- 全国的な販売・流通ネットワーク
- 強固な顧客基盤と取引先ネットワーク
- 豊富な特許・技術ノウハウ
- グローバルな海外展開実績
- 高い製造品質管理と安全基準
- 業界トップクラスのマーケティング力
- 幅広い家庭用品分野への事業多角化
- 強力なコーポレートブランドイメージ
- 長い歴史による知名度と信頼性
- 充実した社会貢献・CSR活動
- 多様なチャネルでの展開力
競争上の優位性
- 国内殺虫剤市場シェアNo.1の圧倒的ポジション
- 大塚グループとの連携による資源共有と安定経営
- 独自の害虫飼育研究所による製品開発力
- 幅広いカテゴリーでの製品展開とクロスマーケティング
- 全国的販売網による顧客への迅速対応力
- 積極的なM&Aで入浴剤・トイレタリー市場に拡大成功
- 環境・安全基準を考慮した高品質製品の提供
- 多言語対応の海外営業部による海外市場開拓
- テレビCMやスポーツ支援による強力なブランド認知
- 市場動向に対応した新商品開発の速さ
- 徹底した品質管理で消費者信頼獲得
- 多様な流通チャネルの活用による販売力
- 持続可能性に配慮した製品開発
- 専門分野に特化したBtoB事業の強み
- 社会貢献活動を通じた企業イメージ向上
脅威
- 殺虫剤市場の競争激化と新規参入者の増加
- 規制強化による製品開発や販売の制約
- 原材料価格の変動によるコスト圧迫
- 家庭用日用品市場の成熟化による成長鈍化
- 自然災害による製造拠点への影響リスク
- 消費者の環境意識変化による製品ニーズの変動
- 国際情勢に伴う輸出入規制の影響
- 技術革新のスピードに遅れを取るリスク
- 代替製品の普及による市場シェア低下
- 原料調達のグローバルリスクと為替変動
- 市場での価格競争激化による利益率低下
- 不祥事や製品安全問題によるブランドリスク
イノベーション
2023: BARTHブランドの獲得と新規入浴剤事業強化
- 概要
- 中性重炭酸入浴剤BARTH事業を譲受し事業部を発足。市場競争力を強化した。
- 影響
- 入浴剤事業の売上増大と製品ポートフォリオ拡大
2021: お客様対応部門の組織改変
- 概要
- 顧客相談室を「お客様のお気づきを活かす窓口部」へ改称し顧客満足度向上を図る。
- 影響
- 顧客声を経営に反映しサービス品質向上を実現
2020: 新製品コーポレートロゴの導入
- 概要
- 英字ロゴ「EARTH」とスローガン「Act For Life」を導入しブランド刷新を実施。
- 影響
- ブランドイメージの現代化と認知向上に成功
2025: バスクリン完全子会社吸収合併計画
- 概要
- グループ内経営統合による効率化を目指し、完全子会社バスクリン吸収合併を発表。
- 影響
- 経営資源の最適配分と製品事業のシナジー創出
2024: 感染症対策製品の強化
- 概要
- ウィルガード バイラマスクN99等高機能マスクの製造販売を拡充。
- 影響
- 新分野での市場拡大と企業価値向上
2022: 東京2020オリンピック・パラリンピック公式パートナー契約
- 概要
- 家庭用品分野での公式スポンサー契約を締結しブランド露出を拡大。
- 影響
- 知名度向上と販売促進に貢献
2023: JR神田駅の副駅名付与と発車メロディ変更
- 概要
- JR東日本との提携で副駅名「アース製薬本社前」追加、発車メロディを主力商品に変更。
- 影響
- 地域連携強化と企業イメージ向上を実現
2024: 独自害虫飼育研究所での製品開発強化
- 概要
- 100万匹のゴキブリをはじめ100種類の生物を飼育し、製品効果向上を推進。
- 影響
- 製品の研究・開発の高度化と差別化に寄与
2021: デジタルマーケティング強化
- 概要
- SNSと公式オンラインショップの連携を深め、ブランド認知度の向上を図る。
- 影響
- 若年層顧客の開拓促進、売上増加に貢献
2025: Mリーグ参入によるスポーツマーケティング展開
- 概要
- 競技麻雀Mリーグのチームオーナーとして新規スポーツ支援に着手。
- 影響
- ブランドの新たな認知拡大と顧客層の多様化促進
サステナビリティ
- 環境負荷低減のため製品パッケージの省資源化推進
- 再生可能エネルギーの導入・使用拡大
- 事業所における廃棄物削減とリサイクルの強化
- 地域社会との協力による生物多様性保全活動
- サプライチェーンでの環境・社会基準の遵守強化
- 人材多様性推進と働きやすい職場環境づくり
- 製品開発における安全性・環境配慮の厳格化
- CSR活動の透明性向上と報告制度の充実
- 持続可能な商品開発と消費者啓発活動
- グリーン購入の促進と社内環境目標設定
- 社員参加型の地域清掃・環境保全プログラム
- 環境法規制の遵守と社会的責任の強化