豊田自動織機
基本情報
- 証券コード
- 6201
- 業種
- 輸送用機器
- 業種詳細
- 自動車
- 都道府県
- 愛知県
- 設立年
- 1926年11月
- 上場年
- 1949年05月
- 公式サイト
- https://www.toyota-shokki.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- 信越化学工業, フジ・メディア・ホールディングス, 日本製鉄, 牧野フライス製作所, 三菱重工業, 日産自動車, トヨタ自動車, 日産車体, 三菱商事, 三菱UFJフィナンシャル・グループ, NTTデータグループ
概要
豊田自動織機は1926年創業の輸送用機器業界の主要企業で、トヨタグループの中核を担い、世界トップのフォークリフトメーカーとして事業多角化を進める企業です。
現状
豊田自動織機は2023年3月期に連結売上高約3兆3800億円、純利益約1928億円を計上し安定した収益基盤を有します。主力のフォークリフトは世界シェアトップで産業車両事業が事業の約64%を占めています。自動車事業では完成車生産とエンジン、カーエアコン用コンプレッサーが主要製品です。繊維機械も根幹事業の一つですが売上比率は小さく、多角化が進んでいます。近年はエンジン排ガス認証不正問題による影響が課題ですが、産業技術総合研究所と連携した物流ロボットの研究開発など技術革新にも注力。環境規制対応やグローバル物流の高度化が成長ドライバーで2030年に向けた事業拡大戦略を描いています。トヨタグループとの結びつきが強い反面、受託体質からの脱却が経営課題として指摘されています。
豆知識
興味深い事実
- フォークリフトとカーエアコン用コンプレッサー世界トップシェア
- 創業家の豊田佐吉は自動織機の発明者
- トヨタ自動車の源流企業の一つ
- かつて農耕用トラクターを製造していた歴史がある
- 自動車用エンジン部品と無人搬送車の開発に先駆けた
- 産業技術総合研究所と共同で先進物流研究室を設立
- グローバルに十数の子会社を持ち幅広い事業展開
- トヨタ株の大株主かつトヨタグループの防衛ラインを形成
- 1950年代からフォークリフト生産を拡大し累計100万台超の実績
- 日本を代表する大手部品メーカーとして名高い
- 女子陸上競技部は実業団対抗駅伝で初優勝経験あり
- フォークリフトと繊維機械の生産技術は国内トップレベル
- 自動車組立事業もトヨタグループ内で重要な役割
- 1960年代より海外へ積極的に事業展開している
- 製造現場のTPM導入を早期に推進したことで知られる
隠れた関連
- トヨタグループ内でトヨタ自動車の主要株主として経営に影響力を持つ
- 本田宗一郎が所有していた東海精機の買収資金がホンダ技研設立の資金源となった
- デンソーとカーエアコンコンプレッサーの合弁企業を設立し技術連携を深めている
- トヨタ自動車の一部完成車生産を受託し生産協力を進めている
- 産業技術総合研究所と連携し物流ロボットと自動倉庫の共同研究を推進
- 2015年に台湾フォークリフトメーカーの株式を取得し海外展開を強化
- 2025年にオランダ子会社を通じシーメンス・ロジスティクス買収を計画
- 豊田佐吉生誕100年記念展は名古屋市科学館で開催され企業の歴史的貢献を示す
将来展望
成長ドライバー
- グローバル物流の自動化需要拡大
- 環境規制強化によるエネルギー効率化技術需要
- 電気自動車インフラの拡充と充電装置開発
- トヨタグループの成長戦略に伴う連携強化
- 高度な物流ソリューションへのニーズ増加
- 産業用ロボット市場の成長
- 先端素材と電子制御技術の革新
- 海外市場開拓による売上拡大
- サステナビリティ強化による企業価値向上
- DX推進による製造・物流効率化
- カーボンニュートラル技術開発
- 人材多様性推進による組織力強化
戦略目標
- 産業車両事業で世界シェア維持・拡大
- EV充電インフラ機器及びサービスの販売拡大
- 物流ロボット事業のグローバル展開
- 環境対応エンジン技術の革新継続
- トヨタグループ内におけるICT・自動化推進役確立
- 研究開発費の増額による技術力強化
- 2030年までにCO2排出量30%削減目標達成
- 生産拠点の自動化・スマートファクトリー化推進
- 多様な人材活用とグローバル人材育成体制の確立
- 持続可能な社会貢献活動の拡大
事業セグメント
産業車両製造
- 概要
- 物流・建設・農業分野向け産業車両の製造と供給を行うセグメント。
- 競争力
- 世界トップのフォークリフト技術と広範な営業網
- 顧客
-
- 物流業者
- 製造業
- 倉庫運営会社
- 建設業
- 農業機械メーカー
- 空港運営者
- 自治体
- 設備管理会社
- トヨタグループ各社
- 海外販売代理店
- 製品
-
- フォークリフト
- 無人搬送車
- トーイングトラクター
- ショベルローダ
- ダンプトラック
- 物流機械
- 高速搬送台車
自動車製造・部品供給
- 概要
- 主要自動車メーカー向けの完成車製造および部品供給を担う。
- 競争力
- トヨタグループとの強固な連携と品質管理体制
- 顧客
-
- トヨタ自動車
- スズキ
- 自動車部品メーカー
- 自動車ディーラー
- 自動車サービス会社
- 海外OEMメーカー
- 自動車販売会社
- 自動車整備業者
- 生産工場
- 部品商社
- 製品
-
- 完成車(RAV4、アクロス)
- エンジン
- カーエアコン用コンプレッサー
- 燃料噴射装置
- トランスミッション
- 電装品
- エンジン部品
繊維機械製造
- 概要
- 繊維産業向け高性能織機や紡績機械を提供する伝統的事業部門。
- 競争力
- 豊田佐吉の技術継承と高品質製造技術
- 顧客
-
- 繊維工場
- 衣料品メーカー
- 繊維機械販売会社
- 海外繊維機械ベンダー
- 工業用ミシン小売店
- 染色加工業者
- 紡績工場
- 編み機メーカー
- 産業機械販売会社
- 技術研究機関
- 製品
-
- 自動織機
- 精紡機
- リング精紡機
- エアジェット織機
- 工業用ミシン
物流ソリューション
- 概要
- 物流の自動化と効率化を支援する高度物流ソリューションを提供。
- 競争力
- 国立研究機関との連携と先端技術導入
- 顧客
-
- 大手物流企業
- 通販企業
- 商社
- 小売業者
- 製造業物流部門
- 倉庫管理会社
- 産業車両レンタル会社
- 自動倉庫運用企業
- ロボティクス企業
- ITシステム業者
- 製品
-
- 無人搬送車
- 自動倉庫システム
- 物流ロボット
- 充電スタンド
- 物流企画サービス
電子機器・半導体製造
- 概要
- 車両向け電子制御機器及び半導体部品の開発・生産を行う事業。
- 競争力
- 高品質・高信頼性の電子部品製造技術
- 顧客
-
- 自動車メーカー
- 電装品メーカー
- 半導体メーカー
- 家電メーカー
- 部品商社
- 産業機械メーカー
- 技術研究機関
- 物流機器メーカー
- カーエアコンメーカー
- IT関連企業
- 製品
-
- 車載用ACインバータ
- DC-DCコンバータ
- 静電誘導トランジスタ(SIT)
- プラスチックパッケージ基板
鋳造・金属加工
- 概要
- 自動車および産業機械用高精度鋳造品及び金属加工製品を提供。
- 競争力
- 高度な鋳造技術と厳格な品質管理
- 顧客
-
- 自動車部品メーカー
- 鉄鋼メーカー
- 建設機械メーカー
- 産業機械メーカー
- 鋳物商社
- 製鋼工場
- 農業機械メーカー
- 化学プラントメーカー
- 設備製造メーカー
- エンジン部品メーカー
- 製品
-
- 鋳造品
- エンジン部品
- 部品鋳造
- 金属加工製品
保守・メンテナンスサービス
- 概要
- フォークリフトおよび産業車両向けのメンテナンスサービスを全国で展開。
- 競争力
- 広範なサービスネットワークと技術対応力
- 顧客
-
- フォークリフトユーザー
- 物流企業
- 製造業
- 倉庫運営会社
- 販売代理店
- リース会社
- 建設現場
- メンテナンス業者
- 設備管理業
- 法人顧客
- 製品
-
- 機器保守サービス
- 部品供給
- メンテナンス計画
- 技術サポート
輸出入物流・販売
- 概要
- 海外市場での輸出入および販売促進活動を強化する事業部門。
- 競争力
- トヨタグループとの強力な海外ネットワーク
- 顧客
-
- 海外販売代理店
- 日本企業の海外拠点
- 海外物流企業
- 商社
- トヨタグループ企業
- 海外自動車市場
- 海外産業車両ユーザー
- 国際輸送企業
- 海外製造業
- 輸送機械流通業
- 製品
-
- 完成車輸出
- 部品輸出入
- 物流サービス
- 販売支援
研究開発・技術革新
- 概要
- 次世代技術および環境技術の開発に注力、産総研との連携で革新を促進。
- 競争力
- 強固な研究開発体制と産学官連携
- 顧客
-
- 自社開発部門
- 産業技術総合研究所
- トヨタグループ
- 大学研究機関
- 技術パートナー
- 物流企業
- 自動化機器開発者
- 環境技術ベンチャー
- 先端材料研究者
- 政府関連機関
- 製品
-
- 自動化物流システム
- 次世代フォークリフト
- 環境対応エンジン技術
- 先端エレクトロニクス技術
電気自動車充電設備
- 概要
- 電気自動車用充電設備と関連システムの開発・販売を拡大中。
- 競争力
- トヨタグループと連携した総合ソリューション
- 顧客
-
- 電気自動車ユーザー
- 自動車ディーラー
- 充電インフラ事業者
- 官公庁
- 商業施設
- 物流センター
- トヨタグループ
- 住宅メーカー
- エネルギー企業
- 地方自治体
- 製品
-
- EV充電スタンド
- 充電管理システム
- 車載電池
- 関連部品
競争優位性
強み
- 世界トップクラスのフォークリフト技術
- トヨタグループとの強固な連携
- 多角的な事業ポートフォリオ
- 高い品質管理体制
- 長い歴史とブランド信頼
- グローバルな販売ネットワーク
- 先端技術開発力
- 豊富な製品ラインアップ
- 強力な研究開発投資
- 充実したアフターサービス
- 産業技術総合研究所との連携
- 環境対応技術の推進
- 多様な販売チャネル
- 優秀な人材リソース
- トヨタ株の大株主としての影響力
競争上の優位性
- フォークリフトでの世界首位シェアと信頼性
- トヨタグループ内の中核企業としての資源活用
- 多分野での技術革新と製品多角化
- 環境規制に対応したクリーンエンジン技術
- グローバル展開による市場機会の拡大
- 無人搬送車や物流システムでの先進的技術導入
- 産総研との共同研究による最先端技術の獲得
- 多様な市場ニーズに応える製品ラインアップ
- 豊田ブランドによる高い顧客信頼度
- 高い品質保証とサービス提供力
- 圧縮機技術の世界トップレベル
- トヨタ自動車との資本関係による安定性
- 充電スタンドなどEV分野への積極投資
- 強固な国内外生産拠点と供給体制
- 広範な関連企業群との連携強化
脅威
- エンジン認証不正問題による信用低下
- 厳格化する環境規制への適合負荷
- グローバル競合他社の技術競争激化
- サプライチェーンの混乱による生産遅延リスク
- 原材料価格および為替変動によるコスト上昇
- トヨタグループ内の影響力低下リスク
- 半導体供給不足の影響
- 新エネルギー車両への適応競争
- 国際貿易摩擦や政治リスクの顕在化
- デジタル化・自動化に伴う人材不足
- 充電インフラ拡充の遅れによる市場成長抑制
- 物流業界の急速な変革対応遅れ
イノベーション
2020: 物流ロボットサービス事業への資本参加
- 概要
- プラスオートメーションに資本参画し物流ロボット市場へ参入。
- 影響
- 物流自動化技術の強化と市場拡大支援
2021: ユー・エム・シー・エレクトロニクス持分法適用関連会社化
- 概要
- 電子制御部品の開発強化を目的に関連会社化。
- 影響
- 車載電装品の技術力向上を促進
2022: 無人搬送車(Auto-AGV)の高度自動化
- 概要
- 自律走行アルゴリズムを改良し無人搬送車の効率性向上。
- 影響
- 物流業界での効率化とコスト削減を実現
2023: 排出ガス浄化技術の強化
- 概要
- ディーゼルエンジンの環境対応技術を再開発・強化。
- 影響
- 環境規制対応力の回復と市場信頼の向上
2024: 産総研とのアドバンスト・ロジスティクス研究室設立
- 概要
- 物流効率化のためAI・ロボット技術の共同研究を推進。
- 影響
- 次世代物流システムの社会実装に貢献
2025: シーメンス・ロジスティクス買収計画
- 概要
- 欧州の物流ソリューション企業買収により事業基盤拡大。
- 影響
- 世界的な物流事業強化と収益多様化
2023: EV用充電スタンド技術革新
- 概要
- 高効率充電機器の開発でEV普及促進に貢献。
- 影響
- インフラ拡大により電気自動車利用拡大を支援
2021: 高性能カーエアコン用コンプレッサーの開発
- 概要
- 燃費向上と低騒音を両立する次世代コンプレッサーを開発。
- 影響
- 自動車メーカーから高評価を獲得
2020: フォークリフト用電子制御システム刷新
- 概要
- ECUとトランジスタ技術を一新し製品競争力強化。
- 影響
- 信頼性・省エネ性能の向上に成功
2022: コネクテッドフォークリフトの市場投入
- 概要
- IoT技術を活用したフォークリフト遠隔管理システムを発売。
- 影響
- 顧客の運用効率改善に寄与
サステナビリティ
- 排出ガス・燃費規制対応の強化
- 物流業界における環境負荷削減推進
- 再生可能エネルギー利用推進
- 資源循環型鋳造技術の導入
- 女性活躍推進および多様性尊重
- CO2排出削減に向けた技術開発
- 安全運転教育と労働環境改善
- 地域社会との連携を強化
- ISO14001など環境マネジメント認証取得
- 従業員の環境意識向上活動実施
- エネルギー効率の改善に注力
- グリーンサプライチェーン構築