クボタ
基本情報
概要
クボタは1930年創業の機械メーカーで、農業機械を中心に国内首位のシェアを持ち、建設機械や環境機器分野でも世界的な競争力を持つ企業です。
現状
クボタは2023年12月期に連結売上高約3兆207億円、営業利益約3,288億円、純利益約2,599億円を記録し、堅調な業績を維持しています。国内市場では農業機械のトップメーカーであり、トラクターや小型建機で高いシェアを誇っています。海外では収穫機械の自動運転技術の開発を進め、米国、欧州、アジアで積極的なM&Aを行い事業拡大を図っています。サステナビリティに注力し、環境負荷低減技術や再生可能エネルギー事業を強化しています。2024年及び2026年には本社を大阪市浪速区から北区へ移転し、イノベーションの加速を目指します。多様な製品群を通じて食料、水環境、エネルギー分野に貢献し、2030年に向けて持続可能な社会の実現を掲げています。
豆知識
興味深い事実
- クボタは日本初の水道用鉄管を国産化し量産した歴史がある
- ミニバックホー分野で世界シェア21年連続1位を達成している
- 世界初となる自動運転普通型コンバインを開発した実績がある
- 創業者は鋳物メーカーとして1890年に大出鋳造所を設立した
- ドラマ「下町ロケット」の技術監修を担当し話題となった
- クボタスピアーズというラグビーチームを保有している
- 本社をうめきた2期地区グラングリーン大阪に移転計画中である
- 従業員数は連結で5万人以上の大企業である
- 農業機械分野で国内最大手かつ世界第3位のシェアを持つ
- ディーゼルエンジンは200馬力未満の馬力帯を多くカバー
- 液中膜など水浄化設備も手掛け環境機器分野に強みがある
- 過去にアスベスト問題に関わり、中皮腫による被害が発覚した
- 従業員の健康経営優良法人「ホワイト500」認定を受けている
- CMキャラクターに長澤まさみを起用しブランドイメージを強化
- 海外の農業用インプルメントメーカーを積極的に買収している
隠れた関連
- 富士フイルムや村田製作所など他業種の大手製造業と投資や技術分野で連携がある
- ヤンマーや井関農機など国内農機メーカーと競合関係にありながら業界を牽引
- 日本ハムファイターズのリリーフカーとしてユーティリティビークルが使用されている
- 旧神崎工場でのアスベスト使用問題により地域社会との関係性に課題を抱えている
- 芙蓉グループや三井グループ、三菱グループなど大手財閥系企業との資本関係がある
- 製造業の他に環境機器や空調機器など多角的な事業展開を行っている
- 国際的な農業技術競争に参画し、CESで農機自動化技術を展示した
- 長年にわたり国内の農業を支え、地域農業社会に深い貢献がある
将来展望
成長ドライバー
- スマート農業の自動運転技術普及
- 新興国市場における農機需要増加
- 再生可能エネルギーと環境機器需要の拡大
- 自動運転建設機械の開発と導入促進
- 持続可能な農業支援政策の強化
- デジタル農業およびIoT活用の進展
- 国内外の農業従事者の高齢化による効率化ニーズ
- 環境規制への適応とESG投資の増加
- 多角的事業展開によるリスク分散効果
- 技術革新による製品競争力の強化
- グローバルパートナーシップの深化
- AIおよびロボティクス技術の農機応用
戦略目標
- スマート農業市場でのグローバルシェア拡大
- 環境配慮製品の売上比率50%以上達成
- 事業多角化による安定的収益構造の確立
- 自動運転農機・建機の普及率向上
- 持続可能な開発目標(SDGs)への貢献強化
- 地域社会及び顧客との共創を推進
- 再生可能エネルギー事業の収益化
- 従業員の健康と多様性を促進する企業文化醸成
- 研究開発投資を年率5%増加以上維持
- グローバル製造ネットワークの最適化
事業セグメント
農業機械販売・サービス
- 概要
- 農機具の販売・メンテナンスサービスを提供し、顧客の生産効率を向上。
- 競争力
- 全国的な販売・サービスネットワーク
- 顧客
-
- 農業法人
- 個人農家
- 農機販売店
- 農業協同組合
- 製品
-
- トラクター
- コンバイン
- 田植機
- 管理機
- 農業用インプルメント
建設機械販売・リース
- 概要
- 建設機械の販売とリース提供で土木建設分野を支援。
- 競争力
- 軽量・高性能の小型建機ラインナップ
- 顧客
-
- 建設会社
- 土木工事業者
- 物流業者
- レンタル業者
- 製品
-
- ミニバックホー
- スキッドステアローダー
- ホイールローダー
- レンタル建機
ディーゼルエンジンOEM供給
- 概要
- 高効率ディーゼルエンジンを各種メーカーにOEM供給。
- 競争力
- 200馬力未満の多様なエンジン構成
- 顧客
-
- 産業機械メーカー
- 建設機械メーカー
- 発電機メーカー
- 製品
-
- 小型ディーゼルエンジン
- GHシリーズエンジン
水処理・環境設備
- 概要
- 持続可能な水資源管理のための環境設備を提供する。
- 競争力
- 国内トップクラスの水処理技術
- 顧客
-
- 自治体
- 産業プラント
- 環境関連事業者
- 製品
-
- 浄水施設機器
- 下水処理設備
- 膜ろ過装置
建築材料・鋳造部品
- 概要
- 多用途の鋳造製品と建築材料を高品質で供給。
- 競争力
- 鋳造技術に基づく高精度製品
- 顧客
-
- 建築業者
- プラントメーカー
- 産業機械製造業
- 製品
-
- 鋳造部品
- 建築用パイプ
- バルブ
産業用機械制御システム
- 概要
- 精密な制御技術で効率的な機械運用をサポート。
- 競争力
- 自律走行技術のノウハウ
- 顧客
-
- 農業機械メーカー
- 建設機械メーカー
- 製造業者
- 製品
-
- 自動運転制御装置
- センサー
- 電子制御ユニット
輸送・物流機器
- 概要
- 多目的輸送車両を提供し物流効率を改善。
- 競争力
- 北米市場向け専用設計
- 顧客
-
- 物流業者
- 農業機械販売店
- 製品
-
- ユーティリティビークル
- リリーフカー
営業技術支援・メンテナンス
- 概要
- 製品の稼働率を高める技術・保守サービスを提供。
- 競争力
- 全国技術スタッフによる迅速対応
- 顧客
-
- 第一線農業従事者
- 建設現場管理者
- 製品
-
- 技術サポート
- メンテナンス契約
再生可能エネルギーシステム
- 概要
- 農業と連携した環境負荷低減エネルギー機器。
- 競争力
- 農地併設型の独自設計システム
- 顧客
-
- 農業法人
- 環境関連企業
- 製品
-
- 営農型太陽光発電システム
- 環境対応ポンプ設備
家具・住宅関連機器
- 概要
- 住宅市場向けに丈夫な資材を提供。
- 競争力
- 長年の建材製造技術と安定供給体制
- 顧客
-
- 建築会社
- 住宅メーカー
- 製品
-
- 住宅用建材
- 配管資材
研究開発サービス
- 概要
- 農業・建設分野の革新技術を研究・開発。
- 競争力
- 世界各地の研究拠点との連携
- 顧客
-
- グローバル企業
- 自治体
- 製品
-
- 技術開発プロジェクト
- フィールドテスト
工場向け生産設備
- 概要
- 高品質な製造装置で生産効率を支援。
- 競争力
- 鋳物製造技術の強み
- 顧客
-
- 自社製造拠点
- 外部製造業者
- 製品
-
- 鋳造設備
- 加工機械
競争優位性
強み
- 国内農業機械市場における圧倒的トップシェア
- 多様な製品ラインアップと技術革新力
- グローバル展開による市場拡大力
- 強固な販売・サービスネットワーク
- 革新的な自動運転農機技術
- 長期にわたる信頼されるブランド力
- 環境配慮製品への積極的投資
- 多角化された事業ポートフォリオ
- 高い製造技術と品質管理
- 広範な製造拠点と生産能力
- 優秀な研究開発体制
- 地域密着の社会貢献活動
- 豊富な資本力と財務基盤
- 機械産業での豊富な経験とノウハウ
- 強力なOEM供給体制
競争上の優位性
- 圧倒的な農業機械国内シェアで競合他社を凌駕
- 自動運転コンバインの世界初開発で技術リーダーシップを保持
- 海外M&Aによるグローバル農機市場でのプレゼンス向上
- 産業用ディーゼルエンジンの豊富な製品群により幅広い顧客層対応
- 環境対応製品を強化しESG競争力を高めている
- 幅広い建設機械ラインナップで世界的なシェアを獲得
- 独自鋳造技術により高耐久・高品質製品を提供可能
- 広範な販売網により迅速な顧客対応体制を構築
- サステナビリティ戦略との整合性が高い事業モデル
- 研究開発拠点のグローバル展開で技術革新を加速
- 強力なブランドスローガンが市場信頼を促進
- 多様な産業分野における多角的製品展開
- 効果的なリスク管理による安定経営
- 公正取引委員会対応歴が示すコンプライアンス意識の高まり
- 地元コミュニティとの関係性の強化
脅威
- 世界的な農業市場の景気変動リスク
- 為替変動による収益の不安定化
- 競合各社による技術革新競争の激化
- 環境規制強化による製品開発コスト増加
- サプライチェーンの国際的な混乱リスク
- 新興国市場での現地競合企業の台頭
- 労働力不足による生産性低下
- 地政学リスクによる海外展開の困難化
- 中皮腫問題など過去の諸問題による評判リスク
- 規制緩和・法制度変更による事業環境の変化
- 顧客の農業機械需要減少の可能性
- 技術盗用やサイバーセキュリティリスク
イノベーション
2024: New Agri Concept自律運転農機の公開
- 概要
- CES2024で自動運転農機のプロトタイプを発表し農業の効率化を推進。
- 影響
- 農作業効率大幅向上と省力化を実現
2023: 自動運転アグリロボコンバインDRH1200A-A発表
- 概要
- 世界初の人搭乗不要自動運転普通型コンバインを製品化。
- 影響
- 収穫作業の完全自動化に成功
2022: インド農機大手エスコーツ買収
- 概要
- 新興市場の事業基盤強化とグローバル競争力拡大のため買収。
- 影響
- インド市場でのシェア拡大に貢献
2023: フランス農業用インプルメント企業買収
- 概要
- 欧州市場の製品ライン強化と技術連携を目的としたM&A。
- 影響
- 欧州農機事業の事業多様化に寄与
2021: 知財功労賞(特許庁)受賞
- 概要
- 革新的な農業機械技術に関わる特許取得などで表彰。
- 影響
- 技術競争力強化の証明となる
2024: タイ研究所全天候型農地整備拠点拡張
- 概要
- 東南アジア向けの農業機械開発強化を目的とした拠点拡大。
- 影響
- 地域適応製品の迅速開発が可能に
2023: 営農型太陽光発電事業の拡大
- 概要
- 農業と太陽光発電の融合による持続可能なエネルギー創出。
- 影響
- グリーンエネルギー市場での競争力向上
サステナビリティ
- 環境負荷低減型農機の開発推進
- 再生可能エネルギー事業の拡大
- 水資源保全と浄化設備技術の強化
- 省エネ・低排出ディーゼルエンジン技術の採用
- 廃材リサイクルと資源循環の促進
- 地域社会との環境保護協定締結
- 持続可能な農業支援プログラム実施
- 従業員の健康経営と安全推進認証取得
- 国際基準に基づく環境マネジメントシステム導入
- 環境関連特許の積極取得
- 循環型経済への貢献と環境報告書公開
- 地域農業振興とスマート農業支援