NTN
基本情報
概要
NTNは1918年創業の世界有数のベアリングメーカーで、自動車部品に強みを持つ製造業界のグローバルリーダーです。
現状
NTNは2019年3月期に連結売上高約7,335億円を記録し、海外売上比率は70%以上に達し国際的なプレゼンスを確立しています。自動車用ドライブシャフトとハブベアリングで世界シェア上位を占めており、精密機器分野でも競争力を有しています。1900年代よりグローバル展開に積極的で、欧米・アジア各地で生産拠点を拡充し、現地調達を進めることでコスト最適化と品質向上を実現。風力発電用大型ベアリングなど新エネルギー分野にも注力し、中長期の成長を見据え技術革新と環境対応製品の開発を進めています。2023年には本社を大阪市北区のダイビル本館へ移転し組織体制の強化を図っています。今後はインドネシアやインド、台湾での生産能力拡大計画により新興市場への対応力を高め、持続可能な社会実現に向けた製品開発と事業多角化を推進中です。
豆知識
興味深い事実
- NTNはベアリング業界で世界第4位のシェアを持つ。
- ドライブシャフトの世界シェア2位、ハブベアリングは世界1位。
- 1934年創業、100年以上の歴史をもつ老舗企業である。
- 風力発電用大型ベアリングは国内他社より先に海外生産展開を開始した。
- フランスのSNRを完全子会社化し欧州市場を強化している。
- 三水会、三和グループ、みどり会の会員企業として企業ネットワークが強い。
- 多部未華子をイメージキャラクターに起用した広告を展開している。
- 現地・現物・現人の考えを重視しグローバル生産を推進している。
- 従業員は連結で約25,493名に上る大企業である。
- アジア、欧米、ブラジル、韓国など多国で関連企業を持つグローバル企業である。
- 自動車部品、精密機械のほか、鉄道・鉄鋼関連製品も手がける多角経営。
- 過去には日本電産との合弁事業を展開し技術交流を行った経験がある。
- NTNの名称は創業者の頭文字に由来し、後に技術ネットワークの意味を付加した。
- 資本金は約543億円で、安定した財務基盤を持つ。
- 日経平均株価の構成銘柄に含まれている。
隠れた関連
- 三水会、三和グループ、みどり会の企業ネットワークに属し、他大手企業と密接に連携。
- フランスのSNR買収により欧州ベアリング市場で強い影響力を持つ。
- 韓国のSeohanと提携し風力発電用軸受生産で協業関係にある。
- 日本電産との合弁事業経験があるため電動車関連技術に強い。
- NTNの代表取締役社長は鵜飼英一氏であり、経営の安定性を示す。
- 多部未華子のCM起用により一般消費者へのブランド浸透も図っている。
- NTNの製品は自動車から風力発電、鉄道など多様な産業に供給されている。
- 広範なグローバル展開により、多国籍企業として国際貿易の影響を受けやすい。
将来展望
成長ドライバー
- 電動車および新エネルギー分野の需要拡大
- アジア新興国市場での生産・販売拡大
- 風力発電市場の成長と関連製品需要増
- IoT・AIによる生産効率の改善と製品高度化
- 環境規制強化に伴う環境対応製品の需要増
- 多角化とグローバル連携による市場開拓
- 精密機器向け高付加価値部品の拡充
- グリーンエネルギーの普及促進
- 製造プロセスのデジタル化によるコスト削減
- グローバルサプライチェーンの強化
- 社内技術革新と研究開発の推進
- 長期的な顧客基盤の拡大
戦略目標
- 海外売上比率75%達成
- 風力発電用ベアリングで世界トップ3維持
- 製品の環境負荷を大幅に削減
- 次世代軸受技術の商用化完了
- デジタル化推進で生産効率30%向上
- 新素材開発による製品性能向上
- グローバル現地生産体制のさらなる強化
- 持続可能な社会実現に向けたCSR活動拡充
- 自動車業界の電動化対応製品ラインナップ充実
- 資本効率向上による財務健全性強化
事業セグメント
自動車部品製造
- 概要
- 自動車の駆動・操舵系部品を中心にグローバルに供給。
- 競争力
- 世界利用シェア高く高品質製造技術
- 顧客
-
- 自動車メーカー
- 自動車部品製造業者
- 輸出業者
- 自動車修理業
- 製品
-
- 等速ジョイント
- ドライブシャフト
- パワーステアリング部品
- ハブベアリング
風力発電事業
- 概要
- 風力発電用大型ベアリングを早期から製造・供給。
- 競争力
- 国内外への現地生産体制構築
- 顧客
-
- 風力発電設備メーカー
- エネルギー事業者
- 環境関連企業
- 資源開発会社
- 製品
-
- 大型ベアリング
- 支持構造部品
- 軸受ユニット
精密機器部品供給
- 概要
- 高精度部品を多様な精密機器メーカーへ提供。
- 競争力
- 高度技術開発と品質保証体制
- 顧客
-
- 医療機器メーカー
- 計測機器メーカー
- 電子機器製造業
- 精密機械メーカー
- 製品
-
- 精密ボールベアリング
- ニードルベアリング
- 含油軸受
産業機械部品
- 概要
- 産業用機械向けの耐久部品を提供し機械稼働を支援。
- 競争力
- 長寿命部品によるコスト削減
- 顧客
-
- 工場機械メーカー
- 製造業全般
- メンテナンス事業者
- 製品
-
- 工業用軸受
- 軸受ユニット
- 精密樹脂ベアリング
グローバル販売・サービス
- 概要
- 世界各地に販売ネットワークとサービス拠点を持つ。
- 競争力
- 多国籍対応の営業・サポート体制
- 顧客
-
- 海外自動車メーカー
- 海外ベアリング販売代理店
- 海外エネルギー企業
- 製品
-
- ベアリング
- 自動車部品
- 風力発電用部品
部品メンテナンス・リペア
- 概要
- 補修・交換部品の提供で事業の安定化を支援。
- 競争力
- 幅広い部品ラインナップと迅速供給
- 顧客
-
- 自動車修理工場
- 産業機械メンテナンス業者
- エネルギープラント運営事業者
- 製品
-
- 補修用ベアリング
- 等速ジョイント交換部品
素材・材料供給
- 概要
- 高度な素材開発と安定製造で業界を支える。
- 競争力
- NTN アドバンストマテリアルズとの連携
- 顧客
-
- 粉末冶金メーカー
- 合金材料製造業
- 部品製造企業
- 製品
-
- 特殊合金部品
- 粉末冶金部品
研究開発・技術支援
- 概要
- 産学連携を通じた技術革新の推進。
- 競争力
- 大阪大学との次世代協働研究所設立
- 顧客
-
- 大学・研究機関
- 産業技術開発団体
- 技術開発パートナー
- 製品
-
- 新素材開発
- 高性能軸受技術
- IoT・AI活用製造技術
物流・輸送機器部品
- 概要
- 鉄道関連製品の製造で安定需要を確保。
- 競争力
- 信頼性高い製品品質
- 顧客
-
- 鉄道車両メーカー
- 鉄道インフラ企業
- 軌道用品メーカー
- 製品
-
- 鉄道用軸受
- 車両部品
- 軌道用品
環境エネルギー事業
- 概要
- 環境負荷低減を目的とした製品開発。
- 競争力
- グリーンパワーパーク設立による循環モデル
- 顧客
-
- 再生可能エネルギー事業者
- 環境技術企業
- 製品
-
- 風力発電用大型ベアリング
- 環境対応製品
海外現地生産
- 概要
- 台湾、インドネシア、インド、中国などで現地生産を強化中。
- 競争力
- 現地調達・生産による効率化
- 顧客
-
- 各国自動車市場
- 産業機械市場
- 製品
-
- 各種軸受
- 等速ジョイント
- ドライブシャフト
サービス・メンテナンス支援
- 概要
- 保守サポート体制整備で顧客満足度向上。
- 競争力
- グローバルな技術支援網
- 顧客
-
- 顧客企業の保守部門
- 現地販売代理店
- 製品
-
- メンテナンス契約
- 技術サポート
- 交換部品
競争優位性
強み
- 世界トップクラスのベアリング技術
- 高い自動車部品の競争力
- グローバルに広がる生産・販売網
- 長年の経営安定基盤
- 多様な製品ポートフォリオ
- 早期からの新エネルギー分野進出
- 豊富な研究開発リソース
- 強固なパートナーシップ
- 現地調達によるコスト競争力
- 高い品質管理体制
- 風力発電用大型ベアリング分野の存在感
- 幅広い市場ニーズに対応可能
- 高性能かつ多用途の製品展開
- 長期的な顧客関係構築
- 蓄積された製造ノウハウ
競争上の優位性
- 世界シェア4位のベアリングメーカーであること
- ドライブシャフトで世界シェア2位の実績
- ハブベアリングは世界シェア1位を誇る
- 欧米およびアジア市場での早期現地生産開始
- フランスSNRを完全子会社化し欧州展開を強化
- 風力発電用大型ベアリングで3位の市場シェア
- 多彩な製品カテゴリで顧客需要に対応
- 三水会や三和グループなどの強固な企業ネットワーク
- 高い技術力を背景とした品質と信頼性
- 複数地域に分散したグローバル生産体制によるリスク分散
- 先進的な環境対応製品の開発と普及促進
- 幅広い産業への製品提供とサービス展開
- 安定した財務基盤と資本力
- 数多くのグローバル顧客との長期契約
- 革新的技術・素材の迅速な製品化
脅威
- 世界的な原材料価格の変動リスク
- 激しい業界競争による利益圧迫
- 為替変動による収益への影響
- 自動車業界の電動化・変革による需要構造の変化
- 地政学リスクによる生産・物流の混乱
- 環境規制強化による製品適合コスト増加
- 新興国市場の競合他社の台頭
- サプライチェーンの断絶リスク
- 技術革新の遅れによる市場競争力低下
- 労働力不足と人件費高騰
- サイバーセキュリティリスク
- 国際貿易摩擦や関税引き上げリスク
イノベーション
2023: NTN-SNR完全子会社化による欧州展開強化
- 概要
- フランスのSNR社を完全子会社として欧州市場での製造・販売を強化。
- 影響
- 欧州市場で生産・販売シェア拡大を実現
2023: 風力発電用大型ベアリングの生産増強
- 概要
- 韓国やフランスにおける風力発電用軸受の生産設備を拡充。
- 影響
- 再生可能エネルギー分野でのシェア向上
2024: 現地調達・現地生産体制の拡大
- 概要
- アジア各国での生産能力増強により、現地への迅速対応を推進。
- 影響
- コスト削減と市場ニーズへの即応性向上
2022: 自動車用静音性部品の開発
- 概要
- 電動車向けに振動・騒音を抑制する部品技術を開発。
- 影響
- EV市場での競争力強化
2021: 次世代軸受材料の研究開発
- 概要
- 高耐久で軽量な新素材を用いた軸受技術を推進。
- 影響
- 製品寿命の延長と軽量化を実現
2020: スマート工場への生産プロセス高度化
- 概要
- AI・IoT技術を活用した工場のデジタル化を進展。
- 影響
- 生産効率の大幅改善
2023: 特殊合金材料による部品性能向上
- 概要
- 子会社NTNアドバンストマテリアルズで新素材開発を促進。
- 影響
- 機械性能の強化と耐久性向上
2024: 環境対応型油脂潤滑技術の開発
- 概要
- 低環境負荷で高性能な潤滑技術を新規開発。
- 影響
- 環境規制に適応した製品提供
2022: グリーンパワーパークの設立
- 概要
- 自然エネルギー循環型モデルを実証する研究拠点を確立。
- 影響
- 持続可能な技術開発の促進
2021: 次世代ドライブシャフト技術の実用化
- 概要
- 軽量化と耐久性向上を両立する新製品を市場投入。
- 影響
- 自動車燃費向上に寄与
サステナビリティ
- 現地調達によるCO2排出量削減
- 風力発電用ベアリングの開発促進
- グリーンパワーパークによる再生可能エネルギー推進
- 製品寿命延長による資源効率向上
- 生産工程での省エネルギー化
- 廃棄物リサイクル促進体制構築
- サプライチェーンの環境負荷低減
- 地域社会との共生・環境保全活動
- 環境負荷低減のための技術研究開発
- 従業員の環境意識向上プログラム
- 製品の環境規制適合徹底
- 持続可能な調達方針の策定