エレコム
基本情報
概要
エレコムは1986年創業の大阪府拠点の電気機器メーカーで、パソコン周辺機器分野において国内トップシェアを誇るファブレス企業です。
現状
エレコムは2022年3月期に連結売上高約1,073億円、営業利益約139億円を達成し、マウスやキーボード等PC周辺機器で国内トップクラスのシェアを確立しています。主要事業は家電量販店を中心としたBtoC市場からBtoB市場へのシフトが進んでおり、M&Aで事業を強化しています。ファブレスメーカーとしてグローバル調達を積極推進し、品質とコスト管理に優れています。DXアンテナやテスコム電機の子会社化により事業多角化を図り、国内外の販売チャネルを拡大中です。同社は環境認証ISO14001を取得し、品質管理や製品の安全性に注力しています。今後はIoT関連機器や法人向けソリューション開発を重点とし、持続可能な成長を目指しています。海外展開に力を入れ、中国や東南アジア市場での拡大も進んでいます。
豆知識
興味深い事実
- エレコムは大型M&Aで事業領域を着実に拡大している。
- ファブレスモデルにより多品種小ロット生産を実現。
- マウス市場でのシェアは国内トップクラスを維持。
- Linuxベース製品のファームウェアにおけるGPL問題で注目された。
- 東証プライム市場上場のパソコン周辺機器最大手の一つ。
- BtoCからBtoBへ経営シフトを加速させている。
- 大阪本社の直営店「Elecom Design Shop」を多地点に展開。
- 多様なカテゴリーで年間約4000点もの新製品開発を行う。
- 中国/東南アジア中心に積極海外展開を推進している。
- 多くの有力企業との資本・業務提携を通じて成長中。
- 主要株主の筆頭は創業者の葉田順治氏で28%以上所有。
- M&AでDXアンテナ、日本アンテナなど複数の子会社を傘下に。
- 製品ラインナップは約1万7000品目にも及ぶ。
- 幅広い顧客層へカスタム設計製品の提供も行う。
- 製品の約3-4年毎のフルモデルチェンジを継続実施。
隠れた関連
- エレコムの物流子会社エレコム物流が効率的な供給体制を支えている。
- 兄弟会社に当たるロジテック株式会社と密接に製品開発・販売を連携。
- MVNO事業への短期間参入・撤退により通信分野の試行錯誤を経験。
- インクジェットプリンタ関連訴訟でブラザー工業と法的紛争を展開。
- 米国欧州アジアに子会社を置き国際的なビジネスネットワークを構築。
- 代表取締役会長の葉田順治氏は創業家出身で経営に深く関与。
- 日本アンテナとの経営統合で通信関連事業の競争力強化を図る。
- 多彩な製品ジャンルが業界別の評価及び取引に大きく寄与。
将来展望
成長ドライバー
- BtoB市場への重点シフトで安定収益基盤構築
- IoT・スマートデバイス需要の拡大
- グローバル調達と海外市場展開の加速
- 製品の高付加価値化による競争力強化
- SDGs・環境対応製品への注力増加
- M&Aおよび事業提携による事業拡大
- 法人向けサービス・ソリューションの拡充
- ユーザー体験を重視した商品企画力
- 国内外直販チャネルの最適化
- デジタル技術応用による運営効率化
戦略目標
- 法人向け売上高の全体比率60%以上達成
- 海外売上比率40%超の実現
- IoT・スマート機器分野での国内トップクラス確立
- 環境負荷を50%削減する製品ライン構築
- 新規事業売上高200億円以上に拡大
事業セグメント
法人向けITソリューション
- 概要
- 多様な法人顧客に対しIT機器・周辺機器の企画から販売、サービス支援を提供。
- 競争力
- 多彩な製品群と全国的な販売・サポート網
- 顧客
-
- 企業法人
- 官公庁
- 教育機関
- 中小企業
- 大企業
- IT関連企業
- 流通業界
- 製造業
- 医療機関
- 金融機関
- 製品
-
- ネットワーク機器
- セキュリティ関連製品
- OA機器周辺機器
- ビジネス向けPCアクセサリ
- 業務用記憶媒体
- 防犯機器
- 法人向けカスタムデザイン製品
- クラウド連携デバイス
- モバイルアクセサリ
- ITプロジェクト支援サービス
物流・流通ソリューション
- 概要
- 物流及び小売業界向けに効率的な作業支援機器を提供。
- 競争力
- 機能性と品質を追求した専門性の高い製品群
- 顧客
-
- 物流業者
- 小売チェーン
- 配送センター
- 倉庫業者
- EC事業者
- メーカー
- 商社
- 物流機器メーカー
- 製品
-
- OA家具
- パソコンラック
- キャリングバッグ
- 物流向け周辺機器
- バーコードリーダ
- 業務用テンキーボード
- ネットワーク機器
教育・研究機関向け製品群
- 概要
- 教育機関へ特化した競争力あるIT機器とサポートを提供。
- 競争力
- 教育現場のニーズに即した柔軟な提案力
- 顧客
-
- 大学
- 専門学校
- 研究機関
- 公共図書館
- 教育行政機関
- 製品
-
- 教育用周辺機器
- PCアクセサリ
- データ記憶装置
- ネットワーク関連機器
- 教育支援ソフトウェア
スマートホーム・セキュリティ事業
- 概要
- スマートホーム市場向けにセキュリティ機器とIoT製品を提供。
- 競争力
- 高い技術力と豊富な製品ラインアップ
- 顧客
-
- 住宅メーカー
- ホームセキュリティ企業
- 個人住宅所有者
- 不動産管理会社
- 製品
-
- 家庭用防犯機器
- セキュリティカメラ
- スマートロック
- IoT家電連携機器
海外事業展開支援
- 概要
- グローバルニーズに対応した製品開発とサポートを提供。
- 競争力
- 海外調達と地域特性を考慮した商品展開
- 顧客
-
- 海外販売パートナー
- グローバル企業
- 輸出業者
- 製品
-
- 海外向けパソコン周辺機器
- 国際規格対応製品
- 多言語サポート機器
OEM・ODM事業
- 概要
- ファブレスの強みを生かし、多種多様なOEM製品を企画提供。
- 競争力
- 柔軟な製品設計と高品質管理体制
- 顧客
-
- 他業種メーカー
- 家電メーカー
- IT機器メーカー
- 製品
-
- カスタム入力機器
- 特注記憶媒体
- ブランドライセンス製品
モバイルキャリア関連事業
- 概要
- 携帯市場のアクセサリを中心に多様な製品を展開。
- 競争力
- 市場動向に速やかに対応する開発力
- 顧客
-
- スマートフォンキャリア
- MVNO事業者
- 携帯ショップ
- モバイル端末メーカー
- 製品
-
- モバイルアクセサリ
- SIM関連製品
- モバイル充電機器
環境・エネルギー事業
- 概要
- 省エネ・環境配慮型製品の研究開発に注力。
- 競争力
- 次世代電池技術と製品化経験
- 顧客
-
- エネルギー関連企業
- 環境機器メーカー
- 製品
-
- ナトリウムイオン電池
- 環境負荷低減製品
小売業向け店舗支援
- 概要
- 小売店の効率的な運営支援製品を提供。
- 競争力
- 業界知識を活かした提案営業力
- 顧客
-
- 家電小売店
- オフィス用品店
- 専門店運営者
- 製品
-
- 販売促進用什器
- POS周辺機器
- 店舗備品
ビジネスソフトウェア連携機器
- 概要
- ソフトウェアと連携する周辺製品開発を推進。
- 競争力
- ソフトとの統合技術力
- 顧客
-
- ITシステムベンダー
- ソフトウェアメーカー
- 製品
-
- 周辺機器連携ソリューション
- ビジネス向け接続デバイス
医療・介護機器向け製品
- 概要
- 医療介護分野の専用IT機器を企画、提供。
- 競争力
- 安全性と使い勝手を重視した設計
- 顧客
-
- 医療機関
- 介護施設
- 医療機器メーカー
- 製品
-
- 入力機器
- ネットワーク機器
- 専用アクセサリ
製造業向けITサポート
- 概要
- 製造現場の効率化に資するIT機器を提供。
- 競争力
- 耐久性と現場適応力の高い製品群
- 顧客
-
- 製造業各社
- 工場管理者
- 製品
-
- 現場用PC周辺機器
- ネットワーク機器
- データ管理ソリューション
競争優位性
強み
- 国内トップクラスのマウス・キーボードシェア
- 多彩な製品ラインナップとブランド力
- グローバル調達に基づくコスト優位性
- 法人市場への積極的な事業展開
- ファブレスモデルによる柔軟な生産
- 積極的なM&A戦略による事業拡大
- 広範囲な販売・サポートネットワーク
- 高度な品質管理システム
- 長期顧客との強固な関係構築
- 先進的な製品開発力
競争上の優位性
- 多様な製品群で消費者・法人両市場に対応可能
- M&Aによる経営基盤強化と新規事業獲得
- 海外市場展開で新興国中心に成長を加速
- 製品開発のスピードと品質管理を両立
- ファブレス体制によるコスト及び設備投資抑制
- BtoB市場での差別化製品による競争優位性
- 多様な販売チャネルによる顧客接点拡大
- 環境認証取得により社会的信頼を獲得
- 強力なブランドイメージと顧客信頼
- 高度な技術力を背景に新製品開発を推進
脅威
- 国内市場の競争激化と価格下落圧力
- 海外市場の為替変動リスク
- 新技術・製品の迅速な市場投入遅延
- グローバルサプライチェーンの不安定化
- 環境規制強化による製品対応コスト増加
- 海外競合企業の攻勢と価格競争
- IT市場の急速な技術変化への対応負荷
- 官公庁向けなど特定顧客依存リスク
イノベーション
2024: DXアンテナと日本アンテナの経営統合計画
- 概要
- 両社のノウハウを融合し通信機器事業の強化を目指す経営統合を2025年2-3月に予定。
- 影響
- 通信機器分野の競争力向上に寄与し新規顧客獲得を促進。
2023: テスコム電機のグループ入り
- 概要
- 家電事業強化のため、テスコム電機を子会社化し製品ラインアップ拡充。
- 影響
- 新規市場開拓と収益多角化を実現。
2022: ナトリウムイオン電池開発推進
- 概要
- 従来リチウムイオン電池に代わる長寿命ナトリウムイオン電池技術の量産化研究を加速。
- 影響
- 次世代環境製品での競争優位創出。
2021: 法人向けネットワークセキュリティ製品の拡充
- 概要
- IoT機器連携に強い新モデルを発表しセキュリティ事業を強化。
- 影響
- 法人顧客基盤の拡大に成功。
2020: 新型ワイヤレスマウス技術投入
- 概要
- 消費電力を抑えた新赤外線LED技術搭載マウスを発売し市場競争力向上。
- 影響
- 製品差別化に成功し販売増加。
サステナビリティ
- ISO14001環境マネジメント認証の継続運用
- 全製品の省エネルギー化推進
- リサイクル可能素材の使用拡大
- 廃棄物削減と再資源化率の向上
- サプライチェーンの環境基準厳格化
- 環境負荷低減商品の企画及び拡販
- 社員への環境意識啓発活動
- 地域清掃活動への積極参加
- 環境法規制への遵守強化
- 電気管理の最適化によるCO2削減