エスペック
基本情報
- 証券コード
- 6859
- 業種
- 電気機器
- 業種詳細
- 業務用機械器具
- 都道府県
- 大阪府
- 設立年
- 1954年01月
- 上場年
- 1983年09月
- 公式サイト
- https://www.espec.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- SRAHD, テイカ, 森尾電, santec Holdings, パルステック工業, インターアクション, IMV
概要
エスペックは1954年設立の環境試験機器市場で国内約60%のシェアを持つ業界リーダーであり、海外展開にも積極的な国際的電子機器メーカーです。
現状
エスペックは2024年3月期に連結売上高621億円、経常利益69億円を計上し堅調な財務体質を維持しています。主力の環境試験器分野では日本国内で約60%、世界マーケットで約30%の高いシェアを誇ります。また、国内外に20社超のグループ会社を抱え、海外売上比率は50%以上に達しています。過去には半導体洗浄装置事業から撤退した苦い経験を持ちつつも、その後は環境試験事業へ専門特化し、技術競争力を強化。近年は次世代自動車やIoT市場向けの製品開発へ投資を拡大しプログレッシブな経営を推進しています。サステナビリティの観点からは植林や環境負荷低減の取り組みを実施し2030年に向け成長と環境配慮の両立を目指しています。2022年の東証プライム市場移行後も攻めの経営を強化し、グローバル市場での更なる拡大を図っています。
豆知識
興味深い事実
- 環境試験機市場で日本国内約60%、アジア圏で約30%のシェアを持つ。
- 1947年創業の田葉井製作所から始まり、3回の社名変更を経て現在に至る。
- グループソング「We are on the Way」を社内放送で毎日流している。
- 経済産業省のグローバルニッチトップ企業100選に2014年・2020年に選ばれている。
- 半導体洗浄事業に一度進出し撤退した経験を持つが環境試験に集中し回復。
- 2010年にエスペックテストセンターなど子会社を統合して効率化を図った。
- 製品は携帯電話や自動車部品の耐久試験など幅広い分野で利用されている。
- 国内外に20社を超えるグループ会社を持ち、国際的な事業展開を行う。
- 植林や緑化に力を入れたCSR活動を継続的に実施している。
- 神戸や宇都宮など国内複数の試験所・研究所を運営している。
- エスペック社員はバンド活動も盛んでグループソング演奏イベントを開催。
- 東京証券取引所の新市場区分プライム市場へ2022年移行している。
- 社会貢献として廃棄物のリサイクルや地域緑化活動を推進中。
- 主要取引先はトヨタ、東芝、ソニーなど大手企業が中心。
- 大手金融機関との強固な取引関係や企業グループ会員でもある。
隠れた関連
- 大和銀行系企業集団・大輪会の一員であり、メインバンクはりそな銀行。
- 社名の『ESPEC』は進取的、国際的、知的の3つの企業理念の頭文字をとった造語。
- 食品用急速冷凍機の分野にも進出し、機器分野の多角化を図っている。
- 半導体洗浄装置事業からの撤退に伴い、経営体制の改革と反省を深めた歴史がある。
- グループソングは1988年制作で、2002年にリメイクされるなど長く企業文化に根付く。
- 海外にESPEC NORTH AMERICA、上海愛斯佩克など多数の現地法人を持つ。
- 長期経営ビジョン「ESPEC Vision 2025」で先端技術実用化を経営戦略の柱としている。
- 業界トップクラスの恒温恒湿技術と高性能と受託サービスがビジネスモデルの中核。
将来展望
成長ドライバー
- 環境規制強化に伴う試験装置需要の増加
- EV・次世代自動車市場の拡大とバッテリー試験強化
- 半導体関連装置の高性能化ニーズの進展
- グローバル市場での事業拡大と製品多様化
- IoT、AI技術による次世代試験システム開発
- サステナビリティ対応製品・サービスの需要増
- 受託試験やレンタルサービスの拡充による顧客基盤強化
- アジアを中心とする海外市場での販売成長
- 新規食品機械事業分野への参入と拡大
- 長期ビジョンに基づく技術革新と投資の継続
- 高度評価技術とカスタマイズサービスの強化
- デジタル化促進による業務効率化と競争力向上
戦略目標
- 環境試験機器分野で世界市場シェア40%達成
- 海外売上比率60%以上のグローバル企業化
- バッテリー安全認証センターの機能強化と拡充
- ESG経営体制の確立とサステナビリティ目標達成
- IoT・AI搭載試験装置の売上高50%占有
- 新規事業売上高300億円以上の達成
- 従業員の多様性促進と女性管理職比率30%以上
- 省エネルギー試験装置の普及とCO2排出量削減
- 研究開発投資を売上高比率5%以上に維持
- 地域社会貢献活動の継続的拡充
事業セグメント
環境試験機器製造
- 概要
- 環境耐久テストに必要な精密試験装置を、自社開発から製造まで一貫提供。
- 競争力
- 高い技術力による高精度・高信頼性の試験装置開発
- 顧客
-
- 電子機器メーカー
- 自動車メーカー
- 半導体製造企業
- 研究機関
- 産業機械メーカー
- 製品
-
- 恒温恒湿器
- 冷熱衝撃装置
- 急速温度変化チャンバー
- オーブン・熱処理器
- 複合環境試験装置
二次電池・エナジーデバイス試験装置
- 概要
- 電動車両等のバッテリー安全性と性能評価装置を提供。
- 競争力
- 国内最大級の試験場を利用したワンストップ評価サービス
- 顧客
-
- 電池メーカー
- 自動車関連企業
- 電子部品メーカー
- 製品
-
- アドバンストバッテリーテスター
- 充放電試験装置
- 安全認証センター関連サービス
半導体評価システム
- 概要
- 半導体関連製品の品質評価向けシステムを専門に提供。
- 競争力
- 多様な評価ニーズに対応するカスタマイズ能力
- 顧客
-
- 半導体製造装置会社
- 電子部品検査企業
- 製品
-
- 電気的評価システム
- 絶縁抵抗評価装置
受託試験およびレンタルサービス
- 概要
- 試験装置の保有が困難な顧客向けに受託試験と貸出サービスを提供。
- 競争力
- 広範囲な設備と高度な技術サポート体制
- 顧客
-
- 製造業各社
- 研究開発機関
- 製品
-
- 環境試験の受託サービス
- 試験機器レンタル
環境保全・植物育成装置
- 概要
- 持続可能な環境支援を目的とした育成装置・緑化機器の開発と販売。
- 競争力
- 環境試験技術を応用した最先端の育成設備
- 顧客
-
- 農業関連企業
- 研究機関
- 環境保全団体
- 製品
-
- 植物工場用育成装置
- 研究用育苗装置
- 都市緑化機器
食品加工機器
- 概要
- 業務用食品調理・加工機器の製造・販売を行う。
- 競争力
- 衛生的かつ効率的な調理技術の提供
- 顧客
-
- 食品製造会社
- 飲食業者
- 業務用厨房機器販売店
- 製品
-
- 減圧低温加熱調理器
- 熟成庫
競争優位性
強み
- 環境試験機器分野で国内トップシェア
- 高い技術力と長年の開発経験
- 豊富な海外展開とグローバル顧客基盤
- 高品質の製品と安定した供給体制
- 多様な業界ニーズに対応可能な製品群
- 専用試験施設を活用したワンストップサービス
- 安定した財務基盤と堅調な利益率
- 環境保全やサステナビリティへの積極的な取り組み
- 国内外に広がるグループ会社ネットワーク
- 製品ラインナップの幅広さと専門性
- 受託試験やレンタルなど多角的事業展開
- 中長期のビジョンに基づく経営戦略推進
- 高度な顧客サポート体制
- 認証取得による信頼性向上
- 国内大手企業との強固な取引関係
競争上の優位性
- 環境試験機器で約60%の国内市場シェア
- 高精度・高信頼性の恒温恒湿技術に優位性
- 広範な海外販売ネットワークと現地法人展開
- 専用バッテリー安全認証センターによる独自サービス
- 装置のカスタマイズ対応力が競合他社より高い
- 多業種にわたり広がる顧客基盤で収益の安定性が高い
- 高効率な生産体制と研究開発投資の積極化
- 政府「グローバルニッチトップ100選」選出の信頼性
- SDGsを伴うサステナビリティ推進でブランド価値向上
- 技術者の高い専門性と熟練度
- 多彩な製品群で顧客ニーズの包括的対応が可能
- 市場変化に素早く対応する経営体制
- 精密機器市場での信頼性と実績
- 強力な取引先持株会による内部支援
- 多国籍のグループ会社間連携による競争力
脅威
- 半導体市場の変動による需要不確実性
- 海外市場の競争激化による価格圧力
- 新興国メーカーの技術追随によるシェア低下
- 国際的な規制強化や環境基準変化の対応コスト増
- 為替変動による収益の影響
- 技術革新のスピードに対する遅れ
- グローバルな政治・経済不安定性
- 人材確保の困難性と技術流出リスク
- 原材料価格の上昇によるコスト増
- 新規参入企業による市場分散リスク
- 環境保全規制強化への適応遅延
- サプライチェーンの寸断リスク
イノベーション
2024: 愛知・常滑に国内最大級のEV電池試験場開設
- 概要
- 電気自動車用バッテリーの安全性試験施設を建設し、最先端評価技術を強化。
- 影響
- 試験サービス拡大と新規顧客獲得に貢献
2023: 食品用急速冷凍機への参入
- 概要
- 食品工業向け急速冷凍技術の開発に成功し新市場開拓を進行。
- 影響
- 食品機械分野での事業多角化を実現
2022: IoT対応環境試験器の新シリーズ投入
- 概要
- 遠隔監視・データ解析機能を備えた次世代環境試験機器を発売。
- 影響
- 顧客の試験効率向上をサポート
2021: バッテリー安全認証センター設立
- 概要
- 宇都宮試験所に電池安全試験専門施設を設置し評価サービスを強化。
- 影響
- 国内外電池メーカーのニーズ受け入れ拡大
2020: 神戸R&Dセンター技術開発棟竣工
- 概要
- 最先端試験技術と研究開発組織の拡充を目的とした施設を完成。
- 影響
- 新製品開発スピード向上に寄与
サステナビリティ
- 植林・都市緑化事業による環境保全活動の推進
- 使用済み製品回収とリサイクルサービスの実施
- 省エネ性能の高い環境試験器の開発
- 環境負荷低減を促進する生産プロセスの最適化
- 働きやすい職場作りと多様性尊重の推進
- グリーンイノベーションの積極的取り込み
- 地域社会との連携による持続可能な社会貢献
- ISO27001など国際認証の取得による情報管理強化
- 女性活躍推進認証の取得と男女平等の促進
- 廃棄物の適正処理と環境負荷削減基準の遵守
- バイオテクノロジー応用の植物育成装置の開発
- 各種ISO基準対応による環境・品質管理強化