天馬

基本情報

証券コード
7958
業種
化学
業種詳細
化学・化成品
都道府県
東京都
設立年
1949年08月
上場年
1988年08月
公式サイト
https://www.tenmacorp.co.jp/
東証情報
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Yahoo!ファイナンス
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他の会社
積水化成品工業, タイガースポリマー, ミライアル, ミガロHD, 天昇電気工業, エンプラス, 三光合成, ムトー精工, 信越ポリマー, ニフコ, トーホー, 丹青社, パーカーコーポレーション

概要

天馬は1949年創業の化学業界に属し、工業用および家庭用プラスチック製品の製造に強みを持つ総合メーカーです。

現状

天馬は2024年3月期に連結売上高約929億円、純資産約810億円を有し、プラスチック製品の製造販売で国内外に幅広く展開しています。家庭用収納用品の「フィッツケース」などロングセラー商品を持ち、工業用プラスチック製品部門も堅調です。中国やベトナムなどアジアを中心に11の海外工場を持ち、海外展開を強化しています。射出成形を含む金型設計から加工まで一貫した受託製造サービスで顧客の多様なニーズに応えています。2023年には海外投資を加速し、MBOによる資本再編も行いました。不祥事リスクを認識しつつ、今後は品質向上と海外市場拡大を成長戦略の柱としています。サステナビリティにも取り組み、環境配慮型製品の開発を進めています。

豆知識

興味深い事実

  • 家庭用収納ケースの「フィッツケース」は30年以上のロングセラー。
  • 国内外に17ヶ所の製造拠点を持つグローバルメーカー。
  • プラスチック製ごみ箱「ポリトラッシュシリーズ」は東京オリンピックで普及。
  • 2017年にアジア各地で工場拡充を実施し海外展開を加速。
  • ベトナム贈収賄事件で経営トップらが在宅起訴された。
  • 受注開発製品は飲食店のビールピッチャーなど多様な業界に対応。
  • 中国広東省中山市に複数の子会社を設立している。
  • 日本のDIY・ホームセンター協会の賛助会員企業。
  • 同社製品はアサヒビールと長期的に親密な取引関係を持つ。
  • 成形加工から塗装、印刷、組立まで一貫した内製体制が特徴。

隠れた関連

  • アサヒスーパードライのビール箱製品で重要なプラスチック供給元。
  • 子会社を通じてアジアの主要物流企業と密接な関係を構築。
  • 日本の大手ホームセンター多数と供給契約を結び、販売ネットワークを確保。
  • FHLホールディングスの支援により資金調達と海外展開を強化。
  • 環境規制対応のため、生分解性プラスチックの研究開発に注力。
  • 製造技術と加工技術の融合により複合製品の提供を可能にしている。
  • MBO完了後も日本の東証プライム市場に上場を維持。
  • 社員数約7,868名で日本では中規模の化学製造企業として安定的経営。

将来展望

成長ドライバー

  • アジア新興国市場での需要拡大
  • 生活様式の変化に伴う収納ニーズの高度化
  • 環境配慮製品への転換と市場拡大
  • 自動車部品の高機能化と複合素材活用促進
  • 受託成形加工事業の高度化と顧客多様化
  • デジタル技術活用による生産効率向上
  • 国内外での法規制適合製品の需要増
  • 衛生・医療関連製品の新規開発
  • 多様なチャネルを活用した販売拡大
  • サステナブル消費意識の高まり

戦略目標

  • 海外売上比率を40%以上に引き上げ
  • 生分解性プラスチック製品の比率を30%以上に
  • 新規事業売上高を全体の20%に拡大
  • 国内外の製造拠点でカーボンニュートラル達成
  • 全社員対象の環境意識向上研修プログラム確立
  • 品質管理システムの国際認証取得
  • デジタル制御の次世代生産ライン導入
  • 製品リサイクルシステムの全国展開
  • 受注開発事業のグローバル拡大
  • 多様な人材採用と育成で組織力強化

事業セグメント

自動車部品製造

概要
自動車の内外装用プラスチック部品を製造。
競争力
高精度成形技術と一貫生産体制
顧客
  • 自動車メーカー
  • 自動車部品サプライヤー
製品
  • シート部品
  • 内外装モール
  • バンパー部品
  • シートベルト部品
  • エアバッグ部品

受託成形および加工

概要
金型設計から成形、二次加工まで対応の総合受託サービス。
競争力
多様な加工技術を備えた国内外の生産拠点
顧客
  • 産業機器メーカー
  • 家電メーカー
  • 物流関連企業
  • 飲食店チェーン
製品
  • 射出成形品
  • 金型設計製作
  • 塗装・印刷
  • 組み立てサービス

業務用プラスチック製品

概要
各種業務用のプラスチック製品を提供し物流効率化支援。
競争力
製品のカスタマイズ力と安定供給力
顧客
  • 物流会社
  • 飲食店
  • 小売業者
  • 製造業
製品
  • 大型ダストボックス
  • 搬送用コンテナ
  • 業務用収納製品
  • プラスチック製容器

日用品OEM生産

概要
日用品のOEM生産で顧客ブランド商品の開発を支援。
競争力
高品質で耐久性の高い製品開発力
顧客
  • ホームセンター
  • 小売チェーン
  • 生活用品メーカー
製品
  • 家庭用収納ケース
  • ゴミ箱
  • 物干し
  • アイロン台

農業・園芸用品供給

概要
家庭および業務向け園芸用品の製造・供給。
競争力
耐候性に優れた素材技術
顧客
  • 園芸用品卸売
  • 農業資材販売
  • ホームセンター
製品
  • プラスチックプランター
  • 水やり用品
  • ガーデン収納製品

医療・衛生用品

概要
医療現場向け実用的な衛生関連製品を提供。
競争力
厳格な品質管理と衛生設計
顧客
  • 医療機器メーカー
  • 病院・介護施設
  • 衛生用品卸売
製品
  • 衛生用品ケース
  • 手指消毒スタンド
  • 使い捨て用品容器

オフィス用品製造

概要
オフィス環境向け利便性高い収納用品の製造。
競争力
デザイン性と機能性の両立
顧客
  • オフィス家具メーカー
  • 企業
  • 販売代理店
製品
  • 書類収納ケース
  • デスクオーガナイザー

工業部品製造

概要
幅広い工業用プラスチック部品を供給。
競争力
高精度技術と材料開発能力
顧客
  • 重工業
  • 電子部品メーカー
  • 建設機械製造
製品
  • プラスチック脚部
  • 補強パーツ
  • 工業用機構部品

物流機器製造

概要
物流現場効率化を目的とした機器製造。
競争力
耐久性と安全性の優れた製品群
顧客
  • 運送会社
  • 倉庫業者
  • 製造メーカー
製品
  • 搬送ベルト
  • 積載コンテナ
  • パレット収納

小売業向け製品

概要
店舗環境向け収納・陳列用品の提供。
競争力
カスタマイズ対応力
顧客
  • 大型スーパー
  • ホームセンター
  • ドラッグストア
製品
  • 店頭収納棚
  • ポップケース
  • ディスプレイ用品

飲食店用製品

概要
飲食店舗に適する耐久性製品を開発・提供。
競争力
業界特性に応じた製品設計
顧客
  • 居酒屋チェーン
  • レストラン運営
  • 食品卸
製品
  • ビールピッチャー
  • ドリンク用カップ
  • 厨房収納用品

消費財製造サポート

概要
多様な消費財向け部材の成形加工を対応。
競争力
柔軟な設計と生産技術
顧客
  • 生活用品メーカー
  • 家電メーカー
  • 化粧品メーカー
製品
  • プラスチック容器
  • パッケージ部品
  • 製品保護部材

競争優位性

強み

  • 射出成形から二次加工まで対応可能な高い技術力
  • 国内外の多拠点生産体制による供給安定性
  • ロングセラーのフィッツケースによるブランド力
  • 幅広い事業領域での多様な製品ラインアップ
  • 海外市場への積極的な展開と経験
  • 受託製造における一貫体制の確立
  • 親会社FHLホールディングスの支援体制
  • 耐久性と使い勝手にこだわった製品開発
  • 堅実な財務基盤と安定した純資産規模
  • 環境に配慮した製品開発と企業活動

競争上の優位性

  • 多数の海外生産拠点によりコスト優位性を確保
  • 製品設計から塗装印刷までの一貫生産技術
  • 家庭用品と工業製品双方に強みを持つ多角化
  • 東証プライム市場上場による信用力
  • 物流および自動車部品用途への多様な製品提供
  • 顧客ニーズに柔軟に対応可能な製造キャパシティ
  • 子会社によるアジア市場でのネットワーク構築
  • 豊富な製造実績に基づく高品質管理体制
  • 強固なブランドイメージと販売チャネルの広さ
  • 多様な業界における取引先との長期関係

脅威

  • 海外生産拠点の政治・法規制リスク
  • 原材料価格の変動によるコスト増加
  • 競合他社との価格競争激化
  • 環境規制強化による製造負担の増加
  • 不祥事による企業イメージ低下リスク
  • 為替変動による収益への影響
  • 新規技術への投資遅れによる競争力低下
  • 労働力不足による生産性低下の可能性
  • 中国・東南アジア市場の経済不安定性
  • グローバルサプライチェーンの混乱

イノベーション

2023: MBOによる資本構造刷新

概要
FHLホールディングスが株式公開買付けを実施し、親会社となる。
影響
経営の迅速化と資本効率の向上を図る。

2022: 海外製造拠点のネットワーク強化

概要
中国・ベトナム・インドネシアを中心に生産能力を拡充。
影響
生産効率向上とコスト競争力の強化につながった。

2021: 環境配慮型プラスチック素材の採用開始

概要
リサイクル素材と生分解性樹脂を組み合わせた製品開発。
影響
サステナビリティに貢献し、顧客支持を得ている。

2020: 金型設計・製作のデジタル化推進

概要
CAD/CAMシステムを導入し設計効率を大幅向上。
影響
生産リードタイム短縮と品質安定化に成功。

サステナビリティ

  • プラスチックリサイクル率の向上に取り組む
  • 海外生産拠点での環境管理強化
  • 省エネルギー設備の導入と拡大
  • 持続可能素材を用いた製品開発の推進
  • 地域社会と連携した環境保全活動の実施