ブルボン
基本情報
概要
ブルボンは1924年創業の新潟県発祥の大手菓子メーカーで、ビスケット製造を基盤に米菓、チョコレート、飲料分野に強みを持つ企業です。
現状
ブルボンは2021年3月期に連結売上高約1184億円、営業利益約42億円を達成しています。主力のビスケットや米菓製造で安定した市場地位を確立し、長年のブランド力に支えられています。製品は欧風テイストを基調に低価格帯で幅広く展開し、独自製造技術による品質保持が強みです。近年は国内のOEM事業拡大や冷菓を含む新規事業に注力し、製品多角化を図っています。2015年に耐震・災害対策を施した新本社ビルを竣工し、地域社会との連携を強化。サステナビリティとして包装材のプラスチック削減に取り組み、製造子会社の統合による生産効率向上も推進。中長期的には、国内市場の安定維持を基盤に、多チャネル展開と新商品の開発で成長を目指しています。海外展開やデジタル技術活用も課題として注目されています。
豆知識
興味深い事実
- 企業名は当時の社長がフランス語の『Le Monde』に由来。
- 製菓のオートメーション化を国内でいち早く実現した。
- モンドセレクション金賞を1981年に受賞した「ピッカラ」が代表作。
- 水球の社会人クラブチームや日本代表をスポンサーとして支援。
- 新潟県柏崎駅前に耐震・防災に配慮した本社ビルを保有。
- 元声優の金田朋子がかつて本社労務課で勤務経験あり。
- ANAの国内線ラウンジスナックミックスはブルボン製品。
- ブルボンの商品名『bit』はバンド『7bitz』の名称由来となっている。
- 芸能界や音楽業界とも広く縁があり、様々なファンダムイベントに協力。
- 阪神淡路大震災の際には製品を救援物資として迅速提供した。
隠れた関連
- 新潟県内の複数製造子会社を統合して経営効率化を達成。
- 地域密着型の企業として東日本大震災時に被災地支援を積極展開。
- 日本各地の大手コンビニ各社製品のOEM供給を多数担う。
- スナック菓子業界の競合他社とOEM製品で相互に関係がある。
- 環境配慮型包装材採用で業界の環境規制強化を先取り。
- スポーツ分野で水球を中心に地域スポーツ振興に貢献。
- 創業者吉田吉造は関東大震災の影響を受けて地方生産を開始。
- 製菓界の著名歌手や脚本家など文化人との関連も深い。
将来展望
成長ドライバー
- 国内菓子市場における低価格帯ニーズの継続
- 健康志向の高まりによる特保・機能性食品需要増大
- OEM・プライベートブランドの拡大による安定収益獲得
- 新規冷菓やデザート市場への参入による多角化成長
- 包装の環境配慮化によるブランドイメージ向上
- 地域連携型サステナビリティ戦略の推進
- 多様な販売チャネルの開拓・拡大
- 新商品開発力強化による競争力維持
- 国内生産体制の高度化による生産性向上
- 地域密着型CSR活動による企業価値向上
- 販売促進におけるデジタルマーケティング活用
戦略目標
- 包装材プラスチック削減目標30%以上達成
- 連結売上高1300億円以上の規模拡大
- OEM・PB事業売上200億円超の拡大
- 健康食品・特保商品のラインアップ強化
- 地域社会との災害対応連携体制確立
- 新潟県内の生産効率を20%向上
- 多チャネル販売比率のバランス最適化
- グリーン物流体制の実現
- 従業員の多様性・働き方改革推進
- 社会的責任を果たす企業イメージ強化
事業セグメント
OEM製造・プライベートブランド
- 概要
- 小売チェーン向けに幅広いOEM製品を提供し、プライベートブランド製造を展開。
- 競争力
- 豊富な製造技術と高い品質管理
- 顧客
-
- 大手小売業者
- コンビニエンスストアチェーン
- 百貨店
- 専門店
- 通販事業者
- 飲食チェーン
- 製品
-
- 菓子類OEM製品
- 飲料製品OEM
- 健康食品OEM
原料調達・卸売
- 概要
- 自社調達及び外販を通じて原料・包装資材の安定供給を実現。
- 競争力
- 確かな調達力とコスト競争力
- 顧客
-
- 菓子メーカー
- 飲料メーカー
- 外食産業
- 製品
-
- 菓子原料
- 飲料原料
- 包装材
製造委託・受託加工
- 概要
- 他社製品の製造委託を受け、高度な技術と品質で対応。
- 競争力
- 高効率生産ラインと信頼性
- 顧客
-
- 他食品メーカー
- 飲料メーカー
- 小売業者
- 製品
-
- 菓子加工サービス
- 飲料ボトリング
- 品質管理支援
研究開発・技術サービス
- 概要
- 製品開発力向上のため、多様な技術ソリューションを提供。
- 競争力
- 長年蓄積した研究ノウハウ
- 顧客
-
- 自社事業部門
- 取引先企業
- 食品業界団体
- 製品
-
- 新製品開発支援
- 品質向上技術
- 安全・環境技術
物流・供給チェーン管理
- 概要
- 効率性を追求した物流サービスで製品供給を最適化。
- 競争力
- 地域密着型の物流ネットワーク
- 顧客
-
- 自社グループ
- 取引先
- 小売業者
- 製品
-
- 製品物流管理
- 在庫・流通最適化
- 配送サービス
飲料製造・販売
- 概要
- 機能性飲料を含む多様な商品群で市場ニーズに対応。
- 競争力
- 高品質水源と多彩な商品展開
- 顧客
-
- 小売店
- 通信販売
- 飲食店
- 製品
-
- ミネラルウォーター
- 特定保健用飲料
- ゼリー飲料
競争優位性
強み
- 長年の歴史と地方密着経営
- ビスケット・米菓の製造技術力
- 幅広い製品ポートフォリオ
- 安定したブランド認知度
- OEM・PB製造の実績
- 充実した国内生産拠点網
- 耐震・災害対策の本社ビル
- 環境配慮型包装技術
- 長期にわたる経営の安定性
- 多様な販売チャネルの展開
- 地域社会貢献への積極性
- 健康食品分野の開拓
競争上の優位性
- 中価格帯ながら高品質な欧風テイスト商品開発
- 米菓のオートメーション化に早期成功
- 豊富な製品ラインアップで市場の多層ニーズに対応
- 首都圏近郊及び新潟拠点による効率的生産管理
- 独自ブランド『ルマンド』など長寿ブランドによる顧客基盤
- OEM・PBで多様な小売業者への対応力が高い
- 災害時に地域社会へ貢献する体制の確立
- 健康志向製品や特保商品の開発による市場拡大
- 多様な販売チャネルで顧客接点を拡大
- 持続的な環境負荷軽減努力により企業イメージ向上
脅威
- 国内人口減少による消費縮小リスク
- 激化する菓子市場の競争圧力
- 原材料価格の上昇と調達不安定化
- 健康志向シフトによる嗜好変化の対応必要性
- 環境規制強化による包装コスト増加
- 食品安全関連の法規制の厳格化
- 新規参入者や海外ブランドの市場拡大
- 自然災害による生産・物流リスク
- 為替変動による輸入資材コスト影響
- 消費者嗜好の多様化に対応困難な可能性
- 労働力不足による生産効率低下リスク
イノベーション
2022: 北日本羽黒食品の吸収合併
- 概要
- グループ内製造子会社の統合により生産効率と経営資源の最適化を実現。
- 影響
- 生産コスト削減と生産力向上を実現。
2021: 発酵バター使用の贅沢ルマンド発売
- 概要
- 高級素材を用いたプレミアム商品でブランド価値向上を狙う。
- 影響
- 新たな顧客層の開拓に成功。
2020: マスク自社製造開始
- 概要
- 新型コロナウイルス対応として衛生製品製造に新規参入。
- 影響
- 地域社会への安全供給基盤構築。
2023: 環境配慮型包装材への切替加速
- 概要
- プラスチック削減と環境負荷低減を目的に包装材を持続可能な素材へ変更。
- 影響
- 環境規制対応と企業イメージ向上を実現。
2024: 新本社施設の災害対策強化
- 概要
- 洪水・津波を想定した設備配置の見直し及びBCPの充実を図る。
- 影響
- 事業継続性の向上を達成。
サステナビリティ
- プラスチック包装削減目標(2030年までに30%削減)
- 食品ロス削減プロジェクトの推進
- 地域との連携による災害支援体制の確立
- 工場での省エネルギー設備導入
- 特定保健用食品の開発による健康支援