江崎グリコ
基本情報
概要
江崎グリコは1929年創業の大阪本拠の大手総合食品メーカーで、菓子から乳製品、レトルト食品まで幅広く製造販売し、国内外市場で強固なブランドを築いています。
現状
江崎グリコは2021年12月期に連結売上高3385億円、営業利益193億円を計上し、主に菓子、乳製品、レトルト食品で堅調な業績を維持しています。主力製品のポッキーやプリッツは長年のロングセラーで国内市場をリードしています。海外展開も積極的に行い、タイや上海に現地法人を設置し、アジア市場の成長を取り込んでいます。イノベーションでは包装技術に注力し、安全性の向上やLED広告の導入など環境配慮も行われています。2015年にグリコ乳業を吸収合併し商品群を拡充、2022年には創業100周年を迎え、CI刷新やスローガンの更新を実施しました。2024年には基幹システム更新に伴う一時的な出荷停止を経験しましたが、迅速な復旧に努めています。今後も健康志向やサステナビリティを見据えた製品開発やデジタルトランスフォーメーションを推進し、国内外の競争力強化を図ります。
豆知識
興味深い事実
- 1927年に日本初のおまけ付き菓子「グリコ」を発売し食玩の元祖に。
- 大阪・道頓堀のグリコ看板は西日本最大級のネオンサインで観光名所。
- 商品の包装は1984年のグリコ・森永事件後、開封後の再封不可設計。
- 「ポッキー」や「プリッツ」など『パピプペポ』の音を含む商品名が多い。
- 2015年にグリコ乳業を吸収合併し乳製品事業を統合している。
- 自動販売機によるアイスの直販「セブンティーンアイス」を展開中。
- 1988年から神戸に工場型テーマパーク「グリコピア神戸」を運営。
- 訪日外国人に人気の道頓堀看板はSNS拡散で広告効果が高い。
- 創業者江崎利一は松下幸之助と親交がありパナソニックとも関係深い。
- 清水エスパルスのユニフォームスポンサーを1993年から継続中。
- グリコワゴンは全国47都道府県を巡るPR活動を実施し商品普及に貢献。
- 「グリコア」ファーストフードチェーンを1973年から1993年まで運営。
- レトルトカレーLEEは辛口人気ブランドとして定着しています。
- パッケージの『ゴールインマーク』は全商品に小さく表記されている。
- 複数漫画、アニメとのコラボ商品を多数発売している。
隠れた関連
- 創業者の地元佐賀県でのイベントにネオン看板を設置し地域密着活動を展開。
- パナソニックグループと深いつながりを持ち製品にパナソニック製品を採用。
- 宝塚歌劇団や劇団四季のスポンサーとして文化活動を支援。
- 清水エスパルスと長期間のスポンサー契約を結びスポーツ振興に寄与。
- 自動販売機のライブ感を活かした直販戦略で販路多様化を実現。
- 子会社売却等でグループの事業構造を適時再編し、経営効率化を推進。
- 日本国外にも複数の現地法人を設置しアジア、欧米市場へ展開中。
- 創業100年を機にCI刷新でブランド価値向上と企業文化の再発信を図る。
将来展望
成長ドライバー
- 健康志向の高まりによる機能性食品の需要増加。
- 国内外での菓子・乳製品のブランド強化戦略。
- レトルト食品・業務用食品市場の拡大。
- デジタル技術活用による生産・販売効率化。
- 環境配慮製品・包装のニーズ増大への対応。
- グローバル展開を加速する海外市場の成長。
- 新商品開発と既存ブランドのリニューアル推進。
- 多様な販売チャネルの充実と直販強化。
- サステナビリティ経営による企業価値向上。
- 顧客とのエンゲージメント強化による顧客基盤拡大。
- 食育・健康関連の社会貢献活動をビジネスに連結。
- アジア地域中心の現地適応型製品開発強化。
戦略目標
- 健康食品・機能性製品の売上構成比50%以上達成。
- 海外売上比率を40%以上に引き上げる。
- 包装材の再生可能資源使用率を80%に向上。
- CO2排出量を基準年比40%削減。
- 社内DX推進による業務効率最大化実現。
- 多様性尊重と働きがいのある職場環境構築。
- オムニチャネル販売体制の全国展開完了。
- 新規事業売上高を全体の15%まで拡大。
- サステナビリティ目標の国際基準への整合。
- 地域社会との共生を促進するCSR活動強化。
事業セグメント
食品原料提供
- 概要
- 多様な食品原料を供給し、加工食品メーカーの製造を支える事業です。
- 競争力
- 高品質な素材および安定供給体制
- 顧客
-
- 菓子メーカー
- 乳製品メーカー
- レトルト加工業者
- 健康食品メーカー
- 製品
-
- 糖質素材
- 乳製品原料
- 栄養補助素材
- 加工用カレー原料
業務用食品
- 概要
- 飲食店向けの業務用製品を提供し、食事サービスの品質向上に貢献。
- 競争力
- ニーズに応じたカスタマイズ製造力
- 顧客
-
- ホテル・レストラン
- 外食チェーン
- 給食センター
- コンビニエンスストア
- 製品
-
- レトルトカレー
- 冷凍デザート
- 菓子セット
- 飲料
物流・販売支援
- 概要
- 販売チャネルの効率化を支援し、流通促進に貢献します。
- 競争力
- 全国を網羅する物流ネットワーク
- 顧客
-
- 小売業者
- 卸売業者
- 販売代理店
- 製品
-
- 製品配送
- 販売促進サービス
- POSデータ分析支援
競争優位性
強み
- 国内外での強力なブランド認知度
- 幅広い製品ラインナップと市場カバー率
- 長年培われた製造技術と品質管理能力
- 多様な販売チャネルを通じたマーケットアクセス
- 豊富な商品開発力とイノベーション推進
- 地域密着型の販売・宣伝活動
- 安定した財務基盤と強力な資本力
- アウトドア型自販機等のユニークな販売モデル
- 海外現地法人によるグローバル展開
- 高度な包装安全技術による消費者信頼獲得
- 多種多様な顧客ニーズへの即応性
- 良好なサプライチェーン管理
競争上の優位性
- 国産100年の信頼に基づくブランド力
- 菓子から乳製品、食品まで手掛ける総合力
- 地域限定商品による顧客細分化戦略
- 国際市場での現地法人設立による迅速対応
- 革新的マーケティング展開と著名人起用
- 製品のパッケージ安全性で業界先駆的地位
- 自動販売機直販の独自流通チャネルの確立
- 有力サプライヤーとの強固な取引関係
- 幅広い製品群によるリスク分散
- イノベーションでの新製品開発力
- スポーツ・文化事業への積極的協賛
- 強力な国内生産と物流体制を保有
- 情報システム刷新による業務効率化
脅威
- 食品安全に関する消費者信頼の低下リスク
- 原材料価格の変動と供給不安
- 人口減少や消費マインドの変化による市場縮小
- 国内外競合の激化による市場シェア争奪
- 自然災害による生産及び物流の停止リスク
- 基幹システム障害の再発リスク
- 規制強化と衛生管理コストの増加
- 健康志向の購買変動への対応遅れ
- 為替変動による海外収益の影響
- 新興市場での文化・規制の適応困難
- 環境問題による製品・包装規制の強化
- デジタルマーケティング遅れによる機会損失
イノベーション
2023: 基幹システムの刷新
- 概要
- ERPと情報管理システムを全面更新し、業務効率化を図りました。
- 影響
- 業務処理の迅速化と情報精度向上に寄与
2022: 新CIと企業スローガン導入
- 概要
- 創業100周年に合わせたCI刷新でブランドイメージを一新しました。
- 影響
- 消費者認知度の向上とブランド強化
2021: LEDネオン看板への切替
- 概要
- 大阪道頓堀の看板をLEDに更新し、環境負荷低減と広告効果向上を実現。
- 影響
- 電力消費削減および視認性向上
2020: グリコマニュファクチャリングジャパン統合
- 概要
- 生産関係会社を一本化し生産体制の効率化を進めました。
- 影響
- コスト削減と生産柔軟性の向上
2024: 食品包装安全設計の強化
- 概要
- 1984年以降の包装安全設計を徹底し、消費者保護を強化しています。
- 影響
- 消費者信頼の堅持と製品安全性向上
サステナビリティ
- 食品廃棄削減のための販売戦略と製造工程改善
- プラスチック使用削減のためバイオマス包装材の導入
- 地域環境保護活動への積極的参加
- 製品製造における省エネ技術の導入と拡充
- 子ども食育支援プログラムの継続実施
- サプライチェーンの環境・社会配慮強化
- 食品安全および品質管理の高度化
- 地元産原料活用促進による地域活性化支援
- 社員のダイバーシティ推進と働きやすい環境作り
- 持続可能な原料調達の徹底
- 環境データの透明開示とコミュニケーション強化
- 循環型経済に資する事業活動の展開