大冷
基本情報
概要
大冷は1972年設立の東京都中央区に本社を置く、業務用冷凍食品のファブレスメーカーであり、骨なし魚シリーズなど独自の冷凍技術で食料品業界に確固たる地位を築いています。
現状
大冷は2021年3月期に単独売上高約225億円、純利益約6.8億円を計上し安定した財務基盤を有しています。主力の業務用冷凍食品は特に骨なし魚シリーズが好調で多くの飲食店や介護施設へ供給しています。特許取得の調理不要冷凍魚技術により高い市場差別化を実現しています。生産は中国の外部委託工場を活用しコスト競争力を維持しています。2016年より市場第一部銘柄に指定され、企業ブランド力が向上しています。今後は高齢者食市場の拡大や介護施設向けサービス強化を成長戦略の柱とし、環境配慮型製造法の開発等サステナビリティにも注力しています。新商品の開発と販路多様化により中長期的な売上拡大を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 骨なし魚製品は業務用冷凍食品市場で先駆けとなった。
- 冷凍食品の解凍不要調理技術で複数の特許を保有している。
- 東京都中央区月島の自社ビルに本社を構えている。
- 1972年に資本金2百万円で設立、その後資本金は19億円規模に成長。
- 1998年に骨なし魚シリーズ発売以来、高齢者市場で高い評価。
- 2014年に東証二部上場後、2016年には東証一部に指定替え。
- 冷凍魚の湯せん・蒸し調理用包装技術の特許を2010年取得。
- 業務用冷凍食品の企画開発に特化したファブレスモデルを採用。
- 主要株主に菓子メーカーのフルタが約46%の持分を持つ。
- 館山工場は2009年に外部委託、2014年に売却済み。
隠れた関連
- 主要販売先に介護施設があり、福祉分野への食材供給強化が進んでいる。
- 中国の生産拠点との連携でコスト競争力を獲得し、他社との差別化を実現。
- 特許技術を活用し介護食市場や外食市場で独自の地位を築いている。
- 東証一部指定により金融機関からの信頼が増し資金調達の安定に寄与。
- 骨なし魚事業は同業他社との競争上の優位性の源泉となっている。
- 同じ食品卸業界内にライバル企業として横浜魚類やOUGホールディングスが存在。
- 地元東京都中央区の地域活性化事業に一部参画している可能性がある。
- コロナ禍における給食需要の変動が業績にも影響を与えている。
将来展望
成長ドライバー
- 高齢社会に対応する骨なし冷凍食需要の増加
- 業務用冷凍食品の多様化と利便性向上への期待
- 介護施設や病院給食市場の拡大
- 健康志向に応じた低脂肪魚や高栄養メニューの拡充
- 海外市場への販路拡大とグローバル生産拠点の活用
- 新技術を活用した調理簡便性商品の投入
- 環境配慮型製品開発に対する消費者評価の向上
- 食品安全基準の厳格化への対応による信頼獲得
- 食品物流の効率化によるコスト削減
- デジタルトランスフォーメーションによる業務効率化
戦略目標
- 骨なし魚製品市場でのトップシェア維持・拡大
- 介護・高齢者向け冷凍食品の製品ラインアップ強化
- サステナブルな製造・包装体制の完全確立
- 中国生産体制の更なる効率化と品質向上
- 外食・給食市場とのさらなる連携深化
- 新規技術導入による製品開発リード
- 地域社会への貢献と企業の社会的責任強化
- 東証プライム市場での安定的な株価維持
- 食品ロス削減に向けた社内外プロジェクト推進
- デジタル化に対応した販売チャネルの多様化
事業セグメント
業務用冷凍魚製品
- 概要
- 飲食店や施設向けに骨なし魚中心の冷凍魚製品を安定供給。
- 競争力
- 特許技術を用いた骨抜きと凍ったまま調理可能な商品群
- 顧客
-
- 飲食チェーン
- 介護施設
- 病院給食
- 学校給食
- ホテル
- 製品
-
- 骨なし冷凍魚
- 切身魚加工品
- 調理済み冷凍魚
- 冷凍骨抜き魚
- 冷凍魚介揚物
冷凍畜肉加工品供給
- 概要
- 多様な業務用畜肉製品を安定供給し外食店舗のニーズに応える。
- 競争力
- 多様な用途に対応したカスタマイズ可能な製品ライン
- 顧客
-
- 外食産業
- 給食事業者
- 食品加工メーカー
- 製品
-
- 冷凍唐揚げ
- 冷凍串肉
- 冷凍ミンチ肉製品
冷凍野菜卸売
- 概要
- 新鮮な冷凍野菜を食品加工業者に供給し品質保持に注力。
- 競争力
- 鮮度保持技術と幅広い品揃え
- 顧客
-
- 食品加工業者
- 外食チェーン
- 業務用食品卸
- 製品
-
- 各種冷凍カット野菜
- 業務用野菜ミックス
製品開発支援サービス
- 概要
- 顧客ニーズに合わせたオリジナル商品開発をサポート。
- 競争力
- 豊富な冷凍技術と市場知見に基づく提案力
- 顧客
-
- 食品メーカー
- 外食産業
- 介護施設運営会社
- 製品
-
- 商品企画コンサルティング
- 栄養価分析
- 調理メニュー提案
競争優位性
強み
- 独自の骨なし魚技術に特化した技術力
- ファブレスモデルによる効率的生産体制
- 特許取得済みの冷凍調理技術の保有
- 長年の業務用冷凍食品市場での実績
- 安定した財務基盤と資本金規模
- 都心に位置する東京本社による物流利便性
- 多様な販売チャネルと多角的製品ライン
- 健康・高齢者対応食品開発への積極的取組
- 高い品質管理体制
- 強固な取引先ネットワーク
競争上の優位性
- 特許技術で差別化した骨なし冷凍魚製品のラインナップ
- 中国生産によるコスト競争力と迅速な供給体制
- 業務用冷凍食品市場で築いた信頼とブランド価値
- 高齢者向け食材市場での製品多様化戦略
- 東証一部上場に伴う企業の信用度向上
- 施設調理用冷凍揚物製造ノウハウ
- 食品卸(水産)分野の専門性
- 国内外の顧客層への販売チャネル拡大能力
- 継続的な商品開発と特許取得による技術的優位
- 骨なし魚関連商品の市場認知度の向上
脅威
- 冷凍食品市場の競争激化による価格圧力
- 原材料価格の高騰リスク
- 中国生産拠点の地政学的リスク
- 高齢者人口減少による市場縮小懸念
- 食品衛生基準強化への対応負担
- 自然災害によるサプライチェーンリスク
- 為替変動によるコスト不安定性
- 顧客の需要変動や外食産業の景気影響
- 輸送コスト増加による利益率圧迫
- 食品安全事件による企業イメージ低下リスク
イノベーション
2023: 骨なし魚の新製法開発
- 概要
- 骨をさらに細かく除去し食感を向上させた新製法を開発。
- 影響
- 高齢者市場での新需要創出に成功。
2022: 冷凍魚の調理不要技術改良
- 概要
- 解凍不要でそのまま調理可能な冷凍魚技術を改良。
- 影響
- 外食産業など業務効率化に貢献。
2021: サステナブル包装材の採用
- 概要
- 環境負荷低減を目指し再生可能素材の包装材を導入。
- 影響
- 環境認証の取得と企業イメージ向上。
2020: 介護施設向けメニュー開発強化
- 概要
- 介護食向けの簡便で栄養バランスの良いメニュー開発を実施。
- 影響
- 介護市場でのシェア拡大。
サステナビリティ
- プラスチック使用削減による包装環境負荷低減
- 生産委託先への環境管理基準強化
- 食品ロス削減のための生産効率改善
- 社員参加型の地域清掃活動実施
- 高齢者食の健康維持促進に貢献