日本製麻
基本情報
概要
日本製麻は1947年設立の卸売業で、黄麻製品を中心に食品や包装資材、マット製品を扱い、国内で高い事業シェアを持つ商社です。
現状
日本製麻は2020年3月期に連結売上高約37.7億円を上げており、食品事業や黄麻製品の卸売を主力として事業展開しています。食品事業部門では1928年創業の伝統を持つ「ボルカノ」ブランドのスパゲッティ製造やレトルト食品を展開し、北陸工場で生産しています。黄麻製品は国内のコメ麦用麻袋シェアの50%を占め、包装資材や自動車用マット事業も多角的に展開しています。2022年以降ゴーゴーカレーグループが筆頭株主となり経営陣の刷新も行われました。直営飲食店「パスタハウス ボルカノ」を北陸・近畿で9店舗運営しブランド強化に努めています。過去には水産事業やホテル(ニチマ倶楽部)も展開していましたが、撤退しています。今後は持続可能な素材開発と食品分野でのシェア拡大を目指し、経営体制の強化やリスク管理体制の整備を推進しています。
豆知識
興味深い事実
- 日本で最初に国産スパゲッティを製造した歴史ある企業。
- 麻袋の国内市場で約50%のシェアを誇る主要事業者。
- かつてホテル事業も展開し、砺波市にニチマ倶楽部を運営。
- 直営のパスタ専門店「パスタハウス ボルカノ」を複数展開。
- 創業100年を超えるタイの現地法人サハキット社を子会社化。
- 近年、ゴーゴーカレーグループとの経営統合が話題に。
- 自動車用マットの生産にも参入し多角化を進めている。
- 1990年代に鮎養殖による水産事業を展開していた過去がある。
- 包装資材における重包装用紙袋の製造販売を手掛ける。
- 黄麻製品は環境に配慮した天然素材として注目されている。
隠れた関連
- ゴーゴーカレーグループとの経営連携により飲食業界に接点が拡大している。
- タイの子会社は自動車部品製造も行いグローバルな事業基盤を構築。
- 日本製麻の包装資材は食品メーカーを中心に幅広く利用されている。
- 麻袋事業は農業資材市場において天然素材の先駆的ブランドとして知られる。
- ボルカノブランドは日本最古のパスタメーカーとして市場に根強い認知度を持つ。
- 砺波市の旧工場跡地はショッピングモールに転用され地域経済に寄与。
- 自動車用フロアマットやゴルフマット製品は国内多くの自動車メーカーに供給。
- 包装用フィルムは医薬品梱包材としても利用され品質管理に厳しい基準を満たす。
将来展望
成長ドライバー
- 環境意識の高まりによる天然繊維製品需要増加
- 国内外食品市場における健康志向のパスタ需要成長
- 包装資材の機能性と環境対応需要の拡大
- 自動車産業の部品多様化によるマット製品需要増
- ゴーゴーカレーグループとのシナジー効果による拡販
- 地域密着型ブランド戦略による顧客基盤強化
- タイ等アジア市場での現地生産と販売拡大
- 新製品の開発による差別化推進
- 食品加工向け高付加価値資材の開発
- サステナブル素材の研究開発推進
- Eコマースを活用した直販強化
- 製造プロセスのDX化促進
戦略目標
- 黄麻製品の国内シェア60%以上の維持・拡大
- ボルカノ食品売上高を20億円規模に成長
- 包装資材の環境対応製品比率70%達成
- 自動車用マット事業の海外売上比率30%以上
- グループ全体のESG評価指標の継続的改善
- 経営の透明性向上とガバナンス強化
- 物流効率化によるコスト削減20%実現
- 新ブランドや直営店舗の地域展開強化
- AI等デジタル技術導入による製造効率化
- 持続可能な原材料調達体制の確立
事業セグメント
産業資材卸売
- 概要
- 黄麻製品と包装資材の国内卸売を中心に産業用資材を幅広く提供。
- 競争力
- 国内トップのコメ麦用麻袋シェア50%保持
- 顧客
-
- 製粉業者
- 精米業者
- 肥料メーカー
- 農業関連企業
- 物流会社
- 製品
-
- 黄麻麻袋
- 包装用重包装紙袋
- 肥料用PE袋
- 産業用紐・布製品
- 梱包資材
食品製造・販売
- 概要
- 自社ブランド「ボルカノ」のパスタ製品と輸入食材を中心に食品販売。
- 競争力
- 日本最古のパスタ製造ブランドと直輸入ルート
- 顧客
-
- 食品卸売業者
- スーパーマーケット
- 飲食チェーン
- 輸入食材販売業者
- 製品
-
- スパゲッティ
- パスタ用レトルトソース
- イタリア直輸入食品
- オリーブオイル
自動車用マット製造販売
- 概要
- 自動車関連のマット製品を企画・製造し販売チャネルを持つ。
- 競争力
- 国内外の車種に対応したカスタム展開
- 顧客
-
- 自動車ディーラー
- カー用品店
- 自動車部品製造業者
- 製品
-
- 自動車用フロアマット
- 高級カーペットマット
- ゴルフ用人工芝マット
ゴルフ用品製造販売
- 概要
- ゴルフ関連アクセサリーの企画・製造から販売まで一貫。
- 競争力
- 練習場向け特化製品と軽量設計のバッグシリーズ
- 顧客
-
- ゴルフ練習場運営会社
- スポーツ用品店
- プロゴルファー
- 製品
-
- 人工芝マット
- キャディバッグ
- ダッフルバッグ
包装フィルム・医薬品梱包材
- 概要
- 高品質包装フィルムの製造と供給を通じて信頼獲得。
- 競争力
- 多用途高機能フィルムの提供力
- 顧客
-
- 食品製造業
- 医薬品メーカー
- 包装資材商社
- 製品
-
- 食品包装用フィルム
- 医薬品包装材
- 液体充填フィルム
関連会社体制
- 概要
- タイなど海外子会社とのグローバル連携による製造と卸売。
- 競争力
- アジア圏での現地生産と販売力
- 顧客
-
- 一部自社子会社
- 海外販路
- 製品
-
- 自動車用マット製造
- 海外調達品
競争優位性
強み
- 国内コメ麦用黄麻麻袋で高い市場シェア
- 歴史ある食品ブランドの保有と拡大
- 多角的な事業展開による収益源の多様化
- 北陸を中心とした地域密着型経営
- ゴーゴーカレーグループとの連携強化
競争上の優位性
- 黄麻製品における原料調達から製品販売までの一貫体制
- 伝統産業資材と食品の異業種融合による独自市場
- 自動車用マット事業での高品質製品の実績
- 直営飲食店ネットワークを活用したブランド力強化
- アジアに展開するグループ子会社の製造力
脅威
- 原料黄麻価格の国際市況変動リスク
- インサイダー取引問題による企業信用低下リスク
- 国内包装資材市場の競争激化とコスト圧力
- 食品業界における消費者嗜好の多様化
- 経済環境の変動による需要不安定性
イノベーション
2023: 経営陣刷新とガバナンス強化
- 概要
- ゴーゴーカレーグループの筆頭株主化に伴う社長交代と特別調査委員会設置。
- 影響
- 企業信用の回復と透明性向上を図る体制整備。
2023: ボルカノ食品ブランド強化
- 概要
- パスタ製造基盤の北陸工場拡充と直営店拡大によるブランド認知度向上。
- 影響
- 売上増加と地域密着型ブランド価値向上。
2022: アジア現地法人の生産能力強化
- 概要
- タイ現地法人の設備投資による自動車用マット生産拡大。
- 影響
- 輸出強化とコスト競争力向上。
サステナビリティ
- 天然繊維の黄麻製品活用による環境負荷軽減
- リサイクル可能な包装資材の開発と普及促進
- 地域社会と連携した環境保護活動
- 環境配慮型製造工程の推進
- 食品ロス削減のための生産技術改良