日東製網
基本情報
概要
日東製網は1910年創業の漁網や陸上用網を製造する国内最大手であり、世界16か国で特許を取得した無結節組網機技術を基盤とする繊維製品のリーディングカンパニーです。
現状
日東製網は1910年創業で無結節漁網のトップメーカーであり、2020年4月時点で連結従業員924名を擁し、連結売上高約187億円を計上しています。主要製品は漁業用網を中心に陸上関連の防虫網、防球ネット、獣害防止ネットなど多様な網製品を製造、販売しており、国内外の漁業資材市場で競争力を持っています。業界内では世界16か国で57件の特許を取得した無結節組網機技術が差別化要因となっています。経営面では東京都港区に本店を置き、創業地の広島県福山市に主要工場・本社機能が集中。大手水産メーカーとの連携や産業資材分野の開拓を進めています。過去の上場市場再編を経て東証スタンダード市場に上場し、積極的な人材登用と技術開発体制の強化に努めています。環境対応型の製品開発や地域貢献活動にも注力し、安定的な事業基盤の拡大と共に、ネット製品の新用途開発にも取り組み2030年までの持続的成長を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 無結節組網機を1925年に発明し特許を多数取得
- 創業以来100年以上の網製品製造の歴史
- 国内主要漁業網の多くに無結節網が採用されている
- 広島県福山市が実質的な本社機能所在地
- サンフレッチェ広島のゴールネットを製造提供
- 57件の特許技術に支えられた製造技術
- 東証スタンダード市場上場銘柄
- 広島テレビの元社長が社外取締役を兼務
- 事業は漁業用ネットだけでなく農業・建築用も展開
- 名古屋証券取引所にも長期間上場経験あり
- 無結節網は補修が容易で高耐久性が特徴
- 伝統的技術と最新技術の融合を図る
- 国内外の漁業資材市場で高い評価を得る
- 技術革新により国内漁網業界の標準を牽引
- 数多くの漁協と取引実績がある
隠れた関連
- マルハニチログループの海洋資材事業を継承しグループ連携強化
- 広島テレビとの関係が広島地域の産業活性化に寄与
- スポーツ関連のネット製品提供を通じ地域スポーツ振興に寄与
- 複数の公的研究機関と技術開発を共同実施
- 全国の漁業協同組合と深いパートナーシップを有する
- 昭和期の造網技術がアジア各国の漁業技術向上に影響
- 地方自治体の防災事業にも網製品が利用されている
- 多様な産業分野にネット技術を応用し新規市場を開拓中
将来展望
成長ドライバー
- 水産業界における漁網技術革新需要増大
- 環境配慮型網製品の需要拡大
- 国内外の漁業支援市場の継続的成長
- 農業・建築分野での網製品多用途化推進
- IoT・AI技術を活用したスマート漁網の普及促進
- 持続可能な素材開発の進展による製品競争力向上
- 物流効率化に寄与する網製品の需要増加
- 国内外の環境規制強化に対応した製品展開
戦略目標
- 無結節網技術の海外市場シェア30%拡大
- 生分解性網製品の売上比率20%達成
- 全工場の省エネ化によるCO2排出30%削減
- IoT連動型網製品の導入拡大で漁業効率化支援
- 新規事業領域の創出による売上50億円増加
事業セグメント
漁業資材事業
- 概要
- 日本国内外の漁業関連顧客に対し、高性能無結節網を含む各種漁業資材を提供し、漁業の効率化と持続可能性を支える。
- 競争力
- 特許技術に基づく高品質無結節網で漁獲効率と耐久性を両立
- 顧客
-
- 漁業協同組合
- 水産養殖業者
- 海洋調査機関
- 水産加工業者
- 港湾管理者
- 公的水産機関
- 大手水産企業
- 漁具販売業者
- 造船業者
- 研究機関
- 海外漁業関連企業
- 地方自治体
- 製品
-
- 無結節定置網
- 旋網用無結節網
- 曳網用無結節網
- 養殖用網
- 海苔養殖用ネット
- 漁網関連資材
- 漁業装備機器
陸上産業・土木資材事業
- 概要
- 陸上の建築・農業・環境保全の現場向けに多様なネット製品を供給し、安全性と効率性を強化。
- 競争力
- 多様な用途に対応可能な網製品で幅広い業界ニーズに応える
- 顧客
-
- 建設会社
- 農業法人
- 自治体土木部門
- スポーツ施設運営者
- 環境保全団体
- 造園業者
- 工場・施設管理者
- 住宅メーカー
- 防災関連企業
- 学校・教育機関
- 輸入代理店
- 関連資材商社
- 製品
-
- 防虫ネット
- 防球ネット
- 獣害防止ネット
- 土木・建築用安全ネット
- 防塵・防護ネット
- 仮設安全ネット
海洋資材事業
- 概要
- マルハニチログループとの連携を活用し、海洋事業全般に資する網製品・資材を供給。
- 競争力
- グループ企業との緊密連携による安定供給と技術提供
- 顧客
-
- マルハニチログループ
- 海洋研究機関
- 港湾関連事業者
- 海洋工事業者
- 環境調査会社
- 水産物流会社
- 水産用機器メーカー
- 国際輸出入業者
- 製品
-
- 海洋用特殊ネット
- 漁業関連機器
- 漁網補修資材
- 飼料網
- 物流ネット製品
研究開発・技術サポート事業
- 概要
- 製品の技術開発や顧客サポートを通じて、網製品の品質向上と新技術普及へ貢献。
- 競争力
- 57件の特許を有する独自技術と技術支援体制
- 顧客
-
- 漁業関連企業
- 製網機器メーカー
- 自治体
- 大学・研究機関
- 環境技術企業
- 製品
-
- 無結節組網機器
- 漁網設計支援
- 技術コンサルティング
- 特許技術ライセンス
物流関連事業
- 概要
- 水産物流の現場で必要な各種網製品を提供し、物流効率化を促進。
- 競争力
- 漁業ネットの専門技術を活かした多様な物流製品群
- 顧客
-
- 水産物流企業
- 港湾管理者
- 輸送業者
- 倉庫業者
- 製品
-
- 物流用網製品
- 保護ネット
- 補助資材
販売代理・卸売事業
- 概要
- 網製品の代理販売と卸売業務を展開し全国的な流通網を形成。
- 競争力
- 長年の取引実績に基づく信頼ある販売ネットワーク
- 顧客
-
- 専門店
- 商社
- 建築資材販売店
- 漁具販売者
- 製品
-
- 網製品全般
- 関連資材
海外事業
- 概要
- 海外市場向けに高品質な網製品を輸出し、技術導入を支援。
- 競争力
- 海外16か国での特許取得と現地ニーズ対応力
- 顧客
-
- 海外漁業会社
- 輸出入業者
- 国際市場の販売代理
- 海外港湾管理者
- 製品
-
- 無結節網製品
- 漁業関連資材
スポーツ・イベント用ネット事業
- 概要
- サンフレッチェ広島のゴールネット提供などスポーツ関連市場へ製品供給。
- 競争力
- 高品質な網製品と地域スポーツ支援の連携
- 顧客
-
- スポーツクラブ
- 市町村自治体
- イベント運営会社
- 学校
- 製品
-
- ゴールネット
- 防球ネット
- 行事用安全ネット
農業関連事業
- 概要
- 農業分野向けに機能性の高い防虫・防獣ネットを提供。
- 競争力
- 農業現場の課題に応じた多様な網製品設計
- 顧客
-
- 農業法人
- 果樹園
- ハウス栽培業者
- 農業資材販売店
- 製品
-
- 防虫ネット
- 獣害防止ネット
- 日除けネット
建築安全関連事業
- 概要
- 建設現場の安全性を高めるネット製品を多数提供。
- 競争力
- 法規制に準拠した高耐久製品と快速納品体制
- 顧客
-
- 建設会社
- ゼネコン
- 工務店
- 安全管理企業
- 製品
-
- 足場用安全ネット
- 防塵ネット
- 仮設安全ネット
環境保全事業
- 概要
- 自然環境の保護と動植物被害防止を目的としたネット製品提供。
- 競争力
- 効果的な獣害防止技術で地域課題に対応
- 顧客
-
- 環境保護団体
- 地方自治体
- 自然環境保全事業者
- 製品
-
- 獣害防止ネット
- 河川保護用ネット
- 鳥獣害対策網
教育・研修用資材事業
- 概要
- 教育目的で使用される組網教材および研修資材を提供。
- 競争力
- 長年の技術蓄積を反映した質の高い教材群
- 顧客
-
- 学校
- 教育機関
- 研究機関
- 職業訓練施設
- 製品
-
- 組網実習用キット
- 特殊繊維教材
- 技術指導プログラム
競争優位性
強み
- 無結節組網技術の特許多数所有
- 漁業網で国内最大手の信頼あるブランド
- 幅広い製品ラインアップによる多角化
- 創業100年以上の長い歴史と安定経営
- 強固な国内外の販売・技術サポート体制
- 地域密着型の事業展開
- 高品質と耐久性に優れた製品設計
- 顧客ニーズに応じたカスタマイズ対応
- 安全・環境配慮型製品の積極展開
- 特許に基づく競争優位な技術力
- 多数の関連企業との連携体制
- 堅実な財務基盤
- 多様な顧客層との強い関係構築
- 多拠点展開による事業リスク分散
- 製造・技術研修に充実した人材育成
競争上の優位性
- 世界16か国で57件の無結節組網機特許所有による技術的差別化
- 長年にわたり国内漁業網市場のトップシェアを維持
- 漁業用から産業用ネットまで広がる製品群で市場ニーズカバー
- 創業以来の深い技術蓄積と業界信頼で競合他社優位に立つ
- 広島・福山の生産拠点集約で効率的な製造体制を確立
- 大手水産グループとの連携により供給安定性が高い
- 土木建築や農業分野への製品展開で多様な収益源を確立
- カスタマイズネット製造の高い技術力で顧客満足度を向上
- 産業資材事業の拡大により新たな成長機会を創出
- 特許技術を活用したネットの品質と耐久性が市場優位
- 研究開発部門による技術革新の継続推進
- 長期的な地域貢献活動によるブランドロイヤルティ向上
- 効果的な人事異動による経営の柔軟性向上
- 安全・環境基準を踏まえた製品設計で社会的信用獲得
- 多チャネル販売戦略で広範な流通網を維持
脅威
- 漁業資源の減少による市場縮小リスク
- 海外製品との価格競争激化
- 原材料価格の変動によるコスト増加
- 新技術や代替素材の登場による競争圧力
- 環境規制強化で製品開発コスト上昇の可能性
- 災害などによる生産拠点への影響リスク
- 国内漁業政策の変動が売上に影響
- 国際情勢の変化による輸出規制リスク
- 後継者不足による経営継続課題
- 為替変動による海外売上利益の変動
- 労働力不足による生産性低下リスク
- デジタル化対応遅れによる競争劣位
イノベーション
2023: 高強度・軽量無結節網の開発
- 概要
- 最新素材を用い従来比20%軽量化かつ耐久性向上の無結節網開発に成功。
- 影響
- 作業効率向上と耐用年数延長に貢献
2022: 環境配慮型生分解性網製品の試作
- 概要
- 海洋環境負荷低減を目指した生分解性材料の網製品試作に着手。
- 影響
- 将来的な環境規制対応力を強化
2021: IoT網製品の実証実験開始
- 概要
- 漁網にセンサーを組み込み漁業効率化支援の実証実験を開始。
- 影響
- 漁獲量の最適管理とコスト削減に期待
2024: 防球ネット強度改良プロジェクト
- 概要
- スポーツ施設向け防球ネットの強度と耐候性を大幅に改良。
- 影響
- 使用者の安全性向上とメンテナンスコスト減少
2020: 新製網機械設備の導入
- 概要
- 製網工程の省人化・自動化を進める最新機械設備を導入完了。
- 影響
- 生産効率30%向上と不良品削減
サステナビリティ
- 生分解性材料を用いた網製品の開発推進
- 製造過程の省エネルギー化と廃棄物削減
- 地域漁業コミュニティとの環境保全協働
- 再生可能エネルギーの工場導入促進
- 職場の安全衛生管理強化と働き方改革の推進
- 資源循環型製品設計とリサイクル強化
- 化学物質使用削減による環境負荷低減