協和キリン

基本情報

証券コード
4151
業種
医薬品
業種詳細
バイオ・医薬品関連
都道府県
東京都
設立年
1949年07月
上場年
1949年08月
公式サイト
https://www.kyowakirin.co.jp/
東証情報
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他の会社
武田薬品工業, アステラス製薬, 塩野義, 中外製薬, エーザイ, 小野薬品工業, 久光製薬, 参天製薬, 第一三共, 大塚HD

概要

協和キリンは1949年設立の医薬品メーカーで、キリングループ傘下でバイオ医薬品開発に強みを持つ業界有力企業です。

現状

協和キリンは最新の財務実績において連結売上高約3,058億円、営業利益約448億円、純利益約671億円(2019年)を達成しています。医療用医薬品の開発・製造に注力し、国内外で多くの製品を展開しており、パーキンソン病治療薬や抗アレルギー薬など専門領域で市場シェアを確立しています。技術革新では遺伝子組換え技術や抗体医薬の研究開発を推進し、富士フイルムとの合弁によりバイオシミラーの製造も強化しています。持続可能性にも配慮した経営を進めつつ、キリングループの連携によりシナジー効果を高め、グローバル展開の強化を図っています。近年は米国新工場建設など海外投資も進め、研究開発投資の増加と新薬の市場投入に注力することで、中長期的な成長を見据えています。経営基盤の強化と専門分野での競争力向上を目指し、安定した収益確保に努めています。

豆知識

興味深い事実

  • 世界初のグルタミン酸ナトリウム発酵技術を確立した企業。
  • かつて酒造メーカーとして日本酒や焼酎の製造も手掛けていた。
  • FBIによる国際リジンカルテル告発で注目された歴史を持つ。
  • 遺伝子組換えマウスの紛失事故で研究倫理管理の改善を行った。
  • 男子卓球部は日本卓球リーグで総合優勝4回の実績がある。
  • キリンホールディングスの50.1%出資によるグループ企業。
  • 2019年に社名を協和発酵キリンから協和キリンへ改称。
  • バイオ医薬品の研究開発に富士フイルムと合弁会社を設立。
  • 国内ではパーキンソン病治療薬や抗アレルギー薬がよく知られている。
  • 医薬品原体・中間体製造も行い多角的事業展開を進めている。
  • かつての食品事業はキリンフードテックとして分社化されている。
  • 都市対抗野球大会に過去に複数回出場経験がある。
  • 九州の宇部工場は爆発事故による重大事故の歴史が存在する。
  • 長年にわたり独自のCIマークを使用している。
  • 社長は宮本昌志氏が最新の代表を務めている。

隠れた関連

  • キリングループとの資本連携で北海道のメルシャン飲料事業と関係が深い。
  • 味の素と並び国内のアミノ酸発酵製造技術で競合関係にある。
  • 日本初のアセトン・ブタノール大量生産の礎を築いた歴史的企業。
  • キリンファーマとの合併によって医薬品開発力が飛躍的に向上した。
  • 過去の酒類事業はアサヒビールと合弁し、その後ニッカウヰスキーに移管。
  • FBIの告発事件後のカルテル問題対応が企業風土改革に影響を与えた。
  • 東京リサーチパークが遺伝子組換えマウスの不適切管理で注目された。
  • 古い歴史と最先端技術が共存し、多様な研究開発体制を有する。

将来展望

成長ドライバー

  • グローバル市場でのバイオ医薬品需要拡大
  • 抗体医薬や遺伝子医薬品開発の技術革新
  • 高齢化社会に伴う医療ニーズの増加
  • デジタルヘルスと連携した新薬創出
  • 持続可能な製薬生産技術導入
  • 新興国市場での販売拡大
  • 多角的製品ポートフォリオによる収益安定化
  • キリングループとのグループシナジー活用
  • 医療用試薬・検査薬の高付加価値化
  • 規制緩和や新薬承認プロセスの効率化
  • 研究開発への積極投資と企業連携加速
  • 社会的責任を果たすESG経営の深化

戦略目標

  • バイオ医薬品売上構成比70%以上の実現
  • 世界市場の主要プレーヤー入り
  • カーボンニュートラル達成
  • 新規治療領域で5件以上の新薬上市
  • DX推進による製造・販売効率の最適化
  • 持続可能なサプライチェーン構築
  • 多様な人材活用とダイバーシティ推進
  • 地域社会との共生を強化
  • ESG評価の国際ベンチマークで上位10%内
  • 投資家・株主への透明性と説明責任徹底

事業セグメント

医療用医薬品の製造委託

概要
高度な発酵技術を活用した医薬品原薬の委託生産。
競争力
発酵技術とバイオ製剤開発の融合による高品質製造
顧客
  • 大手製薬企業
  • バイオベンチャー
  • 大学発ベンチャー
  • 海外医薬品企業
製品
  • 抗体医薬品原薬
  • 遺伝子組換え製品
  • バイオシミラー製剤

医薬品原料・中間体供給

概要
医薬品製造に不可欠な原料と中間体を安定供給。
競争力
長年培った生産技術と品質管理体制
顧客
  • 医薬品メーカー
  • 化学品メーカー
  • 研究機関
製品
  • 医薬品原体
  • 化学中間体

バイオケミカル製品供給

概要
発酵技術による高品質アミノ酸等の供給。
競争力
世界初の発酵技術確立による安定供給能力
顧客
  • 食品メーカー
  • 化粧品メーカー
  • 飼料メーカー
製品
  • アミノ酸
  • 調味料成分

研究開発支援サービス

概要
バイオ医薬品研究のための各種サービス提供。
競争力
キリンとの連携による追加開発リソース
顧客
  • 製薬企業
  • 大学
  • 研究所
製品
  • トランスレーショナルリサーチ
  • 創薬支援サービス

医療用試薬提供

概要
検査と診断を支援する高精度な試薬提供。
競争力
高い信頼性と迅速な供給体制
顧客
  • 病院検査室
  • 臨床検査機関
  • 製薬企業研究部門
製品
  • 検査薬
  • 診断用試薬

医薬品物流サービス

概要
医薬品特有の管理体制を持つ物流サービス展開。
競争力
安全管理とトレーサビリティの徹底
顧客
  • 医療機関
  • 調剤薬局
  • 卸売業者
製品
  • 医薬品保管
  • 輸配送

原料アルコール供給

概要
高品質な原料アルコールの製造及び供給。
競争力
発酵技術による純度の高い製品品質
顧客
  • 医薬品製造業
  • 化学工業
  • 食品加工業
製品
  • 原料アルコール
  • エタノール

化学品製造

概要
化学成分原料の製造・販売を行う。
競争力
協和発酵由来の専門技術と実績
顧客
  • 化学メーカー
  • 工業メーカー
製品
  • 高級アルコール
  • 医薬品中間体

醸造原料供給

概要
発酵技術に基づき醸造用途の原料を提供。
競争力
長年の醸造・発酵技術蓄積
顧客
  • 酒造メーカー
  • 発酵食品メーカー
製品
  • 醸造用酵母
  • 発酵原料

創薬研究・新技術開発

概要
次世代医薬品の研究開発支援を実施。
競争力
バイオ技術と製造技術の一体化
顧客
  • 製薬会社
  • 研究機関
製品
  • 遺伝子組換え技術
  • 抗体医薬技術

クリニカル試験支援

概要
治験薬の製造と臨床試験支援を行う。
競争力
研究開発ノウハウと製造能力の両立
顧客
  • 国内外製薬企業
  • 医療機関
製品
  • 治験薬製造
  • 治験支援サービス

環境・安全管理サービス

概要
製薬・バイオ業界の安全・環境対応支援。
競争力
法規制対応と社内基準整備支援
顧客
  • 製薬工場
  • 研究所
製品
  • 安全監査
  • 環境評価

競争優位性

強み

  • 高度な発酵技術とバイオ医薬品開発力
  • キリングループの安定した経営基盤
  • 豊富な製品ポートフォリオと専門性
  • 国内外の研究開発連携と幅広いネットワーク
  • 強固な品質管理体制と生産設備
  • 抗体医薬品の開発及び投資に積極的
  • 多様な治療領域にわたる製品群
  • バイオシミラー等次世代医薬品への注力
  • 連結子会社を通じた事業多角化
  • 長い歴史に裏付けられた技術蓄積
  • 市場ニーズに即応した製品改良力
  • 医療機関及び病院との強いパートナーシップ
  • 高い研究開発投資比率
  • グローバルな販売チャネル網
  • 優秀な人材による技術革新の推進

競争上の優位性

  • 世界初のグルタミン酸ナトリウム発酵生産技術確立
  • キリンホールディングス傘下の安定した資金力
  • 専門特化した医薬品開発に特化し高速市場投入
  • 戦略的な業界提携と研究開発強化による技術優位
  • バイオ医薬品と化学品での事業多角化が競争障壁
  • 国内主要疾病分野での高いシェア確保
  • 高度な遺伝子組換え医薬品技術の実用化
  • 米国新工場により米国市場への本格進出
  • 持続可能性を重視した経営によるブランド強化
  • 多様な製品ラインアップによりリスク分散が可能
  • 迅速な市場対応力と製剤技術力
  • 強力な特許ポートフォリオによる競合排除力
  • 顧客医療機関からの高い信頼性
  • 多様な研究拠点と製造拠点によるリスク管理体制
  • 国内外のライセンス契約による市場拡大

脅威

  • 激化する国内外の医薬品競争
  • 新薬開発の高コストと規制リスク
  • 特許切れによるジェネリック医薬品の台頭
  • 為替変動による収益圧迫リスク
  • 医療費抑制政策の影響
  • 厳格化する品質・安全規制対応コスト
  • 新興市場への適応遅れの可能性
  • 競合他社による技術革新の迅速化
  • バイオシミラー市場の価格競争激化
  • 社会的責任問題、製品回収リスク
  • 技術漏洩や情報管理リスク
  • グローバルパンデミック等の外部ショック

イノベーション

2024: 米国新工場の稼働開始

概要
高品質のバイオ医薬品製造拠点を米国に新設し稼働開始。
影響
米国市場での供給力と販売力が大幅増加

2023: バイオシミラー製品の市場投入拡大

概要
富士フイルムとの合弁によりバイオシミラーの生産能力増強。
影響
新興市場への参入と売上増加に寄与

2022: 抗FGF23抗体医薬品の開発推進

概要
希少疾患向け抗体医薬の臨床開発で成果を加速。
影響
新規領域開拓による収益多様化進展

2021: 遺伝子組換えマウスの管理強化策導入

概要
マウス紛失問題後に安全管理と報告体制を全面見直し。
影響
研究倫理と安全性確保の信頼回復

2020: 次世代抗体医薬品技術の導入

概要
分子設計にAIを活用し新たな抗体高度化技術を採用。
影響
開発期間短縮と成功率向上を実現

サステナビリティ

  • 温室効果ガス削減の継続的な取り組み
  • 生物多様性保全活動への参加
  • 廃棄物削減とリサイクル推進
  • 地域コミュニティとの連携強化
  • 環境負荷低減型製造プロセス開発
  • 安全・倫理管理体制の厳格化
  • 従業員の健康と働きやすさ向上
  • 再生可能エネルギー利用拡大
  • サプライチェーンの持続可能性確保
  • 法令遵守教育の徹底強化
  • CSR報告書の定期発行と透明性確保
  • 持続可能な原材料調達の推進