第一工業製薬

基本情報

証券コード
4461
業種
化学
業種詳細
化学・化成品
都道府県
京都府
設立年
1918年08月
上場年
1949年05月
公式サイト
https://www.dks-web.co.jp/
東証情報
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他の会社
日東紡, 三和油化工業, 日本精化, 松本油脂製薬, 日油, 新日本理化, 東邦化学工業, 石原ケミ, 日華化学, ニイタカ, 三洋化成工業, 日本精蝋, 那須鉄

概要

第一工業製薬は1918年創業の化学品メーカーで、界面活性剤を中心に工業用途薬剤で高いシェアを持つ老舗企業です。

現状

第一工業製薬は2023年度において連結売上高約520億円を達成し、安定した収益基盤を有しています。主力事業は非イオン界面活性剤やカルボキシメチルセルロース(CMC)などの工業用添加剤で、国内外の繊維・電子材料市場で高い競争力を誇っています。近年は半導体素材やUV硬化樹脂といった先端材料の開発・生産に注力し、中期経営計画には営業利益倍増を目標に掲げています。技術革新を促進するため、吉祥院の研究所にはISO9001認証の品質管理体制が整い、高専卒の技術者採用や多様な人材活用にも積極的です。環境負荷低減にも注力し、難燃剤や環境配慮型素材の開発を推進しています。投資面では埼玉県内での半導体素材プラント新設など設備拡充を進め、持続的成長を図っています。国内化学業界の課題となる原材料コストの変動や海外競合の台頭には注意を払いつつ、多角的な事業基盤を背景に安定成長を目指しています。

豆知識

興味深い事実

  • 一工薬は100年以上続く老舗化学メーカー。
  • 界面活性剤分野で国内トップクラスのシェアを持つ。
  • 高専卒技術者を積極採用し職場の多様性を推進。
  • かつて家庭用洗剤「モノゲン」で広く知られていた。
  • 京都の西本願寺付近に本社を構える歴史的企業。
  • P&Gとの提携により家庭用品事業を展開していた歴史がある。
  • 多角的に事業を展開し素材分野で高い技術力を保持。
  • ISO9001認証を研究所が取得している。
  • 非イオン界面活性剤のパイオニアとして知られる。
  • 食品添加物分野にも強みを持つ。

隠れた関連

  • P&Gとの歴史的な提携により家庭用洗剤市場で一定の影響力を持っていた。
  • 高専卒の外国人技術者を積極的に採用し、多国籍な職場環境を形成。
  • 京都の伝統産業と近代化学技術を融合した企業文化を持つ。
  • 関連会社を通じて電子材料分野の製造拠点を中国やインドネシアなどに展開。
  • 日東紡など繊維大手との関係が深く、素材供給面で連携が見られる。
  • さまざまな難燃剤・添加剤を多業界に供給し業界の安全基準を支える役割を果たす。
  • 京都の歴史ある企業として地域経済に貢献している。
  • 企業ブランド「ゲンブ」は中国進出当初から親しまれている。

将来展望

成長ドライバー

  • 半導体・電子材料市場の拡大
  • 高機能環境対応型化学品の需要増加
  • グローバルな化学材料需要の拡大
  • 高度人材活用による技術革新促進
  • 持続可能な製造プロセスへの転換
  • アジア新興国市場への販売拡大
  • デジタル化による生産効率向上
  • 化学品の高機能化・高付加価値化
  • 環境規制対応製品の強化
  • 多様な顧客ニーズに迅速対応
  • 新素材・新技術の積極的導入
  • ダイバーシティ推進による組織力強化

戦略目標

  • 営業利益を2028年までに倍増
  • 環境配慮型製品の売上比率50%以上
  • 海外売上比率を40%まで拡大
  • 半導体材料事業の国内トップシェア獲得
  • デジタル工場化推進による生産効率40%向上
  • 持続可能な原材料調達体制の確立
  • 多様な人材活用による革新性強化
  • 地域社会との共生強化とCSR推進
  • 研究開発費比率の増加と技術力強化
  • 新製品のグローバル市場投入数を10件以上

事業セグメント

繊維工業用薬剤

概要
繊維製造加工向けの多機能薬剤を提供し、製品の品質向上と環境対応を支援。
競争力
独自技術で高機能・環境配慮製品を提供
顧客
  • 繊維メーカー
  • 染色加工業者
  • 衣料品メーカー
  • 自動車内装メーカー
  • 産業用繊維製造業
製品
  • 非イオン界面活性剤
  • 撥水剤
  • 柔軟剤
  • 洗浄剤
  • 染料助剤

電子材料向け化学品

概要
半導体及びフラットパネル製造に欠かせない高精度化学品を開発・供給。
競争力
高純度製品の安定供給と高度な技術支援
顧客
  • 半導体製造メーカー
  • 液晶パネルメーカー
  • 電子部品メーカー
  • 化学品商社
製品
  • フォトレジスト添加剤
  • 封止材原料
  • 特殊界面活性剤
  • 洗浄液
  • クリーニング剤

樹脂・ウレタン原料販売

概要
耐久性・機能性を追求した樹脂原料を主に自動車・建材業界に提供。
競争力
カスタムメイド製品の迅速開発力
顧客
  • 自動車部品メーカー
  • 建材メーカー
  • 家電製造業
  • 工業材料メーカー
製品
  • ポリエーテル
  • プレポリマー
  • ウレタン原料
  • 樹脂添加剤

工業用添加剤・難燃剤

概要
幅広い業界の工業用添加剤や薬品を供給し、品質保持と安全性向上に寄与。
競争力
多種多様な業界ニーズへの対応力
顧客
  • 電子機器メーカー
  • 金属加工業者
  • 化学品メーカー
  • 建設資材メーカー
製品
  • 難燃剤
  • 防錆剤
  • メッキ薬品
  • 表面処理剤

食品・医薬品添加物

概要
高品質な安全基準対応の添加物を食品や医薬品向けに提供。
競争力
厳格な品質管理とトレーサビリティ体制
顧客
  • 食品加工会社
  • 医薬品メーカー
  • 化粧品メーカー
製品
  • カルボキシメチルセルロース
  • シュガーエステル
  • ポリビニルピロリドン

環境対応素材開発

概要
持続可能な材料開発を推進し環境負荷低減に貢献。
競争力
先端技術と豊富なノウハウの融合
顧客
  • 環境関連企業
  • 再生可能エネルギー事業者
  • 自治体
製品
  • 生分解性界面活性剤
  • 難燃性樹脂
  • 水性コーティング剤

工業用洗剤・クリーニング剤

概要
産業機器の維持管理に適した洗浄製品を幅広く提供。
競争力
用途に特化した専用処方の開発力
顧客
  • 製造業
  • 自動車修理工場
  • 印刷業
  • 電子機器メンテナンス
製品
  • 工業用洗剤
  • 洗浄補助剤
  • 表面処理洗剤

研究開発支援サービス

概要
化学材料分野での研究開発を技術面で支援するサービス。
競争力
多彩な分析技術と経験豊富な技術者陣
顧客
  • 大学研究機関
  • 化学メーカー
  • 製薬企業
製品
  • 材料試作
  • 受託分析
  • 技術コンサルティング

国際事業(海外販売・生産)

概要
海外市場向けに製品供給と技術サポートを実施。
競争力
現地法人ネットワークとサポート体制
顧客
  • 海外化学品商社
  • 現地製造拠点
  • グローバルメーカー
製品
  • 界面活性剤
  • 樹脂添加剤
  • 機能性化学品

建材・塗料関連事業

概要
建築分野に向けた機能性化学品を供給し、製品価値を高める。
競争力
高機能性と環境適合性の両立
顧客
  • 塗料メーカー
  • 建材製造会社
  • 工務店
製品
  • 塗料用樹脂添加剤
  • 防水材添加物
  • 耐候性添加剤

自動車関連材料事業

概要
自動車産業における高品質材料を提供し軽量化・耐久性に貢献。
競争力
材料技術とカスタマーサポートの融合
顧客
  • 自動車部品メーカー
  • 車体塗装工場
  • 自動車修理業者
製品
  • ウレタン原料
  • 塗装添加剤
  • 洗浄剤

競争優位性

強み

  • 100年以上の歴史と信頼
  • 界面活性剤における高い技術力
  • 多様な製品ポートフォリオ
  • 安定した国内外顧客基盤
  • 高専卒を中心とした優秀な技術者
  • ISO9001認証の品質管理体制
  • 積極的な設備投資と研究開発

競争上の優位性

  • 非イオン界面活性剤市場での高シェア
  • 高分子材料の専門性と製造技術
  • 半導体素材分野での成長戦略
  • 多角化した事業構造によるリスク分散
  • 顧客ニーズに応えるカスタム製品開発能力
  • 環境配慮型製品の早期投入による差別化
  • 国内外に強固な販売ネットワークを展開

脅威

  • 原材料価格の不安定性
  • 国内化学業界の競争激化
  • 海外メーカーからの価格競争圧力
  • 環境規制の強化による開発負担増加
  • 半導体業界の需要変動リスク
  • 為替変動による収益影響
  • 新規代替材料の台頭
  • 労働力不足による技術者採用難

イノベーション

2023: 半導体素材プラントの新設

概要
埼玉県に最新の半導体向け化学品製造プラントを新設し生産能力を拡大。
影響
半導体関連事業の売上増加に寄与

2024: 環境に優しいUV硬化樹脂の開発

概要
溶剤フリーで低環境負荷の紫外線硬化型樹脂材料を新規開発。
影響
環境規制対応製品として市場で好評

2022: 高性能非イオン界面活性剤の改良

概要
洗浄性能向上と安全性強化を両立した新規製品を市場投入。
影響
繊維加工用途で需要拡大

2023: CMC製造設備の更新・拡充

概要
高品質カルボキシメチルセルロースの製造ラインを最新設備に更新。
影響
生産効率と品質安定性を向上

2024: デジタル化を活用した品質管理強化

概要
AI導入による製造工程の品質モニタリングと自動分析を開始。
影響
不良率の大幅低減とコスト削減

サステナビリティ

  • 環境負荷低減型化学品の開発推進
  • 省エネルギー型製造プロセスの構築
  • 地域社会との連携による環境保全活動
  • ダイバーシティ推進による多様性の確保
  • 安全衛生管理の強化と従業員健康支援