テルモ
基本情報
- 証券コード
- 4543
- 業種
- 精密機器
- 業種詳細
- 業務用機械器具
- 都道府県
- 東京都
- 設立年
- 1921年09月
- 上場年
- 1982年06月
- 公式サイト
- https://www.terumo.co.jp
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- 富士フイルム, PHCホールディングス, テクノメディカ, リオン, 日本光電, シスメックス, フクダ電子, ヤガミ, 日本エム・ディ・エム, ナカニシ, オリンパス, CYBERDYNE
概要
テルモは1921年創業の医療機器大手で、世界トップクラスのカテーテルや人工心肺装置事業を展開するグローバル企業です。
現状
テルモは2025年3月期に連結売上高約1兆361億円、営業利益約1576億円、純利益約1169億円を達成し、安定した成長を続けています。医療機器分野においてはカテーテルや人工心肺装置で世界的に高い市場シェアを保持し、160以上の国と地域で製品を提供しています。グローバル化を推進し、100社近くの連結子会社の大半が海外法人であるため、海外売上比率も高いです。近年は人工心肺装置の技術革新や新規医療機器開発に注力し、再生医療製品の承認取得など革新的な医療ソリューションを展開。サステナビリティ面では環境負荷低減を目指した製造プロセスの改善や社会貢献活動も進めています。中長期的にはデジタル技術を活用した医療機器の高度化や新興市場開拓を成長ドライバーと位置づけ、2030年に向けた持続可能な医療機器開発を推進中です。COVID-19の影響により手術件数が減少したが、感染対策製品の需要増加につなげる戦略を継続しています。
豆知識
興味深い事実
- 1921年に北里柴三郎ら医師が設立発起人となった歴史深い企業。
- 体温計メーカーとしての始まりだが売上比率は1%未満。
- 世界初の多孔質ホローファイバー人工肺を開発。
- 人工心肺装置は世界市場で高シェアを誇る。
- 世界一細いインスリン用注射針『ナノパス33』を販売。
- 100社以上の連結子会社の90%以上が海外法人。
- 新型コロナ流行時も人工心肺装置の需要を支えた。
- 再生医療製品の製造販売で国内初の承認取得企業。
- オリンパスと並ぶ日本の医療機器グローバルリーダー。
- カテーテル治療分野でガイドワイヤの世界市場シェア約75%。
- テルモの社名はドイツ語のthermometerに由来する。
- ヘルスケア分野で紫外線除菌装置なども提供。
- 医療機器だけでなく医薬品、栄養食品も扱う企業。
- 過去には水銀体温計製造を行っていた歴史がある。
- COVID-19影響でも感染対策製品は好調を維持。
隠れた関連
- 株式市場でオリンパスと連携解消後も競合関係が強い。
- 医療機器分野でシスメックスや富士フイルムと関心企業が重複。
- 日本医師会・北里柴三郎との創業時からの深い関係。
- 米3Mから買収した人工心肺事業がグローバル展開の基盤に。
- 日経平均株価等の代表的株価指数の構成銘柄に選定。
- 静岡県の工場で労働安全衛生法違反に関する書類送検事案が発生。
- 100年企業として日本の医療機器産業を牽引し続ける。
- テレビ東京の番組を通じて企業理念や技術力を広く発信。
将来展望
成長ドライバー
- 世界的な高齢化による医療機器需要の増加。
- 低侵襲治療用の高度医療機器開発促進。
- デジタルヘルス、AI医療機器市場の拡大。
- 再生医療製品の普及と承認取得拡大。
- 新興国市場での医療インフラ整備と需要拡大。
- 感染症対策製品の需要持続と強化。
- ライフサイエンスとの連携による新製品創出。
- 規制環境の高度化に対応した製品開発。
- サステナビリティ対応製品への市場期待。
- 購買行動のデジタルシフトによる販売チャネル多様化。
- 海外M&Aを活用した技術革新と事業拡大。
- 国内医療機関のICT化促進に伴う関連製品需要増。
戦略目標
- グローバル医療機器市場でのシェア拡大継続。
- デジタル医療と再生医療製品の主力化。
- カーボンニュートラル実現に向けた製造体制確立。
- 医療現場のデータ統合とDX支援サービス展開。
- 新興国市場での販売網拡充と現地生産増強。
- 感染症対策製品の持続的成長確保。
- サステナビリティ評価の最上位レベル獲得。
- 従業員多様性率40%以上の達成。
- 社内外のイノベーション促進体制の強化。
- 2030年売上高2兆円超を目標とする成長戦略。
事業セグメント
心臓血管治療機器
- 概要
- 心臓外科手術やカテーテル手技に用いる高性能医療機器を提供。
- 競争力
- 世界的市場シェアと革新的製品ラインナップ
- 顧客
-
- 大病院心臓外科
- 血管造影検査施設
- 循環器専門クリニック
- 製品
-
- 多孔質ホローファイバー人工肺
- ガイドワイヤ
- カテーテルシステム
- 補助循環システム
輸液・注射器機器
- 概要
- 注射・投与関連の医療機器を幅広く開発・販売。
- 競争力
- 高精度かつ安全性の高い製品群
- 顧客
-
- 病院
- 製薬会社
- 診療所
- 注射器販売業者
- 製品
-
- ディスポーザブル注射器
- プレフィルドシリンジ
- 輸液ポンプ
- シリンジポンプ
血液・成分採血システム
- 概要
- 安全で効率的な採血および血液製剤管理システムを展開。
- 競争力
- 世界シェアトップクラスの技術
- 顧客
-
- 献血センター
- 血液検査ラボ
- 医療機関
- 製品
-
- 成分採血装置トリマ
- 血液成分分離装置スペクトラオプティア
- 輸血用バッグ
診断薬・臨床検査用品
- 概要
- 迅速で正確な臨床検査ツールと診断薬を提供。
- 競争力
- 高い技術力と信頼性のある製品供給
- 顧客
-
- 検査会社
- 医療機関
- 製薬企業
- 製品
-
- 血糖測定器
- 各種血液診断薬
- 検査用消耗品
再生医療製品
- 概要
- 最先端の再生医療製品及び関連機器を開発・販売。
- 競争力
- 日本初の心不全治療向け再生医療製品を有する
- 顧客
-
- 再生医療研究所
- 病院
- 医療機器販売代理店
- 製品
-
- 骨格筋由来細胞シート製品
- 経皮的補助循環システム
感染防止・衛生製品
- 概要
- 感染拡大防止に寄与する衛生関連製品を提供。
- 競争力
- 医療現場で高い信頼を得ている製品群
- 顧客
-
- 病院
- クリニック
- 介護施設
- 製品
-
- 手指消毒剤ピュレル
- 感染予防製品
- 紫外線照射装置
医療情報・モニタリング機器
- 概要
- 患者管理と診療サポートを強化する医療IT機器を展開。
- 競争力
- IoT・通信技術による独自の監視システム
- 顧客
-
- 病院
- 遠隔医療サービス事業者
- 検査機関
- 製品
-
- HRジョイントバイタルモニター
- パルスオキシメータ
- 遠隔モニタリングシステム
医薬品製造・供給
- 概要
- 医薬品充填注射器や栄養補助製品を手掛ける。
- 競争力
- 高品質のプレフィルド製剤技術を有する
- 顧客
-
- 病院
- 薬局
- 製薬会社
- 製品
-
- プレフィルドシリンジ製品
- 医療用栄養食品
ホームヘルスケア機器
- 概要
- 在宅医療を支える機器とサービスを提供。
- 競争力
- ユーザー視点の製品設計
- 顧客
-
- 在宅医療サービス
- 患者
- 医療機器販売
- 製品
-
- 携帯用酸素療法装置
- 在宅用透析システム
- 血糖測定機器
輸液製剤・栄養サポート
- 概要
- 患者の栄養管理を支援する製剤を製造。
- 競争力
- 幅広い製剤ラインナップと高品質
- 顧客
-
- 病院
- クリニック
- 福祉施設
- 製品
-
- 高カロリー輸液剤
- 経腸栄養製剤
- ビタミン・電解質混合液
医療用消耗品
- 概要
- 使い捨て医療用品を広範囲に供給。
- 競争力
- 高品質な日本製使い捨て製品
- 顧客
-
- 医療施設
- 介護施設
- 卸売業者
- 製品
-
- 注射針
- 注射管
- ワクチン接種用製品
医療教育・技術サポート
- 概要
- 医療機器の適切な活用を支援する教育事業。
- 競争力
- 豊富な経験とグローバル対応力
- 顧客
-
- 医療従事者
- 病院
- 教育機関
- 製品
-
- 技術研修プログラム
- 製品トレーニング
- コンサルティングサービス
競争優位性
強み
- 世界トップシェアの医療機器製品ラインナップ
- 長い歴史と高い技術力による信頼性
- グローバル展開で多地域に強い営業基盤
- 革新的な製品開発と早期導入力
- 多角的な医療関連事業ポートフォリオ
- 充実した連結子会社ネットワーク
- 強固な顧客基盤と卸売流通チャネル
- 高精度で安全性の高い製品設計
- 持続可能性を重視した経営体制
- 急速な海外買収による事業拡大能力
- 多様な分野に対応する製品ライン
- 積極的なデジタル医療技術の導入
- 厚い研究開発投資体制
- 世界的な生産・供給ネットワーク
- 優れた医療従事者教育体制
競争上の優位性
- 人工心肺装置とカテーテル市場での世界的リーダーシップ
- ディスポーザブル注射器のパイオニア技術と高市場シェア
- 多国籍拠点により地域ニーズに即応可能
- 再生医療やデジタル治療関連製品で先端的展開
- 品質管理と製造工程の徹底による製品信頼性
- 各国規制対応に精通し迅速な市場投入を実現
- 幅広い医療機器と医薬品を組み合わせた総合提案力
- 感染症対策関連製品の多彩なラインナップ
- 継続的なM&Aで戦略的な技術獲得に成功
- 強力な研究開発チームと特許ポートフォリオ
- 臨床検査関連製品での高い技術革新力
- グローバル医療政策に適合した製品供給対応
- ヘルスケアのデジタルトランスフォーメーション推進
- 医療機関との強固なパートナーシップ
- 多菜な販売チャネルと効率的物流システム
脅威
- グローバル競合企業からの激しい価格競争
- 国際規制や承認プロセスの変化による影響
- 新技術の出現による既存製品の陳腐化リスク
- 感染症流行による医療現場の手術や検査減少
- 為替変動による収益への影響
- 原材料価格上昇と供給網の不安定化
- 社会的信頼失墜の可能性(労働問題等)
- 急速な医療技術の変革による対応遅れリスク
- 知的財産権侵害や訴訟リスク
- 主要市場での政治・経済不安定性
- データセキュリティや個人情報保護リスク
- 代替医療製品の台頭
イノベーション
2024: 次世代心肺補助システムの開発強化
- 概要
- より軽量で高機能な人工肺装置の開発を推進。
- 影響
- 手術成功率の向上と患者回復期間短縮に貢献。
2023: デジタル医療機器連携プラットフォーム構築
- 概要
- IoT活用の医療機器統合プラットフォームを提供開始。
- 影響
- 遠隔医療と患者モニタリング精度を大幅向上。
2022: 新型インスリンポンプ「メディセーフウィズ」発売
- 概要
- 日本初のパッチ型で患者の利便性を革新。
- 影響
- 使用者のQOL向上と糖尿病治療負担軽減。
2021: 先進的抗菌・癒着防止スプレー「アドスプレー」導入
- 概要
- 手術後の癒着症予防材として使用が拡大。
- 影響
- 患者の術後合併症減少に寄与。
2020: 新型コロナ感染抑制製品の開発・提供
- 概要
- 紫外線照射装置ライトストライクや消毒剤供給を拡充。
- 影響
- 感染症対策で医療施設の安全確保に貢献。
2024: AI活用バイタルサイン解析技術進展
- 概要
- HRジョイント機器の解析機能強化、診断支援を高度化。
- 影響
- 医療現場の迅速かつ正確な判断支援に貢献。
2023: 再生医療製品の製造技術革新
- 概要
- 骨格筋由来細胞シート量産プロセスの最適化。
- 影響
- 製品供給安定化と治療効果の向上を実現。
2022: 世界最小・高効率人工肺開発
- 概要
- 量産化に向けた新素材と設計を導入。
- 影響
- 患者負担軽減と手術適応拡大が期待。
2021: グローバル製造拠点の強化
- 概要
- ドイツ製造受託拠点を設立し供給体制向上。
- 影響
- 欧州市場への迅速対応とコスト削減。
2020: 感染症対策用新製品群拡充
- 概要
- 手指消毒用製品やUV除菌装置のラインアップ拡充。
- 影響
- 医療従事者と患者の安全性向上に寄与。
サステナビリティ
- 製造工程でのCO2排出量削減目標設定
- 製品のリサイクル性と環境負荷低減開発
- 海外子会社との環境基準の統一強化
- 多様性と包摂性を重視した人材育成推進
- 地域社会への医療支援活動の継続的実施
- サプライチェーンの社会的責任強化
- 医療のデジタル化による効率化推進
- 従業員の健康経営とワークライフバランス支援
- 環境に配慮した包装材の導入拡大
- グリーン購入による環境負荷軽減