マキタ
基本情報
概要
マキタは1938年設立の電動工具業界大手で、世界約25%のシェアを持ち高いグローバル競争力を誇る企業です。
現状
マキタは2021年3月期に連結売上高6,083億円、営業利益884億円を達成し、世界100カ国以上で製品を販売しています。電動工具分野では日本国内シェア約60%、世界第2位の市場シェアを持ちます。主力製品は電動工具、園芸機器、空気圧工具など多岐に渡り、製造拠点は愛知県岡崎市を中心に海外にも展開しています。2013年以降シャープと業務提携を行い製品ラインナップ強化を図っています。財務体質は非常に良好で、無借金経営を維持し10年以上にわたり営業利益率10%超の高収益体質を確立しています。また、世界中で短期間の修理対応体制を敷くなど顧客サービス充実に注力。近年はロシア事業継続に関する批判も受けつつ、長期的成長に向けアフターサービス強化や海外市場開拓を進めています。
豆知識
興味深い事実
- 国内で初の電気カンナを1958年に発売
- 電動工具世界シェアはブラック・アンド・デッカーに次ぐ第2位
- 『マキタのドリル奏法』は米国のギタリストに影響を与えた
- 名古屋式経営の典型例とされる無借金企業
- 世界中で3日以内の修理サービスを提供
- 1976年にCDR方式で海外初の資金調達を実施
- シャープとの資本業務提携により製品多角化を図る
- 国内外の多くの工場で最新設備を導入
- 1970年代より早期に海外展開を推進
- 子会社の吸収合併により農業機械ラインも展開中
- 従業員のリストラをほとんど行わず安定雇用を維持
- 多国籍な営業拠点網で世界50カ国以上に直接販路あり
- 充電式工具のバッテリー技術が業界を牽引
- 地域医療機関との協力による地域貢献活動を展開
- 製品デザインにジョルジェット・ジウジアーロを起用
隠れた関連
- 米国の音楽バンドMR. BIGのギタリストがマキタのドリルをギター奏法に応用
- 1970年代からの海外株式上場により国際資本市場に強くアクセス
- 名古屋鉄道会長と一部経営陣に人脈を持つ地域密着経営
- 旧子会社の消防・防災機器事業はIHIアグリテックに継承された
- シャープとの提携は家電分野プラス電動工具分野のシナジーを狙う
- 約30以上の子会社を国内外に持ち、多角的なビジネス展開
- 世界中の建設・製造業者と緊密な販売・サービスネットワークを構築
- 地元愛知県の地域社会に対して長年の積極的貢献活動を行う
将来展望
成長ドライバー
- グローバル電動工具需要の拡大
- 充電式コードレス製品の高機能化
- 環境規制対応による省エネ製品開発
- IoT・スマート工具市場の成長
- 海外新興市場での販路拡大
- 高付加価値製品への需要増
- BtoB・BtoCサービスの融合強化
- 持続可能経営と社会的要請の高まり
- 技術革新による市場リーダーシップ強化
- 多様化する顧客ニーズへの迅速対応
戦略目標
- 世界電動工具市場シェア30%以上の維持・拡大
- 全製品ラインのエコ化・省エネ対応完了
- グローバル直販ネットワーク100カ国以上展開
- 充電池技術の革新による業界トップ維持
- 修理3日体制のさらなる高度化とグローバル展開
- AI・IoT技術統合によるスマートツールの実用化
- 持続可能な素材使用比率50%以上達成
- 多様な顧客層向け製品バリエーション拡充
- 地域社会に根ざした企業活動の継続強化
- 収益力向上と無借金経営の持続
事業セグメント
建築・住宅工事
- 概要
- 建築現場向けの高性能電動工具と関連機器を供給。
- 競争力
- 耐久性と作業効率を両立した製品群
- 顧客
-
- 建設会社
- 工務店
- 大工
- 住宅メーカー
- リフォーム業者
- 製品
-
- 充電式インパクトドライバー
- コードレス丸ノコ
- エア釘打機
- レーザー距離計
製造業・工場設備
- 概要
- 製造現場での加工・組立作業を支援する工具を提供。
- 競争力
- 高精度と安全性に優れた製品設計
- 顧客
-
- 製造業者
- 加工工場
- 工業用品販売店
- 設備メンテナンス業者
- 製品
-
- 電動グラインダー
- エア工具
- 精密ドリル
- 金属加工工具
園芸・造園業
- 概要
- 園芸および農作業向けのバッテリー工具と機械。
- 競争力
- 軽量で持続時間が長い機器群
- 顧客
-
- 造園業者
- 植木業者
- 農業従事者
- 園芸ショップ
- 製品
-
- 充電式芝刈機
- ヘッジトリマー
- 集草機
- 園芸用バッテリー
卸売・販売代理店
- 概要
- 幅広い販売ネットワークを通じた商品供給。
- 競争力
- 強力なブランド力と販売支援体制
- 顧客
-
- 機械工具専門商社
- 建築資材販売店
- ホームセンター
- オンラインショップ
- 製品
-
- 全電動工具製品ラインナップ
- 充電池・バッテリー
- アクセサリー関連製品
防災・消防設備
- 概要
- 防災・消防向けの専門機器を提供(過去事業含む)。
- 競争力
- 信頼性高い消防向け製品群
- 顧客
-
- 消防団
- 防災設備業者
- 自治体
- 製品
-
- 防災ポンプ
- 消防機器
- 非常用発電機
OEM・製造受託
- 概要
- 他社ブランド製品向け部品・製品の受託製造。
- 競争力
- 高品質な製造技術と安定供給
- 顧客
-
- 国内外製造業者
- ブランド企業
- 技術開発企業
- 製品
-
- 充電池製造
- 工具部品加工
- 電子部品一式
技術開発・研究機関
- 概要
- 次世代技術開発用の試作品や研究装置製作。
- 競争力
- 豊富な開発経験と外部連携力
- 顧客
-
- 大学
- 研究所
- 開発ベンチャー
- 製品
-
- 試作工具
- 新素材試験機
- IoT連携機器
農業機械卸売
- 概要
- 農業機械の卸売販売とサポートを実施。
- 競争力
- 農業現場に密着した支援体制
- 顧客
-
- 農業機械販売店
- 農協
- 農業法人
- 製品
-
- 耕耘機
- 農作業機械
- 農業用バッテリー
建設機械レンタル
- 概要
- 建設現場向け工具・機械のレンタルサービス。
- 競争力
- 全国ネットワークで迅速対応
- 顧客
-
- 建設業者
- 施工管理会社
- 製品
-
- 電動工具レンタル
- 発電機レンタル
- 建機バッテリー供給
アフターサービス・メンテナンス
- 概要
- 国内外での修理3日体制など迅速なサービス提供。
- 競争力
- 顧客満足度の高い対応システム
- 顧客
-
- 一般消費者
- 法人顧客
- 販売代理店
- 製品
-
- 修理サービス
- 部品供給
- 技術サポート
電子制御システム開発
- 概要
- 電動工具用電子制御技術の研究開発。
- 競争力
- 自社開発による最適化技術
- 顧客
-
- 社内開発チーム
- 協業パートナー
- 製品
-
- 充電制御システム
- IoT機器
- センサー
海外拠点運営
- 概要
- 世界50カ国以上に直営営業拠点を持ち市場開拓。
- 競争力
- 現地密着型の営業およびサービス展開
- 顧客
-
- 海外販売会社
- 現地顧客
- 製品
-
- 現地製造工具
- 販売サポート
- 物流管理
競争優位性
強み
- 世界約25%の電動工具市場シェア
- 高い製品品質と耐久性
- 無借金経営と高収益体質
- グローバルな販売拠点展開
- 充実した顧客サービスの提供
- 多様な製品ラインナップ
- 技術力に裏打ちされた開発力
- 長年の業界での信頼と実績
- 迅速な修理3日体制
- 強力なブランド認知度
- 海外売上比率が高い
- 従業員の安定的雇用維持
- シャープとの業務提携
- 高度なリチウムイオンバッテリー技術
- 持続可能な経営体制
競争上の優位性
- 国内最大手で日本国内シェア約60%
- 世界2位の電動工具市場シェアを保持
- 豊富な海外製造・販売ネットワーク
- 高性能バッテリー搭載製品の技術力
- 無借金経営による財務健全性の高さ
- 長期にわたる黒字経営の安定性
- アフターサービス網の充実と迅速さ
- 多品種電動工具の製造技術力
- 海外市場でのブランド認知と信頼性
- 充電工具市場における革新的開発
- 環境対応製品の開発推進
- 製品カスタマイズ力と現地対応力
- 強力な研究開発拠点の自社保有
- 戦略的な資本提携によるシナジー効果
- グローバル顧客ニーズの幅広い把握
脅威
- 激しい国際競争による価格圧力
- 為替変動による収益影響
- 原材料価格の上昇リスク
- 国際的な貿易摩擦や関税問題
- 新興国製品の低価格攻勢
- 地政学的リスクと供給チェーン影響
- 技術革新への迅速な対応要求
- 環境規制の強化によるコスト増大
- ロシア事業継続に関する社会的批判
- 人材確保競争の激化
- グローバル物流の障害リスク
- 競合他社の技術追随と知財リスク
イノベーション
2024: 40Vmaxコードレス電動工具の拡大
- 概要
- 高出力40Vmaxシリーズの開発・展開で業界トップの性能を提供。
- 影響
- 製品力向上と市場シェア拡大に貢献
2023: スマートツール連携システムの導入
- 概要
- IoT技術を活用した充電工具の稼働管理システムを開発。
- 影響
- 現場作業効率化と故障予防に寄与
2022: バッテリー技術の高密度化と長寿命化
- 概要
- 新素材を用いたリチウムイオンバッテリー開発で性能大幅改善。
- 影響
- 稼働時間延長とコスト削減を実現
2021: エコ設計・リサイクル推進技術
- 概要
- 製品の環境負荷低減とリサイクル性向上を目指した設計を推進。
- 影響
- 製品の環境適合性が改善
2020: 充電式草刈機の軽量化技術開発
- 概要
- 新素材と設計技術で女性や高齢者向けに軽量化を実現。
- 影響
- マーケット拡大に寄与
サステナビリティ
- 無借金経営による安定経営の維持
- 環境負荷低減のための製品設計推進
- 再生可能エネルギー導入工場運営
- 廃棄物削減とリサイクル強化
- 地域社会への貢献活動の推進
- 労働環境の改善と従業員満足度向上
- サプライチェーンの透明性強化
- グローバルでの環境規制順守の徹底
- 製品の長寿命化と修理体制の充実
- 持続可能な調達方針の確立
- 省エネルギー技術の積極的導入
- 女性活躍推進のための社内制度整備