双葉電子工業
基本情報
概要
双葉電子工業は1948年創業の電気機器メーカーで、蛍光表示管やラジコン送受信機を主力とし、国内最大手として技術力と幅広い製品ラインアップを誇る企業です。
現状
双葉電子工業は2024年3月期において連結売上高563億円、営業利益は△11億円と赤字決算となっています。主力の蛍光表示管事業から2021年末に撤退し、産業用無線操縦機器や金型部品に注力しています。全国に複数の生産拠点を持ち、海外も含めた多角的な製造体制を確立。TDKマイクロディバイスの買収により有機ELディスプレイ事業も展開中。ドローン操縦士育成など新規事業にも積極的です。海外展開は台湾や韓国、中国、東南アジア、米国、欧州へ広がっています。今後は電子部品や精密金型分野の技術革新と新製品開発で収益改善を目指し、持続可能な事業体制の構築を推進しています。
豆知識
興味深い事実
- 創業者が日立製作所の出身で日立グループとは関係なし
- ラジコン送信機メーカーとしての高いブランド力
- 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で送信機が採用
- 国内最大手の蛍光表示管メーカーであった歴史
- 1972年に台湾に現地法人を設立し海外展開を先行
- TDKの子会社を買収し有機EL事業に参入
- 2021年に蛍光表示管事業から完全撤退を実施
- ドローンスクール運営で人材育成に新規参入
- 秋葉原のラジコン専門店『フタバ産業』は解散済み
- 多国籍なグループ展開でアジアに広く拠点がある
隠れた関連
- 創業者の衛藤五郎と細矢礼二は理研真空工業の出身
- 日立製作所の歴史的つながりが技術基盤に影響
- 映画の無人テスト送信機は双葉製で特撮に採用
- TDKマイクロディバイス買収で有機EL領域に進出
- ラジコン製品はOEMとして他社ブランドにも供給
- 地域産業振興のため長生村に主要工場を構えている
- 社会貢献財団を設立し地域活動に積極的に参加
- 業界内での金型部品高精度技術は高い評価を得る
将来展望
成長ドライバー
- 産業用無線操縦市場の拡大
- 有機ELディスプレイ需要の増加
- 自動車の電子化による車載ディスプレイ需要
- ドローン産業の成長と教育サービス需要
- 金型部品の高精度化ニーズ増大
- 海外市場での製造・販売拠点強化
- 省力化・自動化機器向け製品需要拡大
- ESG対応製品への市場シフト
- 新素材・機能性材料の開発推進
- ブランド力強化によるホビー市場の維持
戦略目標
- 全社収益黒字化と持続可能な成長実現
- 有機ELおよび車載関連事業の拡大
- 新規事業の売上比率20%以上達成
- 海外売上比率50%以上を維持・拡大
- 環境負荷削減とカーボンニュートラル達成
- 高付加価値製品比率の大幅向上
- ドローン教育事業の国内主要位置獲得
- DX推進による生産効率の継続的改善
- グローバルサプライチェーンの強靭化
- 社員の多様性と働きやすさ重視の人材戦略
事業セグメント
無線操縦機器
- 概要
- ホビー及び産業界向け無線操縦機器を提供する主要事業。
- 競争力
- 高精度・信頼性の無線通信技術
- 顧客
-
- ホビー用品メーカー
- 産業機械メーカー
- 農業機器メーカー
- 建設機械メーカー
- 製品
-
- ラジコン送信機
- 受信機
- 産業用無線操縦システム
電子表示機器
- 概要
- 産業用表示機器の開発・製造で評価を得ている。
- 競争力
- 蛍光表示管の国内最大手の技術力
- 顧客
-
- 産業機器メーカー
- 医療機器メーカー
- 家電メーカー
- 製品
-
- 蛍光表示管
- 有機ELディスプレイモジュール
- 情報表示用デバイス
金型用部品
- 概要
- 高精度な金型部品供給により多様な業界を支援。
- 競争力
- 長年の加工技術と高品質管理
- 顧客
-
- 自動車部品メーカー
- 電子部品メーカー
- プラスチック成形メーカー
- 製品
-
- プレス用金型部品
- モールド金型部品
- 精密加工部品
車載関連機器
- 概要
- 車載機器向け製品を開発・製造している。
- 競争力
- 高耐久・高精度の車載対応技術
- 顧客
-
- 自動車メーカー
- 車載機器サプライヤー
- 製品
-
- 車載用タッチパネル
- 車載表示モジュール
ドローン関連製品
- 概要
- 産業ドローン市場向けの操縦技術と教育を提供。
- 競争力
- 操作性と信頼性に優れた無線技術
- 顧客
-
- 物流企業
- 農業法人
- 建設業者
- 公共団体
- 製品
-
- ドローン操縦システム
- ドローンスクールサービス
ディスプレイ周辺材料
- 概要
- 高機能材料の供給に特化した事業。
- 競争力
- 独自開発の高機能材料技術
- 顧客
-
- 有機ELパネルメーカー
- 電子部品メーカー
- 製品
-
- 透明膜捕水剤
- 機能性材料
競争優位性
強み
- 蛍光表示管の国内最大手技術
- 幅広い産業分野への製品展開
- 高度な無線操縦技術の保有
- 海外製造拠点の多面展開
- 有機EL分野への参入と強み
- 長年の金型製造技術
- ラジコン市場でのブランド力
- 車載用タッチパネル技術
- ドローン操縦教育サービス
- 高品質な材料開発力
競争上の優位性
- 伝統的技術と最新ディスプレイ技術の融合
- 多角化した事業構造で収益源が多様
- 強固な顧客基盤と信頼関係
- 海外製造のコスト競争力と品質管理
- ラジコン産業におけるブランド認知度
- 産業用向け高信頼性通信技術
- 独自の材料開発力による差別化
- 統合型製品ラインアップ提供能力
- 環境対応の製品開発推進
- 長期的パートナーシップ形成力
脅威
- 蛍光表示管撤退による収益減少
- 電子表示ディスプレイ分野の競争激化
- 新規事業の収益化不確実性
- グローバルな原材料価格の変動
- 海外市場の政治・経済リスク
- 急速な技術革新による陳腐化リスク
- コロナ禍の影響による供給網問題
- 為替変動による業績の変動性
- 顧客の製品需要変動の不確実性
- 国内外の規制強化リスク
イノベーション
2020: 蛍光表示管事業の撤退発表
- 概要
- 主力の蛍光表示管およびモジュール事業から撤退し事業再編を実施。
- 影響
- 経営資源の効率的集中と財務改善に寄与。
2021: ドローンスクール開校
- 概要
- 長生工場内にドローン操縦士育成スクールを開設し教育事業を開始。
- 影響
- 新規事業の収益基盤構築に貢献。
2022: 有機ELディスプレイ製造強化
- 概要
- 完全子会社化した有機EL事業の生産能力強化と新製品開発を推進。
- 影響
- 新市場開拓と技術競争力向上を実現。
2023: 車載用タッチパネル事業拡充
- 概要
- 車載グレード対応タッチパネルの開発・量産体制を拡張。
- 影響
- 自動車市場での売上増加に寄与。
2024: 産業用無線操縦機器の新製品投入
- 概要
- 高信頼・長距離通信モデルを大型産業向けに開発完了。
- 影響
- 産業分野での競争優位性を強化。
2024: 環境配慮型製品開発推進
- 概要
- 省エネ性能向上と材料リサイクルを考慮した新製品の開発開始。
- 影響
- ESG対応強化と市場対応力向上。
サステナビリティ
- 製造工程における省エネルギー推進
- 廃棄物リサイクル率向上の継続的取り組み
- 環境負荷低減を目指す製品設計規格の導入
- 地域社会との環境保護連携活動
- グリーン調達基準の厳格化
- 従業員向け環境教育の実施
- ISO14001環境マネジメントシステムの維持
- サプライチェーンの環境影響評価強化
- CO2排出削減目標の策定と実行
- 有害物質排出の厳格管理