はごろもフーズ
基本情報
概要
はごろもフーズは1947年設立の日本の大手加工食品メーカーで、『シーチキン』ブランドをはじめとする水産加工品に強みを持ち、食料品業界で確固たる地位を築いています。
現状
はごろもフーズは連結売上高約825億円、純利益約23億円(2020年3月期)を誇る食品メーカーです。主力のツナ缶『シーチキン』は国内トップブランドとして知名度が高く、傘下に水産系子会社を持ち、水産加工やパスタ、レトルト食品、ペットフード等多角的に事業を展開しています。近年は研究開発拠点として『はごろもイノベーションセンター』を設置し品質向上と商品開発に注力。サステナビリティ活動や新製品開発、広告戦略に積極的で国内販売チャネルの拡充を進めています。業界内での競争が激しく、価格帯調整や品質強化が課題となる一方、健康志向・簡便志向のニーズ増加により成長機会もあります。将来的には原料調達の多角化とグローバル展開を視野に入れ、ブランド価値向上と顧客基盤の強化を図っています。
豆知識
興味深い事実
- 『シーチキン』は日本で長年愛されているツナ缶ブランド。
- 社名は清水の三保の松原の羽衣伝説に由来する。
- かつては飲料の清涼飲料水も展開していたが終了。
- 1987年頃からCMにミルククラウンのサウンドロゴを使用。
- 2016年にツナ缶に昆虫混入事故が発生し訴訟に発展。
- テレビアニメやバラエティ番組へのCM提供実績多数。
- 多くの著名な俳優・タレントがCMに出演している。
- 製品の一部は海外子会社により生産されている。
- 包装米飯『パパッとライス』は便利な小分け包装が特徴。
- ブランド教育・研究奨励会を主要株主として保有している。
隠れた関連
- 主要株主に公益財団法人である教育研究奨励会が存在し企業の社会貢献を反映。
- 旧マルアイ商事を吸収合併し、事業領域を拡大している。
- 多彩なテレビ番組のスポンサーを長年務め、知名度向上に寄与。
- 静岡県出身の有力企業との協業関係が強い。
- 三井物産や東洋製罐グループ等の商社・資材メーカーが株主に名を連ねる。
- CG技術を取り入れたCM制作により若年層へのアプローチを強化。
- ローカルから全国展開へと成長した食料品業界の代表的企業。
- 食品安全問題後の下請け管理強化で業界標準の一例となった。
将来展望
成長ドライバー
- 健康志向の高まりによるツナ缶需要増加
- 国内外での加工食品・レトルト市場の拡大
- 簡便性食品へのニーズ増加
- サステナブル商品への消費者関心上昇
- IT・デジタル技術の活用による効率化
- 高齢化社会での栄養価重視製品需要増加
- 多様な販売チャネル(EC等)の強化
- 海外市場での販売拡大
- 新製品・健康食品の研究開発促進
- 物流網の最適化によるコスト削減
戦略目標
- 国内トップのツナ缶ブランドとしてシェア50%達成
- 環境負荷低減とプラスチック包装30%削減
- 新規事業・商品による売上高1000億円超え
- 海外市場への本格展開と現地供給体制整備
- 研究開発投資の強化による革新的商品創出
- 全社員のSDGs意識向上と社内浸透徹底
- 物流・生産効率のデジタル化を実現
- 消費者とのコミュニケーション強化
- 持続可能な漁業資源活用でサプライチェーン強化
- 地域社会と連携した社会貢献プログラム拡充
事業セグメント
業務用水産加工品
- 概要
- 外食や給食業界向けに大型規格製品と安定供給体制を提供。
- 競争力
- 安定した国内生産体制と長期取引関係
- 顧客
-
- 外食チェーン
- 給食センター
- 食品卸売業者
- 小売業者
- ホテル・旅館
- 製品
-
- ツナ缶大量供給
- 魚介類の加工製品
- レトルト食品業務用パック
原料供給及び飼料事業
- 概要
- 魚油や飼料原料供給を通じた素材提供事業を展開。
- 競争力
- 高品質な魚油抽出技術と素材管理
- 顧客
-
- ペットフードメーカー
- 畜産業者
- 飼料加工業者
- 他食品メーカー
- 製品
-
- 魚油
- 飼料原料
- 水産加工副産物
OEM製造サービス
- 概要
- 顧客のブランドを支える受託生産と商品開発を支援。
- 競争力
- 多様な製造ラインと品質管理体制
- 顧客
-
- 食品ベンダー
- 小売チェーン
- 外食サービス
- 製品
-
- OEMツナ缶製造
- オリジナルパスタ製造
- レトルト食品委託生産
素材調達と物流サービス
- 概要
- 素材調達から納品まで一貫物流体制を構築。
- 競争力
- 地域に密着したロジスティクスネットワーク
- 顧客
-
- 関連子会社
- 流通業者
- 商品開発部門
- 製品
-
- 原料魚調達
- 包装資材管理
- 製品配送
競争優位性
強み
- 強力なツナ缶ブランド「シーチキン」
- 国内加工品市場での高い知名度
- 広範な販売チャネルと地域密着
- 多角化された食品製品ポートフォリオ
- 安定的な資本基盤と親会社支援
- 品質管理・研究開発体制の充実
- 長年の業界経験に裏付けられた技術力
- 優れた商品開発力とマーケティング戦略
- 地域社会との強い結びつき
- 環境への取り組み意識の高さ
- 幅広い顧客層への商品対応力
- 下請け管理への厳格な監視体制
競争上の優位性
- 国内ツナ缶市場での圧倒的シェアを確保
- 多様な製品群によるリスク分散効果
- 地域密着型販売戦略による顧客信頼
- 強固なブランドイメージと認知度
- 独自の缶詰製造技術と加工ノウハウ
- 子会社を活用した製造と販売体制
- 堅実な財務基盤に支えられた安定経営
- 各種メディア展開での高い広告効果
- 積極的なサステナビリティ対応
- 多様な販売チャネルが競合他社を凌駕
- 商品開発におけるユーザー志向の徹底
- 著名人を起用したブランド訴求力
脅威
- 原材料価格の急激な変動リスク
- 食品安全問題によるブランドイメージ低下
- 国内外の競合他社の激しい価格競争
- 消費者の健康志向の変化による需要減少
- 為替変動によるコスト増加リスク
- 自然災害による生産拠点の被害リスク
- 食品表示や規制強化による対応コスト増
- 海外市場への進出での現地競争激化
- 下請け企業の管理不備によるリスク
- 物流網のトラブルによる供給遅延
- パンデミックによる需給の変動不安
- 環境規制強化による製造コスト上昇
イノベーション
2021: 新清水プラントでシーチキン70g缶製造開始
- 概要
- 最新設備の新清水プラントでシーチキン70グラム缶の製造を開始した。
- 影響
- 生産効率向上と製品安定供給確保
2020: はごろもイノベーションセンターの設立
- 概要
- 旧本社を改装し商品の研究・開発拠点として利用開始。
- 影響
- 商品開発力強化に寄与
2022: CGによる新サウンドロゴの導入
- 概要
- テレビCMでCGで再現したデジタル対応のサウンドロゴを採用。
- 影響
- ブランドイメージ刷新と認知度向上
2023: パックご飯・のり値上げ対応
- 概要
- 原材料高騰に対しパックご飯やのりの価格改定を実施。
- 影響
- 収益性維持に貢献
2024: 環境対応型包装技術開発
- 概要
- プラスチック削減とリサイクル素材の導入を推進。
- 影響
- 環境負荷軽減と企業イメージ向上
サステナビリティ
- エコアクション21環境経営認証の取得と推進
- プラスチック包装の削減努力(段階的に30%削減目標)
- 地域の環境保護活動への継続的参加
- 製造工程のCO2排出削減技術の導入
- 持続可能な漁業資源調達の推進
- 安全・品質管理体制の強化
- 廃棄物リサイクル率の向上
- 自主的な環境コミュニケーション活動
- CSR活動を通じた地域社会貢献