ニチモウ
基本情報
- 証券コード
- 8091
- 業種
- 卸売業
- 業種詳細
- 食品製造
- 都道府県
- 東京都
- 設立年
- 1919年08月
- 上場年
- 1962年05月
- 公式サイト
- https://www.nichimo.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
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- 他の会社
- 極洋, ニッスイ, マルハニチロ, 植木組, はごろもフーズ, ヨコレイ, 一正蒲鉾, なとり, STIフードホールディングス, 紀文食品, オカムラ食品工業, サンコーテクノ, トーモク, アジアパイルホールディングス, コンドーテック, SPK, 橋本総業ホールディングス, ニホンフラッシュ, KPPグループホールディングス, ジェコス
概要
ニチモウは1919年創業の水産物専門商社で、水産物の輸入販売と漁具資材の提供を柱に日本市場で確固たる地位を築いています。
現状
ニチモウは2020年3月期に連結売上高約1179億円、営業利益約19億円を計上し、安定した収益基盤を維持しています。食品事業では水産加工品や冷凍食品の製造販売を展開し、国内市場で高いシェアを誇ります。海洋事業では漁網や漁具資材の開発供給で業界に先進技術を提供しています。機械事業は食品加工機械など多様な製品群を展開し、技術力に定評があります。資材事業では建装材や包装資材、農畜産資材を提供し多角化による収益源確保を図っています。バイオティックス事業の健康食品も成長分野となっており、開発力が強みです。物流事業では子会社を通じ倉庫管理と配送業務を効率化しています。近年は省人化の漁網機器開発、省資源型包装材の推進などでESG対応を強化。2030年に向け海洋資材のバイオプラスチック化、省力化機器の普及、健康食品分野の売上拡大を戦略目標としています。国内最大手日本水産との連携も強く、安定した顧客基盤に支えられています。
豆知識
興味深い事実
- 1910年に山口県下関で漁業部として発足した歴史を持つ。
- 開発したUC網はMLBの20球場で防球ネットに採用されている。
- 1972年に社名をニチモウに変更し水産業専門商社を標榜。
- 漁網の無結節技術は国内外で高評価を得ている。
- 健康食品素材のバイオティックス事業を子会社で展開。
- 省力化中型まき網揚網システムを北欧企業と共同開発。
- 明太子の生産では福岡の地場ブランド稚加榮と提携。
- 1919年設立時は株式会社高津商会としてスタートした。
- 石油元売業の指定を1949年に受け、一時はキグナス石油出資も。
- 研究開発により漁業・養殖用多岐に渡る資材を提供している。
隠れた関連
- 日本水産と長年の取引関係を持ち、水産業界で重要パートナー。
- 北欧の漁網技術企業と提携し革新的な揚網システムを共同開発。
- 複数の子会社で水産加工から食品機械製造まで幅広く展開。
- 福岡の明太子老舗稚加榮の製造を子会社を通じて引き受けている。
- 米国子会社のNET SystemsがMLBと直接取引している例は希少。
- 過去には石油販売部門を分離しENEOS系キグナス石油と関わり。
- 環境省の脱炭素実証事業に参画し国の環境政策に協力。
- 伝統的漁網製造技術と最新のバイオ技術を組み合わせている。
将来展望
成長ドライバー
- 健康志向の高まりによる健康食品市場拡大
- 水産資材の省人化と環境対応製品需要の増加
- 国内外での水産加工品需要の安定成長
- 漁業・養殖業界の技術革新による効率化促進
- ESG対応の強化による新規顧客層の獲得
戦略目標
- 海洋資材のバイオプラスチック化比率50%達成
- 健康食品事業の売上高3倍増加
- 漁網省力化機器の国内外市場シェア拡大
- グループ全体で脱炭素社会対応を推進
- 子会社連携による各事業分野の収益性強化
事業セグメント
水産資材供給
- 概要
- 漁業現場向けに漁網・漁具資材の高品質製品を供給し、操業効率と収益性向上を支援。
- 競争力
- 独自開発のUC網による高耐久性と省力化技術で差別化。
- 顧客
-
- 漁業者
- 養殖業者
- 漁網製造会社
- 水産加工会社
- 港湾管理者
- 製品
-
- 漁網
- 無結節ネット(UC網)
- 養殖資材
- 漁船関連機材
- 船具資材
食品加工機械製造
- 概要
- 各種食品加工機械を提供し製造効率と製品品質向上をサポート。
- 競争力
- 長年の水産加工知見に基づく高信頼性機器開発。
- 顧客
-
- 食品メーカー
- 水産加工業者
- 冷凍食品工場
- 飲食チェーン
- 製品
-
- 餃子成形機
- クレープ成型機
- 全自動海苔製造装置
- トンネルフリーザー
- フードスライサー
包装・建装資材供給
- 概要
- 各種包装材と農建材の供給で加工品の鮮度保持と生産効率向上に寄与。
- 競争力
- 耐水・環境対応型製品による差別化。
- 顧客
-
- 加工食品業者
- 流通業者
- 建材業者
- 農業生産者
- 製品
-
- 耐水段ボール
- 包装資材
- 農畜産用品
- 土壌改良材
- 包材関連資材
健康食品素材・加工
- 概要
- バイオティックス技術を活用し健康志向商品の素材供給を推進。
- 競争力
- 独自発酵技術による高機能素材の提供。
- 顧客
-
- 健康食品メーカー
- バイオ関連企業
- サプリメント企業
- 製品
-
- 大豆イソフラボン
- 発酵粉末
- 健康食品原料
物流・倉庫管理
- 概要
- 水産関連製品の高品質物流サービスで鮮度保持と効率運搬を実現。
- 競争力
- 専門性の高い水産物流ノウハウ。
- 顧客
-
- 食品製造業者
- 水産業者
- 流通事業者
- 製品
-
- 冷蔵倉庫管理
- 配送業務
- 物流最適化サービス
競争優位性
強み
- 1919年創業の長い歴史と実績
- 水産業界に特化した専門商社
- 独自開発の無結節漁網技術(UC網)
- 多様な事業セグメントによる収益の安定化
- 親密な取引関係にある日本水産との連携
- 広範な子会社群による事業の多角化
- 高い技術力を持つ食品加工機械開発
- 健康食品分野での独自技術保有
- 物流事業によるバリューチェーン強化
- ESG施策に積極的な取組み
競争上の優位性
- 国内水産資材業界での確固たるポジション
- UC網が米国メジャーリーグでも利用される技術力
- 水産物から健康食品まで一貫した製品展開
- 多角化した事業で市場変動リスクを分散
- 東証プライム市場上場による信用力
- 特化した農・畜産資材の展開で異業種へ展開
- 独自開発の食品加工機械により顧客ロイヤルティが高い
- 海洋資材の省人化・省力化技術で差別化
- 地域密着型物流サービスの提供で顧客満足度向上
- バイオ技術応用で健康食品市場に対応可能
脅威
- 漁業資源の環境変化による影響
- 為替変動による輸入コストの増大
- 新規競合の市場参入で価格競争激化
- 環境規制強化による事業コスト増
- 食品安全規制の強化による対応負担増
- コロナ禍による物流・需要の不確実性
- 健康食品市場の競争激化
- 自然災害による生産・流通網の混乱
- 国際貿易紛争による輸入規制強化
- 技術革新のスピードについていけないリスク
イノベーション
2021: 豊前発電所遊休地での陸上養殖事業共同出資検討
- 概要
- 九州電力と共同で陸上サーモン養殖事業を検討開始。
- 影響
- 生産能力拡大と持続可能な養殖技術の実用化促進
2020: 海洋資材のバイオプラスチック化実証事業採択
- 概要
- 環境省主導のプラスチック資源循環促進事業に参画し実証実験を実施。
- 影響
- 環境負荷軽減と市場競争力向上
2020: 辛子明太子製造工場の再編と新ブランド展開
- 概要
- 子会社「ちかえフーズ」にて稚加榮ブランド辛子明太子製造を開始。
- 影響
- ブランド力強化と市場拡大
2020: 漁網製造の省力化技術と共同開発網の導入
- 概要
- 北欧式省人・省力化中型まき網用揚網システムを開発、製品化。
- 影響
- 作業効率向上と操業コスト削減
2020: 米国メジャーリーグ球場の防球ネットにUC網採用
- 概要
- 無結節網技術の実績と品質の高さを世界に示す。
- 影響
- 国際的ブランド価値の向上
サステナビリティ
- 海洋資材のバイオプラスチック化と普及促進
- 省人・省力化漁網システムの開発と実用化
- 耐水包装材による鮮魚輸送ロス削減
- 健康食品の安全性と機能性強化
- 地域密着型物流サービスの環境負荷低減