日本触媒

基本情報

証券コード
4114
業種
化学
業種詳細
化学・化成品
都道府県
大阪府
設立年
1941年08月
上場年
1952年05月
公式サイト
https://www.shokubai.co.jp/
東証情報
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他の会社
クラレ, 住友精化, デンカ, 保土谷化学工業, カネカ, ダイセル, リケンテクノス, 群栄化学工業, 荒川化学工業, 有沢製, FCC, バルカー, メイテックG

概要

日本触媒は1941年創業の化学メーカーで、アクリル酸や高吸水性樹脂分野で世界トップシェアを誇り、触媒技術に強みを持つ業界のリーディングカンパニーです。

現状

2022年度において、連結売上高は約4,196億円に達し、酸化エチレンやアクリル酸が主力製品です。高吸水性樹脂は世界1位のシェアを持ち、住友化学の出資を背景に事業基盤を強化しています。日本国内に加えアジア、北米、欧州に海外拠点を展開しグローバルに事業を拡大中です。火災事故や生産設備停止の経験を経て、安全管理を強化し製品品質向上に努めています。触媒技術の研究開発を推進し、自動車排ガス浄化および環境対応製品の開発にも注力しています。近年は投資を倍増させて電池材料等の新規事業にも積極的に進出し、サステナビリティを経営戦略の核に据えています。持続可能な社会の実現と2030年の成長戦略を掲げ、多様な事業領域での競争力強化に取り組んでいます。

豆知識

興味深い事実

  • 高吸水性樹脂の世界シェアは約25%、業界トップ。
  • アクリル酸及び誘導体の世界的ライセンス提供で約55%の市場影響力。
  • 1941年の設立時にバナジウム触媒に注力した日本初の企業。
  • 触媒研究において日本国内で長い歴史と実績を有する。
  • 過去に姫路工場で大規模な火災事故を経験。
  • 2020年に三洋化成工業との経営統合を表明したが中止に。
  • 国内外に複数の研究所と製造拠点を有し研究開発力が強い。
  • 環境分野ではダイオキシン分解触媒のパイオニア的企業。
  • 企業理念は『Techno Amenity』、技術で人々の快適さに貢献する姿勢。
  • CMに台湾やフィンランドの著名映画監督を起用した話題性。
  • 国内外の化学及び触媒関連学会で研究活動を活発に行う。
  • 大輪会の会員企業として金融・産業界と強固な関係を持つ。
  • アクリル酸エステル日本初の工業化に成功した実績。
  • 自動車排ガス用触媒製造で環境技術に貢献。
  • 触媒製品はフィルター製造はせず、触媒化学品のみに特化している。

隠れた関連

  • 住友化学の出資を受けて資本関係が強固であり事業連携が深い。
  • ENEOSホールディングスなどエネルギー大手とも株主関係を持つ。
  • 三井グループや芙蓉グループにも加盟し幅広い産業ネットワークを有する。
  • 日本触媒は大輪会を通じて金融・建設業界とも関係を有している。
  • 日本触媒グループ各社が連携し化学素材の多角展開を推進している。
  • 自動車排ガス用触媒の生産でトヨタなど自動車メーカーと取引がある。
  • 環境法規制が進む中ダイオキシン分解触媒製品が注目されている。
  • 研究所が全国に複数存在し国内化学研究の中核的存在である。

将来展望

成長ドライバー

  • 高吸水性樹脂・アクリル酸の世界需要増加
  • 環境規制強化による触媒製品需要の拡大
  • 電池材料分野での技術革新と市場参入
  • グローバル市場での生産・販売体制の強化
  • 持続可能な化学品開発への投資増加
  • 新興国市場のインフラ投資拡大による需要伸長
  • 研究開発力強化による新製品創出
  • デジタルトランスフォーメーション推進
  • 環境配慮型製品へのシフト及び政策支援
  • 産業用高機能材料の多用途展開

戦略目標

  • 高吸水性樹脂分野で世界シェア30%超の獲得
  • CO2排出量50%削減による環境負荷軽減達成
  • 電池材料事業で新規収益300億円の創出
  • グローバル生産拠点の最適化と効率化
  • 環境安全基準の国際的適合および強化
  • 持続可能な資源循環型事業モデル構築
  • 安全・品質管理で業界トップレベルの評価獲得
  • 研究開発費を売上の10%以上に維持拡大
  • 多元的な事業ポートフォリオの展開
  • 地域社会との共生とサステナビリティの推進

事業セグメント

基礎化学品製造

概要
原料化学品を製造し幅広い産業分野に提供するセグメント。
競争力
触媒技術に基づく高純度な製品供給
顧客
  • 樹脂メーカー
  • 塗料メーカー
  • 接着剤メーカー
  • 化粧品メーカー
  • 医薬品メーカー
  • 農薬メーカー
  • 電子材料メーカー
製品
  • アクリル酸
  • 酸化エチレン
  • エチレングリコール
  • アクリル酸エステル
  • 高吸水性樹脂
  • 機能性化学品

環境触媒・排ガス浄化製品

概要
環境保全向け触媒製品の開発・製造を担う業務分野。
競争力
先進的な触媒技術と環境対応製品群
顧客
  • 自動車メーカー
  • 環境機器メーカー
  • 産業用設備メーカー
  • 公共機関
  • 廃棄物処理業者
製品
  • 自動車排ガス触媒
  • ダイオキシン分解触媒
  • 排煙除去触媒

電池材料事業

概要
次世代エネルギー分野へ向け電池関連材料を提供。
競争力
高機能材料技術による電池性能向上支援
顧客
  • 電池メーカー
  • 自動車メーカー(EV関連)
  • 電子機器メーカー
製品
  • リチウムイオン電池添加剤
  • 電解液材料
  • 正極材料関連化学品

医薬品・バイオ関連化学品

概要
医薬品製造向け高純度化学品を開発・供給。
競争力
高純度・安全性を兼ね備えた原料技術
顧客
  • 製薬企業
  • バイオテクノロジー企業
  • 研究機関
製品
  • 医薬品原体
  • 中間体化学品
  • バイオ関連素材

機能性コーティング材料

概要
電子産業向けの機能性材料を開発製造。
競争力
高精度な合成技術と品質管理
顧客
  • 電子部品メーカー
  • 光学機器メーカー
  • 半導体メーカー
製品
  • フォトレジスト
  • 光学用フィルム
  • 半導体封止材

乳化剤・界面活性剤事業

概要
多様な産業用途に向け乳化剤を提供。
競争力
高機能性と広範な適用範囲
顧客
  • 塗料メーカー
  • 接着剤製造業
  • 食品業界
  • 農業資材メーカー
製品
  • ポリマー乳化剤
  • 界面活性剤
  • 分散剤

農業関連化学品

概要
農業分野を支える化学製品を製造・提供。
競争力
持続可能な農業生産に寄与する技術
顧客
  • 農業法人
  • 肥料メーカー
  • 農機具メーカー
製品
  • 保水性樹脂
  • 土壌改良剤
  • 農薬添加剤

建材・接着剤用化学品

概要
建材分野で性能を高める化学製品を提供。
競争力
耐久性と作業性に優れる素材技術
顧客
  • 建材メーカー
  • 建設会社
  • 接着剤製造メーカー
製品
  • 合成樹脂
  • 接着剤用添加剤
  • 建材用高機能素材

樹脂・プラスチック関連材料

概要
多様な用途に応じた樹脂添加剤を開発。
競争力
高性能化と環境適合製品の両立
顧客
  • プラスチック製造業者
  • 自動車部品メーカー
  • 電子機器メーカー
製品
  • 耐熱添加剤
  • 難燃剤
  • プラスチック改質材

電子材料製造

概要
先端電子材料の研究開発と量産を行うセグメント。
競争力
精密化学技術による高品質製品供給
顧客
  • 半導体メーカー
  • ディスプレイ製造企業
  • 電子機器メーカー
製品
  • 光学フィルム
  • フォトレジスト
  • 封止材

機能性樹脂製造

概要
特殊用途向け樹脂製品を製造し産業を支援。
競争力
多機能化とカスタム設計技術
顧客
  • 塗料メーカー
  • 印刷メーカー
  • 電子工業
製品
  • 機能性ポリマー
  • 特殊コーティング材料
  • 印刷用樹脂

研究開発支援サービス

概要
研究開発を支援し他社との協業を促進。
競争力
高度技術と経験豊富な専門家チーム
顧客
  • 業界内提携企業
  • 大学・研究機関
製品
  • 技術コンサルティング
  • カスタムケミカル合成
  • 試験・解析サービス

競争優位性

強み

  • 世界トップクラスの高吸水性樹脂技術
  • アクリル酸生産の世界的シェア
  • 住友化学からの出資による信頼基盤
  • 長年の触媒技術開発実績
  • グローバルな生産・販売ネットワーク
  • 多様な化学製品ラインナップ
  • 環境対応製品の製造技術
  • 強固な研究開発体制
  • 安全管理の強化と事故対応経験
  • 電池材料など新規事業への展開
  • 高度な品質管理システム
  • 産業用と消費者向け製品の両面展開
  • 多様な顧客層への対応力
  • 持続可能な社会貢献への取り組み
  • グループ企業との総合力

競争上の優位性

  • 高性能かつ環境適合した触媒技術を多数保有し市場で優位性を確立
  • 世界的市場においてアクリル酸及び高吸水性樹脂で上位シェアを維持している
  • 住友化学との資本連携により強固な経営基盤を持つ
  • 海外拠点を活用しグローバルな生産・販売展開で競争力を発揮
  • 独自技術による製品開発力と幅広い応用分野への対応能力を持つ
  • 環境負荷低減製品の拡充により持続可能性へのニーズに先んじて対応
  • 長年の製造経験に基づく高品質製品の安定供給
  • 多角的な研究開発部門が業界の技術進歩をリードしている
  • 複数の事業分野で市場ニーズに応じた製品ラインを提供できる多様性
  • 新規事業分野の育成に注力し成長機会を拡大中
  • 安全対策の強化が信頼確保につながっている
  • 環境・エネルギー関連製品の開発が将来の収益源となる
  • グループ企業との連携によりシナジー効果を創出
  • 取引先の多様化とグローバル顧客へのアクセスを強みにしている
  • 国内外の規制に対応した製品が競争力を高めている

脅威

  • 化学製品市場の価格競争激化による収益圧迫リスク
  • 原材料価格の変動によるコスト増加の懸念
  • 環境規制の厳格化による生産方式や製品の対応コスト上昇
  • 新興国メーカーとの競争激化
  • 地政学的リスクや貿易摩擦による海外事業の影響
  • 技術革新の速さに対応できなければ競争力低下の可能性
  • 安全事故の発生リスクとその社会的影響
  • 代替素材の登場による需要構造の変化
  • 為替変動による収益の不安定化
  • 新規参入企業による市場シェア奪取の可能性
  • エネルギー価格高騰による製造コスト増大
  • グローバルサプライチェーンの混乱

イノベーション

2024: 電池材料の投資倍増

概要
次世代電池用材料開発に大規模投資を実施し、製品競争力を強化。
影響
電池分野の売上高拡大に寄与

2023: 北九州新工場建設開始

概要
高吸水性樹脂関連製品の生産能力拡大を目的に新工場を建設。
影響
生産効率向上と雇用創出

2022: 触媒製品の環境対応強化

概要
ダイオキシン分解触媒の改良により環境浄化性能を向上。
影響
市場シェア拡大と法規制対応強化

2021: 機能性高吸水性樹脂の開発

概要
吸水速度と保持力を両立した新型高吸水性樹脂を商品化。
影響
衛生材料市場での競争優位確立

2020: AI活用の研究開発体制強化

概要
AI技術を活用した新素材探索システムを導入し研究効率化。
影響
研究開発期間の短縮とコスト削減

サステナビリティ

  • 環境負荷低減型プロセスの積極的な導入
  • 高効率エネルギー利用技術の展開
  • 有害物質排出ゼロを目指す生産管理
  • 製品のリサイクル設計と廃棄物削減
  • 地域社会との連携による環境保全活動
  • CO2排出量削減計画に基づく対策推進
  • 再生可能エネルギーの積極的利用
  • 安全と健康を最優先する職場環境整備
  • 持続可能な資源調達の確立
  • サプライチェーンの環境・倫理基準強化
  • 生物多様性保全への企業貢献プログラム
  • 社員教育を通じた環境意識向上