クラレ

基本情報

証券コード
3405
業種
化学
業種詳細
化学・化成品
都道府県
東京都
設立年
1926年06月
上場年
1949年05月
公式サイト
https://www.kuraray.co.jp/
東証情報
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他の会社
帝人, 旭化成, 住友化学, 住友精化, デンカ, 保土谷化学工業, 日本触媒, カネカ, 三井化学, 三菱ケミカルグループ, ダイセル, リケンテクノス, 群栄化学工業, 荒川化学工業, ヤマハ発, バルカー

概要

クラレは1926年創業の高機能樹脂と繊維製品で国内外に展開する化学メーカーで、独自技術に基づく機能性素材の開発で業界トップクラスの地位を持ちます。

現状

クラレは2023年12月期に連結売上高約7809億円、営業利益約755億円を達成し、海外売上比率は約68%にのぼるグローバル企業です。主力製品の機能性樹脂は液晶用途のポバールフィルムで世界シェア80%、食品包装用エバールで70%を誇り、高い市場競争力を維持しています。独自の人工皮革クラリーノや高機能エラストマーなど多彩な素材群により、多業種の需要に対応しています。近年は合成プラント買収や米国企業の買収を行い、グローバルサプライチェーン強化に注力。環境負荷低減のためバイオマス由来製品やバリアフィルムの開発、サステナビリティへの取り組みを進めています。2018年以降、米国エバール工場の火災事故に係る和解損失の計上など課題もありますが、研究開発や事業多角化により将来競争力を確保しています。今後も機能性樹脂の市場拡大や海外事業の成長を柱とした事業戦略を進め、2030年までの持続的成長を目指しています。

豆知識

興味深い事実

  • クラレは世界初の国産合成繊維ビニロンを開発した企業
  • 「マジックテープ」はクラレの登録商標である
  • 人工皮革『クラリーノ』はランドセル市場で高いシェアを持つ
  • 液晶用ポバールフィルムは世界シェア80%以上を占める
  • 創業者大原孫三郎は近代日本を代表する実業家の一人
  • 常盤橋タワーに本社を構える数少ない化学メーカーの一つ
  • 2007年に繊維製品メーカーから化学メーカーに業種変更
  • かつて結婚式場『クラレ白鷺』を運営していた
  • CMキャラクターにアヒルとアルパカを起用し話題に
  • 2018年米国エバール工場で火災が発生し大規模訴訟となった
  • クラレの社章は謙虚さを意味する『二三印』を図案化している
  • 海外売上比率は2018年に68%とグローバル化が進行
  • 不織布製品クラフレックスは医療分野で使用されている
  • 合成樹脂のプラントをドイツ企業から買収し生産基盤を拡大
  • 特殊活性炭の独占禁止法違反で排除措置命令を受けた

隠れた関連

  • クラレと倉敷紡績は創業者大原一族の関連だが、現在は資本関係がない
  • 「ミラバケッソ」のCMには熱中症防止で毛刈りしたアルパカが出演
  • 米国の子会社Kurary Americaはエバール樹脂の大規模生産拠点
  • 日本電産やトヨタ自動車など多くの自動車関連企業と取引を持つ
  • 創業当初はレーヨンの国産化を目指して設立された
  • 社章が表す哲学は創業者が師事した森田節斎の謙虚の思想に基づく
  • 東京本社は首都圏の金融・技術拠点として常盤橋タワーにある
  • 世界の液晶パネル産業に不可欠な機能性樹脂部材を多数供給している

将来展望

成長ドライバー

  • 液晶パネル等電子材料の需要増加による樹脂製品拡大
  • バイオマス原料活用の機能性樹脂市場成長
  • 海外特にアジア新興国での製品需要拡大
  • 高度化する自動車産業向け高機能素材の開発継続
  • 環境規制強化による環境対応製品の需要増大
  • 研究開発投資による新素材創出能力
  • グローバル生産・販売ネットワークの効率化
  • IoT・AI活用による製造プロセス革新
  • 持続可能な社会への企業責任推進
  • 多角化経営によるリスク分散と安定成長
  • 顧客ニーズ対応の高度化
  • サプライチェーン強靭化による安定供給

戦略目標

  • 海外売上比率70%以上の維持・拡大
  • バイオマス由来製品の売上比率30%以上達成
  • CO2排出量40%削減(2010年度比)
  • 世界市場でのポバール・エバールシェア維持・強化
  • 新製品・新技術による売上高20%増加
  • 研究開発費売上比率を5%以上に維持
  • 安全衛生・コンプライアンスの最高水準達成
  • 人材多様性推進によるイノベーション活性化
  • デジタル化推進による業務効率改善
  • 地域社会とのパートナーシップ強化

事業セグメント

機能性樹脂製品

概要
高機能性樹脂を用いた多用途製品を開発・供給し、顧客の高度な技術ニーズに対応。
競争力
世界トップクラスの技術力と広範なグローバル生産拠点
顧客
  • 電子機器メーカー
  • 自動車部品メーカー
  • 食品包装メーカー
  • 液晶パネルメーカー
  • 建築資材メーカー
  • 化粧品メーカー
  • 医療機器メーカー
  • 工業材料メーカー
  • 農業資材メーカー
  • 化学品商社
製品
  • ポバールフィルム
  • エバール樹脂
  • 高機能エラストマー
  • バリアフィルム
  • 合成皮革
  • 特殊樹脂コンパウンド
  • 医療材料
  • 吸水性樹脂
  • 環境対応材料
  • 接着剤

化学繊維及び不織布

概要
先端繊維技術を活用し、多様な産業分野の顧客に高品質な素材を供給。
競争力
独自の製繊技術と耐環境性能に優れた製品群
顧客
  • 繊維製造業者
  • 医療用品メーカー
  • 自動車メーカー
  • インテリアメーカー
  • 産業資材サプライヤー
  • スポーツ用品メーカー
  • 防護用品メーカー
  • 農業資材メーカー
  • フィルター製造業者
  • 建材メーカー
製品
  • ビニロン繊維
  • ベクトラン繊維
  • 不織布製品
  • 高機能繊維複合材
  • 防炎繊維
  • 高耐熱繊維
  • 機能性糸・糸加工品
  • 医療用不織布
  • 産業用フィルター
  • 防護服材料

トレーディング及び関連サービス

概要
広範なネットワークを活用し、化学品の販売と関連サービスを提供。
競争力
グローバルな調達力と豊富な業界知見
顧客
  • 国内外化学品商社
  • 製造業
  • 流通業者
  • 物流サービス業者
  • 環境サービス事業者
  • 小売業
  • 建設業
  • 食品加工業
  • 医薬品メーカー
  • 資源リサイクル業者
製品
  • 化学製品全般
  • 産業資材
  • 環境対応製品
  • 物流サービス
  • 包装資材
  • 機能性素材
  • 輸出入代行サービス
  • 技術コンサルティング
  • 資材調達サポート
  • リサイクル製品

研究開発及び技術サービス

概要
革新的素材と技術開発で、グループの競争優位性を支える。
競争力
幅広い研究分野での専門知識と高い技術蓄積
顧客
  • クラレグループ各事業部門
  • 大学・研究機関
  • 産業技術総合研究所
  • 民間企業
  • 公共機関
製品
  • 素材開発
  • 製造プロセス技術
  • 応用研究
  • 共同研究支援
  • 技術ライセンス
  • 特許管理
  • 品質管理技術
  • 環境改善技術
  • 製品試験サービス
  • 生産技術支援

競争優位性

強み

  • 世界トップレベルの機能性樹脂開発技術
  • 多様な製品ポートフォリオと独自ブランド
  • グローバルに展開する生産と販売ネットワーク
  • 強固な顧客基盤と安定した取引関係
  • 積極的なM&Aによる事業拡大
  • 高い研究開発投資と技術革新能力
  • 環境対応製品の開発力
  • 長年の市場経験と信頼性
  • 多角的な産業用途への対応力
  • 独自技術による高シェア製品保有
  • 強力な知的財産権と特許ポートフォリオ
  • 高品質な製造管理体制
  • 資金力と経営の安定性
  • 積極的な海外展開と販売拠点整備
  • 環境・社会貢献に対する取り組み

競争上の優位性

  • 液晶用ポバールフィルムの世界シェア80%という圧倒的市場優位性
  • 食品包装用樹脂エバール製品の世界シェア70%に達する技術力
  • 独自ブランド『クラリーノ』による人工皮革の市場牽引力
  • グローバルな生産拠点保有により納期とコストで優位
  • 継続的なM&Aと買収による製造能力・技術革新の強化
  • 高機能エラストマーや不織布でのニッチ市場への深耕
  • 幅広い顧客層への対応力と長期的パートナーシップ
  • 環境規制に適応した製品開発で競合先行を許さない
  • 研究開発組織の充実により新素材の市場投入が迅速
  • 品質管理体制の徹底により高信頼の製品供給を実現
  • 安定した財務基盤が大型投資や技術開発を支える
  • 地域社会への貢献とサステナビリティ対応が企業イメージを向上
  • 業界トップクラスの知的財産権による模倣困難性
  • 多様な事業分野により景気変動リスクを分散
  • グループ全体での資源共有による生産効率の最適化

脅威

  • 世界的な原材料価格の変動によるコスト上昇リスク
  • 環境規制強化に伴う製造プロセスの負担増
  • グローバル市場での競合激化と価格競争
  • 地政学リスクによる海外事業の不確実性
  • 火災や製造事故などの事業リスク
  • 特定活性炭独占禁止法違反など法規制に関するリスク
  • 為替変動による収益の影響
  • 技術革新の遅れによる市場競争力低下
  • サプライチェーンの混乱による生産遅延リスク
  • 情報セキュリティ問題によるブランドリスク
  • 景気後退による需要減少リスク
  • 社会的責任や環境問題への対応遅延

イノベーション

2024: バイオマス由来樹脂の開発強化

概要
持続可能な資源利用を目指し、バイオマス由来の高機能樹脂製品を開発。
影響
環境負荷削減と新市場の創出に寄与

2023: 次世代不織布の高性能化研究

概要
より強度高く、環境調和型の不織布素材の研究開発を進展。
影響
医療・衛生分野での採用拡大が期待される

2022: スマート包装素材の技術開発

概要
食品ロス削減のため、機能性樹脂を活用したスマート包装技術を開発。
影響
流通効率化と環境配慮型包装の実用化

2021: リサイクル樹脂技術拡大

概要
プラスチックリサイクルに対応した樹脂の性能向上技術を実用化。
影響
循環型社会実現への貢献強化

2020: 高機能エラストマー新製品投入

概要
自動車部材向けに耐熱性・耐薬品性を高めた新エラストマーを開発。
影響
自動車市場での競争力強化

サステナビリティ

  • バイオマス由来材料の積極的採用推進
  • 工場のCO2削減と省エネ対策の深化
  • 製品回収とリサイクル体制の整備
  • 安全衛生管理の徹底と職場環境改善
  • 地域社会との連携による環境保全活動
  • サプライチェーンにおける環境・社会責任強化
  • グリーン調達の推進
  • プラスチック廃棄物の削減プログラム
  • 従業員の環境意識向上教育
  • 環境データの透明開示とコミュニケーション
  • 国際環境規格ISO14001の取得と更新
  • 持続可能な素材開発の研究投資