ハリマ化成グループ

基本情報

証券コード
4410
業種
化学
業種詳細
化学・化成品
都道府県
東京都
設立年
1947年11月
上場年
1985年11月
公式サイト
https://www.harima.co.jp/
東証情報
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他の会社
シキボウ, クラレ, 住友精化, デンカ, 保土谷化学工業, 日本触媒, カネカ, ダイセル, リケンテクノス, 群栄化学工業, 荒川化, バルカー, 明和産

概要

ハリマ化成グループは1947年創業の国内唯一の粗トール油精留プラントを有し、樹脂や化成品、製紙用薬品、電子材料事業をグローバルに展開する化学素材のリーディング企業です。

現状

ハリマ化成グループは2024年3月期において売上高923億円を達成したものの、営業利益は2億円の赤字、純利益は11億円超の赤字となっています。主力の樹脂・化成品分野に加え、製紙用薬品、電子材料の3事業を国内外で展開し、グローバルな販売網を広げています。国内では加古川製造所において唯一の粗トール油精留プラントを運営し、高品質なトールロジンや脂肪酸製品を製造しています。2011年のモメンティブ社のロジン関連事業取得以降、海外展開も加速し、欧州や北米、アジア各地に拠点を持ちます。環境対応やサステナビリティにへの意識も高く、バイオマス発電設備の稼働や複数の太陽光発電所設置実績があります。2020年代には電子材料分野での事業強化や、海外子会社を完全子会社化するなど経営基盤の強化にも注力しています。今後はトール油系製品の需要増加と製紙・電子材料業界の成長を背景に、技術革新とグローバルシェア拡大を目指す戦略を掲げています。社長の長谷川吉弘氏は国際的な評価も高く、ベルギー王国から勲章を受章しており、技術と経営の両面で企業価値向上に努めています。

豆知識

興味深い事実

  • 国内唯一の粗トール油精留プラントを保有している企業。
  • 2011年に米国モメンティブ社のロジン関連事業を買収し海外展開を強化した。
  • 国内外に8か国以上の製造・研究拠点を持つグローバル企業。
  • 社長の長谷川吉弘氏はベルギー王国からレオポルド2世勲章を受章。
  • 製造所でのバイオマス発電設備稼働により環境貢献に積極的。
  • 松の化学に関する書籍を翻訳出版し、業界知識の普及に寄与。
  • 中国の製紙用薬品製造拠点を複数有しアジア市場での展開が拡大中。
  • トール油製品は化粧品や医薬品原料にも利用される高付加価値素材。
  • 2012年に純粋持株会社体制に移行しグループ経営を刷新。
  • 電子材料分野での高信頼はんだ材料メーカーとしての地位を確立。
  • スウェーデンのSunPine ABと提携し年間2万トンのトールロジン生産体制を確立。
  • 従業員数は約1700人で、安定した雇用基盤を有する。
  • 東証プライム市場に上場し資本金は100億円。
  • 国内外の製紙、化学、電子材料業界に不可欠な素材を供給。
  • 海外拠点はアジア、欧州、北米に展開しグローバル戦略が機能。

隠れた関連

  • 松やに由来の化学素材が製紙や電子材料の多業界に密接に関係している。
  • 米国やオランダ、スウェーデンの現地企業との提携で国際競争力を高めている。
  • 環境配慮の取り組みが製品開発やエネルギー生産に深く結びついている。
  • 主要株主は長谷川興産や松川などの地元兵庫県関係企業が多い。
  • ベルギー王国からの勲章受章により経営陣は欧州でも高い評価を受けている。
  • 日本の製紙用薬品市場の重要なシェアを占めている影響力。
  • 電子材料分野のはんだ材料事業で独Henkel社との関係強化が進む。
  • 長期間の事業成長と拡大が地域経済に及ぼす雇用・産業連携の影響。

将来展望

成長ドライバー

  • 国際的な環境規制強化による環境配慮型素材需要増加
  • 製紙業界の技術革新による高機能製紙用薬品需要伸長
  • 電子材料分野の半導体・電子機器市場の拡大
  • 再生可能エネルギー関連設備の拡大と環境製品の成長
  • 新興国市場の製紙・電子材料需要増加による海外売上拡大
  • 持続可能な素材開発に向けた研究開発の進展
  • 付加価値高い機能性樹脂の需要多様化
  • グローバルなサプライチェーン強化による競争優位確保
  • デジタルトランスフォーメーションによる業務効率改善
  • 国際提携拡充による技術と市場のシナジー活用
  • 環境対応型製品への投資増加
  • 材料分野における先端技術の実用化推進

戦略目標

  • グローバル売上高を現在比2倍に拡大すること
  • 再生可能・環境配慮製品比率を50%以上に引き上げること
  • 主要製品の市場シェアを国内外で強化すること
  • 次世代電子材料技術の開発を加速し新市場を創出すること
  • 地域社会および環境貢献活動をさらなる拡大すること
  • 持続可能な原材料調達体制の構築と透明化
  • 研究開発費の年間投資額を増加し技術革新を推進
  • デジタライゼーションによる事業効率向上
  • 新規事業および製品開発での収益多様化を実現すること
  • 従業員の能力開発強化と安全衛生の最高水準達成

事業セグメント

製紙用薬品事業

概要
製紙工程の品質向上と生産効率化を支える多様な薬品の開発・提供を行う事業。
競争力
国内唯一の高純度ロジン原料製造技術
顧客
  • 製紙メーカー
  • 紙加工業者
  • 段ボール製造業者
  • 印刷会社
  • 包装資材メーカー
  • コーティング剤メーカー
  • 包装フィルムメーカー
  • リサイクル業者
製品
  • サイズ剤
  • 紙力増強剤
  • 塗工剤
  • 紙用バリアコート剤
  • ピッチコントロール剤
  • 工程改善薬剤
  • 添加剤全般

電子材料事業

概要
半導体・電子機器用の材料を中心に、高信頼性のはんだや樹脂素材を開発・提供。
競争力
長年の研究開発に基づく高純度材料の提供
顧客
  • 半導体メーカー
  • 電子部品メーカー
  • プリント配線基板メーカー
  • 電子機器組立業者
  • 自動車部品メーカー
  • 通信機器メーカー
  • 家電メーカー
  • 精密機械メーカー
製品
  • はんだ付け材料
  • プリント配線基板用材料
  • 熱交換器用ろう付け材料
  • 電子接着剤
  • 特殊コーティング剤

樹脂・化成品事業

概要
多様な産業分野向けに機能性樹脂や加工原料を供給する事業部門。
競争力
松やに由来の高機能性化学素材製造技術
顧客
  • 印刷インキメーカー
  • 接着剤メーカー
  • 合成ゴムメーカー
  • 塗料メーカー
  • 化粧品原料メーカー
  • 医薬品原料メーカー
  • 合成樹脂加工業者
製品
  • 印刷インキ用樹脂
  • 粘接着剤用樹脂
  • 合成ゴム用乳化剤
  • 機能性樹脂
  • ロジン誘導体

海外事業展開

概要
欧米およびアジア市場への製品供給と現地生産展開を担う国際事業部門。
競争力
現地法人との密接な連携による市場適応力
顧客
  • グローバル化学メーカー
  • 輸入販売業者
  • 海外製紙メーカー
  • 現地電子機器メーカー
製品
  • トール油製品
  • 電子材料
  • 製紙用薬品

環境・エネルギー関連部門

概要
環境負荷低減に寄与する製品と技術を提供する事業分野。
競争力
バイオマス技術を活用した製品群
顧客
  • 再生可能エネルギー施設
  • 産業廃棄物処理業者
  • 環境関連機器メーカー
製品
  • バイオマス発電設備用材料
  • 環境配慮型界面活性剤
  • 再生資源由来油脂

研究開発サービス

概要
中央・筑波研究所を中心とした技術開発と顧客支援サービス提供。
競争力
高度な化学分析技術と専門知識
顧客
  • グループ内事業会社
  • 外部企業
  • 産学連携プロジェクト
製品
  • 製品開発コンサルティング
  • 素材評価サービス
  • 技術サポート

製造受託・加工サービス

概要
多様な顧客向けに柔軟な製造受託と加工サービスを提供。
競争力
多拠点生産ネットワークと品質管理
顧客
  • 外部化学メーカー
  • 中小製造業
  • OEM顧客
製品
  • 受託製造
  • カスタム樹脂加工
  • 包装・物流サービス

物流・販売サポート

概要
製品の効率的な配送と販売促進のための物流支援業務。
競争力
安定した流通網と管理体制
顧客
  • グループ各社
  • 顧客企業
  • 流通業者
製品
  • 製品配送サービス
  • 在庫管理
  • 顧客サービス

装置・プラント設備管理

概要
製造設備の運用・保守および改善提案を行う技術サービス。
競争力
専門技術者による継続的改善力
顧客
  • グループ製造拠点
  • 外部化学工場
製品
  • プラントメンテナンス
  • エンジニアリングサービス
  • 設備更新

海外子会社管理

概要
海外事業体の経営指導と運営サポートを行う管理機能。
競争力
多国籍事業運営経験の豊富さ
顧客
  • グループ子会社
  • 現地法人
製品
  • 経営管理
  • 法規制遵守支援
  • 現地事務運営

製品安全・品質管理

概要
製品の高品質維持と安全性確保のための管理業務。
競争力
製造と研究の連携によるトレーサビリティ
顧客
  • 製造拠点
  • 販売部門
  • 顧客企業
製品
  • 品質保証
  • 安全データ管理
  • 環境リスク評価

IT・情報管理サービス

概要
業務効率化とデータ活用を支えるITソリューション提供。
競争力
高度なデジタル管理基盤保有
顧客
  • 社内各事業部
  • 関係会社
製品
  • 情報システム構築
  • サイバーセキュリティ
  • データ分析支援

競争優位性

強み

  • 国内唯一の粗トール油精留プラント保有
  • グローバルな生産・販売ネットワーク
  • 多様な産業分野への幅広い製品ラインナップ
  • 高度な技術力による高純度素材製造
  • 環境配慮型の製造設備導入
  • 長年の歴史と安定した経営基盤
  • 強力な研究開発体制と専門知識
  • 海外企業との積極的な提携・買収経験
  • 多拠点による安定した供給体制
  • 幅広い主要顧客との長期取引関係
  • 多様な事業展開によるリスク分散
  • 経営陣の国際的評価とリーダーシップ
  • 製紙・電子材料分野での競争優位性
  • 高品質製品のグローバル展開力
  • 持続可能な素材開発への取り組み

競争上の優位性

  • 国内唯一のトール油精留技術を軸とした高付加価値製品提供
  • 米国モメンティブ社の関連事業取得による海外展開強化
  • 欧州・アジアにおける現地法人設立で市場適応力が高い
  • 広範な製品群により顧客ニーズに柔軟対応可能
  • バイオマスや太陽光発電事業を含む環境対応製品開発
  • 多様な製造拠点と研究所による技術革新が持続
  • 主要株主による安定的な経営支援環境
  • 電子材料分野での高信頼性素材提供による差別化
  • 長年培った原料調達と品質管理のノウハウ
  • グループ経営戦略に基づく一貫した事業展開
  • 高度な製品安全基準の維持と顧客満足度の高さ
  • グローバルネットワークを活かしたリスクヘッジ
  • 蓄積された産業薬品分野の専門技術力
  • 環境規制対応に優れた事業運営体制
  • 製品多角化による市場変動への対応力

脅威

  • 原材料価格の高騰と供給不安定リスク
  • 国内製紙産業の縮小による需要減少
  • 海外競合他社の技術革新と価格競争激化
  • 環境規制強化による製造コスト増加
  • 為替変動による収益悪化リスク
  • 世界的な経済不確実性による市場変動
  • 新規素材開発遅れによる技術陳腐化
  • 地政学的リスクによる海外事業影響
  • 自然災害による生産拠点被害リスク
  • 原油価格変動が副次的に影響する可能性
  • 顧客の購買動向変化による業績影響
  • 規制対応遅延による罰則や信用低下リスク

イノベーション

2024: 加古川製造所ミルセンプラント完成

概要
最新鋭のミルセンプラントを完成させ、製造効率と製品品質を向上。
影響
生産能力20%向上および製品多様化に貢献

2023: 電子はんだ材料事業における独自技術開発

概要
高信頼性かつ環境負荷低減型はんだ材料の新技術を開発し製品化。
影響
顧客から高い評価を獲得し市場シェア拡大に寄与

2022: Henkel社はんだ材料事業の買収

概要
独Henkel社のはんだ材料事業を買収し製品ラインアップを強化。
影響
欧州市場における製品供給力向上に成功

2021: SunPine AB株式比率引き上げ

概要
スウェーデンのトールロジン生産会社SunPine ABの株式を追加取得し持分法適用会社化。
影響
安定的な原料調達基盤と技術連携を強化

2020: バイオマス発電設備の稼働開始

概要
兵庫県高砂市でのバイオマス発電設備を稼働開始し環境負荷低減を推進。
影響
CO2削減とエネルギー効率の改善に寄与

サステナビリティ

  • バイオマス発電設備の導入と運用
  • 複数の太陽光発電所稼働による再生可能エネルギー利用
  • 環境配慮型界面活性剤の開発と商品化
  • 製造過程でのCO2排出削減の継続的推進
  • 原材料調達における持続可能性の強化
  • 廃棄物リサイクルおよび利用効率の向上
  • 環境負荷を軽減する技術研究の継続
  • グリーンロジスティクスへの取り組み
  • 製品のライフサイクル評価と改善活動
  • 環境関連法規制の順守厳格化