芝浦機械
基本情報
- 証券コード
- 6104
- 業種
- 機械
- 業種詳細
- 製造用機械・電気機械
- 都道府県
- 静岡県
- 設立年
- 1949年03月
- 上場年
- 1949年08月
- 公式サイト
- https://www.shibaura-machine.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
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- 他の会社
- フジミインコ, 中部鋼鈑, 日本製鋼所, TOYOイノベックス, 日精エー・エス・ビー機械, カワタ, 日精樹脂工業, プラコー, 芝浦
概要
芝浦機械は1949年設立の総合機械メーカーで、射出成形機を中心に工作機械や産業用ロボット分野で国内トップクラスの技術力を持つ老舗企業です。
現状
芝浦機械は2025年3月期に連結売上高約1682億円、純利益約126億円を計上し、安定した財務基盤を維持しています。主力事業として射出成形機、工作機械、ダイカストマシン、油圧機器分野を展開し、国内外に生産拠点を持ちグローバルに事業を展開。技術提携先であるドイツのクラウスマッファイとの連携によりプラスチック成形技術を強化しています。また、成形機の多色成形技術や産業用ロボットの国内唯一メーカーとしての地位を確立しています。近年は子会社買収や新技術開発に積極的に投資し、EV部品成型など新市場進出を図っています。サステナビリティ活動も推進し製造工程の環境負荷低減に取り組み中。2030年に向けて射出成形機・工作機械の高付加価値化とグローバルシェア拡大を戦略目標に掲げています。近年の人事異動や工場整備など組織強化も着実に実施し安定成長を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 「東芝機械」時代の社名を2019年に約60年ぶりに「芝浦機械」に変更。
- 国内唯一のスカラロボット・直交ロボット・液晶ロボットメーカー。
- バンダイと共同開発した4色多色射出成形機は世界で唯一無二。
- 1972年に相模事業所に国内最大規模の産業機械工場を建設。
- 日本機械学会の認定機械遺産に登録された親歯車ホブ盤を保有。
- 東芝グループから独立後も技術提携でドイツのクラウスマッファイと協力。
- 2002年に半導体装置事業を分社化し専門企業を設立。
- 国内工作機械の中で横中ぐり盤はトップシェアを継続している。
- 産業用ロボット事業を拡大し、新産業分野への応用を強化中。
- 多数の海外拠点を持ちアジア、欧米市場にも広く製品を供給。
- 沼津、相模、御殿場と国内に複数の製造拠点を配置している。
- 半導体装置・精密加工技術に注力し、スマホ部品加工機に強み。
- 資本金124億円超、従業員3000人超の大規模企業体として安定経営。
- 長期的に環境負荷低減とエネルギー効率向上に注力。
- 著名人物として元専務の石坂禄朗が知られている。
隠れた関連
- 東芝グループからの独立に伴い、元東芝との技術交流と人的繋がりが今も継続。
- バンダイとの共同開発は玩具業界と機械製造の異業種連携の好例。
- ドイツ・クラウスマッファイ社との技術提携が海外事業展開の礎に。
- ナブテスコによる油圧機器事業の分社化・譲渡で専門性を高めている。
- 加藤学園高校と地域連携し野球部練習場を提供し地域社会に貢献。
- 鋳物部品に関連し日本機械学会の機械遺産認定を受けている。
- 半導体事業分社のニューフレアテクノロジーは現地法人としても活躍。
- 東証プライム上場企業であり投資家向け情報の透明性に注力。
将来展望
成長ドライバー
- グローバルな産業機械需要の回復・拡大
- 電気自動車(EV)分野向け成形技術の需要増加
- スマートフォンや半導体関連の精密加工機需要拡大
- 産業用ロボットの普及と自動化ニーズ増加
- 環境規制に対応した省エネ・エコ製品の開発
- 海外新興市場での製造業高度化への貢献
- 新素材対応の成形機技術開発による市場拡大
- AIやIoT活用による製品のスマート化推進
- 顧客ニーズに応じたカスタマイズ生産対応力強化
- 子会社や提携先とのシナジー創出
戦略目標
- 射出成形機のグローバルシェア拡大と高付加価値化
- 産業用ロボットの製品ラインナップ強化と市場拡大
- 完全自社設計による高機能工作機械の開発完了
- 環境配慮型技術の全製品への適用とCO2削減達成
- 海外現地法人と生産拠点の最適化による効率化
- 持続可能な調達とサプライチェーンの強靭化
- デジタル変革による業務効率と顧客サービス向上
- 従業員の多様性促進と働き方改革の推進
- 新規事業領域の開拓と売上に占める比率向上
- 長期的な技術投資と研究開発強化
事業セグメント
自動車部品製造向け成形機械
- 概要
- 自動車部品の高精度かつ大量生産に対応した成形機械及びシステム。
- 競争力
- 高い耐久性と多機能性の融合で生産性向上に貢献。
- 顧客
-
- 自動車メーカー
- 部品サプライヤー
- EV関連企業
- 金型製造メーカー
- 製品
-
- 電動式射出成形機
- 多色成形機
- ダイカストマシン
電子機器製造向け精密加工機器
- 概要
- 電子部品の微細加工に最適化された高精度加工機器。
- 競争力
- 精密かつ安定した製造プロセスを実現。
- 顧客
-
- スマートフォンメーカー
- 半導体装置メーカー
- 液晶パネルメーカー
- 製品
-
- 精密加工機
- ナノインプリント装置
- 電子制御装置
産業用ロボットシステム
- 概要
- 生産工程の自動化を支える産業ロボットの設計と供給。
- 競争力
- 国内唯一の多様機種提供とカスタマイズ対応。
- 顧客
-
- 組立ライン
- 物流センター
- 半導体製造現場
- 食品加工工場
- 製品
-
- スカラロボット
- 直交ロボット
- 液晶ロボット
工作機械
- 概要
- 各種金属加工に対応する高精度工作機械の製造。
- 競争力
- 高精度加工と国内トップの信頼性。
- 顧客
-
- 機械加工工場
- 航空機部品メーカー
- 精密機械メーカー
- 製品
-
- 横中ぐり盤
- マシニングセンタ
- ターニングセンタ
油圧・空圧機器
- 概要
- 産業機械の動力源として高性能な油圧・空圧機器を展開。
- 競争力
- 高耐久性と省エネ設計が強み。
- 顧客
-
- 建設機械メーカー
- 船舶メーカー
- 産業機械メーカー
- 製品
-
- 油圧ポンプ
- 油圧シリンダ
- 空気圧縮機
半導体・液晶製造装置
- 概要
- 半導体や液晶パネルの製造に欠かせない高精度装置を提供。
- 競争力
- 高度な制御技術による高品質生産を実現。
- 顧客
-
- 半導体製造会社
- ディスプレイメーカー
- 製品
-
- 半導体製造装置
- 液晶製造装置
3Dプリンター
- 概要
- 高速・高精度の3Dプリンターの開発と製造。
- 競争力
- 高機能素材対応と安定した造形品質。
- 顧客
-
- 試作品製作会社
- 設計開発企業
- 製品
-
- 業務用3Dプリンター
精密機器部品
- 概要
- 医療や光学分野向けの高精度加工機を提供。
- 競争力
- 微細加工技術の蓄積と信頼性。
- 顧客
-
- 医療機器メーカー
- 光学機器メーカー
- 製品
-
- 非球面加工機
- ガラス成形機
電子部品制御機器
- 概要
- 生産ラインの自動制御を支える電子制御装置群。
- 競争力
- 安定した性能と多様な用途対応。
- 顧客
-
- 産業機械メーカー
- 工場自動化企業
- 製品
-
- NC装置
- PLC
- サーボモータ
競争優位性
強み
- 高い射出成形機技術力
- 国内トップの横中ぐり盤シェア
- 産業用ロボット国内唯一メーカー
- 多様な製品ポートフォリオ
- 長年の業界実績と信頼
- グローバル生産・販売ネットワーク
- クラウスマッファイとの技術提携
- 油圧・空圧機器分野の専門知識
- 子会社による事業拡大
- 安定した財務基盤
- 高精度工作機械の蓄積技術
- 半導体向け装置開発能力
- 顧客ニーズに応じたカスタマイズ力
- 産業用ロボットの多機種展開
- 環境負荷低減技術の導入
競争上の優位性
- 多色射出成形技術はバンダイとの特許連携で唯一無二
- 工作機械分野で国内最大手の一角を占める
- 射出成形機からロボットまで一貫した製造可能
- 多種多様な産業に対応できる幅広い製品群
- 長期の技術提携により海外技術の導入と融合に成功
- 精密加工・ナノインプリント技術による高付加価値製品展開
- 日本国内の製造現場への強固な販売ルートを確保
- 産業用ロボットでは国内他社にない多機種を保有
- 子会社買収で新技術導入と市場拡大を推進
- 工作機械産業で高いブランド認知度と信頼性
- 経営の安定化により設備投資や研究開発に積極的
- 環境配慮型製品の開発で市場での競争優位性を獲得
脅威
- グローバルな工作機械競合の台頭
- 海外メーカーの低価格化攻勢
- 需要減退による受注減少リスク
- 為替変動による収益の不安定化
- 半導体不足が製造装置需要に影響
- 技術革新の遅れによる市場シェア低下
- 環境規制強化による生産コスト増加
- サプライチェーン問題による製品供給リスク
- 人手不足による生産能力制約
- 国際政治リスクによる輸出規制可能性
イノベーション
2024: EV部品一体成型技術の開発
- 概要
- 電気自動車向け部品の一体成型で生産効率を大幅向上。
- 影響
- 自動車業界への新規受注拡大に成功。
2024: 冷却装置関連企業の買収
- 概要
- 射出成形機の冷却技術強化を目的とした企業買収。
- 影響
- 高性能製品の競争力向上に貢献。
2025: ファンクショナル・フルイッド社の子会社化
- 概要
- 特殊流体技術の活用で成形機器性能向上を図る。
- 影響
- 製品差別化と市場競争力の強化。
2023: 産業用ロボットの多関節制御技術改良
- 概要
- 高精度動作制御により生産ライン効率を向上。
- 影響
- 顧客満足度と受注増に寄与。
2022: 高精度ナノインプリント装置の市場投入
- 概要
- LED分野向けの微細パターン形成装置を開発。
- 影響
- 新市場の開拓と収益多角化を実現。
サステナビリティ
- 製造工程における省エネ/エコ設計の推進
- 有害化学物質使用低減対応
- リサイクル可能材料の採用拡大
- 環境に配慮した製品設計方針の確立
- サプライヤーの環境管理基準強化
- 地域社会との協働による環境保全活動参加
- 社員への環境教育の充実
- 製品の長寿命化とアップグレード対応促進
- CO2排出削減目標の設定と公開
- ワークライフバランス改善を通じた従業員満足度向上