加藤製作所
基本情報
- 証券コード
- 6390
- 業種
- 機械
- 業種詳細
- 産業用装置・重電設備
- 都道府県
- 東京都
- 設立年
- 1935年01月
- 上場年
- 1962年08月
- 公式サイト
- http://www.kato-works.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- DNC, 大紀ア, ユニプレス, JRC, 守谷輸送機工業, サンセイ, 三精テクノロジーズ, ダイフク, タダノ, シンフォニアテクノロジー, 三菱ロジスネクスト
概要
加藤製作所は1935年創業の建設機械及び特装車メーカーで、中小型油圧クレーンに強みを持ち、国内外の建設業界で高いシェアを誇る企業です。
現状
加藤製作所は2020年3月期に連結売上高約779億円を記録する一方、営業利益は赤字となり競争激化の影響が見られます。主力のラフテレンクレーンや油圧ショベルが国内市場の主軸であり、中小型に特化した点が競争優位を形成しています。製品の多様化としてアースドリルや路面清掃車等特装車の製造にも注力しており、海外では中国市場の撤退など市場環境変化に対応中です。日野自動車製エンジン問題により一部製品の受注停止を余儀なくされるも、技術革新や後処理サービス強化で競争力を維持しています。中長期的にはインド進出や子会社統合を通じた新興市場開拓や、環境対応型製品の開発を通じて持続的成長を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 加藤製作所のラフターは日本で普通名称化されたほど普及。
- 内燃機関車の製造では戦前から根強い信頼を得る老舗。
- かつて後楽園球場や東京ドームに広告掲出していた。
- 台湾や国内の森林鉄道に加藤製機関車が保存展示されている。
- 子会社化したバスケットボールチーム運営を実施。
- 古河ユニックとOEM契約しトラッククレーンを供給。
- 2024年に中国市場での現地生産終了を決定している。
- 日野製エンジン搭載製品の受注停止で市場対応中。
- 創業125周年記念事業でビジネスホテルを開業。
- 40年以上にわたるクレーン技術の蓄積がブランドの核。
- ISO 9001認証取得で品質管理体制を確立。
- 国内2工場で生産分担をし効率的な生産を実現。
- 森づくりの林業機械も手掛けていることが珍しい。
- 戦後は建設省や林野庁向け機関車で大きなシェア。
- 社名やブランドロゴは製品の信頼の印として認知。
隠れた関連
- 古河ユニックのOEM供給によるトラッククレーン販売基盤を拡大。
- IHI建機の子会社化により製品ラインナップを拡充させた経緯。
- 地元自治体との連携で除雪・路面清掃車が採用される事が多い。
- 子会社のバスケットボールチーム運営が地域コミュニティに寄与。
- 歴史的産業遺産と称される旧機関車が国内外の博物館で保管。
- 日野自動車のエンジン問題が製品設計に外部影響を与えた事例。
- 創業者一族による長期的な経営継続で安定経営を維持。
- ISO9001認証取得により国際品質基準に準拠した製造体制を確立。
将来展望
成長ドライバー
- インドなど新興市場への積極展開
- 高性能建設機械の需要増加
- 技術革新による省エネ・高効率製品開発
- 環境規制強化に伴うエコ特装車需要
- アフターサービス・販売網強化
- 国内インフラ更新需要の継続
- グローバル調達・生産体制の最適化
- デジタル化による業務効率化推進
- 産業用建設機械の安全性向上
- 多様なニーズに応える製品ラインナップ
戦略目標
- 海外売上比率30%以上の達成
- 国内外での環境対応製品比率70%以上
- アフターサービスで業界トップの顧客満足度獲得
- 新製品の開発サイクル短縮による競争力強化
- 持続可能な製造工程の確立
- 新興市場でのブランド認知向上
- 生産コストの最適化と効率化推進
- 多角化した事業ポートフォリオの確立
- 安全技術の革新による製品差別化
- DX(デジタルトランスフォーメーション)による事業革新
事業セグメント
建設機械製造販売
- 概要
- 建設現場用機械製造及び販売を担い、高品質かつ多用途製品を提供。
- 競争力
- 中小型クレーン特化と高い技術力
- 顧客
-
- 建設会社
- 土木業者
- 解体業者
- 公共工事機関
- 民間企業
- 海外建設会社
- 製品
-
- ラフテレンクレーン
- 油圧ショベル
- アースドリル
- ショートリーチ型油圧ショベル
特装車製造販売
- 概要
- 公共インフラ保守用の特殊車両設計と販売を展開。
- 競争力
- 操作性と耐久性を重視した設計
- 顧客
-
- 地方自治体
- 清掃会社
- 建設関連企業
- 物流会社
- 除雪サービス業者
- 製品
-
- 路面清掃車
- 除雪車
- 真空吸引車
- 万能吸引車
海外事業展開
- 概要
- 新興市場中心に合弁設立や代理店経由で販売拡大を図る。
- 競争力
- 現地ニーズ合わせた製品対応
- 顧客
-
- アジア各国建設企業
- 新興国公共事業者
- 海外現地代理店
- 製品
-
- クレーン製品一式
- 建設機械製品
アフターサービス
- 概要
- ユーザーの維持管理負担軽減を目指した包括的サポート提供。
- 競争力
- 技術研修と迅速な部品供給
- 顧客
-
- 国内外顧客
- 代理店ネットワーク
- 整備事業者
- 製品
-
- 整備点検サービス
- 部品供給
- 技術研修
競争優位性
強み
- 中小型油圧クレーンの高い技術力
- 国内市場での堅実な販売網
- 多様な特装車製品群
- 長年のブランド信頼性
- 整備・サービス体制の充実
- 海外市場での戦略的合弁展開
- 自社設計による品質管理
- 迅速なアフターサービス提供
- 多品種少量生産対応能力
- 製品の耐久性と信頼性
- 安定した資本基盤
- 特定市場で高いシェア
- 多様な顧客層への対応
- 業界固有の技術ノウハウ
- 子会社を活用した事業多角化
競争上の優位性
- ラフテレンクレーンで国内中小型市場のリーダー
- 多様な特装車対応力で公共・民間両市場をカバー
- 国内外における継続的なブランド価値
- 強固なアフターサービスネットワークにより顧客満足度向上
- 自社開発の大型オルテレンクレーンが高評価
- 合弁・子会社を活用した海外市場の柔軟対応
- OEM製品の取扱いで市場の広範囲対応可能
- 茨城・群馬工場での生産効率の高さと製品品質
- 技術革新と製品改良の継続による競争力強化
- 特装車分野における多角化戦略で収益リスク分散
- 高い堅牢性と信頼性に裏打ちされたブランド認知
- 市場環境の変化に素早く対応する組織力
- 社内技術者の高い専門性と開発力
- 大手建設会社との長期取引関係
- 地域密着型の販売・サービス展開
脅威
- 日野製エンジン不正問題による受注停止影響
- 中国市場からの撤退による売上減少リスク
- 国内外での競合他社の技術進化と価格競争
- 建設市場の景気変動による需要減退
- 原材料価格の上昇と調達コスト増
- 新興国市場での法規制や関税障壁
- 環境規制強化による製品適合コスト増
- 労働人口減少による人材確保難
- 新型感染症や自然災害による供給網混乱
- OEM依存製品の供給不安定性
- 海外政治・経済リスクの増大
イノベーション
2024: 中国現地生産終了と子会社精算
- 概要
- 中国市場低迷による現地生産撤退決定を発表。
- 影響
- 製造コスト構造の見直しと市場戦略転換。
2023: インドにおける合弁会社設立
- 概要
- インド現地の建機メーカーと合弁を設立し市場開拓を加速。
- 影響
- 新興市場売上拡大と現地ニーズ対応。
2022: 日野製エンジン製品の受注停止対応
- 概要
- 日野の不正問題に伴い、対象製品の受注停止と代替技術検討。
- 影響
- 一時的な製品供給制約と信頼回復策実施。
2021: IT活用によるアフターサービス強化
- 概要
- IoTで製品状態を遠隔監視し、保守効率を向上させる体制を構築。
- 影響
- 顧客満足度向上とメンテナンスコスト削減実現。
2020: ビジネスホテル『ワイヤーズホテル品川シーサイド』開業
- 概要
- 創業125周年記念事業としてホテル運営事業に参入。
- 影響
- 新規収益源の確保と事業多角化推進。
サステナビリティ
- 製品の省エネルギー化による環境負荷低減
- 製造工程における廃棄物削減とリサイクル推進
- 安全性確保に向けた作業環境改善
- 地域社会との連携による環境保全活動参加
- エコ材質の採用で資源循環型製品提案
- グリーン調達方針の策定