倉敷紡績
基本情報
- 証券コード
- 3106
- 業種
- 繊維製品
- 業種詳細
- 紡績・繊維
- 都道府県
- 大阪府
- 設立年
- 1888年03月
- 上場年
- 1949年05月
- 公式サイト
- https://www.kurabo.co.jp/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- 太平電業, 富士紡ホールディングス, シキボウ, 日東紡, オーミケンシ, サイボー, バイタルケーエスケー・ホールディングス, ニッケ, トーア紡コーポレーション, テイカ, タクマ, 日阪製作所, 鶴見製作所, フジシールインターナショナル
概要
倉敷紡績は1888年創業の日本を代表する繊維製品メーカーで、ジーンズ用厚地繊維と化成品に強みを持ち、国内外に広く展開しています。
現状
倉敷紡績は2022年3月期に連結売上高1,322億円、純利益88億円を計上し、堅実な経営を続けています。主力のジーンズ用厚地繊維事業に加え、化成品事業の拡大により非繊維分野の売上比率を高めています。国内に複数の製造拠点を持ち、ブラジルや東南アジアにグループ企業を展開し、海外市場でのプレゼンスも強化中です。技術革新としてケミカルワークスの設立など化成品開発を推進し、環境負荷軽減への対応も図っています。不正取引問題からの再発防止に注力し、ガバナンス体制の強化を進めています。2025年には安城工場の閉鎖を予定し、経営資源の効率化を図る計画です。今後は化成品や環境メカトロニクスなど多角化分野の成長と、国内工場の再編を進めることで持続的成長を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 創業地倉敷市の旧工場は近代化産業遺産に認定されている
- かつて十大紡績会社の一社として日本の繊維産業を牽引
- 日本の厚地ジーンズ用生地でトップシェアを持つ
- ブラジル・タイ・インドネシアに製造子会社を展開
- クラレは創業者一族が設立した別会社だが現在独立
- 過去に社員による売上水増しの不正事件が発覚
- 倉敷チボリ公園の敷地は同社所有で、土地貸与の形態だった
- 工場跡地の再開発で商業施設やイベントホールを運営
- 経営の多角化で食品や環境技術分野にも進出
- 製品の高品質と堅実経営が業界内で評価されている
隠れた関連
- 創業者の大原家は地域の地主で、地域社会との結びつきが強い
- クラレとは人的資本関係はなくとも業務上の連携が続いている
- ブラジル工場は現地の労働力と資源を活かした海外事業基盤
- 社員の不正事件発覚以降、内部統制やガバナンスを強化している
- 倉敷地域の近代文化発展に寄与した施設を複数所有・運営している
- 国内外の競合他社との技術提携や共同開発の実績がある
- 工場跡地の大型商業施設開発は地域経済活性化に貢献している
- 先端の環境メカトロニクス技術は社内研究所から発展している
将来展望
成長ドライバー
- 繊維製品における高機能素材開発の推進
- 化成品事業の市場拡大と新規用途開発
- 環境メカトロニクス分野の技術革新と需要増加
- 国内産業のリサイクル・サステナブル製品志向強化
- 海外成長市場(東南アジア他)での事業展開強化
- 製品品質の継続的改善と顧客満足度向上
- 事業の多角化によるリスク分散効果の向上
- デジタル化・自動化による生産性向上
- グリーン経済に対応した環境技術の開発
- 社員の技術力強化と人材育成の充実
戦略目標
- 非繊維事業比率50%以上の実現
- CO2排出量30%削減(2020年比)
- 海外売上比率30%以上達成
- 環境配慮製品の売上比率60%化
- 地域社会との連携強化とCSR活動拡充
- バリューチェーンの全体最適化推進
- 先端素材開発の技術特許取得数増加
- 持続可能な資源利用のさらなる推進
- デジタルトランスフォーメーション実装完了
- 安定した財務基盤の維持と利益率向上
事業セグメント
繊維製品事業
- 概要
- 衣料から産業用まで幅広い繊維製品を製造・供給し、多様な顧客ニーズに対応する。
- 競争力
- 長年の実績に裏付けられた高品質と多様な品揃え
- 顧客
-
- 衣料品メーカー
- 作業着メーカー
- ファッションブランド
- 輸出業者
- 商社
- スポーツウェアメーカー
- OEM企業
- 小売業者
- 制服業者
- 自動車産業
- 製品
-
- ジーンズ用厚地繊維生地
- 耐久作業服用生地
- カジュアル繊維素材
- 綿混紡紡績糸
- 特殊染色繊維
- レース生地
- ウール混織物
- プリント生地
- 染色加工サービス
- 撥水性素材
- 防縮加工ウール
- 繊維加工製品
- ニット繊維
- リネンサプライ素材
- 同業他社向け素材供給
化成品事業
- 概要
- 建築資材を中心とした樹脂・ゴム製品を製造し、多種多様な産業用途に対応可能。
- 競争力
- 先進的な素材開発と環境性能への対応力
- 顧客
-
- 建築資材メーカー
- 工業製品製造会社
- 建材販売業者
- 商社
- 工務店
- 電気設備メーカー
- 自動車産業
- 工場設備管理者
- 住宅メーカー
- 防水工事業者
- 接着剤販売店
- プラスチック加工業者
- 製品
-
- 防水シート
- プラスチック成型部品
- 接着剤
- ゴムシール材
- 樹脂成分混入シート
- 化学原料
- 試薬類
- 塗料関連
- 化学加工品
- 産業用樹脂部材
- 包装資材
- 環境対応材料
環境メカトロニクス事業
- 概要
- 産業用環境機器及びライフサイエンス分野の計測装置を提供し先端技術を活用。
- 競争力
- 高度な技術力と多分野に跨る応用力
- 顧客
-
- 製造工場
- 食品製造業者
- 医療機関
- 研究機関
- 環境プラント事業者
- 公共施設
- 学校法人
- 製薬メーカー
- 電機メーカー
- 計測機器販売会社
- 製品
-
- 環境制御システム
- 研究用計測機器
- 電気制御盤
- 産業用プラント設備
- 廃水処理装置
- ライフサイエンス技術
- 環境保全装置
- 自動化システム
- 制御ソフトウェア
リネンサプライ事業
- 概要
- 病院やホテル向けの高品質リネンサプライ及び関連サービスを提供。
- 競争力
- 充実した物流体制と安定供給力
- 顧客
-
- ホテルチェーン
- 医療機関
- 飲食店
- 福祉施設
- 教育機関
- クリーニング業者
- レンタル業者
- 商業施設
- 官公庁
- 住宅施設
- 製品
-
- 業務用シーツ・タオル
- 医療用リネン
- 飲食店用リネン
- クリーニングサービス
- リネンサプライ資材
商業施設・不動産事業
- 概要
- 旧工場跡地の複合開発と施設運営を通して地域活性化に貢献。
- 競争力
- 地域に根ざした不動産とイベント運営ノウハウ
- 顧客
-
- イベント主催者
- ホテル利用者
- ショッピングセンター管理者
- 地元自治体
- 地域住民
- 商業テナント
- 物流事業者
- 不動産投資家
- 教育機関
- 交通事業者
- 製品
-
- 大型宴会場運営
- 宿泊施設運営
- 商業施設管理
- 不動産賃貸管理
- イベント開催サービス
食品事業
- 概要
- インスタント食品や飲料など食品事業を展開し、幅広い顧客に提供。
- 競争力
- 安定した品質と即席食品の技術力
- 顧客
-
- 小売業者
- 飲食店
- 業務用食品供給会社
- 消費者
- 食品加工メーカー
- 製品
-
- インスタント食品
- レトルト惣菜
- 飲料製品
- 食品原材料供給
- 加工食品素材
加工技術事業
- 概要
- 顧客の多様な要望に応じた加工技術と技術支援を展開する。
- 競争力
- 高精度の加工技術と開発支援力
- 顧客
-
- 製造業者
- 繊維業者
- 建築資材メーカー
- 研究開発機関
- 商社
- OEM企業
- 製品
-
- 特殊加工技術
- 品質管理サービス
- 製品カスタマイズ
- 研究開発支援
- 技術コンサルティング
競争優位性
強み
- ジーンズ用厚地繊維の国内トップシェア
- 安定した財務基盤と長期の経営実績
- 海外を含む幅広い製造・販売拠点
- 多角化された事業ポートフォリオ
- 高度な加工技術と特殊素材開発力
- 環境メカトロニクス分野の技術力
- 強固なブランドイメージ「クラボウ」
- 地域社会との強い結びつき
- 専門的なリネンサプライ事業の展開
- 堅実な収益構造による安定経営
- 製造現場の高度な品質管理体制
- 広範な顧客ネットワーク
- 従業員の技術力と経験値
- 長年蓄積された研究開発ノウハウ
- 多言語・多文化対応の海外拠点
競争上の優位性
- ジーンズ用厚地繊維分野における国内シェアトップで業界のリーディングカンパニーとしての地位
- 多角化戦略により繊維から化成品、環境機器まで幅広い分野で収益の分散化を実現
- 海外に広くグループ企業を展開し、世界市場での顧客基盤を構築している
- 独自の加工技術と高品質素材により、他社との差別化に成功
- 堅実経営を貫き、不正事案や工場閉鎖にも迅速な対応で信頼回復に努めている
- 地域社会や文化施設と連携したCSR活動で企業イメージを向上
- 環境メカトロニクス事業での先進技術保有により新市場開拓が期待
- 長期にわたる取引実績による強固な顧客関係とブランド信頼
- 製造プロセスの合理化と工場再編によるコスト競争力強化
- 独自開発の化成品素材により多様な産業用途での採用が進む
- 従業員の技術継承と研修制度が充実し技術力の底上げを実現
- 多岐にわたる販売チャネルにより安定的な市場対応を確保
- 地域に根ざした企業姿勢で行政や地元企業との連携が強い
- 積極的な環境配慮型製品開発とサステナビリティ対応が顧客評価を得ている
- 事業多角化と新規投資先としての化成品・環境製品分野の成長可能性
脅威
- 国内繊維業界の市場縮小と価格競争の激化
- 海外新興国からの低価格競合製品の進出
- 原材料価格の変動によるコスト増加リスク
- 環境規制強化による生産コストの上昇
- 気候変動が繊維原料の生産に及ぼす影響
- 労働人口減少による製造人材不足
- 不正取引問題による企業信用の低下リスク
- 海外事業拡大に伴う政治・経済リスク
- 為替変動が海外売上高に与える影響
- 新規参入企業による技術革新の脅威
- 環境メカトロニクス分野の技術競争激化
- COVID-19等のパンデミックによる供給網混乱リスク
イノベーション
2024: 倉敷機械株式譲渡による事業再編
- 概要
- 連結子会社の倉敷機械株式をDMG森精機に譲渡し事業の選択と集中を推進。
- 影響
- 経営資源の集中により財務安定性と事業効率が向上
2020: クラボウケミカルワークス設立
- 概要
- 化成品事業強化のため新会社を設立し新素材開発体制を整備。
- 影響
- 化成品事業の競争力向上と市場拡大の基盤形成
2023: 多角化による環境メカトロニクス分野の拡大
- 概要
- 環境機器やライフサイエンス技術の開発・販売領域を拡充。
- 影響
- 新規顧客獲得と売上増に寄与
2021: セイキ関連会社化
- 概要
- 環境機器分野での連携強化を目的とした関係会社化を実施。
- 影響
- 技術シナジーによる製品ラインアップの充実
2022: SDGs対応の化成品開発
- 概要
- 環境負荷低減型製品の研究開発を加速し市場ニーズに応える。
- 影響
- 環境配慮型商品の販売拡大
2025: 安城工場閉鎖による生産拠点再編
- 概要
- 老朽化した安城工場を閉鎖し、設備集約で効率化を図る。
- 影響
- コスト削減と生産効率の向上を見込む
サステナビリティ
- 事業活動におけるCO2排出削減目標設定と達成の推進
- 再生可能エネルギーの活用拡大
- 廃棄物削減とリサイクル率向上の継続的取組み
- 環境配慮型化成品の開発と市場投入
- 地域社会との協働による環境保全活動への参加
- 従業員への環境意識向上教育の実施
- サプライチェーンにおける環境管理の強化
- 安全衛生管理体制の強化と労働環境改善
- 女性活躍推進と多様性尊重の職場づくり
- 企業倫理とコンプライアンス強化による透明経営