ゼリア新薬工業
基本情報
概要
ゼリア新薬工業は1955年創業の医薬品企業で、消化器系医療用薬とコンドロイチン製剤を主力に国内外で医薬品製造販売を展開しています。
現状
ゼリア新薬工業は2020年3月期に連結売上高604億円、営業利益41億円を達成し、消化器系治療薬を中心に競争力を持つ医薬品企業です。同社は一般用医薬品のコンドロイチン製剤に強みを持ち、看板ブランドのコンドロイチンZS錠は業界トップクラスで知られています。スイスのティロッツ社買収により海外展開を拡大、欧州やアジア各国で薬剤の開発・製造・販売を行っています。製品開発では潰瘍性大腸炎等の治療薬など医療用分野も含め多様なポートフォリオを有し、研究開発を推進しています。社会的責任として、品質管理に注力し、サステナビリティにも積極的に取り組む一方、2017年のブラック研修問題を教訓とし人材育成体制の改善を進めています。市場環境変化にも対応すべく新製品開発やグローバルネットワーク強化を図り、2025年以降は子会社吸収合併も計画し企業体質の強化を目指しています。事業の多角化と顧客基盤の拡大を推進し、持続的成長を志向しています。
豆知識
興味深い事実
- ゼリアは社名の由来となったコンドロイチン製剤が古くから有名です。
- 2017年にはブラック研修問題で注目され、その後研修体制を見直しました。
- スイスのティロッツ社を買収し欧州市場で存在感を高めています。
- 消化器系医薬品に特化しながら滋養強壮剤の大衆薬も含め多角展開中です。
- 滋養強壮ドリンク・胃腸薬の分野で根強いブランド力を持っています。
- 医療用と一般用の両面でバランスの良い事業展開が特徴です。
- 清涼飲料水タイプのヘパリーゼWはコンビニ限定で人気商品です。
- スキンケア製品は資生堂と共同開発されたものがあります。
- 海外にも積極進出し、研究開発も欧州で集中して行われています。
- 新製品の便秘薬や皮膚治療薬など積極的に新ラインを追加しています。
- 製品の小粒化や添加物変更など、顧客満足度向上に努力しています。
- ブランドイメージに沿った有名人を広告に起用し知名度を広げる。
- 医療用医薬品は塩野義製薬など他社との併売商品も有しています。
- 子会社を吸収合併し一体経営体制へのシフトが進行中です。
- 安全性と高品質を維持した医薬品メーカーとして高い信頼を築いています。
隠れた関連
- スイスのティロッツ社の買収で欧州の薬剤市場に強力な足場を得ている
- 滋養強壮ドリンク『ヘパリーゼ』はライバル企業も多いが独自配方で根強い支持を獲得
- 資生堂との共同製品開発により化粧品分野でも高品質製品を展開している
- 伊部家が創業家として長く経営に関わり安定した企業文化を維持している
- 過去の新入社員研修問題が契機となり労働環境の見直しや人事管理強化を実施
- 主要株主に複数の大手銀行が名を連ね資本的信頼が厚い
- 複数の海外拠点を活用し各国の薬事規制に対応したローカライズを推進
- 健康未来創造研究会など業界団体に積極参加し新規事業開発に貢献
将来展望
成長ドライバー
- 高齢化に伴う消化器治療薬の需要増加
- 一般用医薬品の認知拡大と顧客基盤強化
- 海外市場での現地製造・販売網拡大
- 新規治療薬の研究開発成功
- 健康志向の高まりによる機能性食品の需要増
- 規制適応型製品開発と承認取得の促進
- M&Aによる事業ポートフォリオの多角化
- IT・デジタル技術活用による生産性向上
- ブランド力強化と消費者との接点拡大
- サステナビリティ対応での社会的信頼獲得
- 新型薬剤や治療対象適応症の拡大
- 人材育成と研修体制の充実による組織力向上
戦略目標
- 海外売上比率40%以上の達成
- 新規製品売上高の30%拡大
- サステナビリティ目標達成(CO2排出削減など)
- 新たな医療用機能性素材の開発と実用化
- デジタル化推進による業務効率30%向上
- 経営の多角化によるリスク分散
- 健康関連事業での顧客満足度最高水準確立
- 研究開発と製造のグローバル連携強化
- 人材育成プログラム高度化と多様性推進
- 製薬業界における信頼性とブランド・リーディングを維持
事業セグメント
医療用医薬品製造販売
- 概要
- 医療機関向けに消化器系を中心とした医療用医薬品を製造販売し、高品質医薬品を提供しています。
- 競争力
- 消化器系に特化した医療用薬の開発力と欧州市場展開
- 顧客
-
- 医療機関
- 病院
- 診療所
- 調剤薬局
- 医薬品卸売業者
- 海外販売代理店
- 医療研究機関
- 専門医
- 医薬品開発会社
- 病院グループ
- 製品
-
- プロマック
- アシノン
- ペオン
- ランデル
- アンサー20注
- アサコール
- アコファイド
- 潰瘍性大腸炎治療薬
- 消化器系治療剤
- 胃腸薬
- 肝臓疾患治療薬
- 生物製剤
- 免疫調節薬
- 医療用注射剤
- 医療用スキンケア製品
一般用医薬品販売支援
- 概要
- 一般消費者向けに医薬品と健康食品の販売支援、マーケティング及び流通管理を行っています。
- 競争力
- 業界トップのコンドロイチン製剤ブランド力と多様な販路展開
- 顧客
-
- 薬局チェーン
- ドラッグストア
- 小売店
- 医薬品卸売流通業者
- 通信販売企業
- オンライン薬局
- 健康食品販売店
- コンビニエンスストア
- 健康関連店舗
- 製品
-
- コンドロイチン製剤
- 滋養強壮剤
- 便秘薬
- スキンケア用品
- 目薬
- 清涼飲料水
- 健康補助食品
- 化粧品
- サプリメント
- 保湿ローション
海外医薬品事業
- 概要
- 欧州およびアジアを中心に海外市場へ医薬品製造販売とR&D展開を進めています。
- 競争力
- 欧州薬事規制に対応した研究開発力と多国籍ネットワーク
- 顧客
-
- 欧州医療機関
- アジア販売代理店
- 国際医薬品卸
- 海外研究機関
- 現地製薬会社
- 政府衛生機関
- 海外病院
- 国際保健機構
- 製品
-
- ティロッツブランド医薬品
- 潰瘍性大腸炎治療薬
- 医療用消化器薬
- 高機能医薬品
- 欧州市場向け製品
- 国際供給チェーン
- 輸出向け一般用医薬品
研究開発受託・協業
- 概要
- 受託研究や共同開発を通じて、医薬品およびヘルスケア製品の高度な技術支援を提供します。
- 競争力
- 長年の医薬品開発実績を活かした高精度の受託業務
- 顧客
-
- 製薬企業
- バイオベンチャー
- 大学研究機関
- 医療機器メーカー
- 投資ファンド
- 政府研究機関
- 化粧品会社
- 健康食品メーカー
- 製品
-
- 新規成分スクリーニング
- 臨床試験支援
- 研究用試薬提供
- 製剤開発
- 安全性評価
- 薬効評価
- 受託研究
- 技術移転
物流・流通支援
- 概要
- 医薬品の厳格な品質管理と温度管理を含む物流サービスを提供しています。
- 競争力
- 医薬品特有の品質管理ノウハウに基づく物流最適化
- 顧客
-
- 製薬メーカー
- 流通業者
- 小売業者
- 卸売業者
- 医療機関
- 通販企業
- コールドチェーン配送会社
- 製品
-
- 医薬品物流管理
- 倉庫保管サービス
- 配送管理
- 温度管理システム
- 在庫管理
- 品質保証管理
健康食品OEM・受託製造
- 概要
- 自社技術を活かし健康食品のOEMと受託製造を支援しています。
- 競争力
- 機能性と安全性の両立を追求した製造技術
- 顧客
-
- 健康食品メーカー
- 通販事業者
- 薬局チェーン
- 化粧品会社
- 飲料メーカー
- 栄養補助食品企業
- 製品
-
- 健康食品製造
- サプリメントOEM
- 機能性表示食品製造
- 清涼飲料製造
競争優位性
強み
- 消化器系治療薬の専門性
- コンドロイチン製剤トップブランド
- 欧州を中心とした国際展開
- 多様な製品ポートフォリオ
- 長年の研究開発経験
- 強力な一般用医薬品販売網
- 堅実な財務基盤
- 子会社・海外拠点の連携力
- 医療用医薬品と一般用の複合戦略
- 継続的な技術革新力
- 高品質な製造管理体制
- 地域特化型商品展開
- 信頼度の高いブランドイメージ
- 薬事規制対応力
- 安全性・品質への強いコミットメント
競争上の優位性
- 国内外で消化器医薬品の高い市場シェアを持つ
- コンドロイチン製剤に独自技術と多製品展開で差別化
- 現地生産と海外子会社により欧州・アジア市場で優位
- 医療用と一般用を組み合わせた広範囲の顧客対応
- 強力な研究開発体制で新薬・改良薬開発を推進
- 安定した資本基盤に支えられた投資力
- 品質管理で医薬品製造の国際基準に準拠
- 多チャネル販路による消費者接点の最適化
- 医療用卸・調剤薬局との強固な取引網を保有
- 医療従事者の信頼を獲得したブランド戦略
- スイスのティロッツ社買収による海外研究開発基盤保有
- 独自成分の活用と適応症群の拡大に注力
- 幅広い製品ランナップにより市場変動リスクを分散
- 積極的なM&Aで事業ポートフォリオを拡充
- 柔軟な製品開発でニッチ市場にも対応
脅威
- 激しい国内外医薬品市場競争
- 後発品(ジェネリック)による価格圧力
- 医薬品規制の強化と承認遅延リスク
- 為替変動による収益悪化
- 新規参入企業の増加による競争激化
- 特許切れによる製品競争力低下
- 社会的信用失墜リスク(過去の不祥事等)
- 医療費削減政策による市場縮小
- 原材料価格の高騰リスク
- 海外市場における政治・経済的不確実性
- 製造工程での品質問題発生リスク
- サイバーセキュリティ脅威の増大
イノベーション
2024: プレバリンαクイックの発売準備
- 概要
- 抗ヒスタミン強化の新処方軟膏を2024年11月発売予定で開発中です。
- 影響
- 皮膚疾患治療市場での競争優位に貢献
2023: 次世代消化器系治療薬研究強化
- 概要
- スイスのティロッツ社技術を活用し新規潰瘍性大腸炎治療薬を開発中です。
- 影響
- 欧州市場でのシェア拡大と高収益化を期待
2022: デジタル製造管理システム導入
- 概要
- 最新のIT技術で製造工程の品質管理と効率化を図りました。
- 影響
- コスト削減と製品品質の均一化を実現
2021: 新ウィズワン便秘薬のリニューアル発売
- 概要
- 服用量短縮を目指し添加物削減と成分最適化を実施しました。
- 影響
- 利用者満足度向上と市場競争力強化に成功
2020: 子会社の日水製薬医薬品販売株式取得
- 概要
- 販売力強化を目的に営業子会社を完全子会社化しました。
- 影響
- 販売体制の一体化による営業効率化を達成
サステナビリティ
- 製造工程の省エネと温室効果ガス排出削減に取り組む
- 医薬品品質管理の国際標準取得と維持
- 地域社会への健康啓発活動を積極的に推進
- 廃棄物削減とリサイクル率向上を継続
- 安全衛生管理強化と職場環境改善を実施