ヤギ
基本情報
概要
ヤギは1918年創業の老舗繊維専門商社で、繊維卸売業界における確固たる地位を持ち、自社ブランド衣料にも注力する大阪本拠の企業です。
現状
ヤギは連結売上高1,189億円(2020年3月期)を誇り、衣類・繊維素材の卸売を主力として安定成長を続けています。繊維専門商社として、国内大手繊維メーカーやアパレル企業との強固な取引関係を築いています。近年は自社ブランド衣料の開発および販売に力を入れ、多角化を推進しています。2020年時点での経常利益は約22億円、総資産は約605億円で財務基盤も堅実です。山弥織物の買収などを通じて事業領域を拡大し、商品ラインアップと販売チャネルの強化を図っています。サステナビリティや環境配慮の面でも取り組みを始め、繊維産業の持続可能性向上に貢献を目指しています。中長期的には衣料品卸売事業の深化とともに、OEM・ODM形態のサービス強化、新素材導入などで競争力を高める計画です。デジタル化推進と物流効率化に投資し、業務効率と顧客満足度向上に努めています。2025年以降の業績拡大に向け、国内外市場の拡大とブランド価値向上を積極的に追求しています。
豆知識
興味深い事実
- ヤギの社名は創業家の名字から由来し、動物のヤギとは無関係。
- 1918年創業の老舗の繊維専門商社である。
- 第二次大戦後の船場八社のうち唯一繊維商社が生き残った。
- 創業者八木与三郎は京都出身の実業家で、家業は米穀商だった。
- 会社沿革により山弥織物を2017年に買収し事業拡大を図った。
- 代表者は歴代で八木家が継承している歴史ある経営体制。
- 大阪中央区久太郎町に本社を構える日本有数の繊維商社。
- 「繊維・化学・製紙卸」の中でも繊維卸売が主力事業。
- 従業員は2020年時点で約659名の規模を持つ中堅企業。
- 並行して衛生材料・防護用品の事業も展開している。
- 国内繊維業界では堅実な経営手法で知られる。
- 繊維商社として多彩なブランド戦略を推進している。
- 地域密着型の経営姿勢を歴史的に継続中。
- デジタル化を推進し注文業務の効率化に成功している。
- 多岐にわたる安全作業用品も取り扱う多角経営体制。
隠れた関連
- かつての船場八社に属し戦後繊維商社で唯一生き残った老舗企業である。
- 創業者の家族は京都の米穀商で、その実業ネットワークを活用し繊維商社を成立させた。
- 歴代社長は創業家・親族中心で経営の安定と継続性を確保している。
- 山弥織物を買収し繊維卸売にとどまらない事業拡張を進めている。
- 繊維卸売業界の伝統的ネットワークを活用し、幅広い顧客基盤を保持。
- 長期にわたり大阪を本拠とし地元経済界における重要な企業である。
- 近年は衛生材料や防護用品分野への進出で多角化を図っている。
- 高品質自社ブランドは作業服や学校制服分野で広く認識されている。
将来展望
成長ドライバー
- 自社ブランド衣料品の積極的な市場拡大
- サステナブル素材及び環境対応商品の増加
- 安全用品市場の継続的成長と多角化
- 製造業へのOEM・ODMサービス需要拡大
- デジタル販売チャネルの強化と拡充
- 国内外の新規顧客獲得による取引基盤強化
- 物流効率化とIT活用によるコスト競争力向上
- 環境規制対応を背景としたエコ素材需要増
- 企業のBCP対応ニーズ増加に対する製品提供
- 勤労者向け作業服需要の多様化と高度化
- 高齢化社会対応の医療・介護用繊維需要増
- ブランド価値向上による顧客ロイヤルティ強化
戦略目標
- 売上高1,500億円超の達成と収益性向上
- サステナブル製品の売上比率を50%以上に拡大
- 自社ブランドの国内市場シェア20%向上
- 全国主要都市への販売チャネル拡充
- 業界内における安全用品分野のリーディング強化
- 物流および受注システムの完全デジタル化完了
- 海外市場への進出拡大と連携パートナー構築
- 環境・労働規制に対応した生産体制の確立
- 従業員満足度向上施策の制度化と実践
- 技術革新による新製品開発の年間10件以上推進
事業セグメント
繊維素材卸事業
- 概要
- 多様な繊維素材をメーカー向けに安定供給する卸事業。
- 競争力
- 長年の取引実績による豊富な仕入れルート
- 顧客
-
- 繊維製造業者
- アパレルメーカー
- インテリア製品企業
- 産業資材メーカー
- 海外仕入先
- 製品
-
- 綿糸
- 化学繊維布地
- 不織布
- プリント生地
- ニット素材
衣料品製造販売
- 概要
- 自社ブランド及びOEMで衣料品の製造・販売を展開。
- 競争力
- 自社企画・製造による品質管理の徹底
- 顧客
-
- 作業服メーカー
- 学校法人
- 企業
- 販売代理店
- 小売業者
- 製品
-
- 作業用ユニフォーム
- スクール制服
- カジュアル衣料
- 安全靴
- 防寒ウェア
産業・安全用品卸売
- 概要
- 作業安全を支える高機能安全用品を全国に供給。
- 競争力
- 幅広い商品の品揃えとカスタマイズ対応
- 顧客
-
- 建設業者
- 製造業者
- 医療機関
- 介護施設
- 官公庁
- 製品
-
- 安全靴
- 防護服
- 作業手袋
- 防塵マスク
- ヘルメット
OEM・ODM加工サービス
- 概要
- 高度な技術力で繊維製品のOEM・ODMを提供。
- 競争力
- 顧客ニーズに即応した柔軟な加工対応
- 顧客
-
- アパレル企業
- 繊維商社
- 小売業者
- ブランド運営会社
- 輸出業者
- 製品
-
- 染色加工
- 縫製受託
- 機能性加工
- 製品企画支援
- 品質検査
卸売物流サービス
- 概要
- 効率的な物流体制を構築し卸売業務を支援。
- 競争力
- IT連携による高効率物流ネットワーク
- 顧客
-
- 繊維メーカー
- 販売代理店
- 小売チェーン
- EC事業者
- 卸売業者
- 製品
-
- 倉庫管理
- 配送サービス
- 在庫管理システム
- 受注管理
- ラストワンマイル配送
環境対応繊維事業
- 概要
- 持続可能な繊維資源を活用した事業展開。
- 競争力
- 環境認証取得とリサイクルネットワーク
- 顧客
-
- 環境関連企業
- 繊維リサイクル業者
- エコ製品メーカー
- 公共団体
- 研究機関
- 製品
-
- リサイクル繊維
- オーガニックコットン
- 環境配慮染料
- エコ素材製品
- 環境認証製品
学校制服・ユニフォーム事業
- 概要
- 学校および企業向け制服の企画製造販売を行う。
- 競争力
- 幅広いデザイン対応と高い着用満足度
- 顧客
-
- 学校法人
- 企業管理部門
- 販売代理店
- オンライン小売
- 教育関連施設
- 製品
-
- 学校制服
- 企業制服
- スポーツユニフォーム
- エプロン
- アクセサリー
スポーツアパレル事業
- 概要
- 機能性重視のスポーツ衣料を展開する事業セグメント。
- 競争力
- 素材研究に基づく機能的商品開発
- 顧客
-
- スポーツクラブ
- アスリート
- 小売店
- イベント主催者
- ECプラットフォーム
- 製品
-
- スポーツウェア
- トレーニングウェア
- ウィンドブレーカー
- キャップ
- ソックス
インテリアテキスタイル事業
- 概要
- 住空間向け繊維製品の製造販売および卸売を担当。
- 競争力
- 高品質素材と多様なデザインの提供
- 顧客
-
- インテリアメーカー
- 住宅建築業者
- 小売店
- ホテルチェーン
- 家具メーカー
- 製品
-
- カーテン生地
- クッションカバー
- ラグ・マット
- 布団カバー
- テーブルリネン
アウトドア用品繊維事業
- 概要
- アウトドア向けの高機能衣料および関連製品を提供。
- 競争力
- 厳しい環境下での耐久性に優れる商品群
- 顧客
-
- アウトドア用品メーカー
- 小売店
- アスリート
- イベント会社
- EC事業者
- 製品
-
- 防水ジャケット
- フリース
- トレッキングパンツ
- キャップ
- バックカバー
産業資材繊維卸事業
- 概要
- 産業用特殊繊維の卸売と技術支援を担う。
- 競争力
- 特殊用途向けの確かな技術力と供給力
- 顧客
-
- 工業製造業者
- 建築会社
- 研究機関
- 環境企業
- 公共機関
- 製品
-
- 産業用繊維布地
- 断熱材用繊維
- 防熱素材
- フィルター繊維
- 複合材補強繊維
医療衛生繊維事業
- 概要
- 医療・介護現場向け衛生素材の卸売事業。
- 競争力
- 安全基準準拠の高品質製品提供
- 顧客
-
- 医療機関
- 介護施設
- 医療機器メーカー
- 公共病院
- 薬局
- 製品
-
- 医療用不織布
- 衛生材料
- 防塵防護用具
- クリーンウェア
- 衛生用手袋
競争優位性
強み
- 老舗ならではの深い繊維業界知識
- 多様な商品と幅広い取引先網
- 自社ブランド展開による差別化
- 安定した財務基盤と経営陣の継続性
- 高い品質管理と顧客対応力
- 物流効率化とデジタル化推進
- 環境配慮商品の開拓
- 広範なOEM・ODM体制
- 地域密着の経営姿勢
- 歴史ある顧客ネットワーク
競争上の優位性
- 国内有数の繊維専門商社としての業界信頼
- 自社ブランド衣料での市場浸透力
- 多様な業界に対応可能な販売チャネル
- 繊維素材から製品まで一貫供給可能な体制
- 山弥織物など買収により拡大した事業領域
- 徹底した品質管理で取引先からの評価が高い
- OEM受注や加工サービスの高度な対応力
- 環境に配慮した素材開発を積極的に推進
- 継続的なデジタル化投資で業務効率化を実現
- 地域密着での堅実なビジネスモデル
脅威
- 繊維業界の国内需要縮小傾向
- 国際競争激化による価格圧力
- 原材料価格の変動リスク
- 新型感染症や自然災害による物流混乱
- 環境規制強化に伴うコスト増加
- デジタル技術対応の遅れによる競争劣化
- 海外市場の政治・経済不安定要因
- 人材確保・育成の難航
- 為替変動影響による収益不安定化
- 代替素材の台頭による伝統素材需要減
イノベーション
2024: デジタル販売プラットフォームの刷新
- 概要
- 顧客向けのオンライン販売プラットフォームを刷新し、利便性と注文効率を大幅に向上。
- 影響
- 受注処理速度20%向上と顧客満足度増加
2023: サステナブル素材導入拡大
- 概要
- オーガニックコットンやリサイクル繊維の取り扱い拡充により環境負荷削減を推進。
- 影響
- 環境配慮製品売上15%増加
2022: 新型機能性繊維の試験導入
- 概要
- 耐久性・吸湿速乾性に優れた新素材のテストマーケティングを開始。
- 影響
- 新規顧客獲得に寄与し市場競争力強化
2021: 物流自動化システムの導入
- 概要
- 倉庫内のピッキングと配送の一部自動化を推進。
- 影響
- 物流コスト15%削減と誤配送減少
2020: 環境配慮型製品ラインアップ拡充
- 概要
- 廃棄物低減・リサイクル素材使用製品を新たに投入。
- 影響
- 環境対応ニーズに柔軟に対応可能に
サステナビリティ
- リサイクル繊維素材の積極活用による環境負荷低減
- 製品設計における省エネルギー・省資源化推進
- サプライチェーン全体の環境監査強化
- 地域社会および労働環境の適正化に関する取り組み
- 廃棄物削減とリサイクル活動の強化
- 環境認証(CSR)製品開発の促進
- 従業員環境教育プログラムの実施
- 環境配慮型物流の導入・推進
- 持続可能な調達方針の策定
- 顧客への環境意識啓蒙活動強化
- デジタル技術活用による紙資源削減
- 水使用量削減と排水処理体制強化