岩谷産業
基本情報
- 証券コード
- 8088
- 業種
- 卸売業
- 業種詳細
- 建材・電気機械・金属卸
- 都道府県
- 東京都
- 設立年
- 1945年02月
- 上場年
- 1962年08月
- 公式サイト
- https://www.iwatani.co.jp/jpn/
- 東証情報
- 東証情報
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!ファイナンス
- 他の会社
- サーラコーポレーション, 富士フイルム, 富士興産, 三菱重, 川重, Misumi, サンリン, 日新商事, カメイ, 三愛オブリ, ミツウロコグループホールディングス, シナネンホールディングス, 伊藤忠エネクス
概要
岩谷産業は1945年設立の国内最大級の産業・家庭用ガス専門商社で、液化石油ガス分野で日本市場シェア第一位を誇る総合エネルギー企業です。
現状
岩谷産業は2024年3月期に連結売上高約8,478億円、営業利益約506億円を計上し、液化石油ガス(LPG)を中心にエネルギー事業で圧倒的な市場地位を持つ。家庭用カセットコンロや燃焼機器の製造販売も主要事業で、産業用ガスや機械事業、マテリアル事業など多角的な事業展開を進めている。水素エネルギーでは国内トップクラスのシェアを持ち、液化水素や水素ステーションの供給に積極的に投資しており、トヨタやホンダなどと連携し脱炭素社会に向けた技術開発も推進。コスモエネルギーホールディングスとの資本業務提携により事業基盤強化を図ると共に、環境配慮型製品や研究助成活動を通して持続可能な社会への寄与を重視。陸上競技部の創設など企業文化・社会貢献も充実し、2030年に向け水素関連事業の拡大とエネルギー多様化で成長戦略を描く。
豆知識
興味深い事実
- 日本国内で初の家庭用LPG販売を1953年に開始
- 国内唯一の液化水素サプライヤーとして知られる
- 東京2020オリンピックで水素ガスの聖火台を提供
- 家庭用カセットこんろ「カセットフー」は長年ロングセラー
- 石油元売り最大手コスモエネルギーホールディングスの筆頭株主
- 陸上競技部を持ち地域スポーツ振興にも寄与
- 日豪の水素サプライチェーン『HySTRA』に参加
- 液化水素プラントは世界最大級の規模
- 製造から販売、輸送まで一気通貫の水素ビジネス体制
- NEDOのグリーンイノベーション基金採択プロジェクト多数
- アウトドア製品分野で高いブランド認知度を持つ
- 全国33か所の支店と4か所の海外駐在員事務所を展開
- 1964年東京オリンピックの聖火台にLPG供給実績がある
- 災害時にカセットこんろ等の救援物資を迅速に供給した記録
- 日本の産業ガス業界における重要なプレイヤー
隠れた関連
- 創業者岩谷直治の影響で、日本瓦斯など関連企業との歴史的繋がりが深い
- 三水会、みどり会、三和グループなど多数の企業連合に加盟
- コスモエネルギーホールディングスとの資本提携は業界再編の起点となる
- 水素燃料電池船『まほろば』開発に関わる関西電力、名村造船所との連携
- NHK交響楽団との事業協力により文化面でも支援を行っている
- 陸上競技チームは大阪の万博記念競技場を練習拠点にしている
- 川崎重工やシェルジャパンなどとの水素事業での協業が顕著
- 創業時のカーバイド・酸素・溶接棒製造販売から多角化を遂げている
将来展望
成長ドライバー
- 水素を中心とした脱炭素エネルギー市場の急拡大
- コスモエネルギーホールディングスとの協働によるシナジー効果
- 液化水素製造プラントの増設と供給ネットワーク拡充
- 次世代エネルギー技術の研究開発加速
- アウトドア用品や健康食品分野の生活関連事業成長
- 海外市場における水素及び産業ガス需要の増加
- 電力・都市ガス小売市場へのさらなる参入拡大
- 災害対策強化による社会からの信頼向上
- 環境・サステナビリティ要請の強化による新規事業開発
- 産学連携によるイノベーション促進
- 多角化戦略による事業リスク分散
- デジタル技術を活用した事業効率化と新サービス創出
戦略目標
- 液化水素供給量の国内シェアを50%以上に引き上げ
- 燃料電池車関連インフラの全国展開達成
- エネルギーマネジメント事業の収益比率を拡大
- 再生可能エネルギー利用率を大幅向上
- 持続可能な素材と製品の開発促進
- 健康食品及び生活関連事業の売上倍増
- 地球環境に配慮した事業運営を徹底
- コスモエネルギーホールディングスとの提携深化
- 水素燃料電池船の商用化と輸出拡大
- 従業員の多様性尊重と働きやすい職場環境構築
事業セグメント
産業用ガス供給
- 概要
- 製造・医療産業向け高純度ガスと機器の供給・保守を行う重要な事業。
- 競争力
- 国内最大級の液化水素製造プラントを保有
- 顧客
-
- 製造業
- 半導体メーカー
- 自動車メーカー
- 医療機関
- 化学工場
- 食品加工業
- 製品
-
- 液化水素
- ヘリウム
- 窒素
- 酸素
- 炭酸ガス
- ドライアイス
- 溶接材料
- 産業用機械
- 高圧ガス設備
エネルギー商社事業
- 概要
- 多様なエネルギー源の供給とサービスを提供し、顧客のエネルギーニーズを包括的にカバー。
- 競争力
- コスモエネルギーホールディングスとの連携で事業基盤強化
- 顧客
-
- 都市ガス小売業者
- 電力会社
- 物流企業
- 建設業
- 公共機関
- 地方自治体
- 製品
-
- LPG販売
- LNG販売
- 都市ガス供給
- 電力小売
- ガソリンスタンドサービス
- 水素ステーション運営
マテリアル事業
- 概要
- 建材や電子材料を中心に多種多様な素材の提供と加工を行う。
- 競争力
- 豪州鉱区からのリソース独占保有
- 顧客
-
- 建設業
- 自動車関連
- 電子機器メーカー
- 農業関連企業
- 食品関連産業
- 製品
-
- ミネラルサンド
- 樹脂材料
- バイオプラスチック燃料
- ステンレス・アルミ加工金属
- 機能性フィルム
- 電子材料
- 電池材料
物流・流通サービス
- 概要
- 住宅・業務用エネルギー製品を効率的に配送し顧客満足度向上に貢献。
- 競争力
- 全国ネットワークと効率的な物流管理
- 顧客
-
- 流通業者
- スーパーマーケット
- 食品卸売
- 製造業物流センター
- 製品
-
- LPG配送
- 素材物流
- 冷凍食品配送サービス
- サプライチェーン管理
エネルギーシステム開発
- 概要
- 次世代エネルギー技術の開発と商用化を推進し脱炭素化に貢献。
- 競争力
- 産学共同による世界初の水素燃料電池船の開発
- 顧客
-
- 公共交通機関
- 船舶業
- 自動車メーカー
- エネルギー事業者
- 製品
-
- 燃料電池システム
- 水素燃料電池船
- 水素ステーション機器
- エネルギーマネジメントシステム
健康食品・日用品販売
- 概要
- 健康志向商品の企画販売を通じて生活の質向上に寄与。
- 競争力
- 地域密着型の多様な商品ラインナップ
- 顧客
-
- 小売店
- 通販事業者
- 地域消費者
- 製品
-
- 黒酢
- スッポン製品
- 洗剤
- ミネラルウォーター
半導体・産業機械販売
- 概要
- 高度な製造業ニーズに対応した機械器具の販売。
- 競争力
- 安川電機代理店としての溶接ロボット販売
- 顧客
-
- 半導体製造メーカー
- 機械製造業
- 電子部品メーカー
- 製品
-
- 半導体関連機器
- 産業用溶接ロボット
- 検査機械
電力小売事業
- 概要
- 多様な電力ニーズに合った小売りサービスを提供。
- 競争力
- 多元的なエネルギーソリューション
- 顧客
-
- 企業一般
- 地方自治体
- 公共施設
- 製品
-
- 電力供給
- 再生可能エネルギー
競争優位性
強み
- 液化石油ガス市場での圧倒的シェア
- 国内唯一の液化水素サプライヤー
- 多角的なエネルギー事業展開
- 水素エネルギー技術の先進的リーダーシップ
- 強力な資本提携による事業基盤の安定
- 広範な国内外流通・物流ネットワーク
- 先端産業用ガスとマテリアル事業の充実
- 長期的な技術開発と産学連携
- 多様なブランド展開と認知度の高さ
- 社会貢献と文化活動への積極的参加
- 国内外における水素社会形成支援
- 強固なガス製品の製造販売体制
- 規模の経済によるコスト優位性
- 高精度な品質管理体制
- 多様な顧客層への対応力
競争上の優位性
- 液化水素の製造供給における国内トップシェアと技術優位
- コスモエネルギーホールディングスとの戦略的資本業務提携での事業強化
- トヨタ・ホンダ等の燃料電池車メーカーとの連携による市場参入の先導
- 多様な事業分野にわたる製品・サービスの包括的ポートフォリオ
- 国内外の広域ネットワークを活用した安定供給体制
- 先進的な水素エネルギー技術開発を推進する研究所の保有
- アウトドア市場や健康食品など消費者向け多彩な商品展開
- 国内唯一の液化水素プラントによる高信頼性供給
- 災害時の緊急支援ネットワークの整備による社会的信用
- 独自ブランドによる顧客ロイヤルティの強化
- 長期的な環境技術投資による持続可能経営の実現
- 陸上競技部などスポーツ支援を通じた企業イメージ向上
- 産業用機械・機器の取扱いによる製造業界との強固な関係
- 多岐にわたる物流サービスにより顧客ニーズに迅速対応
- 革新的なカセットコンロ技術に基づく市場独占的地位
脅威
- エネルギー市場における規制強化の可能性
- 競合他社による価格競争の激化
- 天然資源価格の変動によるコスト増加
- 脱炭素化に伴う市場シフトの速さへの対応課題
- 海外市場情勢の不安定化(貿易摩擦・政治リスク)
- 技術革新による代替エネルギーの台頭
- 災害・自然災害による生産・物流のリスク
- 労働力不足と人材確保の困難さ
- サプライチェーンの断絶リスク
- 社会的信用問題の発生リスク
- 為替リスクによる収益の変動
- 法令遵守強化への対応コスト増
イノベーション
2024: 水素燃料電池船『まほろば』進水
- 概要
- 産学共同プロジェクトにより世界初の水素燃料電池船を開発し進水させた。
- 影響
- 水素社会の船舶利用促進と脱炭素化に貢献
2023: コスモエネルギーホールディングスとの資本業務提携強化
- 概要
- 株式取得及び業務提携を通じてエネルギー事業の協働と拡大を図る。
- 影響
- 事業基盤強化と脱炭素事業の拡大
2022: 液化水素サプライチェーンの商用化実証完遂
- 概要
- 日豪間水素サプライチェーンプロジェクトHySTRAの実証試験を完了。
- 影響
- 国際的な水素供給網構築に貢献
2021: 岩谷水素技術研究所設立
- 概要
- 水素関連技術の高度化と新技術開発を目的に専用研究機関を開設。
- 影響
- 水素技術革新の加速
2020: 水素バリューチェーン推進協議会共同代表参画
- 概要
- 水素社会実現に向けた産業連携の中核を担う活動に参加。
- 影響
- 業界全体の水素利用促進
2023: 液化水素用タンク工場新設
- 概要
- 液化水素供給体制強化を目指し専門工場を新設し量産体制を整備。
- 影響
- 供給能力増強と信頼性向上
2023: 液化水素トラック充填システム導入
- 概要
- 三菱ふそうと協業で液化水素のトラック充填技術を商用化。
- 影響
- 輸送効率と安全性の向上
サステナビリティ
- 水素エネルギーの普及促進による脱炭素社会への貢献
- 液化水素製造技術の省エネ・環境負荷低減
- 再生可能エネルギーによる水素製造の推進
- 環境教育と地域社会への啓蒙活動の実施
- 持続可能なエネルギー供給チェーンの構築
- 省資源・リサイクル推進事業の展開
- 災害時エネルギー供給と支援体制の強化
- 環境配慮型製品・設備の開発と普及
- 労働安全衛生と多様性尊重の社会的責務遂行
- 地域環境保全プロジェクトへの積極参画
- 循環経済モデルの推進に向けた取り組み
- グリーンイノベーション基金を活用した研究支援