長谷工コーポレーション
基本情報
概要
長谷工コーポレーションは1946年創業の準大手ゼネコンで、関東地区を中心にマンション建設・開発で業界トップクラスの地位を有し、高度な施工技術と再開発ノウハウを強みとする企業です。
現状
長谷工コーポレーションは2024年3月期に連結売上高約1兆944億円、純利益560億円を計上し安定した収益基盤を維持しています。主力のマンション建設事業では関東圏を中心とした大規模団地型を中心に高い市場シェアを持ち、設計・施工から管理・リフォームまで一貫したサービスを提供しています。近年は都市再開発や生活支援サービスにも注力し、独自の技術研究や研修施設「長谷工ミュージアム」を運営しています。サステナビリティ面では環境配慮型建築や省エネルギー施工を推進し、社会的責任を果たしています。グループ経営の多角化でリスク分散を図りつつ、顧客満足度向上と競争力強化に努めています。今後も技術革新と地域密着型事業展開により中長期的な成長を目指しています。
豆知識
興味深い事実
- 1969年に兵庫県芦屋市にて初のマンション事業を展開。
- 浦安AMCプロジェクトで千葉県新浦安の都市開発に大きく貢献。
- 長谷工ミュージアムは国内ゼネコン最大級の技術研究施設。
- 施工戸数は日本国内で最大手の一つに数えられる。
- 厚さ200ミリの床スラブ直床工法を独自に採用し音漏れ防止に成功。
- 高齢者介護付きマンション「センチュリーシティ」シリーズを多数展開。
- 2000年代から学校跡地等の大型リノベーション物件に注力。
- ホテル事業は2013年にオリエンタルランドに譲渡し撤退。
- グループ会社を通じてリユース事業にも参入している。
- マンション修繕談合問題で公正取引委員会の調査対象となった。
- 元プロボクサーである内藤大助が広告契約しCMに出演している。
- ISO9001と14001を建設業では早期に取得した企業の一つ。
- 多摩市の企業博物館は創業80周年記念プロジェクトの一環。
- 東京ビジネス地区の大型オフィスビルやホテルの開発にも携わる。
- 首都圏の民鉄系デベロッパーと強固な取引関係を持つ。
隠れた関連
- 住友不動産や野村不動産など大手同業デベロッパーとの建設提携契約が多数ある。
- 公正取引委員会の談合調査で関連企業20社と共同調査対象とされた。
- 元社員のプロボクサーが広報CMに起用される異色の企業PR手法を取る。
- 京浜地区の大規模開発で民鉄各社の都市開発促進事業をサポートしている。
- ISO認証取得は安全・環境分野の信頼構築にも貢献している。
- 長谷工リフォームをグループ会社とし保守から改装まで一貫体制。
- 首都圏中心の大規模団地型マンション建設に特化し業界トップシェア。
- 企業博物館や研修施設は他ゼネコンのベンチマークとしても参照される。
将来展望
成長ドライバー
- 首都圏を中心とした都市再開発需要の拡大
- ゼネコンにおける技術革新の推進とAI活用
- 高齢化社会に対応した介護付きマンション市場
- 環境規制強化に対応したエコ建築需要増加
- リフォーム需要の安定した増加とメンテナンス市場
- 地域密着型事業展開による顧客基盤強化
- 官民連携プロジェクトの活用強化
- DX推進による施工効率の向上とコスト削減
- グリーンビルディング認証の取得と普及促進
- マーケットニーズに応じた製品・サービス多様化
- 持続可能な社会構築への貢献によるブランディング強化
- 海外建設市場の慎重な検討と可能性探求
戦略目標
- 国内マンション建設におけるシェア拡大と品質強化
- 高齢者住宅及び地域福祉サービスの拡充
- 省エネルギー・環境対応型住宅の普及推進
- ICTとAI技術の積極的な導入による施工革新
- リフォーム事業の拡大とアフターサポート強化
- 企業価値向上のためESG経営の徹底
- 多様な顧客ニーズに応える商品ラインアップ拡充
- グループ企業とのシナジー創出と事業多角化
- 安全管理の世界最高水準達成
- 地域社会との共生を通じた持続可能な成長
事業セグメント
マンション建設施工
- 概要
- 主としてマンション建築を請け負う大規模施工事業。
- 競争力
- 高耐震施工技術と大規模物件管理能力
- 顧客
-
- デベロッパー
- 不動産管理会社
- 自治体
- 民間企業
- 鉄道系デベロッパー
- 製品
-
- 団地型マンション施工
- 高層タワーマンション施工
- 大規模都市再開発
- 技術コンサルティング
- 環境配慮施工
マンション管理・リフォーム
- 概要
- マンション維持と改善に関わる管理及びリフォーム事業。
- 競争力
- 業界屈指の施工から管理まで一貫体制
- 顧客
-
- マンション管理組合
- 管理会社
- 住宅所有者
- 管理受託企業
- 製品
-
- 建物管理サービス
- 大規模修繕工事
- 内装リフォーム
- 保守メンテナンス
- アフターサービス
都市開発・不動産事業
- 概要
- 都市再開発や不動産仲介・運用を行う事業セグメント。
- 競争力
- 長年の不動産情報蓄積と地域知見
- 顧客
-
- 開発事業者
- 投資法人
- 金融機関
- 行政機関
- 製品
-
- 住宅団地開発
- 複合ビル開発
- 不動産仲介
- 資産運用支援
- 企画・設計
技術研究・研修
- 概要
- 施工技術の研究開発及び社員教育を推進。
- 競争力
- 国内初のゼネコン技術研究所運営
- 顧客
-
- 社内技術者
- 協力会社
- 建築関係団体
- 教育機関
- 製品
-
- 安全技術研修
- 施工管理技術開発
- 材料研究
- 環境技術応用
- 施工標準化支援
競争優位性
強み
- 業界トップクラスのマンション施工実績
- 多様な建築技術と大規模施設対応力
- 強固な顧客基盤と地域密着型展開
- 豊富な不動産情報と開発ノウハウ
- 品質管理のISO認証取得
- 一貫した建設及び管理サービス提供
- 積極的な技術研究と社員育成体制
- 安定した財務基盤と資本金の厚さ
- 豊富な施工物件データによる信頼
- 長年にわたる業界実績とブランド知名度
- グループ企業との連携による多角化
- 迅速な市場対応と市場ニーズ把握
- 強力な販売ネットワークとチャネル
- 高齢者向け住宅展開の先駆的地位
- 大規模都市再開発案件への参画経験
競争上の優位性
- 関東圏に特化した大規模マンション建設の市場支配力
- 高層から小規模まで多様なプロジェクト対応力
- 長谷工ミュージアムに代表される技術研修施設での人材育成
- 中古マンション修繕やリフォームへの包括的サービス提供
- ISO9001・14001取得による厳格な品質管理体制
- 顧客との長期信頼関係を基盤とした安定的受注
- 最新の建築技術と環境配慮技術の積極的導入
- 子会社やグループ企業を活用した事業多角化
- 独自リスク管理体制による財務健全性の維持
- 多業種との連携で広げる不動産流通網の活用
- 首都圏の民鉄デベロッパーとの強固な関係構築
- 高齢者住宅市場での先行者利益とブランド確立
- 都市再開発の豊富な経験と施工ノウハウ
- 建築材料や工法の独自技術開発による競争優位
- 多様な公共及び民間案件の受注実績による信用力
脅威
- 都市部の土地取得コスト上昇による収益圧迫
- 建設資材価格の高騰と供給不安定化リスク
- 労働力不足による施工効率低下
- 自然災害や地震等のリスクによる事業影響
- 建築規制強化や環境法規制の影響
- 競合ゼネコンとの価格競争激化
- 景気変動による受注量の不確実性
- 公正取引委員会調査など法令遵守リスク
- 住宅市場の需要変動による販売不振
- 人口減少による長期的な市場縮小傾向
- 新規参入企業による競争激化の可能性
- 設備や技術投資のコスト増加圧力
イノベーション
2024: 先進的耐震技術の採用拡大
- 概要
- 最新耐震構造技術を複数の新築マンションに導入し安全性を強化。
- 影響
- 居住者の安全性向上と市場競争力増大
2023: 長谷工ミュージアム新設備導入
- 概要
- 技術研究・研修施設の設備更新により社員教育の質向上を図る。
- 影響
- 施工品質の向上と人材育成の促進
2022: 環境配慮型施工技術の強化
- 概要
- 省エネ・省資源に配慮した施工方法を開発し導入開始。
- 影響
- CO2排出削減とコスト効率向上
2021: IoT活用の施工管理システム導入
- 概要
- 工事現場の進捗と安全管理にIoT技術を導入し効率化。
- 影響
- 施工ミス低減と工期短縮に成功
2020: リフォーム工事のAI診断システム開発
- 概要
- 物件の修繕箇所や改装ニーズをAIで分析し提案の質を向上。
- 影響
- 顧客満足度向上と効率的な提案促進
サステナビリティ
- 環境負荷低減のための資材調達基準強化
- 施工現場の廃棄物削減プログラム実施
- 省エネマンションの企画・開発促進
- 地域密着型の緑化・自然環境再生事業
- 社員への環境意識向上教育の徹底
- ISO14001取得による環境経営システムの運用
- 建築廃材のリサイクル率向上の継続努力
- エネルギー効率が高い建築設備の採用拡大
- 顧客向けに環境配慮型住宅の情報提供強化
- 行政・コミュニティと連携した災害対策支援
- 多様性とインクルージョンに関する社内推進
- 社会的責任報告書の定期公開と情報開示